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愛し子と樹海の王
リアンパパは活躍中1
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国境監視所・ガルスタ砦にて
「オーベルシュタイン侯爵、我らが知らせを受け、ここに到着してから、既に1週間。エスカル殿下は何時ご到着されるのか!」
「ブレイブ伯。何度もお話ししたように、帝国は罪人の護送にポータルの使用を許可していないのです。馬車移動には刻も掛かれば、不測の事態も起きるものだ」
「ふざけるのも大概にして頂きたい!何故我が国の王子が、罪人扱いをされねばならん!?」
この青年は、うちの子供たちと同じくらいの年齢か・・・。
若さゆえの熱意と正義感は認めるし、貧乏くじを引かされた彼の事は、気の毒とは思うが、毎回付き合わされる、こちらの身にもなって貰いたい。
「はあーーー。ブレイブ伯、其方外交に携わるのは今回が初めてか?」
「そっそうですが。それが何か」
「ある日、突然王宮に呼び出され、詳しい説明もされぬまま、外交特使として国境まで王子を迎えに行け、と王より命ぜられた。そんな処か?」
「・・・・何故それを・・・」
ゴトフリーの王は、こんな若く世慣れぬ青年を、利用し切り捨てるつもりか。帝国相手に児戯にも等しい、見え透いた手が通じると思っている辺りが、大国に成れぬ所以だろうが、下らな過ぎて欠伸が出そうだ。
紛れだろうが、ギデオン帝を退けた先代王との攻防は、中々に心躍るものがあった、と父や祖父から聞いているが、今代の王は全く駄目だ。
やる事なす事、全てが三流過ぎる。
「簡単な事だ。これまで貴国が我が帝国に何をしたのか、エスカル殿下が、帝国の貴人に対し何をしたのかをご存じなら、国境の監視所に何度も私を呼びつける等、恥ずかしくて出来ないだろうからな」
「私を恥知らずと愚弄するのか?!」
この程度で熱くなるとは、若いと言うより子供の様だ。
家のリアンの方が、大人に見えるな。
「いいや。愚弄する気など微塵もない。ただ気の毒なだけだ」
「気の毒?何を・・・それは愚弄しているのと同義でしょう!!」
「ブレイブ伯、其方はまだ若い。功名に焦る気持ちも分からんではないが、物事はもっと広く見るべきだ」
「それはどう意味ですか」
「ふむ・・・・そう言えば、貴国は過去に愛し子の招来が一度も無いのだったな?」
「我が王国には、神の子である国王陛下が居られる。どこの馬の骨とも知れぬ者を、神の愛し子等と、僭称させる必要などございませんので」
ゴトフリーが神聖国家を目指していると聞いたときには、思わず笑ってしまったが、ふむ、若い者たちへの洗脳は、着実に進んでいるらしい。
「帝国の至宝に対する今の発言は、極刑に値する暴言ではあるが、ここが国境地帯である事と、其方の若さに免じて、一度だけ聞かなかったことにしよう」
「私を、きっっ脅迫するつもりか?」
「脅迫も何も事実だ。其方に真実を見る勇気さえあれば、神の子を自称するゴトフリー王家と、帝国に招来された愛し子様。神の恩寵がどちらにあるか、明白だと思うのだが?」
「なにを・・・」
「ブレイブ伯。其方はゴトフリーの貴族には珍しく、善人のようだ。老婆心ながら申し上げるが、上役の言う事のみを妄信していては、国も其方自身も、助ける事は出来ないと心得られよ。それからこれは、ゴトフリー王に送られた、エスカル殿下の蛮行の証拠と証言をまとめた書信の写しと、貴国の穀倉地帯を、帝国に差し出すに至った経緯を纏めた物だ。殿下の到着まで、これでも読んで、今後の身の振り方を考えるのが宜しかろう」」
「あの穀倉地帯は、大公と愛し子の婚約の祝いとして、帝国に取り上げられたと!」
真実を伝えられぬのは理解するが、選りに選り、閣下と愛し子様を悪役に仕立て上げるとは、閣下が知ったら大事だ。
「ブレイブ伯。今の帝国は貧富の差は有れど、国民が食うに困る事など無いのだ。それは先帝ウィリアム陛下の善政の賜物であり、帝国の盾として、魔物の脅威から国民を守り続けた、クロムウェル大公閣下と帝国騎士団の功績だ」
ゴトフリーの魔物被害は、深刻だと聞いている。
そして、主に荒事に対応しているのは、奴隷扱いの獣人達。
ここまで悔しそうなのは、閣下との違いを痛感しているからか?
