105 / 765
アレクサンドル・クロムウェル
誤解を解くならお早め / 惨劇
しおりを挟む
「ゼノン大司教が殺された?」
「いい歳だったろ?病気で死んだとかじゃないのかよ」
「行けばわかる。ミュラー後を頼む。ロロシュお前はついて来い」
足早にエンラの厩舎に向かう途中、ロロシュがシッチンを可愛がっていたことを思い出した。
「ロロシュ。お前ミーネでシッチンに色々仕込んでいたな?」
「それが?」
朝の鍛錬のことを根に持っているのだろう、答えが反抗的だ。
「シッチンも連れて来い。神殿絡みだ、役に立つかもしれん」
「分かった」
態度は不貞腐れているし、言葉遣いも悪いままだが、大人しく指示に従う真面目な面もある。
レンやマークのことが無ければ、使い勝手の良い奴なのだが・・・・。
ロロシュがマークにとった態度は、同じ獣人のオスとして納得が出来るものではないし、八つ当たりと分かっていても、レンと会えない苛立ちをぶつけたくなる。
俺は本当に狭量すぎる。
だからレンに出て行かれるんだ。
ミュラーの話は、耳に痛い物ではあったが、自分の行いを振り返り、これからのことを考える良い指針になったように思う。
ロロシュの態度が改まらない様であれば、ミュラーと話しをさせた方が良いだろう。
実際の経験談に勝るものはないからな。
そう考えると、ミュラーは騎士よりも教師に向いている気がするな。
◇◇
エンラを駆り駆けつけた大神殿は、一種異様な雰囲気に包まれていた。
朝の礼拝から夕方の礼拝終了まで開け放たれている筈の大門は閉ざされ、その前には騎士達が立ち、中に入る者がいない様に睨みを利かせている。締め出された一般信者たちは、神殿に向かって祈りを捧げながら、その周りを、取り囲むように群れを成していた。
人の壁に邪魔されて、近付くこともままならない状況だ。
どうしたものかと頭を悩ませていると、大門を護っていた騎士の一人が俺たちに気付き、仲間を呼んで人垣を掻き分け、道を作り門の中へ導いてくれた。
「閣下こちらです」
エンラを降り案内されたのは、神殿の中央の礼拝堂の中だった。
祭壇の前に第1の副団長のバルドと、数名の騎士たちが難しい顔で、何事かを話していた。
礼拝堂の中は、鉄臭い血の匂いが鼻をついた。
それに構わず軍靴を響かせてバルド達に近付くと、俺に気付いたバルドの顔に安堵の表情が浮かぶのが見えた。
バルドは母上の下で、長く副団長を務めた剛の者だ、それがこうも動揺するとは、一体ゼノンの身に何があったのだろうか。
「閣下!ご足労頂きまして、申し訳ございません」
とバルド以下騎士達が揃って頭を下げたた。
「気にするな。ゼノンが殺されてと聞いたが?」
「それが正確には、ゼノンと見られる遺体と身元不明の遺体が御座います」
「もう一人?、遺体は運んだ後か?」
「いえ。まだこちらに」
バルドと騎士たちが横にずれると、祭壇の前に血の滲んだ掛け布が見えた。
バルドの合図で騎士の二人が掛け布を外すと、そこには大司教の祭服を身に付けた遺体と、全裸で内臓を抉り取られた肉塊が現れたが、その両方とも頭部が見当たらなかった。
「・・・これは」
流石の俺もその凄惨さに、鼻の上に皺がよるのを我慢出来なかった。
俺の後ろのロロシュも息を呑み、シッチンに至っては、吐き気を我慢しているのか、喉が鳴っている。
