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アクアマリンの章
1. Ep-17.叱られる
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数日後、朝目覚めたルゼリアは身支度を整えながら薬草園へとやってきていた。
先日の視察では持って行った薬草は怪我人の治療で全て使い切ってしまっていた。
摘んだ量は次の視察までに足りるように計算していた為にこれから次の視察までの間癒しの大樹は厳しい状態になってしまうだろう。
次に薬草が摘めるのはもう少し先になる為その間は医者や患者にとっては大変な時期になると予想できた。
『薬草園を広げた方が良いかも知れません』
薬草園を広げれば当然採取できる薬草の量も増える、今回のような時の為に薬草だけは余裕を持っておきたい所だ。しかし、ふと薬草も必要だが野菜も必要かもっと思い浮かぶ、畑を作って野菜を作れば食材に掛かる費用を浮かせる事が出来る。その浮いた分を医療施設や孤児院に回せるかも、そう考えていたルゼリアは近くに控えているシュネに今思い浮かんだ事を伝えたがあっさりと却下されてしまった。
「姫様、確かにこの辺りは土壌も良く薬草を作る事に関しては適しています、ですが何事にも限度と言うものはあるのですよ。もし此処で薬草園を広げれば当然土壌にも悪影響が出るでしょう、最悪土地が枯れます、そうなってしまえば普段の薬草でさえ採取出来なくなるのですよ。野菜に関してもそうです、野菜を育てるのもそう簡単に出来る事ではありません、農家の方々は試行錯誤して土地を大事にして作物を育てているのです。姫様が野菜を作った所で貧相な物しか作れないでしょう、それぞれには役割があるのです、欲を出してはいけません」
叱られたルゼリアは確かにっとシュネの言葉を受け入れごめんなさいと謝った。
「癒しの大樹や芽吹きの若葉は姫様に負担を掛けたいとも思っていませんでしょう、姫様は今出来る事をやればよいのです。慌てても何もなりませんよ」
はいと頷きルゼリアは今出来る事を精一杯していこうと決める、そんなシュネの後ろにはアリシアの姿があった。シュネの留守の間にルゼリアの部屋を訪れ勝手にお茶を飲んでいったアリシアをこの数日の間シュネに捕まって長々と説教を受けていたようだ。いつもの事と言えばいつもの事なのだがこっぴどく叱られたアリシアは今は大人しくシュネの言葉に従っている。
「アリシア、もう人に迷惑を掛ける事は止める事ですよ。貴方に巻き込まれた騎士達が良い迷惑です」
「シュネ様、私何度も謝っておりますわ。確かにちょ~っと?騎士団の稽古には遅れてしまいましたがほんの少しの事でしたのよ」
頬を膨らましたアリシアにシュネはお黙りなさいっとぴしゃりと叱った。
「少しでも遅れたものは遅れたのです、騎士団は規律を重んじているのですから貴方が破って如何するのです、破るつもりであるのであれば騎士団など辞めてさっさと家庭を持ちなさい」
シュネの容赦のない言葉に流石のアリシアもそれ以上は口を開かなかった。
『シュネ、アリシアをそんなに怒らないで下さい、僕は楽しい時間を過ごせました』
「姫様はアリシアに甘いのです」
そう言ってシュネのお説教の矛先がルゼリアへと向けられる。
まったくと腰に手を充てて叱るシュネにルゼリアもアリシアも頭を下げた。
「アリシア、今日一日は騎士団の稽古を一秒でも遅れる事は許しませんよ、姫様も今日は踊りのお稽古です、しっかりとお勉強をなさってくださいませ」
まるで母親のようなシュネの言葉にアリシアは嫌そうな顔をしながら頷き、ルゼリアは勿論ですっと大きく頷いていた。