「そして先年招来された愛し子様は、縁も所縁もない我が帝国の民の為、魔物の殲滅に尽力なさって下さる、大変慈悲深いお方なのだ。大公閣下と愛し子様。お二方の献身により、帝国内の魔物は激減、原因不明の病に苦しんでいた民も救われた。我が帝国は、今後ますます栄えていくだろう。故に貴国とは違い、他国の食い扶持を奪う程、困窮などしておらんのだよ」
「だが王は・・・」
「兎に角、エスカル殿下の到着は四日後を予定しているそうだ。殿下の到着まで、それを読んで大人しくしているか、考えを改める気になったら、連絡してくるように。私も忙しい身でな、これ以上邪魔をするな」
「オーベルシュタイン候・・・」
「いいか?人生の先達の助言は、受け入れるものだぞ?」
はあ~。柄にもなく説教じみた事をしてしまった。
敵国の小僧一人懐柔した処で、なんの足しにもならん。
しかし、あたら若い芽を摘み、命を散らせるのは好みではないし、あの愛し子様がお知りになったら、悲しまれるであろうからな。
そう、これは志尊の御方の心の安寧の為。
私がお節介だからではないのだ。
・・・・・・・・・・・・
オーベルシュタイン城にて
「お帰りなさいませ、父上。砦の様子は如何でしたか?」
「うむ。相変わらずだ。取り敢えずエスカルの到着予定を伝えて来た。すぐに動きがあるだろう」
「閣下にも、その旨お知らせいたします」
「あぁ。頼む。・・・ん?まだ何かあるのか?」
「何事も無ければ、オズボーン伯爵が明日到着するそうです」
「狙ったかの様にぴったりだな?」
「それと、皇都からオズボーン家のオレステスが送られてきまして・・」
「あぁ。あの性悪か。明日父親に引き渡せ」
「あの、・・・それが」
「なんだ? ハッキリせんか!」
「オレステス殿はかなり強烈なお方でして、自分は王配候補なのだから、城で一番いい客室に案内しろだの、湯あみをさせろだの騒いでおりまして」
「何を馬鹿な事を言っている。あれは同じ王配候補への暴行と、大公閣下と愛し子様への不敬罪で、蟄居を言い渡された罪人だぞ?」
「その、罪人ならポータルを使うはずがない、伯爵の令息に相応しい待遇をしろと」
「綿で出来た脳みそに、そんな無駄な知識が有るとは驚きだ」
「まことに」
苦笑いを浮かべる長男が、指で頬を掻こうとして、痛そうに眉をしかめた。
「ん? お前その頬の傷はどうした?」
「はあ・・・オレステス殿が、私の婿になってやっても良いと言い出しまして」
「はあぁ?!」
親子揃ってどこまで厚顔無恥なのだ?!
「王配教育を受けた自分と婚姻できれば、侯爵家も安泰だとかなんとか」
「それでお前はどうしたのだ?」
「私には、獣人の番が居るから無理だ、と断りました」
「ふむ。当然だな。それでその様か?」
「返事の途中で、突然爪でやられました」
「・・・・オズボーン令息は、どうやら本当に御頭が遣られてしまったらしいな。でなければ伯爵、大公、公爵、侯爵と、こうも続けて無体を働ける筈がない。本人の安全の為にも、塔の中で静かに休ませてやるべきだろうな」
「宜しいのですか?」
「構わん。どうせ親子共々放り出すのだ。この忙しい時に、客室など使わせたら、使用人に無駄な負担がかかるだけだ」
ブレイブ伯に、帝国がいかに優れているかと話してしまったが、蓋を開ければ我が国も、愚か者が跋扈しているのだったな。
最近皇太子殿下を始め、優れたお方々とお会いする機会が多く、うっかり忘れる処であった。
リアンも王配など、苦労ばかりの座に就く必要などないが、優れた方々との交友は、失わないでもらいたいものだ。
「オーベルシュタイン侯爵、我らが知らせを受け、ここに到着してから、既に1週間。エスカル殿下は何時ご到着されるのか!」
「ブレイブ伯。何度もお話ししたように、帝国は罪人の護送にポータルの使用を許可していないのです。馬車移動には刻も掛かれば、不測の事態も起きるものだ」
「ふざけるのも大概にして頂きたい!何故我が国の王子が、罪人扱いをされねばならん!?」
この青年は、うちの子供たちと同じくらいの年齢か・・・。
若さゆえの熱意と正義感は認めるし、貧乏くじを引かされた彼の事は、気の毒とは思うが、毎回付き合わされる、こちらの身にもなって貰いたい。
「はあーーー。ブレイブ伯、其方外交に携わるのは今回が初めてか?」
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「ある日、突然王宮に呼び出され、詳しい説明もされぬまま、外交特使として国境まで王子を迎えに行け、と王より命ぜられた。そんな処か?」
「・・・・何故それを・・・」
ゴトフリーの王は、こんな若く世慣れぬ青年を、利用し切り捨てるつもりか。帝国相手に児戯にも等しい、見え透いた手が通じると思っている辺りが、大国に成れぬ所以だろうが、下らな過ぎて欠伸が出そうだ。
紛れだろうが、ギデオン帝を退けた先代王との攻防は、中々に心躍るものがあった、と父や祖父から聞いているが、今代の王は全く駄目だ。
やる事なす事、全てが三流過ぎる。
「簡単な事だ。これまで貴国が我が帝国に何をしたのか、エスカル殿下が、帝国の貴人に対し何をしたのかをご存じなら、国境の監視所に何度も私を呼びつける等、恥ずかしくて出来ないだろうからな」
「私を恥知らずと愚弄するのか?!」
この程度で熱くなるとは、若いと言うより子供の様だ。
家のリアンの方が、大人に見えるな。
「いいや。愚弄する気など微塵もない。ただ気の毒なだけだ」
「気の毒?何を・・・それは愚弄しているのと同義でしょう!!」
「ブレイブ伯、其方はまだ若い。功名に焦る気持ちも分からんではないが、物事はもっと広く見るべきだ」
「それはどう意味ですか」
「ふむ・・・・そう言えば、貴国は過去に愛し子の招来が一度も無いのだったな?」
「我が王国には、神の子である国王陛下が居られる。どこの馬の骨とも知れぬ者を、神の愛し子等と、僭称させる必要などございませんので」
ゴトフリーが神聖国家を目指していると聞いたときには、思わず笑ってしまったが、ふむ、若い者たちへの洗脳は、着実に進んでいるらしい。
「帝国の至宝に対する今の発言は、極刑に値する暴言ではあるが、ここが国境地帯である事と、其方の若さに免じて、一度だけ聞かなかったことにしよう」
「私を、きっっ脅迫するつもりか?」
「脅迫も何も事実だ。其方に真実を見る勇気さえあれば、神の子を自称するゴトフリー王家と、帝国に招来された愛し子様。神の恩寵がどちらにあるか、明白だと思うのだが?」
「なにを・・・」
「ブレイブ伯。其方はゴトフリーの貴族には珍しく、善人のようだ。老婆心ながら申し上げるが、上役の言う事のみを妄信していては、国も其方自身も、助ける事は出来ないと心得られよ。それからこれは、ゴトフリー王に送られた、エスカル殿下の蛮行の証拠と証言をまとめた書信の写しと、貴国の穀倉地帯を、帝国に差し出すに至った経緯を纏めた物だ。殿下の到着まで、これでも読んで、今後の身の振り方を考えるのが宜しかろう」」
「あの穀倉地帯は、大公と愛し子の婚約の祝いとして、帝国に取り上げられたと!」
真実を伝えられぬのは理解するが、選りに選り、閣下と愛し子様を悪役に仕立て上げるとは、閣下が知ったら大事だ。
「ブレイブ伯。今の帝国は貧富の差は有れど、国民が食うに困る事など無いのだ。それは先帝ウィリアム陛下の善政の賜物であり、帝国の盾として、魔物の脅威から国民を守り続けた、クロムウェル大公閣下と帝国騎士団の功績だ」
ゴトフリーの魔物被害は、深刻だと聞いている。
そして、主に荒事に対応しているのは、奴隷扱いの獣人達。
ここまで悔しそうなのは、閣下との違いを痛感しているからか?
「そして先年招来された愛し子様は、縁も所縁もない我が帝国の民の為、魔物の殲滅に尽力なさって下さる、大変慈悲深いお方なのだ。大公閣下と愛し子様。お二方の献身により、帝国内の魔物は激減、原因不明の病に苦しんでいた民も救われた。我が帝国は、今後ますます栄えていくだろう。故に貴国とは違い、他国の食い扶持を奪う程、困窮などしておらんのだよ」
「だが王は・・・」
「兎に角、エスカル殿下の到着は四日後を予定しているそうだ。殿下の到着まで、それを読んで大人しくしているか、考えを改める気になったら、連絡してくるように。私も忙しい身でな、これ以上邪魔をするな」
「オーベルシュタイン候・・・」
「いいか?人生の先達の助言は、受け入れるものだぞ?」
はあ~。柄にもなく説教じみた事をしてしまった。
敵国の小僧一人懐柔した処で、なんの足しにもならん。
しかし、あたら若い芽を摘み、命を散らせるのは好みではないし、あの愛し子様がお知りになったら、悲しまれるであろうからな。
そう、これは志尊の御方の心の安寧の為。
私がお節介だからではないのだ。
・・・・・・・・・・・・
オーベルシュタイン城にて
「お帰りなさいませ、父上。砦の様子は如何でしたか?」
「うむ。相変わらずだ。取り敢えずエスカルの到着予定を伝えて来た。すぐに動きがあるだろう」
「閣下にも、その旨お知らせいたします」
「あぁ。頼む。・・・ん?まだ何かあるのか?」
「何事も無ければ、オズボーン伯爵が明日到着するそうです」
「狙ったかの様にぴったりだな?」
「それと、皇都からオズボーン家のオレステスが送られてきまして・・」
「あぁ。あの性悪か。明日父親に引き渡せ」
「あの、・・・それが」
「なんだ? ハッキリせんか!」
「オレステス殿はかなり強烈なお方でして、自分は王配候補なのだから、城で一番いい客室に案内しろだの、湯あみをさせろだの騒いでおりまして」
「何を馬鹿な事を言っている。あれは同じ王配候補への暴行と、大公閣下と愛し子様への不敬罪で、蟄居を言い渡された罪人だぞ?」
「その、罪人ならポータルを使うはずがない、伯爵の令息に相応しい待遇をしろと」
「綿で出来た脳みそに、そんな無駄な知識が有るとは驚きだ」
「まことに」
苦笑いを浮かべる長男が、指で頬を掻こうとして、痛そうに眉をしかめた。
「ん? お前その頬の傷はどうした?」
「はあ・・・オレステス殿が、私の婿になってやっても良いと言い出しまして」
「はあぁ?!」
親子揃ってどこまで厚顔無恥なのだ?!
「王配教育を受けた自分と婚姻できれば、侯爵家も安泰だとかなんとか」
「それでお前はどうしたのだ?」
「私には、獣人の番が居るから無理だ、と断りました」
「ふむ。当然だな。それでその様か?」
「返事の途中で、突然爪でやられました」
「・・・・オズボーン令息は、どうやら本当に御頭が遣られてしまったらしいな。でなければ伯爵、大公、公爵、侯爵と、こうも続けて無体を働ける筈がない。本人の安全の為にも、塔の中で静かに休ませてやるべきだろうな」
「宜しいのですか?」
「構わん。どうせ親子共々放り出すのだ。この忙しい時に、客室など使わせたら、使用人に無駄な負担がかかるだけだ」
ブレイブ伯に、帝国がいかに優れているかと話してしまったが、蓋を開ければ我が国も、愚か者が跋扈しているのだったな。
最近皇太子殿下を始め、優れたお方々とお会いする機会が多く、うっかり忘れる処であった。
リアンも王配など、苦労ばかりの座に就く必要などないが、優れた方々との交友は、失わないでもらいたいものだ。
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