凄惨な現場ではあるが、どこか違和感がある。
「・・・ここが現場で合っているのか?」
「流石のご慧眼ですな。現場は合っていますが、あそこに居る愚か者どもが、血と証拠を洗い流してしまったのです」
バルドの睨む先に、祭服を血で濡らした司教と神官達が神兵に護られる様にして、震えながら立っていた。
「隠蔽しようとして、失敗したと言う事か」
「仰る通りです」
司教達に軽蔑の目を向けたバルドが、ことの経緯を説明し始めた。
大神殿の朝は礼拝から始まる。
朝の礼拝の開始時刻は、毎日朝の五刻。
それに間に合うように四刻には、下級神官達が、礼拝堂の掃除と準備を始めることになっている。
今朝も通常通り礼拝の準備にやって来た神官達が、変わり果てた大司教らしき遺体と、もう一人の遺体を発見した。
知らせを受けた司教達は、ことの重大さに色を失った。何故ならその遺体は、明らかに邪悪な魔法陣に囲まれていたからだ。
司教達は礼拝堂の扉を閉め切り、二人の遺体を布で包んで移動させ、床の魔法陣を消すことに躍起なった。
大司教の死を悲しむより、大神殿が邪悪なものに穢されたとう言う、不名誉な事態を隠す事の方が、大事だったと言うことだ。
しかし、時間を過ぎても礼拝堂の扉が開かれないことを、不審に思った信者達が騒ぎ始めた。
詰め寄られた下級神官達も、扉が開かない理由が分からず右往左往する中、以前祭礼の手伝いをしたことのある信者の一人が、地下墓地と礼拝堂が繋がっている事を思い出し、庭園にある地下墓地の入り口を通って、礼拝堂に向かったらしい。
誰でも良いから、外で待つ信者達に事情を説明して貰おうと、礼拝堂にを覗き込んだ信者は、司教達の狂気じみた行動を目撃する事となり、そのあまりの悍ましさに、そのまま皇都の警備隊に助けを求め、事件が発覚するに至った。
しかし相手は大神殿だ、警備隊では門前払いを喰らう可能性が高い、そこで警備隊の隊長は自ら第一騎士団の詰所に走り、報告を受けた騎士団の騎士達が扉を破って中に入ると、正に布で巻かれた遺体が運び出される処だった。
「如何致しましょう」
「そうだな・・・」
探るようにこちらを見るバルドは、俺の事を試しているようにも見える。
どうせ逐一母上に報告する気だろ?
癒しを求める民を思えば、大神殿の門を閉ざすことはできない、下手をすれば信者が暴動を起こす可能性も有る。
「まず、証拠の隠滅に加担した全員は牢にぶち込め。そいつらと、この遺体は裏から目立たないように馬車で運ぶように。遺体は詳しく調べる必要があるからな」
「なるほど、他には?」
「神兵は宿舎で軟禁。ゼノンが死んだ事だけ発表させて、葬儀の準備と鎮魂の祈りの為だとでも言って、癒し処以外を閉めさせろ。あいつらの尋問とこの件の捜査。神殿の警備、神官の監視はお前に任せる」
「承りました。後は何か御座いますか?」
「発見時の、状況が知りたい」
バルドは礼拝堂の隅で震えている司教達に目を向けたが、あまりの怯えように、証言を諦め、自分の口で説明する事にしたようだ。
「ゼノンと見られる遺体は、こちらの祭壇の上に縛り付けられていたそうです。そして祭壇の下の床に魔法陣が描かれていて、その魔法陣のすぐ脇に、もう一体が倒れていたのですが、儀式に利用したと思われる抜き取られた臓物は、どこにも見当たらなかった様です」
「・・・・魔法陣は全て消されたのか?」