踊りの勉強が終わったルゼリアは教師でもあるシュネに今回の反省点を挙げていきまだまだ上手く出来ませんねと注意を受けていた。
シュネはかなり踊りが上手い、恐らくこの浮遊大陸で五本の指に入るほどの腕前だ、
貴族出身でもあり踊りも礼儀作法も完璧といえるシュネは強い竜だった、シュネのように上手に踊れるようになれれば良いと思いながらルゼリアは自分の体を見下ろした。踊りをするにはこの体は幼すぎるのだ、シュネと同じように踊っていても美しさが表現できていない、もう少し体が大きければ形になるのだがそれさえも出来ない状況だ。
『もう少し大きければよかったのに』
幼児体系だと踊りづらいですっとシュネに言えばシュネはとんでもないっとルゼリアを叱った。
「体系などで踊りが変わるわけがございません、姫様は基本をもっとお磨きになった方が宜しいかと、基本が出来ればそのお体でも十分美しさは表現できます、それよりも体系を言い訳にするのはおよしなさい、姫様が基本をもっと出来るようになればいずれはそんな言い訳を言わなくてもよくなります」
教師であるシュネは厳しい、言い訳は見苦しいと怒られ謝った。
そんなルゼリアを見てシュネは優しそうに笑う、シュネの授業も終わればルゼリアは疲れた様子で息を吐き出していた。ただ踊るだけだがとても体力を使う、汗を掻いて気持ちが悪い、水浴びでもなさいませと言うシュネの言葉に頷きルゼリアは水浴びをした。
水浴びが終わればシュネは王宮に行ってまいりますねと告げてルゼリアの元を離れた。
シュネは定期的にアルヴァーニ王とのお茶会をしている、アルヴァーニ王がルゼリアの身を案じ表向きはシュネとのお茶会と称してシュネを呼び寄せルゼリアの事を話しているらしい。そのお陰でルゼリアはシュネに伝言や荷物を頼んだりする事が出来滅多に会う事の許されない身でありながら寂しいと感じる事は少なかったようだ。
ふと部屋を見渡せば机の上に二つのハンカチが入った箱が置かれているのが目に付いた、それは今回父王と叔父へとルゼリアが作ったプレゼントだ。
日頃の感謝の気持ちを込めて刺繍し、それを今日シュネに持って行ってもらう予定だったのだがシュネに持っていって欲しいと伝えるのを忘れていたようだ。
失敗しました、そう思いながら次に渡してもらおうかと考えたルゼリアだが今から走ればシュネに追いつくかもしれないと考えた。
転移のクリスタルを使えば追いつけるはず、そう考えてルゼリアはハンカチの入った箱といつものポーチを手に取ると、急いで転移のクリスタルを取り出した。
転移のクリスタルは王弟でもあり叔父でもあるレザリックが研究して作り上げた魔道具の一つだ。この転移のクリスタルは頭の中に移動したい場所を思い浮かべれば一瞬で移動する事ができるという大変優れた代物だ。ただしまだまだ改良の余地がある不安定な道具でもある、思い浮かべるという事は当然ながら一度でも行った事のある場所と限定される。おまけにクリスタルの魔力消費が激しく使える回数も限りがある、それ故むやみやたらと使う事が出来ない。
それに加えて離宮内であれば安全ではあるけれど、王宮や他の場所に飛べば危険だ、その為ルゼリアの住む離宮内のみで使用するようにとレザリックからはきつく言われている。
ルゼリアは目を閉ざしてクリスタルを両手で握り締めると離宮の入り口を思い浮かべた、するとふわっとした魔力が揺れる感触があった。
目を開けたルゼリアはそこが離宮の入り口である事を確認すると急いでそのまま外へと飛び出していく。
いつも馬車が停まっている所まで移動したが残念ながらシュネの乗った馬車の姿はなく、どうやらもう出発してしまっているようだ。間に合わなかったと肩を落としながらもルゼリアは部屋に戻る為にトボトボと来た道を戻っていく。
