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第14話
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何かを変えなくちゃいけない。でも、何を変えればいいのか分からない。そんな悶々とした夜を越えて翌朝。
「おはよ~ございま~す」
「あれ、おはようございますシアンさん。今日は早いですね」
最近は自分たちで起きていたのだが、今日は久し振りにシアンに起こされた。窓を見てもまだ陽が昇ってないのか薄暗い。
「はい~、カインさんが出立する前に~お二人を起こして来て欲し~とのことでしたので~」
出立?カインが?
「カイン、どこかに行くんですか?」
「はい~、昨日何かあったらしくて~、その辺も~今からお話になられると思いますよ~」
シアンはいつもの間延びした口調だが、どこか心配そうだ。ここで考えてても仕方ないし、とりあえずカインの元に行ってみよう。
仁を叩き起こし、身支度を整えてカインの部屋に向かう。途中、廊下ですれ違う人達もいつもと違いどこか慌ただしい。
「突然だが、俺はカルセオラリアへ朝一の臨時列車で行くことになった」
カインの部屋に赴くと開口一番にそう伝えられた。どうやらこの世界にも列車が存在するらしい。
「え~と、カルセオラリアって確かこの国の西の国境にある要塞都市ですよね?」
この辺のワードはボルドーから教わったので幾らか分かるようになってきた。
「ああ、そうだ。グレーワッケに動きがあってな。戦闘にまではならないと思うが、しばらくは詰めることになるだろう」
流石に連れてはいけないから、その間は留守番しておいてくれと言うカイン。
そうだよね、今の僕達は子供だから、戦場になりかねない所には連れて行けないだろう。
「その間、二人には自分で修行しておいてもらう事になるが、まぁお前たちならサボることはないだろう」
そう言って僕達に修行メニューが書いてある紙を渡してくる。
「なぁカイン、行くなら先に一つ聞いていいか?魔法の勉強をしたいんだが魔導書ってないかな?」
仁が切り出す。仁は仁なりに何か考えがあるのだろう。
「魔導書か、魔導書は取り扱いが難しいからこの城には無かったと思うぞ」
「本なのに取り扱いが難しいんですか?」
ああ、とカインが頷く。
「魔導書ってのは持ち主を選ぶんだ。正しく読めて、正しく維持できる人間じゃないと持てないようにな。正しく管理できないと本が火吹いたり、爆発したりしてエラい目にあうぞ」
カインが脅してくる。仁が買ってきた本がそう言う本じゃなくて本当に良かった。
「そんな物騒な事しなくても、開かなくしたりするんじゃダメなのか?」
「魔導書と言っても本は本だからな、開かないんじゃ本として機能しないだろ?もし開かない魔導書があるとしたら中身じゃなくて、存在そのものに意味があるような高等な魔導書だな。まぁ、冒険者が遺跡やダンジョンの奥から見つけでもしないと無いだろう」
代わりに魔導教本ならあるから、これでも読んでおくんだなとカインが仁に分厚い本を手渡す。でも、それより…
「冒険者って何ですか?」
「冒険者ってのは未開の地や遺跡、ダンジョンなんかに挑む戦闘家や何でも屋みたいな奴らだ。冒険者ギルドの管理下にある分、ただの傭兵や盗賊なんかよりお行儀がいいな」
カインからの評価はイマイチのようだがそれはともかく、その冒険者ってのになれば魔導書を探すチャンスがあるのだろうか?
そんな話をしていると部屋に荒々しいノックの音が響き、扉から騎士の一人が入ってくる。
「失礼します。カイン様、出立準備整いました」
「ご苦労、俺もすぐに向かう」
手短に要件を伝え終えると、騎士は部屋を慌ただしくと出ていってしまう。
「さ、それじゃ俺はもう出発しなければならない。留守は頼むぞ」
「分かりました、気をつけて」
カインと共に僕達も部屋を出て、廊下でカインの背中を見送る。カインの急な出立は驚いたけど重要な情報を聞き出す事は出来た。
「冒険者か…」
「まぁ、今の俺たちには大きな選択肢の一つだな」
実態についてはよく分からないけど、僕達の今後を決める指針の一つにはなるだろう。
「とりあえず俺たちは寝直そうぜ。眠い」
「そうだね、まだ暗いし。そうしようか」
部屋に帰った僕達は、元々の寝つきが悪かった分を取り戻すように眠りに落ちた。
「おはよ~ございま~す」
「あれ、おはようございますシアンさん。今日は早いですね」
最近は自分たちで起きていたのだが、今日は久し振りにシアンに起こされた。窓を見てもまだ陽が昇ってないのか薄暗い。
「はい~、カインさんが出立する前に~お二人を起こして来て欲し~とのことでしたので~」
出立?カインが?
