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2 町が凍りついた
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山を下りる間、ずっと視線が背中に刺さっていた。
振り返らなくても分かる。
後ろには、さっきの冒険者たち。
一定の距離を保ちつつ、剣に手をかけたまま、俺を監視している。
足音が揃わない。
わざと、だ。
包囲ではない。
だが、逃げれば即座に斬れる距離。
完全に危険人物扱いだ。
俺はため息を飲み込んだ。
袋が、かすかに温かい。
「……逃げないのか?」
小声で聞いてきたのは、若い冒険者だった。
声変わりが終わったばかりのような、不安定な声。
俺は袋を見下ろす。
中では子竜が、完全に熟睡していた。
丸くなり、腹がゆっくり上下する。
ときどき尻尾がぴく、と動く。
爪は小さく、牙もまだ短い。
角も、柔らかそうだ。
……どう見ても災害じゃない。
「今のところ、害はなさそうなので」
「その“今のところ”が、怖いんだよ!」
若い冒険者の声は、半分本音で、半分は自分を奮い立たせるためのものだった。
◇
町の門が見えてきた。
石壁は高く、門扉は分厚い鉄で補強されている。
この町が、これまで何度も魔物の襲撃を受けてきた証だ。
門番が、俺たちを見て目を細める。
「討伐隊か? 報告は――」
そこで、止まった。
視線が、俺の手元へ落ちる。
カサ、と袋が揺れる。
中で子竜が、くあ、と小さく鳴いた。
その声は、子猫のように小さい。
だが。
門番の顔色が、見る見るうちに変わる。
「……それは、何だ?」
俺は、正直に答えた。
「……竜、です」
「は?」
「保護したんです。寒そうだったので」
一瞬、風が止んだ気がした。
門の上で、弓兵が弦を引く音がする。
「なぜだ?」
今日二度目のその質問だ。
俺は少し考えてから言った。
「放っておくと、死にそうだったのでつい……」
門番は、言葉を失った。
理解が追いついていない顔だ。
怒りでも恐怖でもない。
ただ、処理不能。
「竜が出たぞ!!」
誰かが叫んだ。
次の瞬間――
門の上で、鐘が打ち鳴らされた。
重い音が、石壁を震わせる。
町の中から聞こえていたざわめきが、
ぶつり、と途切れた。
一拍遅れて、悲鳴が上がる。
何かが倒れる音。
荷車の軋み。
駆け出す足音。
門扉は半分開いたまま。
その隙間から、人影が散っていくのが見えた。
弓兵たちが、一斉にこちらへ狙いを定める。
俺の周囲の空気だけが、
冷えた水のように重く沈んだ。
そんな状況でも、袋の中の子竜は、すやすやと寝ている。
「……起きるなよ」
祈るように呟いた、その時。
ぱち、と。
袋の内側で、小さな火花が散った。
子竜が寝ぼけたまま、ちろっと小さな火を吐いたのだ。
赤い光が、袋の内側を走る。
町の空気が凍りつく。
「終わった……」と誰かが呟いた。
だが。
燃えない。
溶けない。
焦げ跡すら、残らない。
むしろ――
火が、ふっと吸い込まれるように消えた。
袋の表面が、わずかに温かく光り、
そして何事もなかったかのように元に戻る。
子竜は再び丸くなった。
まるで、自分が何をしたのかも分かっていない。
静寂。
音が消えた。
冒険者の一人が、震える声で言った。
「……今、ブレスを吐いたよな?」
「吐いた」
「……消えたよな?」
「消えた」
全員の視線が、俺の手元へ集まる。
スーパーのビニール袋。
白く、半透明で、どこにでもある形。
なのに。
今、竜のブレスを飲み込んだ。
袋の内側が、ほんのり暖かい。
まるで、冬の朝のカイロのようだ。
