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4章~ひさめんとこの長男と悪友~
その1
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prrr…prrr…
携帯電話の着信音。
「Zzz…」
prrr…prrr…
「…なんだよ…」
気だるそうに電話を取る。
「…もしもし?誰か知らないけど土曜の朝早くからなんのようですか」
『おぉ、やっと出たか』
「何だ、オッサンか」
『何だとは何だ』
「オッサンならどうでもいいや、寝る」
『待て待て待て』
「なんだよ…朝早いんだから寝かせて…」
『お前、今9時だぞ…?』
「朝じゃん」
『…。まぁいいや。午後から何か用あるか?』
「なんもないけど?」
『それじゃあ午後からお前ん家行くから』
「は?」
『休みで暇だからさ。遊ばせろ』
「なんちゅう理由じゃ…まぁ良いけど?」
『おう。それじゃあ午後からな』
「はいはい…」
電話を切る。
「…Zzz」
で、また寝る。
一時間後…
prrr…prrr…
「…またか…」
だるそうに電話に出る。
「もしもし?誰っすか?こんな朝早くからなんのようですか?」
『お前今まで寝てたわけ?今10時だってわかってるカ?』
「…拓実?」
『おぉ、声だけでよくわかったナ』
「で?何?紫園に用?紫園に用なら家電にかけて」
『いや、午後から暇カ?』
「…もしかして家に来たいとか?」
『おぉ、よくわかってるナ。その通りだヨ』
「二人目か…」
『ダメカ?』
「ダメって訳ではないけど…」
『そうカ!じゃああとでナ!』
「あ…ちょっ…」
切れた。
「…寝よ…」
prrr…prrr…
「早いよ!」
イライラしながら電話を取る。
「もしもし!なんのようですか!?」
『あれ~?ど~したの和くん?怒ってる~?』
「…え?」
『久しぶりに声が聞けると思ったのに~。いきなり怒られるなんて思ってなかったな~』
「もしかして…蘭…?」
『そう~、蘭ちゃんで~す。よくわかったね~、高校の卒業式以来~?』
「いきなり電話なんてどうしたわけ?」
『久々に一緒に遊ぼっかな~…って思ったの~』
「…あぁ、そう。予定ってさ、一気に来るときあるよね」
『あ~よくあるね~』
「うん。じゃあ午後からね」
『え~?もう家の前に居るけど~?』
「…」
『ど~したの~?』
「空気読めよ!」
『え~?何それ~』
携帯電話の着信音。
「Zzz…」
prrr…prrr…
「…なんだよ…」
気だるそうに電話を取る。
「…もしもし?誰か知らないけど土曜の朝早くからなんのようですか」
『おぉ、やっと出たか』
「何だ、オッサンか」
『何だとは何だ』
「オッサンならどうでもいいや、寝る」
『待て待て待て』
「なんだよ…朝早いんだから寝かせて…」
『お前、今9時だぞ…?』
「朝じゃん」
『…。まぁいいや。午後から何か用あるか?』
「なんもないけど?」
『それじゃあ午後からお前ん家行くから』
「は?」
『休みで暇だからさ。遊ばせろ』
「なんちゅう理由じゃ…まぁ良いけど?」
『おう。それじゃあ午後からな』
「はいはい…」
電話を切る。
「…Zzz」
で、また寝る。
一時間後…
prrr…prrr…
「…またか…」
だるそうに電話に出る。
「もしもし?誰っすか?こんな朝早くからなんのようですか?」
『お前今まで寝てたわけ?今10時だってわかってるカ?』
「…拓実?」
『おぉ、声だけでよくわかったナ』
「で?何?紫園に用?紫園に用なら家電にかけて」
『いや、午後から暇カ?』
「…もしかして家に来たいとか?」
『おぉ、よくわかってるナ。その通りだヨ』
「二人目か…」
『ダメカ?』
「ダメって訳ではないけど…」
『そうカ!じゃああとでナ!』
「あ…ちょっ…」
切れた。
「…寝よ…」
prrr…prrr…
「早いよ!」
イライラしながら電話を取る。
「もしもし!なんのようですか!?」
『あれ~?ど~したの和くん?怒ってる~?』
「…え?」
『久しぶりに声が聞けると思ったのに~。いきなり怒られるなんて思ってなかったな~』
「もしかして…蘭…?」
『そう~、蘭ちゃんで~す。よくわかったね~、高校の卒業式以来~?』
「いきなり電話なんてどうしたわけ?」
『久々に一緒に遊ぼっかな~…って思ったの~』
「…あぁ、そう。予定ってさ、一気に来るときあるよね」
『あ~よくあるね~』
「うん。じゃあ午後からね」
『え~?もう家の前に居るけど~?』
「…」
『ど~したの~?』
「空気読めよ!」
『え~?何それ~』
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