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「ザイオン、俺自分で歩けるから…」
「いいから黙って」
ザイオンは力強く俺をお姫様抱っこのまま階段を駆け上がる。身体に伝わる振動の少なさに驚きつつ、内心でこそっと感嘆する。家に閉じこもり翻訳の仕事ばかりしている人とは思えない筋力だ。だから俺、決して軽くないから。
――そうか、ザイオンは重力操作の魔法を使えるのか…なるほど、と一人で納得する。
猫足のバスタブの縁に座らされ、傷ついた足をザイオンの手で水洗いされる。水の冷たさが肌に触れ、ぴりっとした痛みが一瞬走るが、安心感に包まれる。ガーターストッキングを取り外す時は流石に自分でやったけど。ザイオン困ってたし。
「ほとんどが擦り傷だな…痛むか?」
横に首を振り、声にならない「大丈夫…」を伝える。街のお掃除屋さんに心の底から感謝する。もしガラス片でも落ちていたら、血だらけで帰宅していたかもしれない…ザイオンは傷を一つ一つ確認し、手際よく薬を塗り込む。
踵の皮がめくれている傷には、ベッドに入る前に包帯を巻くと告げてくれた。
「ザイオン、傷の手当するの慣れてるの?なんだか手際がいい」
「私は3年前まで隣国の騎士団に属してたのだ。怪我は日常茶飯事で、手当も自分でするのが当たり前だった」
「騎士団?ザイオン騎士様だったの?!」
「そう、3年前にあの魔獣が出るまでは…」
思わず呼吸が止まる。
3年前…隣国で大型の魔獣が現れて、この国の高位魔導士、魔法騎士団員に召集がかかり討伐に向かった。シェズは出払ってしまった魔導士達に代わり魔道塔にて連絡やら留守番やらを担当した。その間の学園は休校。生徒の中からも高位の魔法が使える生徒は安全を保障された上で同行した。魔法騎士団が到着した時には隣国の騎士団が全滅しかけていたと聞いている。
それ程ヤバイ魔獣だった。
「私が所属していた部隊は最前線で戦っていた。次々と同士が倒れ、私も深手を負っていた…もう駄目かと思ったその時、この国の魔法騎士団と魔導士の方々が到着し、なんとか魔獣を討伐できた。我々の治療をしてくれた治癒師殿には感謝してもしきれない…」
言葉の端々に戦場の匂いが残っている気がして、胸が苦しくなる。
ザイオンは戦士であり、同時に生き残った者としての重さを抱えているのだと理解する。
「俺達はその為に毎日魔力を高める努力をしてる。この国を守る事は勿論だけれど、隣国だからって見捨てる事は決してしない。俺は一人でも素晴らしい魔導士になれるよう生徒を育てる使命がある…仕事だけは唯一誇れる事なんだ」
バスタブから立ち上がろうとする俺に、ザイオンはすかさず横抱きで支える。
「俺、歩けるよ?」
俺の声は届いているだろうに、ザイオンはリビングのソファへそっと横たえてくれた。
「涙の跡がある…」
目尻を指の腹で撫で、次の瞬間唇が近づき”ちゅっ”と音を立てて口付けされる。
「ザ、ザ、ザ、ザイオン…」
俺はびっくりして、一人慌てる。多分顔は真っ赤だし、心臓は爆発しそうに早鐘を打ってる。
目尻にキスなんてそんな甘い仕草、俺だってしたことない!
「嫌だったか?」
首を横に振るしか出来ず、恥ずかしさで言葉は出ない。
全く嫌じゃない。
――ナニコレ。恋する乙女ってこういう事?!
