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7.霧散する願いの綱
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コーステッドからの電文が届いてから3日が経とうとしていた、向こう側でも発狂者が出たそうだ、コーステッドへ向かった者で発狂者は少なかったそうだ
「彼女達が戻ってくれば心強いな」
トラフはコーステッドの方角を見てぽつりと呟いた、
「トラフ指揮官はいらっしゃりますか」
「入れ」
「失礼します、街にいた発狂者は殲滅しました」
街にいた発狂者は、部屋にこもっていたりした、襲いかかってくるものもいたが、飛びかかってきたり、物を投げてきたりと、大した脅威にはならなかった
「発狂者は個体差があるのか、それとも元の人格などが影響するのか、」
考えてもわからない、
「下がっていいぞ、これからも見回りを頼んだ」
「はっ、失礼します」
聖法団は約半分が発狂者となった、発狂しなかった者は彼らが乗ってきた遊空船で国へと戻した
「帰ってくれば、何か分かることがあるかもしれない」
レッタなら、あるいは、
軍隊長は古代生物の仕業だと言っていた、あの黒い太陽は笑っていた、なにを、笑っていた?
猟翁は、黒い太陽が何か言っていると言った、人類を2分する、それは、どういう意味なのか
「発狂者になった仕組みも、何もわからん」
いきなりすぎた、何もかもが、
「トラフ、いるか」
「お入りください」
「そろそろ、遊空船が帰ってくる、二隊長と一刀は無事だそうだ」
「そうですか、よかった」
それは二人の首を落とさなくてすむ、俺は、サイコパスかなんかか、身の心配をしてやれよ、
「二人は大切な仲間ですから」
「そうかいそうかい、お前にもそう言える仲間ができてよかったよ」
軍隊長はタバコをくわえた、そしてトラフに、火をつけさせた
「あんがとさん」
「あなたはタバコ、辞めないんですか」
「私は二隊長に止められてないしね、」
トラフは無線機が繋がっていた時に釘を刺されている、吸うなとはっきり言われた
「まぁ、それくらいの約束なら私にも守れますから」
「ははっ、永遠に守ってたらいいんじゃねぇのか、ほら、我が国の遊空船が来たぞ」
ああ、たしかに、ごうんごうんというあの独特な魔力音、それに、発狂者の、叫び声?
「・・・軍隊長」
「あーほんと、嫌な予感こそ当たってしまうもんだね」
苦笑いをして誤魔化す軍隊長だが、その口元は怒りや悲しみやらでタバコを噛み潰していた
「・・・レッタ、カルラ、」
「さぁ行くか戦友よ、思い出にふけってる場合じゃないぞ」
「分かっています、それなり、に、ですが、覚悟していなかったわけではありません」
トラフは枕を破り、中から木箱を取り出した、その木箱の中には、銀の装飾を施された松の木のナイフがあった
「それ、使っていいのか」
「ええ、このナイフは私が作ってしまったものです、本当はアイツらにでも、渡してやれればよかったんですが、攻めてもの手向けです」
このナイフは銀の装飾がされているが、名前は刻まれていない、かわりに、デレスと刻まれている
「ふーっ、お前それ、デレスってよ、ずっと気になってたんだがお前の名前か?」
「いえこれは、名前がないということです、これは、誰でも人を殺せるナイフです、」
だからこれをここに残す訳にはいかない、アイツらが、発狂者となった二人にこれで人を殺させる訳にはいかないんだ
だから
ずぅぅ、ん
「落ちた、か」
「来ました」
前方から一人の人影が疾風のごとく近づいてくる
「一刀、カルラ、」
「じゃあ頼んだぞトラフ、私は部屋に戻っとる、戦闘許可は、お前にくれてやる」
「すみません、ありがとうございます」
[一刀]ロス・タル・カラロッタだ、毎日毎日俺に突っ込んできて、厄介なやつだった、だがこうなってしまうと、やはり寂しいな
「チィッ」
ガキィ、と金属音
トラフはナイフを振り下ろし、下段から来る刀を抑える
「カルラ、目を!覚ましてくれ!」
「シィィイイイッッ」
発狂者によっては声が違うのか、いや、分析してる場合じゃねぇ、
「キッ」
カルラは銀の刃の刀が武器だ、これは魔獣に対抗できるためである、そして細く薄い、だから四方八方から素早い攻撃を繰り出すことができる
上下左右から斬られ突かれされるトラフ、だがトラフもその動きをよく確認した、松のナイフで、カン、カンと上手く捌いていく、ただ、
「ヒィアアアァァアアッッ!」
「くそっ!」
鍔迫り合いに持ち込まれると、トラフに利がない
「カッグゥゥ、ギッ」
「こいつ、」
力負けし押されるトラフ、しかしトラフは、申し訳なさそうな顔をしてこういった
「残念だがな、今回も、俺の勝ちだ」
ナイフを振り下ろしそのまま相手との距離をつめ、
グチャ、ぶ、ジュ、
心臓を貫いた、
「ガ、ハッ、フフ、」
・・・笑った?
「悪かった、守ってやれなくて」
俺は強くても、守れなかった
「カルラが発狂してたなら、レッタは、発狂者に、いややめよう、」
カルラは軍隊長室に向かった、理由はひとつだ、
「あのタバコは、」
そんなもので、釣れるはずがない、そう思っている、だがそれすらも心配になるほど、
「死なないで、下さいね」
トラフは、仲間の生に飢えていた
「彼女達が戻ってくれば心強いな」
トラフはコーステッドの方角を見てぽつりと呟いた、
「トラフ指揮官はいらっしゃりますか」
「入れ」
「失礼します、街にいた発狂者は殲滅しました」
街にいた発狂者は、部屋にこもっていたりした、襲いかかってくるものもいたが、飛びかかってきたり、物を投げてきたりと、大した脅威にはならなかった
「発狂者は個体差があるのか、それとも元の人格などが影響するのか、」
考えてもわからない、
「下がっていいぞ、これからも見回りを頼んだ」
「はっ、失礼します」
聖法団は約半分が発狂者となった、発狂しなかった者は彼らが乗ってきた遊空船で国へと戻した
「帰ってくれば、何か分かることがあるかもしれない」
レッタなら、あるいは、
軍隊長は古代生物の仕業だと言っていた、あの黒い太陽は笑っていた、なにを、笑っていた?
猟翁は、黒い太陽が何か言っていると言った、人類を2分する、それは、どういう意味なのか
「発狂者になった仕組みも、何もわからん」
いきなりすぎた、何もかもが、
「トラフ、いるか」
「お入りください」
「そろそろ、遊空船が帰ってくる、二隊長と一刀は無事だそうだ」
「そうですか、よかった」
それは二人の首を落とさなくてすむ、俺は、サイコパスかなんかか、身の心配をしてやれよ、
「二人は大切な仲間ですから」
「そうかいそうかい、お前にもそう言える仲間ができてよかったよ」
軍隊長はタバコをくわえた、そしてトラフに、火をつけさせた
「あんがとさん」
「あなたはタバコ、辞めないんですか」
「私は二隊長に止められてないしね、」
トラフは無線機が繋がっていた時に釘を刺されている、吸うなとはっきり言われた
「まぁ、それくらいの約束なら私にも守れますから」
「ははっ、永遠に守ってたらいいんじゃねぇのか、ほら、我が国の遊空船が来たぞ」
ああ、たしかに、ごうんごうんというあの独特な魔力音、それに、発狂者の、叫び声?
「・・・軍隊長」
「あーほんと、嫌な予感こそ当たってしまうもんだね」
苦笑いをして誤魔化す軍隊長だが、その口元は怒りや悲しみやらでタバコを噛み潰していた
「・・・レッタ、カルラ、」
「さぁ行くか戦友よ、思い出にふけってる場合じゃないぞ」
「分かっています、それなり、に、ですが、覚悟していなかったわけではありません」
トラフは枕を破り、中から木箱を取り出した、その木箱の中には、銀の装飾を施された松の木のナイフがあった
「それ、使っていいのか」
「ええ、このナイフは私が作ってしまったものです、本当はアイツらにでも、渡してやれればよかったんですが、攻めてもの手向けです」
このナイフは銀の装飾がされているが、名前は刻まれていない、かわりに、デレスと刻まれている
「ふーっ、お前それ、デレスってよ、ずっと気になってたんだがお前の名前か?」
「いえこれは、名前がないということです、これは、誰でも人を殺せるナイフです、」
だからこれをここに残す訳にはいかない、アイツらが、発狂者となった二人にこれで人を殺させる訳にはいかないんだ
だから
ずぅぅ、ん
「落ちた、か」
「来ました」
前方から一人の人影が疾風のごとく近づいてくる
「一刀、カルラ、」
「じゃあ頼んだぞトラフ、私は部屋に戻っとる、戦闘許可は、お前にくれてやる」
「すみません、ありがとうございます」
[一刀]ロス・タル・カラロッタだ、毎日毎日俺に突っ込んできて、厄介なやつだった、だがこうなってしまうと、やはり寂しいな
「チィッ」
ガキィ、と金属音
トラフはナイフを振り下ろし、下段から来る刀を抑える
「カルラ、目を!覚ましてくれ!」
「シィィイイイッッ」
発狂者によっては声が違うのか、いや、分析してる場合じゃねぇ、
「キッ」
カルラは銀の刃の刀が武器だ、これは魔獣に対抗できるためである、そして細く薄い、だから四方八方から素早い攻撃を繰り出すことができる
上下左右から斬られ突かれされるトラフ、だがトラフもその動きをよく確認した、松のナイフで、カン、カンと上手く捌いていく、ただ、
「ヒィアアアァァアアッッ!」
「くそっ!」
鍔迫り合いに持ち込まれると、トラフに利がない
「カッグゥゥ、ギッ」
「こいつ、」
力負けし押されるトラフ、しかしトラフは、申し訳なさそうな顔をしてこういった
「残念だがな、今回も、俺の勝ちだ」
ナイフを振り下ろしそのまま相手との距離をつめ、
グチャ、ぶ、ジュ、
心臓を貫いた、
「ガ、ハッ、フフ、」
・・・笑った?
「悪かった、守ってやれなくて」
俺は強くても、守れなかった
「カルラが発狂してたなら、レッタは、発狂者に、いややめよう、」
カルラは軍隊長室に向かった、理由はひとつだ、
「あのタバコは、」
そんなもので、釣れるはずがない、そう思っている、だがそれすらも心配になるほど、
「死なないで、下さいね」
トラフは、仲間の生に飢えていた
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