そのまま離宮の入り口を通り抜けたルゼリアは入り口の両脇を見つめてそう言えばっと何かを思い出していた。
現在離宮は警備の騎士の数が少なくいつも立っている場所に騎士の姿はなかった。
それは定期的に騎士達は鍛錬の為に王宮へと移動する事があるからだ、騎士達は己の腕を鍛える為に手合わせをする、そういう日はいつもよりも警備している騎士の数が減るのだ。無人になる事は無いけれどいつもよりも人の声が耳に届かずぽつんと一人世界に取り残されたような錯覚を覚える。
『とても静かですね、普段も離宮は静かだとは思ってはいましたが今を考えると普段は賑やかな部類に入っていたのかもしれません』
普段遠くから騎士達の笑い声が耳に届いていただけに人が減った離宮は静か過ぎるようだ。
寂しいと感じたルゼリアは一度息を吐き出しながら部屋に戻る為に再び歩き始めそのまま階段付近まで移動した。
階段を見上げながらこの段数を上るのは疲れると思いながら無意識にルゼリアはポーチに手を入れていた。
ポーチの中には転移のクリスタルが入っている、これを使えば一瞬で階段を上がる事が可能だ、魔力消費を考えれば使わない方が良いだろうが長い階段を見るとつい楽をしたくなってしまう、使うか迷ったルゼリアだが節約を意識する。
『体を動かせばもしかしたら身長も伸びるかもしれませんし、がんばって上りましょう』
そのままポーチから手を引き抜く際に指先がクリスタルに触れる、すると普段冷たく温度を持たないクリスタルが僅かに熱を持っている事に気付く。
『温かい??』
いつもと違う事に戸惑いながらも確認するようにポーチから転移のクリスタルを取り出したルゼリアはそれを目の前まで持ってくるとじーっと見つめた、すると転移のクリスタルの中央部分がとても輝いているのが確認できた、日の光が差し込んでいるわけでもないそれにルゼリアはどうしたのかと思ったがその瞬間クリスタルが強く輝きその眩しさにルゼリアは咄嗟に目を閉ざす、そうして恐る恐る瞳を開けたルゼリアは、え!?っと驚いたように目を見開いた。
先日の視察では持って行った薬草は怪我人の治療で全て使い切ってしまっていた。
摘んだ量は次の視察までに足りるように計算していた為にこれから次の視察までの間癒しの大樹は厳しい状態になってしまうだろう。
次に薬草が摘めるのはもう少し先になる為その間は医者や患者にとっては大変な時期になると予想できた。
『薬草園を広げた方が良いかも知れません』
薬草園を広げれば当然採取できる薬草の量も増える、今回のような時の為に薬草だけは余裕を持っておきたい所だ。しかし、ふと薬草も必要だが野菜も必要かもっと思い浮かぶ、畑を作って野菜を作れば食材に掛かる費用を浮かせる事が出来る。その浮いた分を医療施設や孤児院に回せるかも、そう考えていたルゼリアは近くに控えているシュネに今思い浮かんだ事を伝えたがあっさりと却下されてしまった。
「姫様、確かにこの辺りは土壌も良く薬草を作る事に関しては適しています、ですが何事にも限度と言うものはあるのですよ。もし此処で薬草園を広げれば当然土壌にも悪影響が出るでしょう、最悪土地が枯れます、そうなってしまえば普段の薬草でさえ採取出来なくなるのですよ。野菜に関してもそうです、野菜を育てるのもそう簡単に出来る事ではありません、農家の方々は試行錯誤して土地を大事にして作物を育てているのです。姫様が野菜を作った所で貧相な物しか作れないでしょう、それぞれには役割があるのです、欲を出してはいけません」
叱られたルゼリアは確かにっとシュネの言葉を受け入れごめんなさいと謝った。
「癒しの大樹や芽吹きの若葉は姫様に負担を掛けたいとも思っていませんでしょう、姫様は今出来る事をやればよいのです。慌てても何もなりませんよ」
