ひさめんとこ

3章～ひさめんとこと転校生～

その8

「ん…？」
目が覚めるとそこは保健室でした。
「あれ…？なんで保健室にいるんだr「やっと目が覚めたぁー！」フグゥ！」
「あ、目ぇ覚めたっすか？良かったっす！」
「あ…あの、大丈夫…ですか？」
三人の声が耳に届く。因みに体当たりしてきたアリスのせいで前は見えていない。
「あー、うん。一応大丈夫」
「いやー、いきなり倒れちゃうなんて以外と貧弱なんっすね」
「お二方が締めすぎたせいではないのですか…？」
「いやー！いきなり倒れちゃうなんて以外と貧弱なんっすね！」
「…はい」
「そこ、流されない。あとアリス、そろそろ退いて」
「…だって心配だったんだもの」
「え？なんだって？」
「…ピンポイントで聞き逃すのやめてくんない？ラノベの安い主人公じゃないんだから」
「はいはい、心配かけてごめんなさいね」
「…しっかり聞いてんのね」
「そういえば今何時？」
「もう今日の授業は全部終わったっすよ」
「ずいぶんと寝込んでたんだね」
「アハハ…ほんとごめん」
「悪かったっすよー、まさかこんなことになるなんて思ってなかったっすから」
「止められなくてすみませんでした…」
「いいよ、気にしてないから。ところでさ、堂出さん。守手熊さん」
「何すか？」
「何でしょうか？」
「この街のこと、どれくらい知ってる？」
「いやー、全然っす」
「あいにく来たばかりなので…」
「それじゃあ案内するよ。どうせこれから暇だったしね」
「大丈夫なのん？さっきまで倒れてたけど」
「大分具合は良いしね、多分平気。で、どうする？」
「それならお願いしまっす！」
「はい、私もお願いいたします」
「うん、それじゃあ行こうか」
「あ、それじゃあバッグ持ってくる！」
「ありがとっす！」
「焦らないでくださいねー！」
「わかってる！」
今までとちょっと違うとても平和な日常。