俺は無意識に、少し握った。
袋が、柔らかく鳴る。
シャカ。
その音が、やけに大きく響いた。
◇
「――動くな」
低い声が、門楼から落ちてきた。
ざわめきが、ぴたりと止まる。
門の上。
影の中から現れたのは、銀縁の外套をまとった男だった。
胸には王国紋章。
その紋章を見た瞬間、
冒険者たちの姿勢が、目に見えて変わる。
「王国監察官……」
空気が変質する。
町の問題ではなくなる瞬間だ。
監察官はゆっくりと階段を降りる。
靴音が石畳に規則正しく響く。
無駄のない動き。
感情の読めない目。
その視線は、まっすぐ――
俺の手元。
スーパーのビニール袋。
「報告を受けた」
低く、冷静な声。
「竜種の確認。そして――ブレスの無効化」
町がざわつく。
無効化。
その単語が、重い。
俺は袋を少し持ち上げる。
「保護をしただけです」
「保護?」
監察官の眉が、わずかに動く。
「王国法第七条。竜種の保有・隠匿は禁止されている」
空気が張り詰め、兵の指が槍を握る。
「討伐対象を抱えて町に入る理由は?」
今日三度目の質問。
俺は答える。
「寒そうで、震えていたからです」
沈黙。
その沈黙が、長い。
袋の中で、子竜がもぞ、と動く。
黄金の瞳が、監察官を見た。
敵意はない。
威嚇もない。
ただ、生きている目。
監察官は、ほんの一瞬だけ目を細めた。
「検証する」
兵が前に出る。
火球。
放たれる。
袋へ。
吸い込まれる。
静寂。
監察官の視線が、わずかに鋭くなる。
「……報告通りだ」
兵が問う。
「処分命令を出しますか?」
町中の視線が、監察官に集中する。
俺は袋を握る。
子竜が指を甘噛みする。
温かい。
生きている。
監察官は、数秒考え――
言った。
「即時討伐は保留だ」
空気が揺れる。
「本件は王都判断とする」
その言葉で、町は理解した。
これはもう、地方の騒動ではない。
国家案件だ。
「その男と竜は、監視下に置く」
低く、よく通る声だった。
命令に慣れた声。 反論を想定していない声。
鎧の金属がわずかに鳴る。 背後では、他の兵たちが無言で位置をずらした。 包囲が、ほんの少しだけ狭まる。
視線が、一斉に俺へと向く。
逃げ道を測る目。 力を量る目。 そして――竜を見る目。
「逃げるな」
冷たい宣告だった。
俺は、ゆっくりと息を吸う。 袋の中では、子竜が静かに丸くなっている。 かすかに、尻尾が動いた。
「逃げません」
喉が渇いていたが、声は震えなかった。
「竜が暴れた場合」
その先にある未来を、全員が想像している。
炎。 崩れる建物。 叫び声。
「止めます」
自分でも驚くほど、あっさりと口にしていた。
空気がわずかに張り詰める。
「どうやって」
疑いではない。 確認でもない。 これは試しだ。
俺はビニール袋を、ゆっくりと掲げる。
光を受けて、半透明の表面が淡く揺れた。 薄い。 頼りない。 どう見ても、日用品。
シャカ、と乾いた音が鳴る。
兵の何人かが、わずかに顔をしかめた。
俺は言う。
「これで」
袋の中で、子竜がくしゃみをした。
その小さな音が、異様なほど大きく響いた。
数秒。
監察官は、初めてほんのわずかに口元を緩めた。
「……面白い」
それは興味か、警戒か。
どちらでもいい。
「正式な召喚状は後日届く。それまで町を出るな」
子竜が、くあ、と小さく鳴いた。
誰も、剣を抜かなかった。
だが誰も、安心もしなかった。
こうして。
史上初の竜保護事件は、
町の騒動を越え、王国案件となった。
俺は連行されたわけではない。
だが、自由でもない。
町の視線は冷たい。
噂は、もう広がっているだろう。
――竜を連れた男。
スーパーのビニール袋の中で、
