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氷の華を溶かしたら
7話
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静かに紅茶を飲む弟の姿に、トバイアスの胸はズキズキと痛んだ。
まったく気にする様子を見せなかったが。やっぱりキャスは王子の浮気で傷付いていたんだな。誰だって自分の伴侶となる相手には、自分だけを見てもらいたいに決まっている。
婚約者に誰もが抱く切ない想いを、あのアホは踏み躙った。俺の可愛い弟を悲しませやがって。あのクソ王子。キャスがなんと言おうと、地獄に落としてやらねば気がすまん。
カラロウカ公爵家を怒らせたらどうなるか、思い知らせてやる!
「母上とは話せたのか?」
母の話を持ち出され、心配を掛ける罪悪感に、キャニスの顔が一瞬陰った。
「いいえ。会場にはお父様しかおられませんでした。ですが既にご存じだと思います」
「そうだな。王宮内の出来事で、母上が知らぬことは無い。今頃は怒り心頭で、王宮の自分の部屋を、引き払って居るかもしれんな」
カラロウカ家は、公爵家として一室。それとは別に家族全員が、それぞれ一室ずつ王宮にに部屋を与えられている。
昼間の卒業式で、卒業生総代を務める、可愛いキャニスの晴れ姿に、感涙にむせぶ公爵夫妻は、泣き過ぎて式が終わる頃にはぐったりと疲れ切ってしまっていた。
その為、夫妻は休息を兼ね、王宮の自室で卒業パーティー用の着替えをする事にしたのだ。
「それは流石に早過ぎませんか?」
「キャス。母上が見た目通りの方ではないと、お前も知って居るだろ?」
確かにその通りだと、大人しくうなずく弟の頭を撫でたトバイアスは、この不器用な弟の心の声を、全て拾い上げてくれる人物が、一日も早く現れる事を願わずにはいられなかった。
「お前も疲れただろう?今日は湯をつかって休みなさい」
「はい。お兄様おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」
静かに部屋を出て行く弟を見送ったトバイアスは、椅子に深く座り直し、王家とナリウスへの復讐方法を考え始めた。
一思いに潰すのではなく、じわじわと苦しめながら、絶望にのたうつ姿をキャニスに見せてやりたい。
だがこの過保護な兄は、弟がそんな事を喜ばないだろう事も知っている。
キャスは感情表現が巧くはなく、周囲から氷華の貴公子等と呼ばれては居るが、実は誰よりも心優しい青年なのだ。
まったく興味なさそうな顔で、小動物を拾って来ては、庭で飼って居るのも。枯れかけた、庭の草花を熱心に手入れして、生き返らせるのもキャニスだ。
使用人が苦労している姿を見て、手助けができる様、いくつも魔道具を作ってやったのも。その使用人の家族が病気だと聞き、薬と小遣いを握らせ、休みをやるのも、何もかも心優しいキャニスがやって来た事だ。
「さあ。これは困ったぞ。徹底的に、しかしそれと分からぬように。というのは存外難しいな。これは父上の知恵が必要だな」
ティーカップのブランデーは飲み干してしまい、改めてブランデーを注ぎ直したトバイアスは、グラス片手に窓の外で近づいて来る、侯爵の馬車に眼を向けたのだった。
******
自室に戻ったキャニスは、母へパーティでの出来事を、短くまとめた説明と謝罪を記した手紙を書き記し、その手紙を、泣きすぎて、顔をパンパンに腫らしたベラに預けて下がらせた。
キャニスを心配するあまり、グスグス鼻を鳴らすベスには申し訳ないと思うが、今は一人にして欲しかった。
少し熱めに湯を張って、浴室の灯りを落とし、湯船に身を沈めると、ほんの数時間前に起こった出来事が、現実の事だとは思えない程静かだ。
この世界に転生して18年。
あと数か月で19年になる。
11回目の転生。
過去10回の人生をキャニスは全て覚えていた。
最初の人生の記憶は随分と薄れてくれたが、日ノ本と呼ばれた国の武家の息子だったと記憶している。
両親は厳しくも優しい人だった。
父の後を継ぐべく日々研鑽を重ね、16歳の時に嫁も貰った。
会った事も無い女性との婚儀だったが、当時の武家の嫁取りは、皆そんなものだったと思う。
それでも嫁いできた人は、慎ましく可愛らしい人だった。
夫婦仲も良好で、2年と経たぬ内に子も出来た。
自分なりに彼女を愛しても居た。
だが世は戦乱の時代。
戦に明け暮れる毎日だった。
城主に付き従い戦場を駆け巡り、漸く戦に勝利し、家に帰った自分を待っていたのは、愛しい妻の裏切りだった。
信じていた人に裏切られ、家臣共々首を斬られ、可愛い子供もどうなったのか分からなかった。
2番目の人生は、全く別の世界の様だった。
そこでは、それなりに裕福な家の娘に生まれることが出来た。
前世の記憶に苦しめられる事もあったが、今度こそ幸せになるのだと、出来うる限りの努力をしたが、今度もまた愛した人に裏切られた。
その次も、またその次もだ。
様々な国、様々な階級。男にも女にも生まれ変わった。
だが何度生まれ変わろうと、家族から疎まれ、愛した人に裏切られ、処刑されたことも、娼館に売り飛ばされた事も、奴隷に落とされ死ぬより辛い目に合った事もある。
転生と言う言葉は、何度目かに日本と言う国に生まれ変わった時に、知った言葉だった。
日本と言う国は、最初に記憶している人生を送った国の、千年近く後の世界だった。
その国は中々変わった国で、娯楽が豊富で、転生を題材にした、物語やゲームなどが沢山あった。
自分と同じような人達が、他にも居るのだろうか?