「カイン、どこかに行くんですか?」
「はい~、昨日何かあったらしくて~、その辺も~今からお話になられると思いますよ~」
シアンはいつもの間延びした口調だが、どこか心配そうだ。ここで考えてても仕方ないし、とりあえずカインの元に行ってみよう。
仁を叩き起こし、身支度を整えてカインの部屋に向かう。途中、廊下ですれ違う人達もいつもと違いどこか慌ただしい。
「突然だが、俺はカルセオラリアへ朝一の臨時列車で行くことになった」
カインの部屋に赴くと開口一番にそう伝えられた。どうやらこの世界にも列車が存在するらしい。
「え~と、カルセオラリアって確かこの国の西の国境にある要塞都市ですよね?」
この辺のワードはボルドーから教わったので幾らか分かるようになってきた。
「ああ、そうだ。グレーワッケに動きがあってな。戦闘にまではならないと思うが、しばらくは詰めることになるだろう」
流石に連れてはいけないから、その間は留守番しておいてくれと言うカイン。
そうだよね、今の僕達は子供だから、戦場になりかねない所には連れて行けないだろう。
「その間、二人には自分で修行しておいてもらう事になるが、まぁお前たちならサボることはないだろう」
そう言って僕達に修行メニューが書いてある紙を渡してくる。
「なぁカイン、行くなら先に一つ聞いていいか?魔法の勉強をしたいんだが魔導書ってないかな?」
仁が切り出す。仁は仁なりに何か考えがあるのだろう。
「魔導書か、魔導書は取り扱いが難しいからこの城には無かったと思うぞ」
「本なのに取り扱いが難しいんですか?」
ああ、とカインが頷く。
「魔導書ってのは持ち主を選ぶんだ。正しく読めて、正しく維持できる人間じゃないと持てないようにな。正しく管理できないと本が火吹いたり、爆発したりしてエラい目にあうぞ」
カインが脅してくる。仁が買ってきた本がそう言う本じゃなくて本当に良かった。
「そんな物騒な事しなくても、開かなくしたりするんじゃダメなのか?」
「魔導書と言っても本は本だからな、開かないんじゃ本として機能しないだろ?もし開かない魔導書があるとしたら中身じゃなくて、存在そのものに意味があるような高等な魔導書だな。まぁ、冒険者が遺跡やダンジョンの奥から見つけでもしないと無いだろう」
代わりに魔導教本ならあるから、これでも読んでおくんだなとカインが仁に分厚い本を手渡す。でも、それより…
「冒険者って何ですか?」
「冒険者ってのは未開の地や遺跡、ダンジョンなんかに挑む戦闘家や何でも屋みたいな奴らだ。冒険者ギルドの管理下にある分、ただの傭兵や盗賊なんかよりお行儀がいいな」
カインからの評価はイマイチのようだがそれはともかく、その冒険者ってのになれば魔導書を探すチャンスがあるのだろうか?
そんな話をしていると部屋に荒々しいノックの音が響き、扉から騎士の一人が入ってくる。
「失礼します。カイン様、出立準備整いました」
「ご苦労、俺もすぐに向かう」
手短に要件を伝え終えると、騎士は部屋を慌ただしくと出ていってしまう。
「さ、それじゃ俺はもう出発しなければならない。留守は頼むぞ」
「分かりました、気をつけて」
カインと共に僕達も部屋を出て、廊下でカインの背中を見送る。カインの急な出立は驚いたけど重要な情報を聞き出す事は出来た。
「冒険者か…」
「まぁ、今の俺たちには大きな選択肢の一つだな」
実態についてはよく分からないけど、僕達の今後を決める指針の一つにはなるだろう。
「とりあえず俺たちは寝直そうぜ。眠い」
「そうだね、まだ暗いし。そうしようか」
部屋に帰った僕達は、元々の寝つきが悪かった分を取り戻すように眠りに落ちた。
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