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遠藤 長閑 Endou Nodoka 引きこもり隊二号
第5話
しおりを挟む「ちょっと、色々わかんないよ!
キラは、そういう、その、せっ・・・えっちとか、誰とでもするってことなの?」
「いいえしません。神以外とはしたくありません」
「じゃあ、どういうことなの?わかんないよ!」
「1,000レベルになるためには同時に3台のパソコンが必要なんだ。
だから僕は神じゃなくてもこのゲームをやっている人なら誰でもいいんだ。
それに僕は君としかセックスはしない。
他の人なら無条件に協力してもらうよ」
「ひどい!なんで私だけ?」
「だってこのゲームでレベル999の人なんて君と僕しかいないだろう?
だから君にしか得な話じゃないんだよ。
僕は、それを利用したかった。
僕は、ただ、君と、本当の恋をしたいがために、これを利用しただけなんだよ」
「き、キラ・・・」
キラは真剣に話す。
ただ恋をしたいだけ。
相手は私じゃないとだめ。
このままでは許嫁と結婚しなくちゃいけない。
キラにとっては自由でいられるのはこのゲームの世界だけなんだ。
「・・・じゃあ、まずレベル1,000にしてからね」
「か、神?」
「いっとくけど、私だって恋したことないし、もちろんえっちなんてなおさらのことないし、キラのことなんて信用してない」
「えっ?」
「だけど、レベル1,000にしてくれたら、キラのこと、信用はできるから。ちゃんと好きになる準備はできるから。だからキラが私とえっちしたいなら、私がキラを好きになるようなことしてよ!」
ちゅっ
「わかりました、長閑」
ボッ
「顔、真っ赤ですよ」
「うるさい!」
どうしてこう、簡単にそういうことできちゃうのかな。
私だってさっきの発言は、ただレベル1,000になりたいから言っただけなのに。
別に、本気なんかじゃ、ないのに、な?
キラはパソコンをもう2台つける。
新しいものなのですぐに起動し、ゲーム画面もすぐに出てきた。
「これでログインしてもらえる?」
「わかった」
私はキラのパソコンでログインし、『神』とかかれたマイページを開く。
既にキラはログインしているので私を待っていてくれた。
「じゃあスペシャルミッションに移動してキーボードF5を7回押して」
そうするとゲーム画面に『レベル1,000チャレンジミッションに参加しますか』と出てきた。
「すごい・・・」
「それに参加するとメンバーを選べるはずだ」
「うん。それに僕ともう1人を招待して」
「もう1人?」
「じゃあ入って!」
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