子竜は安心したように眠っている。
その寝息だけが、やけに穏やかだった。
……嵐は、これかららしい。
振り返らなくても分かる。
後ろには、さっきの冒険者たち。
一定の距離を保ちつつ、剣に手をかけたまま、俺を監視している。
足音が揃わない。
わざと、だ。
包囲ではない。
だが、逃げれば即座に斬れる距離。
完全に危険人物扱いだ。
俺はため息を飲み込んだ。
袋が、かすかに温かい。
「……逃げないのか?」
小声で聞いてきたのは、若い冒険者だった。
声変わりが終わったばかりのような、不安定な声。
俺は袋を見下ろす。
中では子竜が、完全に熟睡していた。
丸くなり、腹がゆっくり上下する。
ときどき尻尾がぴく、と動く。
爪は小さく、牙もまだ短い。
角も、柔らかそうだ。
……どう見ても災害じゃない。
「今のところ、害はなさそうなので」
「その“今のところ”が、怖いんだよ!」
若い冒険者の声は、半分本音で、半分は自分を奮い立たせるためのものだった。
◇
町の門が見えてきた。
石壁は高く、門扉は分厚い鉄で補強されている。
この町が、これまで何度も魔物の襲撃を受けてきた証だ。
門番が、俺たちを見て目を細める。
「討伐隊か? 報告は――」
そこで、止まった。
視線が、俺の手元へ落ちる。
カサ、と袋が揺れる。
中で子竜が、くあ、と小さく鳴いた。
その声は、子猫のように小さい。
だが。
門番の顔色が、見る見るうちに変わる。
「……それは、何だ?」
俺は、正直に答えた。
「……竜、です」
「は?」
「保護したんです。寒そうだったので」
一瞬、風が止んだ気がした。
門の上で、弓兵が弦を引く音がする。
「なぜだ?」
今日二度目のその質問だ。
俺は少し考えてから言った。
「放っておくと、死にそうだったのでつい……」
門番は、言葉を失った。
理解が追いついていない顔だ。
怒りでも恐怖でもない。
ただ、処理不能。
「竜が出たぞ!!」
誰かが叫んだ。
次の瞬間――
門の上で、鐘が打ち鳴らされた。
重い音が、石壁を震わせる。
町の中から聞こえていたざわめきが、
ぶつり、と途切れた。
一拍遅れて、悲鳴が上がる。
何かが倒れる音。
荷車の軋み。
駆け出す足音。
門扉は半分開いたまま。
その隙間から、人影が散っていくのが見えた。
弓兵たちが、一斉にこちらへ狙いを定める。
俺の周囲の空気だけが、
冷えた水のように重く沈んだ。
そんな状況でも、袋の中の子竜は、すやすやと寝ている。
「……起きるなよ」
祈るように呟いた、その時。
ぱち、と。
袋の内側で、小さな火花が散った。
子竜が寝ぼけたまま、ちろっと小さな火を吐いたのだ。
赤い光が、袋の内側を走る。
町の空気が凍りつく。
「終わった……」と誰かが呟いた。
だが。
燃えない。
溶けない。
焦げ跡すら、残らない。
むしろ――
火が、ふっと吸い込まれるように消えた。
袋の表面が、わずかに温かく光り、
そして何事もなかったかのように元に戻る。
子竜は再び丸くなった。
まるで、自分が何をしたのかも分かっていない。
静寂。
音が消えた。
冒険者の一人が、震える声で言った。
「……今、ブレスを吐いたよな?」
「吐いた」
「……消えたよな?」
「消えた」
全員の視線が、俺の手元へ集まる。
スーパーのビニール袋。
白く、半透明で、どこにでもある形。
なのに。
今、竜のブレスを飲み込んだ。
袋の内側が、ほんのり暖かい。
まるで、冬の朝のカイロのようだ。
俺は無意識に、少し握った。
袋が、柔らかく鳴る。
シャカ。
その音が、やけに大きく響いた。
◇
「――動くな」
低い声が、門楼から落ちてきた。
ざわめきが、ぴたりと止まる。
門の上。
