トップシークレット

ひのま

文字の大きさ
68 / 102
遠藤 長閑 Endou Nodoka 引きこもり隊二号

第3話

しおりを挟む
「そうだよね。顔だけ似ていても、って感じだよね。じゃあ見ててよ」

 そういってログインする。
 たしかに慣れてるなあ。
 デスクトップにはたしかに「キラ」の文字。
 キラの衣服だし、装備もちゃんとスナイパー仕様。
 問題は、キラオリジナル技「シャイニング・キラ・ショット」が出せるか。

『mission start』

 ズババババ、シュタッ、ドドドド

 やば!これは、本人や!明らかに本人や!
 この素早い動きといい、ゲージ満杯になる速度といい、そして・・・

「見てて」

『shining・KIRA・shot』

 うっひょー!モノホンや!モノホンやあーーー!

『mission complete』

「参りました」
「信じてもらえてよかった」

 直接初めて会った時のことがあんまりにも衝撃的すぎて、
 キラって信じられなかったけど、もうこれはキラだわ!

「あの荒々しい連れ去りがどうしても信用に至らなくて・・・
 でももう、このバトルみたら、キラってわかったから!」
「よかった・・・ごめんね、僕もあんなやり方したくなかったんだ」
「じゃあなんであんなやり方を?」

 キラはパソコンから離れて、私を見る。

「僕には許嫁がいるんだ」
「うっひょー!まじすか!」

 思わず心の声が漏れてしまった。

「だけど、僕も相手の方も恋愛結婚がしたいんだ。
 でも親同士の繋がりで勝手に話が進んでしまったんだ。
 高校卒業したらすぐ、結婚。と言われてしまったよ。
 僕は嫌なんだ!絶対に嫌なんだ・・・」
「キラ・・・」
「僕は神が好きなんだ」
「そうなんだ」

 って神?ん?神って私のこと?それともガチの神様?ん?でも流れ的に神って私のことだよね?

「神って?神って、神って?」
「遠藤長閑さん、あなたです」

 うっそやーーーーーん!おっほい!ちょいー!待てぃ!

「な、なんで?私?」
「はい」
「だって、初めて会うよね?」
「でも、協力プレイだったり、ゲーム内の会話をしていくうちにどんどん惹かれていきました」
「そ、そうなんだ・・・」

 すごく唐突で、非常識で、信用ならん!!!!

「キラのこと、キラだってわかったけど、だけど、その、色々と信用できないっていうか・・・」
「どうすれば僕を信用してくれるの?」
「どうすればって・・・」
「じゃあ、1つだけ質問してもいい?」
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...