はいと頷きルゼリアは今出来る事を精一杯していこうと決める、そんなシュネの後ろにはアリシアの姿があった。シュネの留守の間にルゼリアの部屋を訪れ勝手にお茶を飲んでいったアリシアをこの数日の間シュネに捕まって長々と説教を受けていたようだ。いつもの事と言えばいつもの事なのだがこっぴどく叱られたアリシアは今は大人しくシュネの言葉に従っている。
「アリシア、もう人に迷惑を掛ける事は止める事ですよ。貴方に巻き込まれた騎士達が良い迷惑です」
「シュネ様、私何度も謝っておりますわ。確かにちょ~っと?騎士団の稽古には遅れてしまいましたがほんの少しの事でしたのよ」
頬を膨らましたアリシアにシュネはお黙りなさいっとぴしゃりと叱った。
「少しでも遅れたものは遅れたのです、騎士団は規律を重んじているのですから貴方が破って如何するのです、破るつもりであるのであれば騎士団など辞めてさっさと家庭を持ちなさい」
シュネの容赦のない言葉に流石のアリシアもそれ以上は口を開かなかった。
『シュネ、アリシアをそんなに怒らないで下さい、僕は楽しい時間を過ごせました』
「姫様はアリシアに甘いのです」
そう言ってシュネのお説教の矛先がルゼリアへと向けられる。
まったくと腰に手を充てて叱るシュネにルゼリアもアリシアも頭を下げた。
「アリシア、今日一日は騎士団の稽古を一秒でも遅れる事は許しませんよ、姫様も今日は踊りのお稽古です、しっかりとお勉強をなさってくださいませ」
まるで母親のようなシュネの言葉にアリシアは嫌そうな顔をしながら頷き、ルゼリアは勿論ですっと大きく頷いていた。
踊りの勉強が終わったルゼリアは教師でもあるシュネに今回の反省点を挙げていきまだまだ上手く出来ませんねと注意を受けていた。
シュネはかなり踊りが上手い、恐らくこの浮遊大陸で五本の指に入るほどの腕前だ、
貴族出身でもあり踊りも礼儀作法も完璧といえるシュネは強い竜だった、シュネのように上手に踊れるようになれれば良いと思いながらルゼリアは自分の体を見下ろした。踊りをするにはこの体は幼すぎるのだ、シュネと同じように踊っていても美しさが表現できていない、もう少し体が大きければ形になるのだがそれさえも出来ない状況だ。
『もう少し大きければよかったのに』
幼児体系だと踊りづらいですっとシュネに言えばシュネはとんでもないっとルゼリアを叱った。
「体系などで踊りが変わるわけがございません、姫様は基本をもっとお磨きになった方が宜しいかと、基本が出来ればそのお体でも十分美しさは表現できます、それよりも体系を言い訳にするのはおよしなさい、姫様が基本をもっと出来るようになればいずれはそんな言い訳を言わなくてもよくなります」
教師であるシュネは厳しい、言い訳は見苦しいと怒られ謝った。
そんなルゼリアを見てシュネは優しそうに笑う、シュネの授業も終わればルゼリアは疲れた様子で息を吐き出していた。ただ踊るだけだがとても体力を使う、汗を掻いて気持ちが悪い、水浴びでもなさいませと言うシュネの言葉に頷きルゼリアは水浴びをした。
水浴びが終わればシュネは王宮に行ってまいりますねと告げてルゼリアの元を離れた。
シュネは定期的にアルヴァーニ王とのお茶会をしている、アルヴァーニ王がルゼリアの身を案じ表向きはシュネとのお茶会と称してシュネを呼び寄せルゼリアの事を話しているらしい。そのお陰でルゼリアはシュネに伝言や荷物を頼んだりする事が出来滅多に会う事の許されない身でありながら寂しいと感じる事は少なかったようだ。
ふと部屋を見渡せば机の上に二つのハンカチが入った箱が置かれているのが目に付いた、それは今回父王と叔父へとルゼリアが作ったプレゼントだ。
日頃の感謝の気持ちを込めて刺繍し、それを今日シュネに持って行ってもらう予定だったのだがシュネに持っていって欲しいと伝えるのを忘れていたようだ。