「彼奴らは、祭壇まで動かして消した様ですな」
「この重そうな祭壇をね・・・悪いが祭壇を退かしてみてくれ」
クーロ製の祭壇は、騎士が四人掛りで漸く持ち上げる事が出来た。
これ程重い祭壇を、貧弱な神官達が動かすのに何人掛りでやったのやら。
「ロロシュ。シッチンもここを見ろ」
「おっ。消し残しがあるな」
「魔力の残滓と合わせて、何かわかるか?」
魔法陣は、少し時間をくれと言うロロシュとシッチンに任せて、俺とバルドは遺体の検分をする事にした。
「そもそも、この遺体はゼノンで間違いないのか?」
「司教はそう言っています。首が無いので断言はできませんが、少なくとも祭服とこの指輪は、大司教の物に間違いないそうです」
「しかし、殺すなら一息で済ませてやれば良いものを」
「そうですな。魔法陣の事を考えると、そこも含めて何かの儀式、という事でしょうか」
「そう言う事だろうな」
「こっちの遺体の身元は、分からないんだな?」
「所持品が何も有りませんから。ただ司教のアガスの所在が不明です」
「アガスが?」
身体を切り開かれ、内臓を抜かれた無惨な姿を繁々と眺めてみたが、脂肪に埋もれたアガスの顔とは重ならなかった。
確かに太り肉では有るが・・・。
「あいつ。こんなに細かったか?」
「いい歳だったろ?病気で死んだとかじゃないのかよ」
「行けばわかる。ミュラー後を頼む。ロロシュお前はついて来い」
足早にエンラの厩舎に向かう途中、ロロシュがシッチンを可愛がっていたことを思い出した。
「ロロシュ。お前ミーネでシッチンに色々仕込んでいたな?」
「それが?」
朝の鍛錬のことを根に持っているのだろう、答えが反抗的だ。
「シッチンも連れて来い。神殿絡みだ、役に立つかもしれん」
「分かった」
態度は不貞腐れているし、言葉遣いも悪いままだが、大人しく指示に従う真面目な面もある。
レンやマークのことが無ければ、使い勝手の良い奴なのだが・・・・。
ロロシュがマークにとった態度は、同じ獣人のオスとして納得が出来るものではないし、八つ当たりと分かっていても、レンと会えない苛立ちをぶつけたくなる。
俺は本当に狭量すぎる。
だからレンに出て行かれるんだ。
ミュラーの話は、耳に痛い物ではあったが、自分の行いを振り返り、これからのことを考える良い指針になったように思う。
ロロシュの態度が改まらない様であれば、ミュラーと話しをさせた方が良いだろう。
実際の経験談に勝るものはないからな。
そう考えると、ミュラーは騎士よりも教師に向いている気がするな。
◇◇
エンラを駆り駆けつけた大神殿は、一種異様な雰囲気に包まれていた。
朝の礼拝から夕方の礼拝終了まで開け放たれている筈の大門は閉ざされ、その前には騎士達が立ち、中に入る者がいない様に睨みを利かせている。締め出された一般信者たちは、神殿に向かって祈りを捧げながら、その周りを、取り囲むように群れを成していた。
人の壁に邪魔されて、近付くこともままならない状況だ。
どうしたものかと頭を悩ませていると、大門を護っていた騎士の一人が俺たちに気付き、仲間を呼んで人垣を掻き分け、道を作り門の中へ導いてくれた。
「閣下こちらです」
エンラを降り案内されたのは、神殿の中央の礼拝堂の中だった。
祭壇の前に第1の副団長のバルドと、数名の騎士たちが難しい顔で、何事かを話していた。
