ハートキラーズ

十月の兎

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6.悪夢

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黒い太陽が現れてから3日が経った、遊空船レッタたち一行はコーステッドに到着した、その連絡を受け少ししてからコーステッドの軍隊も我が国に到着した、



「初めまして、私はファル国零永軍指揮官のラ・トラフだ、」



コーステッド軍のリーダーらしき人物が前にでて



「よろしく、私はコーステッド国聖法団せいほうだん所属十天じってん猟翁かるおうだ」



両者は硬く握手をする、



「空の旅は疲れたでしょうし、今日はお休みになってはいかがですか?」


「いや、我が国は遊びに来た訳では無い、ここのトップは今、ここに居るか」


「います、お連れします」



猟翁は兵士たちに指示をし、遊空船へ兵士たちを戻した



「では、こちらへ」



トラフは猟翁を連れ軍隊長室へ向かった



「失礼します」


「おお、入ってくれ、ん、そちらの方は?」


「コーステッド国聖法団所属十天の猟翁だ、我が国の王から手紙を預かっている」



そういうと猟翁は懐から手紙を取り出す



「ふむ、なるほど、たしかに受け取ったよ、我が国の国王もこの内容なら納得して頂けると思う、トラフ」


「はっ、」



トラフは酒瓶を取り出し1つのグラスに注ぐ、


「平和になることを願って」


グッと飲み干し、軍隊長はグラスを空けるそこにトラフがもう一度同じ量を注ぐ


「いい返事を期待している」


猟翁も一気に飲み干す



ぐふっぐふっ


「何だこの声は」



外から笑い声が聞こえる、それは大きく、耳障りで、吐き気を催すような



「とりあえず発生源を、」


「そうだな、猟翁殿、」


「ああ、私も同行させてもらう」



3人は軍隊長室から広場へと向かう



「なんだ、これは」


「これが、古代生物、」


「なんだ!説明しろ!」



空に浮かぶ黒い太陽が笑っている、老若男女のあらゆる声で、



「あいつは、何を言ってるんだ、」


「どうしました猟翁殿、あれはただわらっているだけであろう?」


「いや、あれははっきり喋っている、人類を、二分する?何を」



人類を二分、その言葉でトラフは悟った、これから人類が死に向かうことを、



「トラフ、とりあえず」


「ぐ、ウワアアガァァアア」



猟翁が叫ぶ、その姿は怪物のようになっていた、目は虫のような複眼になり、牙や爪は伸び、鋭くなっていた、



「トラフ、これは」


「話はあとです!逃げますよ!」



トラフは軍隊長と共に自室に向かった



「グガアウウゥゥウ」



怪物となった猟翁が飛び出し、行き先に立ち塞がる



「ガァ!」


「くっ、」



トラフは猟翁と対峙する、



「軍隊長殿、戦闘許可を」


「あ、ああ、許可する!」


「グァァア!」


「猟翁殿、すまん」



飛びかかる猟翁、トラフは同じく前に出て、腰にある投擲ナイフを顔の前に持っていき、そのまま相手の首に突き刺す、



「ガフッ」


お互いのスピードで首に刺さったナイフは猟翁の首を貫いた



「ゥ、グ、」


トラフは喉に風穴の空いた猟翁を突き飛ばす、



「さ、流石だトラフ」


「いえ、ですがこれは」


「うむ、まずい、向こうに連絡をとってくれ、」



トラフはそのまま自室に向かった、街から、そして広場から、悲鳴や叫び声が聞こえる、どうしてこうなった、トラフは考えながら、無線機を鳴らす、キーンという音と共にレッタが応答する



「レッタ!大丈夫か!」



トラフは叫んだ、向こう側が無事なことを祈って、しかし



「アアァァァアア!」



「レッタ!」


「グアアアァア!」



ブツッ、無線機が切れてしまった、


レッタが、怪物になってしまった、くそ、嘘だカルラは、あいつも、なのか


頭の中が混乱する、処理が追いつかない



「とりあえず、軍隊長の元へ」



トラフは考えることをやめて走った



「軍隊長、状況は」


「ああ、それが、他の国も混乱してるらしい、街中にさっきのような怪物が出ているらしい、もちろん我が国もだ、」


「連絡はついたのですか、コーステッドは」


「いや、連絡が着いたと言っても、近くにいたものが取っただけだ、だから」



無事な保証はない、



「・・・軍を引き連れ街を回ってきます」


「あぁ頼んだ、こちらも色々調べてみる」



次にトラフは広場へ向かった、怪物は、いる、だが数は少ない、


(怪物は人間のような動きをし、武器も使う、頭脳もしっかりしているらしい、だから無駄に時間を伸ばさず)


「はっ」



トラフは頭を切り落とす、ゴトリと地面に落ちる、怪物はそのままゆっくりと倒れた、トラフは繰り返し頭を切り落とす



広場の怪物を殲滅したトラフは叫んだ、


「零永軍指揮官の命令だ!今生きてるやつは我に続け!街にいる住民を守り!街に出た怪物を殲滅する!」



その声に反応し、兵士たちが立ち上がる、



「我に続け!零永軍の誇りにかけて!」



街は怪物がいたが、一般人は家に隠れていたため被害は少なかった、だが



「我が国の住民が怪物になっている、異様だ、多すぎる、」



住民のほとんどが怪物になっていた、



「おかしい、なにかが、なにかある、あいつは、なにを笑っていたんだ」



笑っていたんだ、あの黒い太陽は、喋ってなんか、いや、人によって違うとしたら、あれはなんの声だった、人間のような、大衆のさざめきのような、悩んでいるトラフの元に電文が届く



「至急戻られるべし?」



軍隊長からだ、



「零永軍に告ぐ、私は1度戻る、お前らは街を周り引き続き宜しく頼む」


「はっ!」



軍隊長から電文が届くことは何か進展があったという事だ、


「失礼します」


「おお、トラフか、今コーステッドから電文があった、レッタたちは無事で、今こちらに向かっているそうだ」
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