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アレクサンドル・クロムウェル
誤解を解くならお早め / 八つ当たりと教訓と
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「もう終わりか?」
見下ろす先に、地面に突き刺した剣を支えに蹲るロロシュが、肩で息をしている。
「・・・あんた、オレを殺す気か?」
「お前の腕では、俺がやらなくとも魔物にやられて終わりだ。侯爵の手前、討伐で死んだとは言いたくないから、鍛えてやっている。有難く思え」
「何が有難く思えだ。こんなの鍛錬じゃなくてイジメだろうが?」
ガッ!!
「ガハッ!!」
俺の蹴りがロロシュの鳩尾に入り、ロロシュの身体を吹き飛ばした。
「まだ終わりじゃないぞ、早く掛かって来い」
「・・・・・ふざけんな!」
ロロシュは右手に創り出した火球を俺に向かって飛ばして来た。それを手で払い落とすと、火球が落ちた場所から、炎が立ち上がり壁となって俺を取り囲んだ。
ファイアーウォールか
悪くはないがまだ甘いな。
ロロシュのファイアーウォールを俺の水魔法で創り出した鳳凰を使って消し去り、そのままロロシュに突っ込ませた。
地面に手を付いたロロシュは、土塀を作り出し防ごうとしたが、魔力の強さが上回る俺の鳳凰が土塀を突き崩し、濁流に流されたロロシュは地面を転がり、泥まみれだ。
「無詠唱か。魔力操作は悪くない。だが弱過ぎる」
「あんた何がしたいんだ。全員があんたみたいな化け物じゃないんだぞ!」
「番を前に尻込みするオスと比べたら、化け物の方がマシだ」
水を浴びて、ずぶ濡れのロロシュは、膝を付き、青くなった唇を震わせた。
「あんたに何がわかる」
「なんだ、覚えがあるのか?・・・いくら吠えても、魔物は見逃してくれんぞ?さっさと立て」
「・・・・」
「来ないのか?」
地面に飛び散った水を小さな氷の粒に変え、ロロシュの頭上から雹の様に降らせた。
魔法の発現が間に合わなかったロロシュは、剣を振って防ごうとしたが、防ぎきれなかった氷の粒が、矢となってロロシュの腕や足に突き刺さった。
手加減はしているから、死ぬような怪我ではない。
一つ々は虫に刺されたようなもの。
ただ数が多いだけだ。
「グウッ・・いってぇなぁ・ふざけんなよ・・愛し子が居ないからって八つ当たりすんな!」
「八つ当たり?お前、レンに性根を入れ替えろと言われたそうじゃないか。これは腐った性根を叩き直す手伝いでもあるな」
嘘だ。
これは純然たる八つ当たりだ。
レンが出て行った原因の大元はコイツだ。
マークが休暇と偽り、レンと共に行ってしまったのも、コイツと顔を合わせたくなかったからだ。
コイツさえ居なければ!
「クソッ!」
ロロシュが今度は腰に隠していた暗器に、魔力を乗せて飛ばしてきた。
地面を蹴ってロロシュに迫りながら、全ての暗器を剣で叩き落とし、ロロシュの眼前に立った俺は、こめかみを鷲掴みにしてロロシュを持ち上げ、ギリギリと力を込めた。
「暗殺がしたいなら、影に戻れ」
「クッ・・・嫌だね!」
「そうか。なら明日も同じ時間にここに来い」
頭を掴んだ手を振い、俺たちの手合わせを呆然と見守る団員に向かって、ロロシュを放り投げた。
「あわわっ!!」
「あっぶね!」
「手当してやれ」
飛んで来たロロシュを受け止めた団員に命じて、俺は練武場を後にした。
汗を流し着替えを済ませて執務室に戻ると、難しい顔をしたミュラーが、書類の山を前に何かの書信に目を通していた。
「また第1の決済が回って来たのか?」
この何日か、母上から“アルサク城での滞在が延びる”と連絡を受けた副団長のバルドが、急ぎの決済を俺に回してくるようになっていた。
「それも有りますが、大神殿で何かあったようです」
「大神殿?倒壊でもしたか?」
「そう言う事ではない様で」
「それは残念だ」
レンに拒絶され、ゼノンも今は大人しくしているが、そう長くは続かないだろう。
神殿内で、揉めてくれれば、此方としては大助かりだ。
・・・・・。
ダメだ。
ゼノンとの謁見の後、俺の首にしがみ付いて来た、レンを思い出してしまった。
宮を出たレンからは、便り一つなく。
行方を知っているであろうウィリアムからは、面会を断られた上に、秘密通路の利用も禁止された。
あまりしつこくすると、俺たちの不仲の噂が立つ。
よって何度も面会を求める事も出来ない。
手紙も送りたくないほど
俺は嫌われたのか?