礼拝堂の中は、鉄臭い血の匂いが鼻をついた。
それに構わず軍靴を響かせてバルド達に近付くと、俺に気付いたバルドの顔に安堵の表情が浮かぶのが見えた。
バルドは母上の下で、長く副団長を務めた剛の者だ、それがこうも動揺するとは、一体ゼノンの身に何があったのだろうか。
「閣下!ご足労頂きまして、申し訳ございません」
とバルド以下騎士達が揃って頭を下げたた。
「気にするな。ゼノンが殺されてと聞いたが?」
「それが正確には、ゼノンと見られる遺体と身元不明の遺体が御座います」
「もう一人?、遺体は運んだ後か?」
「いえ。まだこちらに」
バルドと騎士たちが横にずれると、祭壇の前に血の滲んだ掛け布が見えた。
バルドの合図で騎士の二人が掛け布を外すと、そこには大司教の祭服を身に付けた遺体と、全裸で内臓を抉り取られた肉塊が現れたが、その両方とも頭部が見当たらなかった。
「・・・これは」
流石の俺もその凄惨さに、鼻の上に皺がよるのを我慢出来なかった。
俺の後ろのロロシュも息を呑み、シッチンに至っては、吐き気を我慢しているのか、喉が鳴っている。
凄惨な現場ではあるが、どこか違和感がある。
「・・・ここが現場で合っているのか?」
「流石のご慧眼ですな。現場は合っていますが、あそこに居る愚か者どもが、血と証拠を洗い流してしまったのです」
バルドの睨む先に、祭服を血で濡らした司教と神官達が神兵に護られる様にして、震えながら立っていた。
「隠蔽しようとして、失敗したと言う事か」
「仰る通りです」
司教達に軽蔑の目を向けたバルドが、ことの経緯を説明し始めた。
大神殿の朝は礼拝から始まる。
朝の礼拝の開始時刻は、毎日朝の五刻。
それに間に合うように四刻には、下級神官達が、礼拝堂の掃除と準備を始めることになっている。
今朝も通常通り礼拝の準備にやって来た神官達が、変わり果てた大司教らしき遺体と、もう一人の遺体を発見した。
知らせを受けた司教達は、ことの重大さに色を失った。何故ならその遺体は、明らかに邪悪な魔法陣に囲まれていたからだ。
司教達は礼拝堂の扉を閉め切り、二人の遺体を布で包んで移動させ、床の魔法陣を消すことに躍起なった。
大司教の死を悲しむより、大神殿が邪悪なものに穢されたとう言う、不名誉な事態を隠す事の方が、大事だったと言うことだ。
しかし、時間を過ぎても礼拝堂の扉が開かれないことを、不審に思った信者達が騒ぎ始めた。
詰め寄られた下級神官達も、扉が開かない理由が分からず右往左往する中、以前祭礼の手伝いをしたことのある信者の一人が、地下墓地と礼拝堂が繋がっている事を思い出し、庭園にある地下墓地の入り口を通って、礼拝堂に向かったらしい。
誰でも良いから、外で待つ信者達に事情を説明して貰おうと、礼拝堂にを覗き込んだ信者は、司教達の狂気じみた行動を目撃する事となり、そのあまりの悍ましさに、そのまま皇都の警備隊に助けを求め、事件が発覚するに至った。
しかし相手は大神殿だ、警備隊では門前払いを喰らう可能性が高い、そこで警備隊の隊長は自ら第一騎士団の詰所に走り、報告を受けた騎士団の騎士達が扉を破って中に入ると、正に布で巻かれた遺体が運び出される処だった。
「如何致しましょう」
「そうだな・・・」
探るようにこちらを見るバルドは、俺の事を試しているようにも見える。
どうせ逐一母上に報告する気だろ?