慌てる心を落ち着けるため、話題を切り替えるしかない。
「えっと…何故今翻訳の仕事を?最前線で戦ってた部隊なら相当腕が立つ部隊だったんでしょ?もう剣は握らないの?」
ザイオンの表情が少し沈む。
「所属は魔物討伐の精鋭部隊だった。私を含め殆どの隊員が引退した。私は三度治癒師殿に治療してもらい身体は回復したが、もう剣が持てない…死の恐怖、魔物との対峙の恐怖が蘇り動けなくなる。私は騎士としてもう機能しないんだ」
辛そうに俯くザイオンを前に、軽率な質問をした自分を後悔する。
「ごめんなさい、俺、何も知らなくて…」
「いや、いつかはシェズに聞いて欲しかった。問題ない。私はこの国の魔導士達を尊敬している…助けてもらった恩は勿論あるが、魔法騎士団と魔導士達の連携で魔物を倒す様を見て、素晴らしいと思った。シェズの仕事も、未来ある若者を育てる素晴らしい仕事だと思ってる」
乱れた髪を撫でられ、甘い瞳で見つめられる。
――ナンデスカコレハ…
心臓の音、ザイオンに聞こえてたらどうしよう。
「えーと、俺が学園の講師だからシェアを決めたって事?」
「それだけではない。シェズが人として素敵だからだ…見た目の可愛いさだけじゃなく、素直で朗らかで、明るい笑顔を見せてくれる。シェズは私にとって陽だまりのような存在なんだ」
心臓が爆発しそうで、顔の火照りは止まらない。問いかけた言葉は全て裏目に出ている気がして、頭の中は真っ白。
それでも、ザイオンは優しく髪を撫で続ける。
「昨日の今日でメモだけ残してなかなか帰宅しないから、正直もう帰って来ないのではないかと心配で、少しシェズの行きそうな場所を探したが見つからず途方に暮れていた」
「そんな訳ないよ…俺の帰る場所はザイオンの所だけだ」
「そ…うか…私の所だけか…」
ザイオンの顔が嬉しそうに緩み、俺の胸はきゅんとする。
昨日の今日って…どんな意味なんだろう…めっちゃ気になる。
「それで、その…俺、昨夜の記憶ほとんど無いんだ。目覚めたらザイオンのうで…(じゃなくて)ベッドで眠ってて、迷惑かけてないといいんだけど…」
「全く覚えていない?」
「ザイオンに今まで付き合った子の話をしたのは覚えている…それ以降はふわふわしてる」
「それでは、次は私の” 番”だな…」
「へっ?!」
見たことのない笑みを携え、ザイオンは俺の手を取り、掌にちゅっと音を立てて口付けした。
――”番”って何?
俺、何かいらんスイッチ押しちゃった?!
「いいから黙って」
ザイオンは力強く俺をお姫様抱っこのまま階段を駆け上がる。身体に伝わる振動の少なさに驚きつつ、内心でこそっと感嘆する。家に閉じこもり翻訳の仕事ばかりしている人とは思えない筋力だ。だから俺、決して軽くないから。
――そうか、ザイオンは重力操作の魔法を使えるのか…なるほど、と一人で納得する。
猫足のバスタブの縁に座らされ、傷ついた足をザイオンの手で水洗いされる。水の冷たさが肌に触れ、ぴりっとした痛みが一瞬走るが、安心感に包まれる。ガーターストッキングを取り外す時は流石に自分でやったけど。ザイオン困ってたし。
「ほとんどが擦り傷だな…痛むか?」
横に首を振り、声にならない「大丈夫…」を伝える。街のお掃除屋さんに心の底から感謝する。もしガラス片でも落ちていたら、血だらけで帰宅していたかもしれない…ザイオンは傷を一つ一つ確認し、手際よく薬を塗り込む。
踵の皮がめくれている傷には、ベッドに入る前に包帯を巻くと告げてくれた。
「ザイオン、傷の手当するの慣れてるの?なんだか手際がいい」
「私は3年前まで隣国の騎士団に属してたのだ。怪我は日常茶飯事で、手当も自分でするのが当たり前だった」
「騎士団?ザイオン騎士様だったの?!」
「そう、3年前にあの魔獣が出るまでは…」
思わず呼吸が止まる。
3年前…隣国で大型の魔獣が現れて、この国の高位魔導士、魔法騎士団員に召集がかかり討伐に向かった。シェズは出払ってしまった魔導士達に代わり魔道塔にて連絡やら留守番やらを担当した。その間の学園は休校。生徒の中からも高位の魔法が使える生徒は安全を保障された上で同行した。魔法騎士団が到着した時には隣国の騎士団が全滅しかけていたと聞いている。
