ひさめんとこ

zausu

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番外~ひさめんとこのちょっとした小話~

三人で遊びに

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[10章直後の話]
「…遊びにいくって…何でここなんだ?」
「久しぶりに来たいなーって思ったからさー」
「わ~♪懐かしい~♪あとうるさ~い」
和馬、大沢、蘭の三人はゲームセンターに来ていた。
「会話するのも一苦労だな…」
「えー?なにー?」
「会話するのも一苦労だなっていってんだよ!」
「あー確かにね」
あちこちからいろいろ音が聞こえてくる。
部活帰りの高校生の騒ぎ声、格闘ゲームの打撃音、レースゲームのアクセルの音。太鼓の音…
「あれ~?あそこで太鼓叩いてるの~…」
「あ…」
指差した先にいたのは必死に太鼓を叩く拓実。
「なんだあれ…気持ち悪い…」
「何であろうと達人の動きってどこか気持ち悪く見えるんだよね~」
「…ふぅ…」
『フルコンボだドン!』
「わ~フルコンしてる~」
「よっ、拓実」
「お?なんだ、和馬達カ。珍しいナ、こんなとこで会うなんてナ」
「お前やり込んでるんだな…」
「おー、俺の趣味のひとつダ」
「趣味であそこまでやるんだねぇ」
「なんなら勝負するカ?」
「するわけないだろ…」
「あんなの見せられた後に~」
「んー、じゃあ俺やってみるわ」
「マジか和馬。お前自信あるのか?」
「任せとけってオッサン」
「オッサンって言うな!」
数分後…
「あーやっぱ無理かー」
「でもほぼ互角じゃん~凄いよ~」
「初めて和馬に勝った!!」
「公式チートに勝ちやがった…」

「タクミー!ただいまデスヨー!」
「お、メグお疲れ」
「あ、メグちゃん一緒だったんだ」
「ああ、好きなゲームやってこいって言っといたんダ。日本に来て初めてだから興奮してすぐに走っていっちゃったんダ」
「で、暇潰しに太鼓叩いてたと」
「…誰だその子は?」
「かわい~」
「あ、オッサンと蘭さんは初対面だったナ。俺の嫁ダ」
「メグデス!よろしくお願いしマス!」
「…お前犯罪じゃないのか?」
「ちょっとあぶなさそうな年齢に見えるよ~?」
「皆反応おなじなんだね」
「ところでメグ、何してたんだ?」
「とりあえず格闘ゲームやってみマシタ!」
「おー、どうだったんダ?」
「will…それがデスネ…途中で凄い人が入ってキマシテ…負けてしまいマシタ…」
「凄い人カ、ガチ勢だな」
「少し気になるな~」
「見に行ってみるか?」
「良いかもね。メグちゃん。案内頼める?」
「of course!付いてきてくだサイ!」
格ゲー筐体きょうたいコーナー
「あ、あの人デス!」
「どれどれ…?」
『ジョインジョイントキィデデデデザタイムオブレトビューション バトーワンデッサイダデステニーナギッペシペシナギッペシペシハァーンナギッハァーンテンショーヒャクレツナギッカクゴォ ケ゛キリュウデハカテヌナギッナギッゲキリュウニゲキリュウニミヲマカセドウカナギッカクゴーハァーンテンショウヒャクレツケンナギッハアアアアキィーンホクトウジョウダンジンケン K.O. イノチハナゲステルモノバトートゥーデッサイダデステニーセッカッコーハアアアアキィーン テーレッテーホクトウジョーハガンケンハァーンFATAL K.O. セメテイタミヲシラズニヤスラカニシヌガヨイ
ウィーントキィ パーフェクト』(読み飛ばして結構です)
「あれはただの修羅ダ」
「手を出してはいけない」

「そういえばお前らの得意なゲームってなんダ?」
「俺はギャンブルとかメダル系」
「俺はガンシューティングかな…射撃訓練もかねて」
「特にないかな~。強いて言うならプリクラ?」
「バスケのひたすらシュートするやつが得意デス!」
「なんか大体予想通りで笑うナ」
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