影の中から現れたのは、銀縁の外套をまとった男だった。
胸には王国紋章。
その紋章を見た瞬間、
冒険者たちの姿勢が、目に見えて変わる。
「王国監察官……」
空気が変質する。
町の問題ではなくなる瞬間だ。
監察官はゆっくりと階段を降りる。
靴音が石畳に規則正しく響く。
無駄のない動き。
感情の読めない目。
その視線は、まっすぐ――
俺の手元。
スーパーのビニール袋。
「報告を受けた」
低く、冷静な声。
「竜種の確認。そして――ブレスの無効化」
町がざわつく。
無効化。
その単語が、重い。
俺は袋を少し持ち上げる。
「保護をしただけです」
「保護?」
監察官の眉が、わずかに動く。
「王国法第七条。竜種の保有・隠匿は禁止されている」
空気が張り詰め、兵の指が槍を握る。
「討伐対象を抱えて町に入る理由は?」
今日三度目の質問。
俺は答える。
「寒そうで、震えていたからです」
沈黙。
その沈黙が、長い。
袋の中で、子竜がもぞ、と動く。
黄金の瞳が、監察官を見た。
敵意はない。
威嚇もない。
ただ、生きている目。
監察官は、ほんの一瞬だけ目を細めた。
「検証する」
兵が前に出る。
火球。
放たれる。
袋へ。
吸い込まれる。
静寂。
監察官の視線が、わずかに鋭くなる。
「……報告通りだ」
兵が問う。
「処分命令を出しますか?」
町中の視線が、監察官に集中する。
俺は袋を握る。
子竜が指を甘噛みする。
温かい。
生きている。
監察官は、数秒考え――
言った。
「即時討伐は保留だ」
空気が揺れる。
「本件は王都判断とする」
その言葉で、町は理解した。
これはもう、地方の騒動ではない。
国家案件だ。
「その男と竜は、監視下に置く」
低く、よく通る声だった。
命令に慣れた声。 反論を想定していない声。
鎧の金属がわずかに鳴る。 背後では、他の兵たちが無言で位置をずらした。 包囲が、ほんの少しだけ狭まる。
視線が、一斉に俺へと向く。
逃げ道を測る目。 力を量る目。 そして――竜を見る目。
「逃げるな」
冷たい宣告だった。
俺は、ゆっくりと息を吸う。 袋の中では、子竜が静かに丸くなっている。 かすかに、尻尾が動いた。
「逃げません」
喉が渇いていたが、声は震えなかった。
「竜が暴れた場合」
その先にある未来を、全員が想像している。
炎。 崩れる建物。 叫び声。
「止めます」
自分でも驚くほど、あっさりと口にしていた。
空気がわずかに張り詰める。
「どうやって」
疑いではない。 確認でもない。 これは試しだ。
俺はビニール袋を、ゆっくりと掲げる。
光を受けて、半透明の表面が淡く揺れた。 薄い。 頼りない。 どう見ても、日用品。
シャカ、と乾いた音が鳴る。
兵の何人かが、わずかに顔をしかめた。
俺は言う。
「これで」
袋の中で、子竜がくしゃみをした。
その小さな音が、異様なほど大きく響いた。
数秒。
監察官は、初めてほんのわずかに口元を緩めた。
「……面白い」
それは興味か、警戒か。
どちらでもいい。
「正式な召喚状は後日届く。それまで町を出るな」
子竜が、くあ、と小さく鳴いた。
誰も、剣を抜かなかった。
だが誰も、安心もしなかった。
こうして。
史上初の竜保護事件は、
町の騒動を越え、王国案件となった。
俺は連行されたわけではない。
だが、自由でもない。
町の視線は冷たい。
噂は、もう広がっているだろう。
――竜を連れた男。
スーパーのビニール袋の中で、
子竜は安心したように眠っている。
その寝息だけが、やけに穏やかだった。
……嵐は、これかららしい。
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