失敗しました、そう思いながら次に渡してもらおうかと考えたルゼリアだが今から走ればシュネに追いつくかもしれないと考えた。
転移のクリスタルを使えば追いつけるはず、そう考えてルゼリアはハンカチの入った箱といつものポーチを手に取ると、急いで転移のクリスタルを取り出した。
転移のクリスタルは王弟でもあり叔父でもあるレザリックが研究して作り上げた魔道具の一つだ。この転移のクリスタルは頭の中に移動したい場所を思い浮かべれば一瞬で移動する事ができるという大変優れた代物だ。ただしまだまだ改良の余地がある不安定な道具でもある、思い浮かべるという事は当然ながら一度でも行った事のある場所と限定される。おまけにクリスタルの魔力消費が激しく使える回数も限りがある、それ故むやみやたらと使う事が出来ない。
それに加えて離宮内であれば安全ではあるけれど、王宮や他の場所に飛べば危険だ、その為ルゼリアの住む離宮内のみで使用するようにとレザリックからはきつく言われている。
ルゼリアは目を閉ざしてクリスタルを両手で握り締めると離宮の入り口を思い浮かべた、するとふわっとした魔力が揺れる感触があった。
目を開けたルゼリアはそこが離宮の入り口である事を確認すると急いでそのまま外へと飛び出していく。
いつも馬車が停まっている所まで移動したが残念ながらシュネの乗った馬車の姿はなく、どうやらもう出発してしまっているようだ。間に合わなかったと肩を落としながらもルゼリアは部屋に戻る為にトボトボと来た道を戻っていく。
そのまま離宮の入り口を通り抜けたルゼリアは入り口の両脇を見つめてそう言えばっと何かを思い出していた。
現在離宮は警備の騎士の数が少なくいつも立っている場所に騎士の姿はなかった。
それは定期的に騎士達は鍛錬の為に王宮へと移動する事があるからだ、騎士達は己の腕を鍛える為に手合わせをする、そういう日はいつもよりも警備している騎士の数が減るのだ。無人になる事は無いけれどいつもよりも人の声が耳に届かずぽつんと一人世界に取り残されたような錯覚を覚える。
『とても静かですね、普段も離宮は静かだとは思ってはいましたが今を考えると普段は賑やかな部類に入っていたのかもしれません』
普段遠くから騎士達の笑い声が耳に届いていただけに人が減った離宮は静か過ぎるようだ。
寂しいと感じたルゼリアは一度息を吐き出しながら部屋に戻る為に再び歩き始めそのまま階段付近まで移動した。
階段を見上げながらこの段数を上るのは疲れると思いながら無意識にルゼリアはポーチに手を入れていた。
ポーチの中には転移のクリスタルが入っている、これを使えば一瞬で階段を上がる事が可能だ、魔力消費を考えれば使わない方が良いだろうが長い階段を見るとつい楽をしたくなってしまう、使うか迷ったルゼリアだが節約を意識する。
『体を動かせばもしかしたら身長も伸びるかもしれませんし、がんばって上りましょう』
そのままポーチから手を引き抜く際に指先がクリスタルに触れる、すると普段冷たく温度を持たないクリスタルが僅かに熱を持っている事に気付く。
『温かい??』
いつもと違う事に戸惑いながらも確認するようにポーチから転移のクリスタルを取り出したルゼリアはそれを目の前まで持ってくるとじーっと見つめた、すると転移のクリスタルの中央部分がとても輝いているのが確認できた、日の光が差し込んでいるわけでもないそれにルゼリアはどうしたのかと思ったがその瞬間クリスタルが強く輝きその眩しさにルゼリアは咄嗟に目を閉ざす、そうして恐る恐る瞳を開けたルゼリアは、え!?っと驚いたように目を見開いた。
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