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白
白樺
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職場にも慣れた頃に新学期がやって来た
緊張と期待で膨らむ慎也の胸を
ネクタイがするりとなだめ
少しの自信が慎也を落ち着かせた
教室の前に立ちシャンとする
ーガラッー
教室のドアを明けめいっぱいの笑顔で教室に入った
「2年2組の担任。小林 慎也。みんなよろしく!」
明るい挨拶に生徒達もほだされ
チラホラと緊張が溶けてきた
「えっと、まずは出欠をとるな、えーと、相澤…」
慎也は手渡された出席帳簿を生徒の返事と共に
読み上げてゆく
はたと一人の生徒に目が止まる
‘真柴 詩珠’
一瞬止まった慎也に生徒達は反応した
「読めない名前でもあったんですかー?」
「あれじゃない?真柴」
「あー!名前読みにくいよなあいつ」
慎也は確かに読みにくいと思ったが
読めないことは無い“しず”
その名前に慎也はずくずくと心臓を刺された
「真柴 詩珠…」
返事はない
「真柴は休みデース!」
男子生徒がふざけたような口調で報告をした
窓際の席はカーテンに揺られながら
誰もいないことを満喫していた
「そうか、えーと、宮本……」
気には止めたものの慎也は何事も悟られないように出欠を確認した
「今日は基本的に役割分担と明日からの時間割配布だから、早く帰れるぞー」
生徒は慎也の言葉に歓声を上げて喜んだ
放課後。黄金の陽が教室に訪れ
慎也はふと目が覚めた
午後の早い時間に生徒は帰り
残りの仕事をやりながらついウトウトしてしまったのだ
「やばっ今何時だ?」
すぐに携帯を確認する
表示は 17:42
慎也の口からあんとの息が漏れた
どうやらうたた寝していたのは10分程だったようだ
ーカタンー
物音に驚いて顔を上げると
そこには席に座ったあの“詩珠”が居た
緊張と期待で膨らむ慎也の胸を
ネクタイがするりとなだめ
少しの自信が慎也を落ち着かせた
教室の前に立ちシャンとする
ーガラッー
教室のドアを明けめいっぱいの笑顔で教室に入った
「2年2組の担任。小林 慎也。みんなよろしく!」
明るい挨拶に生徒達もほだされ
チラホラと緊張が溶けてきた
「えっと、まずは出欠をとるな、えーと、相澤…」
慎也は手渡された出席帳簿を生徒の返事と共に
読み上げてゆく
はたと一人の生徒に目が止まる
‘真柴 詩珠’
一瞬止まった慎也に生徒達は反応した
「読めない名前でもあったんですかー?」
「あれじゃない?真柴」
「あー!名前読みにくいよなあいつ」
慎也は確かに読みにくいと思ったが
読めないことは無い“しず”
その名前に慎也はずくずくと心臓を刺された
「真柴 詩珠…」
返事はない
「真柴は休みデース!」
男子生徒がふざけたような口調で報告をした
窓際の席はカーテンに揺られながら
誰もいないことを満喫していた
「そうか、えーと、宮本……」
気には止めたものの慎也は何事も悟られないように出欠を確認した
「今日は基本的に役割分担と明日からの時間割配布だから、早く帰れるぞー」
生徒は慎也の言葉に歓声を上げて喜んだ
放課後。黄金の陽が教室に訪れ
慎也はふと目が覚めた
午後の早い時間に生徒は帰り
残りの仕事をやりながらついウトウトしてしまったのだ
「やばっ今何時だ?」
すぐに携帯を確認する
表示は 17:42
慎也の口からあんとの息が漏れた
どうやらうたた寝していたのは10分程だったようだ
ーカタンー
物音に驚いて顔を上げると
そこには席に座ったあの“詩珠”が居た
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