それ程ヤバイ魔獣だった。
「私が所属していた部隊は最前線で戦っていた。次々と同士が倒れ、私も深手を負っていた…もう駄目かと思ったその時、この国の魔法騎士団と魔導士の方々が到着し、なんとか魔獣を討伐できた。我々の治療をしてくれた治癒師殿には感謝してもしきれない…」
言葉の端々に戦場の匂いが残っている気がして、胸が苦しくなる。
ザイオンは戦士であり、同時に生き残った者としての重さを抱えているのだと理解する。
「俺達はその為に毎日魔力を高める努力をしてる。この国を守る事は勿論だけれど、隣国だからって見捨てる事は決してしない。俺は一人でも素晴らしい魔導士になれるよう生徒を育てる使命がある…仕事だけは唯一誇れる事なんだ」
バスタブから立ち上がろうとする俺に、ザイオンはすかさず横抱きで支える。
「俺、歩けるよ?」
俺の声は届いているだろうに、ザイオンはリビングのソファへそっと横たえてくれた。
「涙の跡がある…」
目尻を指の腹で撫で、次の瞬間唇が近づき”ちゅっ”と音を立てて口付けされる。
「ザ、ザ、ザ、ザイオン…」
俺はびっくりして、一人慌てる。多分顔は真っ赤だし、心臓は爆発しそうに早鐘を打ってる。
目尻にキスなんてそんな甘い仕草、俺だってしたことない!
「嫌だったか?」
首を横に振るしか出来ず、恥ずかしさで言葉は出ない。
全く嫌じゃない。
――ナニコレ。恋する乙女ってこういう事?!
慌てる心を落ち着けるため、話題を切り替えるしかない。
「えっと…何故今翻訳の仕事を?最前線で戦ってた部隊なら相当腕が立つ部隊だったんでしょ?もう剣は握らないの?」
ザイオンの表情が少し沈む。
「所属は魔物討伐の精鋭部隊だった。私を含め殆どの隊員が引退した。私は三度治癒師殿に治療してもらい身体は回復したが、もう剣が持てない…死の恐怖、魔物との対峙の恐怖が蘇り動けなくなる。私は騎士としてもう機能しないんだ」
辛そうに俯くザイオンを前に、軽率な質問をした自分を後悔する。
「ごめんなさい、俺、何も知らなくて…」
「いや、いつかはシェズに聞いて欲しかった。問題ない。私はこの国の魔導士達を尊敬している…助けてもらった恩は勿論あるが、魔法騎士団と魔導士達の連携で魔物を倒す様を見て、素晴らしいと思った。シェズの仕事も、未来ある若者を育てる素晴らしい仕事だと思ってる」
乱れた髪を撫でられ、甘い瞳で見つめられる。
――ナンデスカコレハ…
心臓の音、ザイオンに聞こえてたらどうしよう。
「えーと、俺が学園の講師だからシェアを決めたって事?」
「それだけではない。シェズが人として素敵だからだ…見た目の可愛いさだけじゃなく、素直で朗らかで、明るい笑顔を見せてくれる。シェズは私にとって陽だまりのような存在なんだ」
心臓が爆発しそうで、顔の火照りは止まらない。問いかけた言葉は全て裏目に出ている気がして、頭の中は真っ白。
それでも、ザイオンは優しく髪を撫で続ける。
「昨日の今日でメモだけ残してなかなか帰宅しないから、正直もう帰って来ないのではないかと心配で、少しシェズの行きそうな場所を探したが見つからず途方に暮れていた」
「そんな訳ないよ…俺の帰る場所はザイオンの所だけだ」
「そ…うか…私の所だけか…」
ザイオンの顔が嬉しそうに緩み、俺の胸はきゅんとする。
昨日の今日って…どんな意味なんだろう…めっちゃ気になる。
「それで、その…俺、昨夜の記憶ほとんど無いんだ。目覚めたらザイオンのうで…(じゃなくて)ベッドで眠ってて、迷惑かけてないといいんだけど…」
「全く覚えていない?」
「ザイオンに今まで付き合った子の話をしたのは覚えている…それ以降はふわふわしてる」
「それでは、次は私の” 番”だな…」
「へっ?!」
見たことのない笑みを携え、ザイオンは俺の手を取り、掌にちゅっと音を立てて口付けした。
――”番”って何?
俺、何かいらんスイッチ押しちゃった?!
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