ひさめんとこ

番外～ひさめんとこのちょっとした小話～

菊地さん家の孫と婆の平和な一時

「…」
「…」
「平和じゃのう…」
「平和ですねぇ…」
「…」
「…」
「暇じゃのう…」
「暇ですねぇ…」
「…」
「…」
「しりとりでもしようかの」
「いいですよ」
「リンゴ」
「ごますり」
「リング」
「グリズリー」
「り…リスト」
「鳥」
「り…り…リサイクル！」
「瑠璃」
「……」
「……」
「…！リカバリー！！どうじゃ！」
「りり」（ゴーストバスターズ）
「…」
「…」
「しりとりは止めるのじゃ…」
「そうですか、ざんねんです」
「…」
「…」
「暇じゃのう…」
「暇ですねぇ…」
「…」
「…」
「本でも読むとするかのぅ」
「そうですねぇ」
「…ふむ、この推理小説なんかよいかもしれぬな」
「それは中々良かったですよ。特に犯人の佐藤さんの自白シーンは感動できました」
「…」
「…」
「…こ、こっちを読むとするかのぅ」
「トリックがありきたりな感じがしましたねぇ。主人公が犯人という発想は悪くなかったですが」
「…」
「…」
「…こ、こっちの…」
「犯人はヤス」
「…」
「…」
「…本を読むのは止めるとするかのぅ」
「そうですか、ざんねんです」
「…」
「…」
「暇じゃのう…」
「暇ですねぇ…」
「…」
「…」
「ゲームでもするかのぅ」
「良いですねぇ」
「よし、それじゃあこのゲームでどっちが早くラスボスを倒せるか勝負じゃ」
「はい。わかりました」
数分後…
「…むぅ…ボスが強いのじゃ…」
「…クリアです」
「…なんと、早いのぅ」
「はい。チェーンソーでバラバラにしました」
「…なんと」
「…はい」
「…」
「…」
「暇じゃのう…」
「暇じゃのう…」
「…」
「…」
「真似しておるのか？」
「真似しておるのか？」
「…」
「…」
「オッス！オラ悟○！」
「オッス！オラ○空！」
「…」
「…」
「おばあちゃんは美人」
「おばあちゃんは武人」
「…」
「…」
「暇じゃのう…」
「暇ですねぇ…」
「…」
「…」
「…ていっ！」
「ひゃっ、お、おばあちゃん…なにを…」
「ほーれほーれ」
「あっ…おばあちゃ…そ、そこぉ…」
「ここが良いんじゃろ？ほれ！」
「ひぅ…や、やめ…んんっ…」
「…くすぐったくらいで大袈裟じゃのう」
「…いや、何となく雰囲気で」
「…そういうものかのぅ」
「読者サービスですよ。文字だけですから見えてないですけど」
「そうか…」
「はい」
「…」
「…」 
「暇じゃのう…」
「暇ですねぇ…」