そんな興味から、多くの本を読み漁り、ゲームをプレイしてみたが、転生した人達は、紆余曲折を繰り返しながらも、皆幸せな人生を送っていた。
自分とは全然違う。
何が悪いのだろう。
何故自分は幸せになれないのだろう。
所詮は物語り、虚構の世界の出来事だと、キャニスは簡単に割り切ることが出来なかった。
自分が記憶していない人生で、酷い悪行を行ったから、何度生まれ変わっても、幸せになる事が出来ないのだろうか?
あの時は、そんな事ばかりを考えていたように思う。
あの人生は、家族からの虐待に苦しめられ、大人になりやっと自由になれたと思った矢先に、愛した人に手酷い裏切りを受け、一人寂しく死を迎える事になったのだった。
その時の詳細は、今思い出しても、息が出来なくなるくらい、酷い物だった。
早く忘れてしまいたいのに、今もあの時の記憶が生々しく残っている。
何度生まれ変わっても良い。
その度に幸せになれなくとも、それでも構わない。
この記憶さえなければ・・・・。
人は物忘れを悪いことの様に言うが、忘却は神の恩恵の一つだと、キャニスは考えている。
人は忘れる事で、過去の辛い出来事を乗り越え、前をむいて生きて行けるのだと。
そんな神の恩恵に、肖ることすら許されない自分は、どんな大罪を犯した悪人だったのだろうか。
それでも諦めきれず、次こそは、今度こそはと頑張り続けた。
そして転生も10回目。
前回の人生も中々悲惨だった。
公爵家の次男として生まれ、幼い頃はそれなりに可愛がられたような記憶もある、だが暴漢に襲われた自分を庇い、母親が死んだ事で全てが変わってしまった。
家族から母の死の責任を咎められ、憎まれ、居ない者の様に扱われた。
望まぬ結婚を強いられて、馬車馬のように働き続けた挙句、浮気三昧の夫から罪を捏造され、夫の罪を全て擦り付けられ、処刑されてしまった。
本当に馬鹿みたい。
無駄な人生だったな。
まったく気にする様子を見せなかったが。やっぱりキャスは王子の浮気で傷付いていたんだな。誰だって自分の伴侶となる相手には、自分だけを見てもらいたいに決まっている。
婚約者に誰もが抱く切ない想いを、あのアホは踏み躙った。俺の可愛い弟を悲しませやがって。あのクソ王子。キャスがなんと言おうと、地獄に落としてやらねば気がすまん。
カラロウカ公爵家を怒らせたらどうなるか、思い知らせてやる!
「母上とは話せたのか?」
母の話を持ち出され、心配を掛ける罪悪感に、キャニスの顔が一瞬陰った。
「いいえ。会場にはお父様しかおられませんでした。ですが既にご存じだと思います」
「そうだな。王宮内の出来事で、母上が知らぬことは無い。今頃は怒り心頭で、王宮の自分の部屋を、引き払って居るかもしれんな」
カラロウカ家は、公爵家として一室。それとは別に家族全員が、それぞれ一室ずつ王宮にに部屋を与えられている。
昼間の卒業式で、卒業生総代を務める、可愛いキャニスの晴れ姿に、感涙にむせぶ公爵夫妻は、泣き過ぎて式が終わる頃にはぐったりと疲れ切ってしまっていた。
その為、夫妻は休息を兼ね、王宮の自室で卒業パーティー用の着替えをする事にしたのだ。
「それは流石に早過ぎませんか?」
「キャス。母上が見た目通りの方ではないと、お前も知って居るだろ?」
確かにその通りだと、大人しくうなずく弟の頭を撫でたトバイアスは、この不器用な弟の心の声を、全て拾い上げてくれる人物が、一日も早く現れる事を願わずにはいられなかった。
「お前も疲れただろう?今日は湯をつかって休みなさい」
「はい。お兄様おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」
静かに部屋を出て行く弟を見送ったトバイアスは、椅子に深く座り直し、王家とナリウスへの復讐方法を考え始めた。
一思いに潰すのではなく、じわじわと苦しめながら、絶望にのたうつ姿をキャニスに見せてやりたい。
だがこの過保護な兄は、弟がそんな事を喜ばないだろう事も知っている。
キャスは感情表現が巧くはなく、周囲から氷華の貴公子等と呼ばれては居るが、実は誰よりも心優しい青年なのだ。
まったく興味なさそうな顔で、小動物を拾って来ては、庭で飼って居るのも。枯れかけた、庭の草花を熱心に手入れして、生き返らせるのもキャニスだ。
使用人が苦労している姿を見て、手助けができる様、いくつも魔道具を作ってやったのも。その使用人の家族が病気だと聞き、薬と小遣いを握らせ、休みをやるのも、何もかも心優しいキャニスがやって来た事だ。