癒しを求める民を思えば、大神殿の門を閉ざすことはできない、下手をすれば信者が暴動を起こす可能性も有る。
「まず、証拠の隠滅に加担した全員は牢にぶち込め。そいつらと、この遺体は裏から目立たないように馬車で運ぶように。遺体は詳しく調べる必要があるからな」
「なるほど、他には?」
「神兵は宿舎で軟禁。ゼノンが死んだ事だけ発表させて、葬儀の準備と鎮魂の祈りの為だとでも言って、癒し処以外を閉めさせろ。あいつらの尋問とこの件の捜査。神殿の警備、神官の監視はお前に任せる」
「承りました。後は何か御座いますか?」
「発見時の、状況が知りたい」
バルドは礼拝堂の隅で震えている司教達に目を向けたが、あまりの怯えように、証言を諦め、自分の口で説明する事にしたようだ。
「ゼノンと見られる遺体は、こちらの祭壇の上に縛り付けられていたそうです。そして祭壇の下の床に魔法陣が描かれていて、その魔法陣のすぐ脇に、もう一体が倒れていたのですが、儀式に利用したと思われる抜き取られた臓物は、どこにも見当たらなかった様です」
「・・・・魔法陣は全て消されたのか?」
「彼奴らは、祭壇まで動かして消した様ですな」
「この重そうな祭壇をね・・・悪いが祭壇を退かしてみてくれ」
クーロ製の祭壇は、騎士が四人掛りで漸く持ち上げる事が出来た。
これ程重い祭壇を、貧弱な神官達が動かすのに何人掛りでやったのやら。
「ロロシュ。シッチンもここを見ろ」
「おっ。消し残しがあるな」
「魔力の残滓と合わせて、何かわかるか?」
魔法陣は、少し時間をくれと言うロロシュとシッチンに任せて、俺とバルドは遺体の検分をする事にした。
「そもそも、この遺体はゼノンで間違いないのか?」
「司教はそう言っています。首が無いので断言はできませんが、少なくとも祭服とこの指輪は、大司教の物に間違いないそうです」
「しかし、殺すなら一息で済ませてやれば良いものを」
「そうですな。魔法陣の事を考えると、そこも含めて何かの儀式、という事でしょうか」
「そう言う事だろうな」
「こっちの遺体の身元は、分からないんだな?」
「所持品が何も有りませんから。ただ司教のアガスの所在が不明です」
「アガスが?」
身体を切り開かれ、内臓を抜かれた無惨な姿を繁々と眺めてみたが、脂肪に埋もれたアガスの顔とは重ならなかった。
確かに太り肉では有るが・・・。
「あいつ。こんなに細かったか?」
100
あなたにおすすめの小説
甘い匂いの人間は、極上獰猛な獣たちに奪われる 〜居場所を求めた少女の転移譚〜
具なっしー
恋愛
「誰かを、全力で愛してみたい」
居場所のない、17歳の少女・鳴宮 桃(なるみや もも)。
幼い頃に両親を亡くし、叔父の家で家政婦のような日々を送る彼女は、誰にも言えない孤独を抱えていた。そんな桃が、願いをかけた神社の光に包まれ目覚めたのは、獣人たちが支配する異世界。
そこは、男女比50:1という極端な世界。女性は複数の夫に囲われて贅沢を享受するのが常識だった。
しかし、桃は異世界の女性が持つ傲慢さとは無縁で、控えめなまま。
そして彼女の身体から放たれる**"甘いフェロモン"は、野生の獣人たちにとって極上の獲物**でしかない。
盗賊に囚われかけたところを、美形で無口なホワイトタイガー獣人・ベンに救われた桃。孤独だった少女は、その純粋さゆえに、強く、一途で、そして獰猛な獣人たちに囲われていく――。
※表紙はAIです
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
無慈悲な悪魔の騎士団長に迫られて困ってます!〜下っ端騎士団員(男爵令嬢)クビの危機!〜
楠ノ木雫
恋愛
朝目が覚めたら、自分の隣に知らない男が寝ていた。
テレシアは、男爵令嬢でありつつも騎士団員の道を選び日々精進していた。ある日王城で開かれたガーデンパーティーの警備中に婚約者と鉢合わせし、一方的に婚約破棄を出されてしまった。テレシアは別に何とも思っていなくあっさりと成立させてしまったが、それを目撃していた先輩方が見かねて城下町に連れていきお酒を奢ったが、そのせいでテレシアはべろんべろんに。そして次の日、ベッドに一糸まとわぬ姿の自分と知らない男性が横たわっていた。朝の鍛錬の時間が迫っていたため眠っていた男性を放置して鍛錬場に向かったのだが、ちらりと見えた男性の服の一枚。それ、もしかして超エリート騎士団である近衛騎士団の制服……!?
※他の投稿サイトにも掲載しています。
※改稿しました。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる