662 / 765
千年王国
シーパス
しおりを挟む
side・レン
「あの大きな木の向こう側?」
「そうだ。そろそろシーパスも見えて来るのではないか?」
「楽しみ~。どれどれ、何処にいるの・・・か・・・な?」
ベルちゃんに跨ったままで身を乗り出すと、さりげなくアレクさんが腰に腕を廻して、落ちないように支えてくれます。
こういう優しい気遣いをサラッとされると、この人はやっぱり皇子様なんだなって、再認識させられます。
それは、それとして・・・・。
「あれ? あれれ? 私、目がおかしいかも」
何度か目を擦ってみたけど、見えるものは変わらない。
これって、背景の影響で錯視が起きているのかしら?
だってあり得ないと思うのだけど・・・。
「ねぇアレク。なんか遠近感とスケール感がおかしくない?」
「ん? そうか? 普通だろ?」
いやいやいやいや。
普通じゃないよ?
「・・・やっぱりおかしいよ? だって・・・」
身の丈3m。
体長6.7mもある生き物が、農家の前に立ってこっちを見てるんだよ?
「あれって魔物?」
「魔物? 何を言っている。あれがシーパスだ」
「え゙っ?! うそっ?! あんなに大きいの?」
「嘘を吐いてどうする? シーパスはでかい生き物だぞ?」
「ーーーーーーツ!」
アレクさんは平然としてるけど。
おかしいって!
あんなのが群れで移動するとか?
街が壊れるって!
皇宮の図書館で借りた図鑑に載ってたシーパスは、もっとモコモコした羊っぽい毛で、モコモコの毛に顔も隠れちゃってて、目と鼻しか見えてない、全体的に丸々した感じの絵だったのに。
今目の前に聳え立っているのは、艶々サラサラの毛を風になびかせて、シュッとしたアフガンハウンドみたいな体型に、ギラリと光る牙が生えた猪みたいな顔の、見たこと無い生き物ですが?
確かに、図鑑も斜め読みで、大きさとかちゃんと見てなかったけど・・・。
家畜ってもっとこう・・・飼いやすいサイズなんじゃないの?
こんなの、牛とか馬のサイズをはるかに超えて、ゾウとかキリンより大きいよ?
・・・・何がどうしてこうなった?
「うむ。良く育てているな。これなら皇室牧場のシーパスとも遜色ない、最高級品が取れるだろう」
「お褒め頂き光栄です。実はこの牧場は、10年近く前、魔物に襲われ壊滅的な被害に遭い、税を納めるどころか明日をも知れぬ状態した」
「それをここまで建て直されるなんて、大変なご苦労だったでしょう?」
「そうですね。全てを放り出して逃げてしまおうか、と何度も思いました」
と牧場主さんは、通り過ぎた過去に思いをはせたのか、遠い目をしてシーパスに目を向けました。
「ですが諦めきれず・・・前の領主であられたリリーシュ様に窮状を訴えたのです。しかしリリーシュ様は、領地経営にご興味がないと噂でしたから、正直助けを期待しては居りませんでした。ですがリリーシュ様は予想に反し、私どもをお助け下さった」
「母が?」
「はい。リリーシュ様は皇室牧場から、番のシ-パスを送って下さったのです。 ”2年間番のシーパスを貸してやるから、取れた毛を売って生計をたてなおす様に、その間産まれた子は其方達が所有する事を許す” と仰られました。そして、シーパスだけでなく、家畜とは言え、皇室から貸し出された生き物なのだから、安全と健康を守るのは自分の義務だと仰られ、皇室牧場の管理者と護衛まで送って下ったのです」
「あの母上がか?」
「立派な方で御座いましたよ? お陰様で、私は管理者の方から、高級毛を取る方法を一から学ぶことが出来ましたし。シーパスの数も順調に増え、こうして大公閣下にお褒め頂けるまでに成長できたのです。それもこれも、一重に御母君のリリーシュ様のおかげなのです」
そうね。
リリーシュ様は、根はお優しい方だった。
何の問題も無く、マシュー様と添い遂げる事が出来たなら、良い領主と成れたのだと思う。
牧場主さんのお話は、とっても感動的な良いお話なのに、全然身が入らない。
何故なら、でっかいシーパスが、私の横に伏せ状態で、こっちをガン見しているから。
さっきからなんなの?
このシーバス、ずっと私のにおいを嗅いでるけど?
鼻息が荒すぎて、髪の毛が・・・。
「え? ヤダッ! ちょっとやめて!!」
しっとりを通り越して、べっちょりした鼻を押し付けて来るとか。
何考えてるの?!
アーッ!!
もう!! アレクがセットしてくれた髪が!!
「ワハハハッ! 随分懐かれましたね」
笑ってる場合?
視界がねちょねちょピンクで 一杯だけど?
「どっどうにかして」
「いやー。シーパスは飼い主以外には中々懐かんものなのです。それが初めてお会いした愛し子様にこんなに懐くとは、流石ですなぁ」
「アレク~」
助けて・・・くれそうもないわね。
めちゃくちゃニコニコしてる。
何でそんなに楽しそうなの?
「シーパスは大人しくて賢いが、警戒心が強い生き物だ。それがここまで懐くなど、滅多にあるものでは無い。この様子なら触っても大丈夫そうだ。さあ、好きなだけ触ってみなさい」
「あ・・・うん」
モフリたいと言ったのは私だけど。
まさかこんなに大っきいなんて思ってなかった。
まるで毛の生えた壁。
これじゃぁ、何処を触っても同じな気がするわ。
でも・・・・大っきいだけで、もふもふに罪は無いものね。
つぶらって言うには、大きすぎる瞳も愛嬌があって可愛い。
・・・気がしなくもないわ。
家畜にしては大きすぎるけど、クレイオス様よりは小さいし。
ここは一発、女は度胸!
「えいッ!!」
モフン?
「え? やだ、なにこれ?!」
めちゃくちゃ気持ちいい!?
サラサラなのにふわっふわ!!
獣臭も全然しない。
「お日様の良い匂いがする~~」
「気に入ったか?」
「すっごく気持ちいい! アレクもやってみて? 最高級抱き枕って感じがするよ! 」
「う? うむ・・・・」
おぉ。
アレクさんが抱き着いてもびくともしない。
って言うか、アレクさんが毛に埋まっちゃってる。
「あはは。たのし~!!」
シーパスの毛は絨毯に加工される事が多いって言ってたけど、この触感を無くしちゃうのは惜しい気がするなぁ。
この毛先のフワフワ感とか最高っ!
毛足の長いラグに出来ないかしら。
毛皮を取っちゃうのは可哀そう。
でも、食べちゃうのよね?
一頭で潰したら、一冬越すのも楽勝な大きさだけど・・・。
一頭で何人分の外套が作れるのかしら?
ブフォ!
ん?
ブーーーッ!
ブフォーーー!
「きゃあ!」
急にシーパスが立ち上がり、機敏に手を離したアレクさんは、地面にシタッとかっこよく着地して、毛に掴まって宙づり状態の私を見上げています。
「レン! 手を離せっ! 歩き出すぞ!!」
「はっ!はいぃ~~!」
慌てて手を離し、落下する私をアレクさんが、がっちりキャッチしてくれました。
「びっビックリしたぁ」
悪いこと考えてたのがバレちゃった?
「大丈夫ですか!?」
「お怪我は御座いませんか?!」
視察に着いて来てくれた、ローガンさんとセルジュが、真っ青な顔で駆け寄ってきました。
遠征の間、もっと高い所から、何度も落ちているなんて言ったら、2人は気絶しちゃうかも。
「大丈夫。ちょっと驚いただけ。でも。急にどうしたのかしら? 」
私を危険な目に合わせた責任を、牧場主に問おうとする二人を、まあまあと宥めていると、当の牧場主さんが、それはもう見事なスライディング土下座で謝ってきました。
「もっも申し訳ございません! 今日は大丈夫だと思ってたんですが!」
「そんな。頭を上げて下さい。私はなんともありませんから。ねっ? アレク?」
って・・・。
あっちゃぁ~。
目が座っちゃって、こっちも怒ってる~?
思わず額をピシャリと叩いた私なのでした。
「あの大きな木の向こう側?」
「そうだ。そろそろシーパスも見えて来るのではないか?」
「楽しみ~。どれどれ、何処にいるの・・・か・・・な?」
ベルちゃんに跨ったままで身を乗り出すと、さりげなくアレクさんが腰に腕を廻して、落ちないように支えてくれます。
こういう優しい気遣いをサラッとされると、この人はやっぱり皇子様なんだなって、再認識させられます。
それは、それとして・・・・。
「あれ? あれれ? 私、目がおかしいかも」
何度か目を擦ってみたけど、見えるものは変わらない。
これって、背景の影響で錯視が起きているのかしら?
だってあり得ないと思うのだけど・・・。
「ねぇアレク。なんか遠近感とスケール感がおかしくない?」
「ん? そうか? 普通だろ?」
いやいやいやいや。
普通じゃないよ?
「・・・やっぱりおかしいよ? だって・・・」
身の丈3m。
体長6.7mもある生き物が、農家の前に立ってこっちを見てるんだよ?
「あれって魔物?」
「魔物? 何を言っている。あれがシーパスだ」
「え゙っ?! うそっ?! あんなに大きいの?」
「嘘を吐いてどうする? シーパスはでかい生き物だぞ?」
「ーーーーーーツ!」
アレクさんは平然としてるけど。
おかしいって!
あんなのが群れで移動するとか?
街が壊れるって!
皇宮の図書館で借りた図鑑に載ってたシーパスは、もっとモコモコした羊っぽい毛で、モコモコの毛に顔も隠れちゃってて、目と鼻しか見えてない、全体的に丸々した感じの絵だったのに。
今目の前に聳え立っているのは、艶々サラサラの毛を風になびかせて、シュッとしたアフガンハウンドみたいな体型に、ギラリと光る牙が生えた猪みたいな顔の、見たこと無い生き物ですが?
確かに、図鑑も斜め読みで、大きさとかちゃんと見てなかったけど・・・。
家畜ってもっとこう・・・飼いやすいサイズなんじゃないの?
こんなの、牛とか馬のサイズをはるかに超えて、ゾウとかキリンより大きいよ?
・・・・何がどうしてこうなった?
「うむ。良く育てているな。これなら皇室牧場のシーパスとも遜色ない、最高級品が取れるだろう」
「お褒め頂き光栄です。実はこの牧場は、10年近く前、魔物に襲われ壊滅的な被害に遭い、税を納めるどころか明日をも知れぬ状態した」
「それをここまで建て直されるなんて、大変なご苦労だったでしょう?」
「そうですね。全てを放り出して逃げてしまおうか、と何度も思いました」
と牧場主さんは、通り過ぎた過去に思いをはせたのか、遠い目をしてシーパスに目を向けました。
「ですが諦めきれず・・・前の領主であられたリリーシュ様に窮状を訴えたのです。しかしリリーシュ様は、領地経営にご興味がないと噂でしたから、正直助けを期待しては居りませんでした。ですがリリーシュ様は予想に反し、私どもをお助け下さった」
「母が?」
「はい。リリーシュ様は皇室牧場から、番のシ-パスを送って下さったのです。 ”2年間番のシーパスを貸してやるから、取れた毛を売って生計をたてなおす様に、その間産まれた子は其方達が所有する事を許す” と仰られました。そして、シーパスだけでなく、家畜とは言え、皇室から貸し出された生き物なのだから、安全と健康を守るのは自分の義務だと仰られ、皇室牧場の管理者と護衛まで送って下ったのです」
「あの母上がか?」
「立派な方で御座いましたよ? お陰様で、私は管理者の方から、高級毛を取る方法を一から学ぶことが出来ましたし。シーパスの数も順調に増え、こうして大公閣下にお褒め頂けるまでに成長できたのです。それもこれも、一重に御母君のリリーシュ様のおかげなのです」
そうね。
リリーシュ様は、根はお優しい方だった。
何の問題も無く、マシュー様と添い遂げる事が出来たなら、良い領主と成れたのだと思う。
牧場主さんのお話は、とっても感動的な良いお話なのに、全然身が入らない。
何故なら、でっかいシーパスが、私の横に伏せ状態で、こっちをガン見しているから。
さっきからなんなの?
このシーバス、ずっと私のにおいを嗅いでるけど?
