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3:勇者、いつも通り準備する
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翌日。
俺は、いつものようにギルドにいた。
「じゃあ今日は何するんですか?」
受付嬢が、恐る恐る聞いてくる。
最近、俺を見る目が
「勇者」ではなく
「世界観破壊装置」になっている。
「うーん……」
依頼掲示板を見る。
・薬草採取
・スライム討伐
・行方不明の猫探し
「……このへんかな」
「え?」
受付嬢が声を裏返す。
「ま、魔王と再戦する前ですよね!? もっとこう……伝説級の準備とか……!」
俺は首をかしげた。
「え?
だって魔王、鍛え直すって言ってたし」
「それ、敵の台詞ですよ!?」
「だから俺も待つ」
受付嬢は頭を抱えた。
「勇者様…… 世界が滅びるかどうかの瀬戸際なんです……」
「大丈夫大丈夫」
俺は依頼書を剥がす。
「猫、放っとくと可哀想だし」
世界より猫。
この瞬間、 世界の信頼度が1下がった。
◇
その頃、魔王城の訓練場では、
「腕立て伏せ!!
まだ終わっていないぞ!!」
魔王の怒号が響く。
「魔力切れ?
死ぬ気で回復しろ!!」
「伝説装備が間に合わない!?
なら寝るな!!」
地獄だった。
魔王軍は、完全にブラック企業になっていた。
幹部の一人が、息も絶え絶えに言う。
「魔王様…… 勇者は、今どんな修行を……?」
魔王は答える。
「情報によると――」
一瞬、間が空く。
「猫を探している」
沈黙。
「……は?」
魔王の顔が、初めて引きつった。
「いや……罠かもしれん」
「猫に擬態した暗殺術かもしれん」
「勇者は、常に斜め上を行く……」
魔王は汗を拭う。
「油断するな!! あいつは何もしていない時が一番危険だ!!」
結果。
魔王軍の警戒レベルは
さらに一段階引き上げられた。
◇
その頃、俺
「いた!」
俺は路地裏で猫を抱き上げた。
「ほら、帰ろうなー」
ゴロゴロ喉を鳴らす猫。
「……平和だな」
その瞬間。
遠くで、空が赤く光った。
「?」
何かが起きている気配。
だが俺は深く考えない。
まあ、魔王城でなにかやってるんだろうけど。
「そういえば明日か。約束の日は」
俺は、いつものようにギルドにいた。
「じゃあ今日は何するんですか?」
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最近、俺を見る目が
「勇者」ではなく
「世界観破壊装置」になっている。
「うーん……」
依頼掲示板を見る。
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・行方不明の猫探し
「……このへんかな」
「え?」
受付嬢が声を裏返す。
「ま、魔王と再戦する前ですよね!? もっとこう……伝説級の準備とか……!」
俺は首をかしげた。
「え?
だって魔王、鍛え直すって言ってたし」
「それ、敵の台詞ですよ!?」
「だから俺も待つ」
受付嬢は頭を抱えた。
「勇者様…… 世界が滅びるかどうかの瀬戸際なんです……」
「大丈夫大丈夫」
俺は依頼書を剥がす。
「猫、放っとくと可哀想だし」
世界より猫。
この瞬間、 世界の信頼度が1下がった。
◇
その頃、魔王城の訓練場では、
「腕立て伏せ!!
まだ終わっていないぞ!!」
魔王の怒号が響く。
「魔力切れ?
死ぬ気で回復しろ!!」
「伝説装備が間に合わない!?
なら寝るな!!」
地獄だった。
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幹部の一人が、息も絶え絶えに言う。
「魔王様…… 勇者は、今どんな修行を……?」
魔王は答える。
「情報によると――」
一瞬、間が空く。
「猫を探している」
沈黙。
「……は?」
魔王の顔が、初めて引きつった。
「いや……罠かもしれん」
「猫に擬態した暗殺術かもしれん」
「勇者は、常に斜め上を行く……」
魔王は汗を拭う。
「油断するな!! あいつは何もしていない時が一番危険だ!!」
結果。
魔王軍の警戒レベルは
さらに一段階引き上げられた。
◇
その頃、俺
「いた!」
俺は路地裏で猫を抱き上げた。
「ほら、帰ろうなー」
ゴロゴロ喉を鳴らす猫。
「……平和だな」
その瞬間。
遠くで、空が赤く光った。
「?」
何かが起きている気配。
だが俺は深く考えない。
まあ、魔王城でなにかやってるんだろうけど。
「そういえば明日か。約束の日は」
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