「さあ。これは困ったぞ。徹底的に、しかしそれと分からぬように。というのは存外難しいな。これは父上の知恵が必要だな」
ティーカップのブランデーは飲み干してしまい、改めてブランデーを注ぎ直したトバイアスは、グラス片手に窓の外で近づいて来る、侯爵の馬車に眼を向けたのだった。
******
自室に戻ったキャニスは、母へパーティでの出来事を、短くまとめた説明と謝罪を記した手紙を書き記し、その手紙を、泣きすぎて、顔をパンパンに腫らしたベラに預けて下がらせた。
キャニスを心配するあまり、グスグス鼻を鳴らすベスには申し訳ないと思うが、今は一人にして欲しかった。
少し熱めに湯を張って、浴室の灯りを落とし、湯船に身を沈めると、ほんの数時間前に起こった出来事が、現実の事だとは思えない程静かだ。
この世界に転生して18年。
あと数か月で19年になる。
11回目の転生。
過去10回の人生をキャニスは全て覚えていた。
最初の人生の記憶は随分と薄れてくれたが、日ノ本と呼ばれた国の武家の息子だったと記憶している。
両親は厳しくも優しい人だった。
父の後を継ぐべく日々研鑽を重ね、16歳の時に嫁も貰った。
会った事も無い女性との婚儀だったが、当時の武家の嫁取りは、皆そんなものだったと思う。
それでも嫁いできた人は、慎ましく可愛らしい人だった。
夫婦仲も良好で、2年と経たぬ内に子も出来た。
自分なりに彼女を愛しても居た。
だが世は戦乱の時代。
戦に明け暮れる毎日だった。
城主に付き従い戦場を駆け巡り、漸く戦に勝利し、家に帰った自分を待っていたのは、愛しい妻の裏切りだった。
信じていた人に裏切られ、家臣共々首を斬られ、可愛い子供もどうなったのか分からなかった。
2番目の人生は、全く別の世界の様だった。
そこでは、それなりに裕福な家の娘に生まれることが出来た。
前世の記憶に苦しめられる事もあったが、今度こそ幸せになるのだと、出来うる限りの努力をしたが、今度もまた愛した人に裏切られた。
その次も、またその次もだ。
様々な国、様々な階級。男にも女にも生まれ変わった。
だが何度生まれ変わろうと、家族から疎まれ、愛した人に裏切られ、処刑されたことも、娼館に売り飛ばされた事も、奴隷に落とされ死ぬより辛い目に合った事もある。
転生と言う言葉は、何度目かに日本と言う国に生まれ変わった時に、知った言葉だった。
日本と言う国は、最初に記憶している人生を送った国の、千年近く後の世界だった。
その国は中々変わった国で、娯楽が豊富で、転生を題材にした、物語やゲームなどが沢山あった。
自分と同じような人達が、他にも居るのだろうか?
そんな興味から、多くの本を読み漁り、ゲームをプレイしてみたが、転生した人達は、紆余曲折を繰り返しながらも、皆幸せな人生を送っていた。
自分とは全然違う。
何が悪いのだろう。
何故自分は幸せになれないのだろう。
所詮は物語り、虚構の世界の出来事だと、キャニスは簡単に割り切ることが出来なかった。
自分が記憶していない人生で、酷い悪行を行ったから、何度生まれ変わっても、幸せになる事が出来ないのだろうか?
あの時は、そんな事ばかりを考えていたように思う。
あの人生は、家族からの虐待に苦しめられ、大人になりやっと自由になれたと思った矢先に、愛した人に手酷い裏切りを受け、一人寂しく死を迎える事になったのだった。
その時の詳細は、今思い出しても、息が出来なくなるくらい、酷い物だった。
早く忘れてしまいたいのに、今もあの時の記憶が生々しく残っている。
何度生まれ変わっても良い。
その度に幸せになれなくとも、それでも構わない。
この記憶さえなければ・・・・。
人は物忘れを悪いことの様に言うが、忘却は神の恩恵の一つだと、キャニスは考えている。
人は忘れる事で、過去の辛い出来事を乗り越え、前をむいて生きて行けるのだと。
そんな神の恩恵に、肖ることすら許されない自分は、どんな大罪を犯した悪人だったのだろうか。
それでも諦めきれず、次こそは、今度こそはと頑張り続けた。
そして転生も10回目。
前回の人生も中々悲惨だった。
公爵家の次男として生まれ、幼い頃はそれなりに可愛がられたような記憶もある、だが暴漢に襲われた自分を庇い、母親が死んだ事で全てが変わってしまった。
家族から母の死の責任を咎められ、憎まれ、居ない者の様に扱われた。
望まぬ結婚を強いられて、馬車馬のように働き続けた挙句、浮気三昧の夫から罪を捏造され、夫の罪を全て擦り付けられ、処刑されてしまった。
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