種族関係なく、レン程美し人を放って置くオスは居ない。そうなるとレンも相手を選び放題だ。
皇宮を出て、多くのオスと出会えば、レンを傷つけた俺なんかより、優しいオスを見つけるかも知れない。
人族のレンは、気に入った相手が居れば、誰とでも添うことが出来るのだから。
「閣下」
俺以外のオスの手を取り、あの愛らしい笑顔を向ける姿を想像して、石を飲み込んだ気分になった。
「閣下?」
「あ?・・あぁどうした?」
「どうしたって・・・」
陰鬱な想像からミュラーに引き戻された俺は、ミュラーの呆れた視線を辿って自分の手を見ると、握り潰したペンから、インクが滴り落ちていた。
「この書類はダメですね。作り直させます」
「・・・すまん」
インクの付いた手に洗浄魔法をかける俺を、ミュラーは複雑な表情で見ている。
「なんだ?」
「いえ。閣下を見ていると婚姻前の自分を思い出します。私の伴侶のザックも人族ですから」
「ああ、そうだったな」
「あの頃は、彼がどこに出かけるのも心配で、全てのオスが敵に見えたものです」
「ミュラーがか?」
今の落ち着いたミュラーからは想像できないな。
「私も若かったですから、余りにも心配しすぎて、“そんなに過保護にされたら自分は何もできない大人になる”とザックに怒られましてね、自分が全てやってあげるから、何も出来なくてもいい、と言ったら更に怒られました」
「ミュラーでも、そんな事があったのか?」
「獣人なら、皆同じような経験があるのではないでしょうか。私は婚姻してからも暫くは嫉妬の塊でした・・・まぁ今もなんですが」
「想像できんな」
「ハハハ。今は只の草臥れたおっさんですが、当時はザックから、悋気玉と呼ばれましたよ」
「その悋気玉をどうやって鎮めたんだ?」
「こればっかりは本能ですから、自分の意思でどうなる物でも有りません。“人族の番を得るとはこう言うものだ”と思っていました。ですが、嫉妬するのは、ザックを信じていないからなのか、私が自分に自信がないからなのか何方だ。と訊かれまして、考えてみたんですが両方だと答えました」
「それでどうなった?」
これまで俺は、この手の話は自分に縁の無いものと聞き流していたが、今は違う。いつの間にかミュラーの話を前のめりで聞き入っていた。
「泣かれました。信じてもらえなくて悲しいと、ザックの私への愛を疑うのか。私からの愛を理解できないほど、愚かだと思っているのか。と」
ミュラーは懐かしさの混じる苦笑を浮かべた。
信じてもらえなくて悲しい・・か
レンも同じことを言っていたな。
「泣かれて気付いたのですが、私は最初から、人族に獣人の番に対する想いは理解できないと決めつけて。ザックが私の事をどれ程愛しているかなんて、考えた事もなかったのです」
思い当たる節があり過ぎて耳が痛い。
「そして、ザックに自分が愛したオスなのだから、自信を持てと言われました。そこで彼が私にかけてくれた言葉や、共に過ごした時間を、一つひとつを思い出してみたのです。すると疑うべくもなく、自分はザックから愛されているのだと思うことが出来て、その頃から私の悋気玉も、段々大人しくなりましたね」
俺はレンに愛されているのだろうか?
「今だから思うのですが、求愛から婚姻までの1年は、どちらか一方では無く、お互いの気持ちを確かめ合う、大切な期間なのではないでしょうか」
「そうか、参考になった」
「いえいえ。閣下を見ていると、私も当時を思い出して若返った気分になれます」
お互いの気持ちを確かめ合う・・・か。
俺に足りていない物ばかりだな。
昼餐の後、治癒を終えたロロシュが不貞腐れた顔で戻って来た。
それから程なく、第一のバルドの使いがやって来た。
それを見たミュラーとロロシュは、決済書類を増やされるのかと身構えたが、内容は俺に大神殿に来て欲しいとの事だった。
「何があった?」
「それが・・」と使いの騎士は声を顰めた。
「・・・・大司教が殺された?」
予想外の答えに、俺達3人は互いの顔を見交わしたのだった。
見下ろす先に、地面に突き刺した剣を支えに蹲るロロシュが、肩で息をしている。
「・・・あんた、オレを殺す気か?」
「お前の腕では、俺がやらなくとも魔物にやられて終わりだ。侯爵の手前、討伐で死んだとは言いたくないから、鍛えてやっている。有難く思え」
「何が有難く思えだ。こんなの鍛錬じゃなくてイジメだろうが?」
ガッ!!
「ガハッ!!」
俺の蹴りがロロシュの鳩尾に入り、ロロシュの身体を吹き飛ばした。
「まだ終わりじゃないぞ、早く掛かって来い」
「・・・・・ふざけんな!」
ロロシュは右手に創り出した火球を俺に向かって飛ばして来た。それを手で払い落とすと、火球が落ちた場所から、炎が立ち上がり壁となって俺を取り囲んだ。
ファイアーウォールか
悪くはないがまだ甘いな。
ロロシュのファイアーウォールを俺の水魔法で創り出した鳳凰を使って消し去り、そのままロロシュに突っ込ませた。
地面に手を付いたロロシュは、土塀を作り出し防ごうとしたが、魔力の強さが上回る俺の鳳凰が土塀を突き崩し、濁流に流されたロロシュは地面を転がり、泥まみれだ。
「無詠唱か。魔力操作は悪くない。だが弱過ぎる」
「あんた何がしたいんだ。全員があんたみたいな化け物じゃないんだぞ!」
「番を前に尻込みするオスと比べたら、化け物の方がマシだ」
水を浴びて、ずぶ濡れのロロシュは、膝を付き、青くなった唇を震わせた。
「あんたに何がわかる」
「なんだ、覚えがあるのか?・・・いくら吠えても、魔物は見逃してくれんぞ?さっさと立て」
「・・・・」
「来ないのか?」
地面に飛び散った水を小さな氷の粒に変え、ロロシュの頭上から雹の様に降らせた。
魔法の発現が間に合わなかったロロシュは、剣を振って防ごうとしたが、防ぎきれなかった氷の粒が、矢となってロロシュの腕や足に突き刺さった。
手加減はしているから、死ぬような怪我ではない。
一つ々は虫に刺されたようなもの。
ただ数が多いだけだ。
「グウッ・・いってぇなぁ・ふざけんなよ・・愛し子が居ないからって八つ当たりすんな!」
「八つ当たり?お前、レンに性根を入れ替えろと言われたそうじゃないか。これは腐った性根を叩き直す手伝いでもあるな」
嘘だ。
これは純然たる八つ当たりだ。
レンが出て行った原因の大元はコイツだ。
マークが休暇と偽り、レンと共に行ってしまったのも、コイツと顔を合わせたくなかったからだ。
コイツさえ居なければ!
「クソッ!」
ロロシュが今度は腰に隠していた暗器に、魔力を乗せて飛ばしてきた。
地面を蹴ってロロシュに迫りながら、全ての暗器を剣で叩き落とし、ロロシュの眼前に立った俺は、こめかみを鷲掴みにしてロロシュを持ち上げ、ギリギリと力を込めた。
「暗殺がしたいなら、影に戻れ」
「クッ・・・嫌だね!」
「そうか。なら明日も同じ時間にここに来い」
頭を掴んだ手を振い、俺たちの手合わせを呆然と見守る団員に向かって、ロロシュを放り投げた。
「あわわっ!!」
「あっぶね!」
「手当してやれ」
飛んで来たロロシュを受け止めた団員に命じて、俺は練武場を後にした。
汗を流し着替えを済ませて執務室に戻ると、難しい顔をしたミュラーが、書類の山を前に何かの書信に目を通していた。
「また第1の決済が回って来たのか?」
この何日か、母上から“アルサク城での滞在が延びる”と連絡を受けた副団長のバルドが、急ぎの決済を俺に回してくるようになっていた。
「それも有りますが、大神殿で何かあったようです」
「大神殿?倒壊でもしたか?」
「そう言う事ではない様で」
「それは残念だ」
レンに拒絶され、ゼノンも今は大人しくしているが、そう長くは続かないだろう。
神殿内で、揉めてくれれば、此方としては大助かりだ。
・・・・・。
ダメだ。
ゼノンとの謁見の後、俺の首にしがみ付いて来た、レンを思い出してしまった。
宮を出たレンからは、便り一つなく。
行方を知っているであろうウィリアムからは、面会を断られた上に、秘密通路の利用も禁止された。
あまりしつこくすると、俺たちの不仲の噂が立つ。
よって何度も面会を求める事も出来ない。
手紙も送りたくないほど
俺は嫌われたのか?
種族関係なく、レン程美し人を放って置くオスは居ない。そうなるとレンも相手を選び放題だ。
皇宮を出て、多くのオスと出会えば、レンを傷つけた俺なんかより、優しいオスを見つけるかも知れない。
人族のレンは、気に入った相手が居れば、誰とでも添うことが出来るのだから。
「閣下」
俺以外のオスの手を取り、あの愛らしい笑顔を向ける姿を想像して、石を飲み込んだ気分になった。
「閣下?」
「あ?・・あぁどうした?」
「どうしたって・・・」
陰鬱な想像からミュラーに引き戻された俺は、ミュラーの呆れた視線を辿って自分の手を見ると、握り潰したペンから、インクが滴り落ちていた。
「この書類はダメですね。作り直させます」
「・・・すまん」
インクの付いた手に洗浄魔法をかける俺を、ミュラーは複雑な表情で見ている。
「なんだ?」
「いえ。閣下を見ていると婚姻前の自分を思い出します。私の伴侶のザックも人族ですから」
「ああ、そうだったな」
「あの頃は、彼がどこに出かけるのも心配で、全てのオスが敵に見えたものです」
「ミュラーがか?」
今の落ち着いたミュラーからは想像できないな。
「私も若かったですから、余りにも心配しすぎて、“そんなに過保護にされたら自分は何もできない大人になる”とザックに怒られましてね、自分が全てやってあげるから、何も出来なくてもいい、と言ったら更に怒られました」
「ミュラーでも、そんな事があったのか?」
「獣人なら、皆同じような経験があるのではないでしょうか。私は婚姻してからも暫くは嫉妬の塊でした・・・まぁ今もなんですが」
「想像できんな」
「ハハハ。今は只の草臥れたおっさんですが、当時はザックから、悋気玉と呼ばれましたよ」
「その悋気玉をどうやって鎮めたんだ?」
「こればっかりは本能ですから、自分の意思でどうなる物でも有りません。“人族の番を得るとはこう言うものだ”と思っていました。ですが、嫉妬するのは、ザックを信じていないからなのか、私が自分に自信がないからなのか何方だ。と訊かれまして、考えてみたんですが両方だと答えました」
「それでどうなった?」
これまで俺は、この手の話は自分に縁の無いものと聞き流していたが、今は違う。いつの間にかミュラーの話を前のめりで聞き入っていた。
「泣かれました。信じてもらえなくて悲しいと、ザックの私への愛を疑うのか。私からの愛を理解できないほど、愚かだと思っているのか。と」
ミュラーは懐かしさの混じる苦笑を浮かべた。
信じてもらえなくて悲しい・・か
レンも同じことを言っていたな。
「泣かれて気付いたのですが、私は最初から、人族に獣人の番に対する想いは理解できないと決めつけて。ザックが私の事をどれ程愛しているかなんて、考えた事もなかったのです」
思い当たる節があり過ぎて耳が痛い。
「そして、ザックに自分が愛したオスなのだから、自信を持てと言われました。そこで彼が私にかけてくれた言葉や、共に過ごした時間を、一つひとつを思い出してみたのです。すると疑うべくもなく、自分はザックから愛されているのだと思うことが出来て、その頃から私の悋気玉も、段々大人しくなりましたね」
俺はレンに愛されているのだろうか?
「今だから思うのですが、求愛から婚姻までの1年は、どちらか一方では無く、お互いの気持ちを確かめ合う、大切な期間なのではないでしょうか」
「そうか、参考になった」
「いえいえ。閣下を見ていると、私も当時を思い出して若返った気分になれます」
お互いの気持ちを確かめ合う・・・か。
俺に足りていない物ばかりだな。
昼餐の後、治癒を終えたロロシュが不貞腐れた顔で戻って来た。
それから程なく、第一のバルドの使いがやって来た。
それを見たミュラーとロロシュは、決済書類を増やされるのかと身構えたが、内容は俺に大神殿に来て欲しいとの事だった。
「何があった?」
「それが・・」と使いの騎士は声を顰めた。
「・・・・大司教が殺された?」
予想外の答えに、俺達3人は互いの顔を見交わしたのだった。
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