鼻息が荒すぎて、髪の毛が・・・。
「え? ヤダッ! ちょっとやめて!!」
しっとりを通り越して、べっちょりした鼻を押し付けて来るとか。
何考えてるの?!
アーッ!!
もう!! アレクがセットしてくれた髪が!!
「ワハハハッ! 随分懐かれましたね」
笑ってる場合?
視界がねちょねちょピンクで 一杯だけど?
「どっどうにかして」
「いやー。シーパスは飼い主以外には中々懐かんものなのです。それが初めてお会いした愛し子様にこんなに懐くとは、流石ですなぁ」
「アレク~」
助けて・・・くれそうもないわね。
めちゃくちゃニコニコしてる。
何でそんなに楽しそうなの?
「シーパスは大人しくて賢いが、警戒心が強い生き物だ。それがここまで懐くなど、滅多にあるものでは無い。この様子なら触っても大丈夫そうだ。さあ、好きなだけ触ってみなさい」
「あ・・・うん」
モフリたいと言ったのは私だけど。
まさかこんなに大っきいなんて思ってなかった。
まるで毛の生えた壁。
これじゃぁ、何処を触っても同じな気がするわ。
でも・・・・大っきいだけで、もふもふに罪は無いものね。
つぶらって言うには、大きすぎる瞳も愛嬌があって可愛い。
・・・気がしなくもないわ。
家畜にしては大きすぎるけど、クレイオス様よりは小さいし。
ここは一発、女は度胸!
「えいッ!!」
モフン?
「え? やだ、なにこれ?!」
めちゃくちゃ気持ちいい!?
サラサラなのにふわっふわ!!
獣臭も全然しない。
「お日様の良い匂いがする~~」
「気に入ったか?」
「すっごく気持ちいい! アレクもやってみて? 最高級抱き枕って感じがするよ! 」
「う? うむ・・・・」
おぉ。
アレクさんが抱き着いてもびくともしない。
って言うか、アレクさんが毛に埋まっちゃってる。
「あはは。たのし~!!」
シーパスの毛は絨毯に加工される事が多いって言ってたけど、この触感を無くしちゃうのは惜しい気がするなぁ。
この毛先のフワフワ感とか最高っ!
毛足の長いラグに出来ないかしら。
毛皮を取っちゃうのは可哀そう。
でも、食べちゃうのよね?
一頭で潰したら、一冬越すのも楽勝な大きさだけど・・・。
一頭で何人分の外套が作れるのかしら?
ブフォ!
ん?
ブーーーッ!
ブフォーーー!
「きゃあ!」
急にシーパスが立ち上がり、機敏に手を離したアレクさんは、地面にシタッとかっこよく着地して、毛に掴まって宙づり状態の私を見上げています。
「レン! 手を離せっ! 歩き出すぞ!!」
「はっ!はいぃ~~!」
慌てて手を離し、落下する私をアレクさんが、がっちりキャッチしてくれました。
「びっビックリしたぁ」
悪いこと考えてたのがバレちゃった?
「大丈夫ですか!?」
「お怪我は御座いませんか?!」
視察に着いて来てくれた、ローガンさんとセルジュが、真っ青な顔で駆け寄ってきました。
遠征の間、もっと高い所から、何度も落ちているなんて言ったら、2人は気絶しちゃうかも。
「大丈夫。ちょっと驚いただけ。でも。急にどうしたのかしら? 」
私を危険な目に合わせた責任を、牧場主に問おうとする二人を、まあまあと宥めていると、当の牧場主さんが、それはもう見事なスライディング土下座で謝ってきました。
「もっも申し訳ございません! 今日は大丈夫だと思ってたんですが!」
「そんな。頭を上げて下さい。私はなんともありませんから。ねっ? アレク?」
って・・・。
あっちゃぁ~。
目が座っちゃって、こっちも怒ってる~?
思わず額をピシャリと叩いた私なのでした。
98
あなたにおすすめの小説
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
【短編】淫紋を付けられたただのモブです~なぜか魔王に溺愛されて~
双真満月
恋愛
不憫なメイドと、彼女を溺愛する魔王の話(短編)。
なんちゃってファンタジー、タイトルに反してシリアスです。
※小説家になろうでも掲載中。
※一万文字ちょっとの短編、メイド視点と魔王視点両方あり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる