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EXTRA STAGE9 - Bounzed
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本作はシリーズ2の、「第6話 だって、本当にきれいなので……。」のラブエモーションです。
ん……、まぶしい……。
「おはよう、サダメ」
「ん……、はよ……」
眠気まなこで声のする方を見る。
んっ……?
うんっ、えっ!?
――ええっ!?
なっ、なんで!?
なんでバウンゼットがわたしの隣にいるの!?
しかも、ええっ!?
なっ、なんで、同じ毛皮の中に……!?
しかも、なに、その微笑み!?
「ひぇっ!? バウンゼット、なんで!?」
「なんでって……。俺たち、昨日夫婦になったばかりだろ」
「ええっ!?」
思わず飛び起きる。
って、ええっ、ここどこ!?
ほ、洞穴?
い、いつの間にこんなとこに……?
な、なにがどうなってるの……!
パニックであわあわしていると、洞穴の外からジャイルさんの声がした。
「準備はまだか、バウンゼット」
「ああ、今行く。さあ、サダメ、行こう」
「えっ、え、行くって、どこへ……!?」
バウンゼットが有無を言わさず手を引っ張った。
うわっ、まぶし……。
えっ、こんなに朝早くからみんなが起きているなんて、珍しい。
「バウンゼット、今日はなにかあるの?」
「今日は引越しだ」
バウンゼットの代わりに、ジャイルさんが荷物を肩にしながら答えた。
「引越し?」
「ああ、我々の住処に人間たちが迫ってきている。衝突しないように、森の奥へ移動するんだ」
「えっ、いつの間に……!」
みわたすと、群れのみんなが各々に荷物を抱えている。
こ、こんな急に……、人間がまた縄張りを越えてきたの?
しかも、みんなで群れを移動しなければならないほどに。
「わ、わかりました……」
群れが一斉に一つの方向へ向けて動き出す。
だけど、どうして落日の獣人がすみかをおわれなきゃいけないの……?
好き勝手に領地を広げて、自然を破壊しているのは人間のほうなのに……。
あっ、わっ!
考え事をしていたら、足場が!
バウンゼットが腰を引きつけて助けてくれた。
「大丈夫か、サダメ?」
「う、うん、ありがとう……。
あっ……、あの、さっきの冗談だよね?」
「さっきの?」
「夫婦になったって……」
バウンゼットが急に大きな声で笑いだした。
えっ、え……、なに……?
「昨日、サダメは相当飲んでいたからな!」
「えっ……!?」
先を行くベラさんとジャイルさんが振り向いた。
「そうだよ、サダメ。あんた結婚のお祝いだからって飲み過ぎだよ~! 初夜に旦那を放っといて先に寝むりこけちゃうんだもんね。先が思いやられるよ」
「えっ!?」
「ああ、だが、サダメとバウンゼットが一緒になってよかった。
これでミーアも踏ん切りがつくだろう」
「え……っ」
な、なんの話……?
昨日、お酒なんか飲んだ?
結婚のお祝いって、わたしいつ承諾したの?
子どもたちがわたしの周りにまとわりついて、おめでとうと声をかけてきた。
――え……?
な、なにがどうなってるの?
バウンゼットが、ぎゅっとわたしの手を握った。
「もしかして、サダメ覚えていないのか?」
「え……、ご。ごめん、なんのことだか……」
「やっぱりそうか……。さっきからぼんやりしているから、そんな気がしていたんだ」
「バウンゼット……」
「じゃあもう一回いうからな」
バウンゼットがわたしの腕に手をやり、向き合った。
バウンゼットの頬が赤く染まっている。
え……。
い、いま、ここで……?
「サダメ、俺が一生守るから、これからは夫婦として一緒に生きて行こう」
「……っ!」
「サダメ、返事は? 昨日は、すぐに返してくれたろ?」
「ええっ……!」
そ、そうなの……!?
周りのみんなが足を止めて、わいのわいのとはやし立てる。
ええっ、この反応、周知なの?
わたし、もしかして、お酒の勢いでうんって返事しちゃったってこと!?
しかもそれを覚えていないなんて……!
うそでしょ、ありえないよ……!
本当に全く、記憶にないんだけど……!!
「サダメ、俺とじゃ嫌なのか?」
「そ、そんなことは……!
だ、だけど、その……、ごめん、バウンゼット……。
わ、わたし全然覚えてない……」
「えっ、全然? ひとつもか?」
「う、うん、ごめん……」
「サダメ……」
「ほ、本当にごめんね……! バウンゼットの気持ちを無にするようなことになっちゃって……」
「……じゃあ、俺とは……」
「ち、違うの! バウンゼットの気持ち、うれしいの。わたしも同じ気持ち。
だ、だけど、バウンゼットは本当にわたしでいいの……?」
「子どものことか?」
「う、うん……」
突然、バウンゼットがわたしの腰を抱き持ち上げた。
「ひゃあっ!?」
一気に固くなった視線、頬の当たる風。
うれしそうに笑う、バウンゼット。
「俺はうれしいっ! うれしいぞ、サダメ!」
「バ、バウンゼット……」
「俺たちは夫婦だ!」
ちょ、喜び方がオーバーすぎ……!
周りのみんなも口笛を吹いたり手を叩いたり。
わ……、本当に、昨日お祝いしたんだ……。
わたし、バウンゼットと結婚することになったんだ……!
あはっ……!
こんなにみんなに祝福してもらえるなんて、うれしい……!
「俺たちは夫婦だぞ、サダメ!」
「ちょっと、もう、降ろしてよ……!」
「うれしい、うれしいぞ、サダメ!」
「もう~っ!」
記憶をなくすほど深酒するなんて、今まで一度もなかったけど、こんなこともあるんだな。
でも、今はこの群れの仲間に改めて迎え入れてもらえたことがうれしい……!
もとの住処は人間たちに奪われてしまったけど、でも、この群れのみんなが、家族がいれば、わたしたちはきっとやっていける。
みんなの笑顔があれば、わたしたちはどこでも生きていける……!
踏み出す足取りも軽く、私たちは明るい森を進んだ。
わたしの手を引くバウンゼットが、にこにこしながら振り返った。
「サダメ」
「なに?」
一瞬、体が浮いたと思ったら、バウンゼットに抱き寄せられていた。
むぐ……!
キ、キス……!?
なっ、なにこれ……っ、激し……!
く、苦しいよ……っ!
「バウン、ゼット……! ちょっと、待って……っ!」
「うぅ……、俺はまだしたりない……」
「わあい、キスしたあ!」
「キシュ~!」
み、みんなの目の前で……!
も、もうおおおお……!
お、おおらかすぎるのよ、ここの人たちは!
わたしは顔の熱を押さえながら抗議!
「バウンゼット、ば、場所を考えてよ……!」
「そうか?」
「そ、そうだよ……!」
「わあ~い、バウンゼットとサダメがキスした~っ!」
「ほらみんな、あんまりじろじろ見たら悪いわよ」
「やら~、もっと見たいもん~」
「だめよ、サダメが恥ずかしがってるじゃないの」
「あ~ん」
ティーダやアノンが子どもを連れて行ってくれた。
はあ~、もう……。
ケンネがいたらもっと大騒ぎしてた気がする。
あれ、そういえば、ケンネは?
朝から姿が見えないけど……。
「サダメ」
「なに?」
振り向きざまに、キス……!
んっ……!
さっきより軽いキスをして、すぐにバウンゼットが離れた。
でもその顔はいたずら小僧みたいに目を輝かせてる。
……もぉ……、わざとやってるのね?
「バウンゼット!?」
「早くいこうぜ!」
「きゃあっ!」
ひょいとわたしの腰をバウンゼットが持ち上げた。
まるで子どもを捕まえるように。
「ちょっ、降ろして……! 自分で歩けるわよ!」
「軽い軽い!」
「も、もお~っ!」
***
「さあ、ここだ」
「よーし、みんな荷物を下せ!」
黒水晶の噴水から少し離れた川のそば。
これからはここが新しい暮らしの基盤になる。
男性たちはいっせいに必要な木を切り倒し始めた。
女性たちは石を積んだり、布を敷いたりして家を作り出す。
子どもたちは木の実を採ったり、魚を捕りに向かう。
わたしはいつものように子どもの世話を任された。
「じゃあ、サダメ、また後でな」
「あっ、待って、そういえば、ケンネは?
朝から姿を見てないんだけど」
バウンゼットの顔が一瞬曇った。
え、なに?
「やんちゃざかりだからな、どっか遊びほうけてるんだろ」
「え……、あ、そうかな……」
引越しに興奮してひとりで探検でもしてるのかな?
多分、後でひょっこり顔を出しに来るよね。
バウンゼットと分かれて、子どもたちと川で魚取り。
……あはは……はあ……。
わたし以外はもう何匹も捕まえてる。
大人の面目なしだよ……。
いや、待って……!
石で囲って魚を集める方法があったよね……!
たしか、こんな感じで。
「きゃっ!」
――バシャ!
石を掴んで動かそうとした瞬間、しりもちをついてしまった。
わああ、もうびしょぬれ……!
子どもたちが笑い声をあげた。
「もう、サダメは役に立たないんだから、新しいボールでも作っててよ」
「そうそう、魚取りは僕たちに任せなよ」
「う……、そうする……」
トホホな気分……。
しかたなく、近くの木々から使えそうなボールの材料を拾い集めることにした。
この前は松ぼっくりで作ったけど、やっぱりすぐ壊れちゃったんだよね……。
あっ、この苔とか干したら使えそうかも?
うん、いいかも。
日に干しておいて乾いたら、後で取りに来よう。
あれっ……。
あそこにいるの、ケンネ?
ずいぶん離れたところで川にいる子どもたちを見てる。
声をかけようと思ったのに、すぐに木々の陰に消えてしまった。
川にいる子どもたちも誰も気づかなかったみたい。
まだひとりで探検ごっこでもしてるのかな……?
ま、ご飯の時間までには戻って来るよね。
子どもたちが頑張ったたくさんの収穫を手に抱えて新しい群れの場所に戻った。
「見てぇ~っ、こんなでかいアユがとれた!」
「あら、すごいじゃないかい!」
「スモモもこんなにたくさん!」
「コケモモもこんなにあったよ!」
「まあまあ、欲張って来たねぇ。こんなに食べきれるの?」
「食べきれるもん!」
「サダメ、お帰り! びしょぬれじゃないか、また川でころんだのか?」
バウンゼットが手に布をもって駆け寄ってきた。
受け取ろうとして手を出したら、え……、拭いてくれるの?
バウンゼットも汗かいているのに。
「あ、自分でやるよ。バウンゼットこそ、汗ふいて?」
「実は、前からずっとやりたかったんだ。サダメの髪は俺が拭く」
「え……」
バウンゼットがにかっと歯を出して笑う。
どきっ、と胸がうずく。
だ、だから、みんなの前ではあんまり……!
思ったとたん、大人たちも子どもたちもはやし立て始めた。
「ああ、今日は一段と暑いねぇ! はあ、暑い暑い!」
「もう、あんたらあっちに行ってやりなよ!」
「バウンゼット、向こうにいい木陰があったぞ!」
「きゃはっ、シャダメまっか~!」
「キシュするの~?」
バウンゼットが照れたようにわたしを布で包んだ。
くいっと引き寄せられ、あっという間に、ぱくっと唇を食べられた……!
ちょ、バウンゼット……!
も、もううっ!
布で隠して、まるでわたしを閉じ込めるみたいにして!
そのまま、甘いささやきが降ってくる。
「夜が待ち遠しいな」
「……っ! ……」
なっ、もうっ……!
だから、おおらかすぎるんだってばあ!
恥ずかしすぎて、顔上げられないよ……!
「おおい、バウンゼットこっちを手伝ってくれ!」
「呼ばれちまった。サダメまたあとでな」
「あ、うん」
バウンゼットがジャイルさんたちのほうへ駆け戻っていく。
はあ……。
バウンゼットのまっすぐな愛情表現には、毎回どぎまぎさせられっぱなしだよ。
ここでは夫婦や恋人はすべてが公然で、わたしにはちょっと恥ずかしい。
火照った顔を冷まそうと、みんなからちょっと離れたところで休んでいたら、声をかけられた。
「サダメ、ちょっといいか?」
「あ、ドネス、どうかしたの?」
振り向くと、群れの男性の一人。人間の歳で言ったら、そうだな、二十五歳くらい。
ドネスが籠を持って立っていた。
「もう少し松ぼっくりを集めておきたいんだが」
「じゃあ、わたしがやるね。子どもたちと一緒にやればすぐ集まるから。この籠いっぱい集めればいいの?」
松ぼっくりには松脂が含まれていて、火起こしするときよく使う。
しかも、どこにでも落ちているからとっても便利。
籠を受け取ろうと手を伸ばすと、ドネスが苦笑いをしている。
……ん?
籠を渡してくれない?
「ごめん……。本当は、サダメと少し話したかったんだ」
「え?」
ドネスが、ふうとため息を吐いた。
あれ、この感じ……、もしや……。
「俺、サダメのことが好きなんだ」
あ……。
やっぱり……。
これまでも、ドネスに限らず、何度か群れの男性から告白を受けたことがある。
だけど、わたしは……。
「あの……」
「わかってる。新婚のふたりに水を差すつもりはない。
ただ、俺の気持ち、サダメに知っておいてほしかっただけなんだ……」
「ドネス……」
「振られるならもっと前に振られておくべきだったんだろうけど、なにせタイミングがなくてな……。
バウンゼットがいつもサダメの側にいたし、バウンゼットは俺にとってもいい弟分だし」
「うん……。気持ちはうれしいよ、ありがとう、ドネス」
「うん、それじゃあ……」
「あ、松ぼっくりはもういいの?」
「……あ。じゃあ、少しだけ拾っていくか」
「うん」
ふたりで木々の間に入って、松ぼっくりを拾い集める。
そのとき、わたしは不意になにか紐のようなものを踏んだ。
あっ、と思ったときにはもう遅かった。
「きゃっ!?」
――ズキッ!
脚に小さな痛み。
次の瞬間、木陰の中へ細長いものが素早く隠れ去っていくのが見えた。
やっ、やだっ、蛇に噛まれた!?
ドネスが慌てて駆け寄ってきた。
「サダメ、どうしたっ!?」
「い、今、蛇に噛まれて……!」
「見せてみろ!」
右足のふくらはぎの内側に、小さく噛み痕が……。
ドネスが焦ったようにわたしを見つめた。
「どんな蛇だった? まさかマムシじゃないよな!?」
「わ、わからない……! 一瞬だったから……」
「くそっ!」
「あっ!」
ドネスがぐいっとわたしを座らせると、強引に脚を掴んだ。
そしてその傷跡に、唇を押し当てる。
吸いだした血を、ベッと吐き出す。
「ド、ドネス……!」
何度か繰り返した後、ドネスがわたしの顔色を確認する。
「体調はどうだ? 息苦しくないか? 傷の痛みはあるか?」
「わ、わたしはなんとも……。噛まれたところもそんなに痛くはないよ。それよりドネスは? 大丈夫なの?」
「……ふう、そうか……。だったら、マムシじゃなく別の蛇だったのかもしれんな……。
だが、念のために後で毒消し草を飲んでおけよ」
ドネスの顔に、ほっとした表情が浮かぶ。
「マムシの毒で二度も惚れた女を死なせたくないからな……」
ドネスは結婚して間もなく、奥さんを亡くしているらしい。
以来、誰とも再婚せずに独身を貫いている。
だから、正直ドネスがわたしに思いを寄せていたなんて、思いもしなかった……。
「ドネス、本当にありがとう。わたしひとりだったら、パニックになってるところだった」
「俺のほうこそ、松ぼっくりなんていつでもよかったのに、俺が誘ったから……。立てるか?」
「うん」
「いや、心配だから、俺が群れまで運ぼう」
「えっ?」
いうがはやいか、お姫様抱っこ。
「そっ、そこまでしなくても、大丈夫だよ?」
「いや、万が一のことがあったらまずいからな」
群れに戻ると、気が付いたバウンゼットが真っ先に駆け寄ってきた。
「サダメ、どうしたんだ!?」
「さっき蛇に噛まれちゃって。でも、ドネスが吸い出してくれたから大丈夫だよ」
「すまん、バウンゼット。俺がそばについていながら」
「と、とにかく、傷を見せてみろ!」
一時群れは大騒ぎになって、わたしはすぐに毒消しの草をすりつぶした苦い汁を飲まされた。
傷跡にもおなじ草の湿布をするらしい。
バウンゼットがテントの中で準備しながら、わたしの傷を何度も確認している。
ひとまずわたしが無事だとわかって、他のみんなはテントを出てそれぞれの作業に戻っていった。
「この傷跡は笛蛇だ。サダメに踏みつけられて驚いたんだろう。でも毒はないから大丈夫だ」
「そ、そっか……。わたしも驚いたけど、突然踏みつけられた蛇のほうが驚いたたよね……。
それにしても、ドネスは救急処置の手際がいいね。すぐに吸いだしくれて、すごく頼りがいがあったの」
「……」
バウンゼットが手にしていたすり鉢を床に置いた。
その手でわたしの右足を掴むと、じっとわたしを見つめてきた。
「バウンゼット?」
「ドネスに脚を吸わせたのか?」
「え……」
「俺ですらまだこの脚にキスしたことないのに」
「そ、それは命の危険があったから……」
「ちゅっ……」
え、え~っ!?
バウンゼットが、わたしの脚にキスを……!
「ちょ、ちょっと、バウンゼット!?」
「ドネスの唇の跡が残ってる。ここだ」
「あっ、ちょ……!」
「ちゅう、ちゅ……」
「バウンゼット……!?」
バウンゼットがわたしの脚を掴んだまま、傷口にキスを繰り返す。
まるで、すごく大切なものにするみたいに……。
胸が……、きゅんとなる。
「……あ、ありがとうバウンゼット……。でも、もう心配ないよ?」
「心配ない?」
バウンゼットが上目遣いにわたしをみた。
え……。
なんか、怒ってる……?
「この脚にドネスが触れた。ここに強く力を入れた跡がある」
「え……」
バウンゼットがするっとその場所を撫でた。
んっ……!
その触れ方が……。
そしてまたキス。
「ちゅっ、ちゅ……」
こ、これって……。
ドネスに触れられたこと、怒ってるの?
それで、こんなキスで上書きするみたいに……。
「ドネスに触られて、どうだった?」
「えっ?」
「気持ちよかったか?」
「そ、そんなわけ……」
「じゃあ、今は?」
するっと、脚の内側、敏感なところにバウンゼットが手を入れてきた。
ちょ……っ!?
こ、ここ、テントの中だよ!?
他に誰もいないとはいえ、群れのど真ん中。
外には大人も子どももみんないる。
バウンゼットが、ゆっくりと内側に沿って脚の付け根に向かってキスを繰り返す。
「バウンゼット、なにするの!?」
「確かめる」
「えっ!?」
「俺の妻が無事かどうか」
「え、ええっ!? ……ぶ、無事だよ!?」
「ちゃんと確認する」
「ちょっ、待って……!」
ぐいっと、わたしを引き付けて、バウンゼットの頭がわたしの脚の間に……!
ちゅっ、ちゅっと繰り返すキス。
じわっと熱い両手が、わたしの脚の自由を奪う。
ま、まさか、うそでしょ?
この状況で、もしかして……!?
「ちゅっ、ちゅっ……」
「バ、バウンゼット待って……!?」
「ちゅっ……、待たない……」
止める間もなく、バウンゼットの手と唇が、奥のほうへと滑り込んでくる。
敏感なところを否応がなく刺激されて、びくっと震えた。
「あんっ、だめ……! み、みんなに聞こえちゃう……!」
「聞かせるためにやってるんだ」
「えっ!?」
「サダメは俺の妻だ。……ちゅっ、ちゅう……。誰にも渡さない」
「んっ、やぁっ……!」
スカートを押さえるも、ぐいっと強い力で押し返されてしまう。
ど、どうしよう……!?
急にこんな、こんな真昼から、しかも、群れの真ん中で!?
みんな引っ越しの仕事に精を出しているのに。
しかも、こんな状況じゃ、いつ誰がテントに入ってきてもおかしくない。
「バ、バウンゼット! だめだってば!」
「だめ? ドネスになにかされたのか?」
「されてない! なにもされてないから!」
「じゃあ、俺が見ても構わないはずだ」
「そ……、だ、だけど、きゃあっ!?」
ぐらっと視界が揺れたと思ったら、真上でバウンゼットが見降ろしていた。
わたしの両足首を握りしめて、上に掲げてる。
わたしは必死に膝と膝を突き合わせたけど、バウンゼットの力でこじ開けられた。
「やっ、あっ!」
「ちゅうっ……!」
「んんっ!!」
バウンゼットの頭がそこに沈むと同時に、生暖かい感触がわたしを包み込み、勢いよく吸われた。
はっ、あっ、やだっ……!
余りの勢いと刺激に、声が出そうになる。
まわりに知られちゃう、こんなときにこんなことをしてるって……!
奥歯をかみしめて耐えた。
「ちゅっ、ちゅうっ、ちゅる、ぴちゃぴちゃ」
「んんっ、うん……っ、はっ、あううん……っ!」
バウンゼットの大きくて力強い舌が、わたしの小さな突起を執拗に舐めまわす。
やだ、どうしよう……!?
バウンゼット……!
やめてといいたくても、そんな暇すら与えてくれない。
「じゅるっ、じゅうっ、ちゅ、ちゅ」
「んあっ、だ、めっ、あっ……んんっ!」
すごく荒々しいのに、どうしてか、すごく大事にしてくれているのが伝わってくる。
びくびくっと震えると、次には優しい愛撫に変わる。
そうかと思ったら、また強く吸われて、敏感なところをつつきまわされて……。
あんっ、も……、だめ、どうしたらいいの……!?
あっ、だめ……、これ以上は……!
「ぴちゃ、ぴちゃ、ぢゅう、ちゅううっ」
「うんんんっ、ああっ! あっ、――だめぇっ!」
硬直して、わたしは舌だけで上り詰めてしまった。
意図せず、バウンゼットの顔にそこを押し付けるようにして。
バウンゼットを見たら、まるで優越感に浸っているみたいな表情で……。
「人間て、ここには毛が生えているんだな。サダメの脚はつるつるだから、ここもつるつるなのかと思ったぞ」
「そ、そんなこと……」
「でも、感じるところは同じみたいでよかった。気持ちよかったろ?」
うう……、こ、この期に及んでなにを言わせる気なの。
で、でも、はっきり言って、すごくよかった……。
こんなに情熱的に攻められるの、嫌じゃない。
わたしは葛藤に負けて、コクンとうなずく。
バウンゼットの表情が一気に明るくなった。
「これからもっといっぱい気持ちよくしてやるから」
「あっ……」
止めるよりも早く、バウンゼットがまたわたしの股ぐらに顔を突っ込む。
ちょっ、確認するだけじゃなかったの~っ!?
あっ、あ……ああんっ!
だから、だめってば……! んあっ、はあん!
だめだってわかっているのに、うっとりしてきちゃう。
声を出すまいと噛んでいた奥歯もいつの間にか緩んで、吐息が漏れ出す。
なんで、どうして、バウンゼットって、こんなに上手なの?
「ちゅっ、ちゅうう、ぴちゃ、ぴちゃ、ちゅる」
「はっ、あ、あん、はあっ……」
バウンゼットが顔を上げて、わたしの顔を確認する。
にやっと小さく笑ったのが見えた。
どうしよう、わたしもう多分溶けてる。
このままじゃ、バウンゼットやめてくれそうにない……。
本当に、誰か入ってきたらどうしよう……!?
背徳感と羞恥心に焦りながらも、可動域をしっかり捕まえられてしまって、逃れられないわたし。
しつこいくらいに攻めてくるバウンゼットの舌に、思考がだんだん鈍くなって……。
はあっ、あうん……、もう、なにも考えられなくなりそう……!
バウンゼットの舌が、まさぐるようにして、わたしの割れ目に入ってくる。
「うっ、うんんっ、そこはっ……! ああっ、はあん!」
「ちゅぷ、ちゅるっ、ちゅ、くちゅっ」
同時に上唇や歯で、わたしの突起をもてあそぶ。
「あうんんっ! あっ、はあっ、はああっ、ひあっ! やぁんっ!」
「ちゅく、ちゅっ、ちゅるっ、くちゅ、ぷちゅっ」
割れ目の中の舌が丹念にわたしを味わっているのがわかる。
くにくにと動いたり、出たり入ったり、ベロンと舐め上げたりして、わたしを翻弄し続ける。
ああ、もうだめ……、気持ち良すぎて……。
ああん、また、いきそう……!
「はっ、――あっんんんっ、ううっん……!!」
「……またいったな? サダメはまだ子どもなんじゃないかと心配していたけど、充分育ってるんだな」
「んん……、はあ、はあっ……」
「安心したぞ、これで今夜は心おきなく愛し合える」
呆けているわたしの唇に、バウンゼットがちゅっと口づけした。
「まだまだ気持ちよくさせてやるからな」
そういって、また顔を沈めるバウンゼット。
あ、もう……! あっんっ!
「だめ、んっ……! もう……っ、あっ……!」
「ようやくほぐれてきたところだ。俺に任せて置け。ちゅっ……」
ああん、だめってばぁ……!
これじゃあ、いつまで続ける気なの!?
本当に誰か来ちゃう……っ!
やばい、もう、どうしよう……。
本当に、頭も脚の間も、とろとろに……。
その後はもう、わたしは快楽の虜になってしまって、他のことは何も考えられなくなってしまった。
バウンゼットの舌に翻弄されて、たくさんたくさん愛されて、何度も高み登ってはその度に果てるを繰り返す。
もう、自分のものが自分じゃなくなっちゃったんじゃないかと思うくらいに、ぐちゃとろ……。
バウンゼットが何度目かのキスを唇にくれた。
「サダメの匂い、最高だ……。早く俺のを注ぎ込みたい……」
いっそもう、して……?
声を殺すことも忘れたわたし。
きっと、もうみんなにはわたしたちがテントの中でなにをしているばれている。
もう羞恥心なんてどっかに飛んで行った。
お願い、このまま心行くまでつながりたい……。
だめなの、バウンゼット……?
バウンゼットが熱い吐息をわたしに振りかける。
「その顔、今すぐにでも注いであげたい、けど……。今夜は特別な場所を用意してあるんだ……」
「特別な場所……?」
「ああ、だから、一番の喜びは今夜までとっておこう。サダメはこのまましばらく休んでろ、いいな?」
そ、そんな……。
こんなに火照らせたのに、ほうっておくの……?
たっぷりと長いキス。
バウンゼットの舌は疲れ知らずみたいに、わたしの口の中も翻弄する。
ああん、口の中までとろとろ……。
「サダメ……、サダメ……」
「はっ……あ、ん……っ」
「愛してる……」
バウンゼット、わたしも……。
あんまりにも気持ち良すぎて、キスだけで、わたしは達してしまった……。
しかも、そのままうっとりと、眠ってしまって……。
ああ、今夜……。
どんなすばらしい夜になるんだろう……。
溺愛ロマンス EXTRA STAGE9 - Bounzed ~これサダシリーズ2 EXTRA STAGE~
を、ご愛読ありがとうございました。
本編をお楽しみいただいた読者様にも、本作からお楽しみ板だた皆様にも、心より感謝申し上げます。実らなかったサダメとバウンゼットとの間にあったラブエモーションはいかがでしたでしょうか? また、本編をまだ読んでないよと言う読者様は、本編もぜひお楽しみくださいませ! 作者マイページから「お気に入り登録」して頂くと、最新更新のお知らせが届きますので、こちらもご活用ください。
▶本編はこちら。マイページからご覧いただけます。
これサダシリーズ1【これぞ我がサダメ】
これサダシリーズ2【これぞ我が温泉旅行】
本編・本作を気に入ってくださった読者様、もっと読みたいという読者様は、国府知里へのエール(なんと動画再生1日に3回もできます)、感想、10いいね(なんと各話10いいね押せます)、お気に入り登録、シェアをぜひお願いいたします! 読者様の応援のおかげで、読者様の存在を感じられるとともに、執筆の意欲を頂いております。ぜひ「お気に入り登録」「エール」で応援していただければ嬉しいです!
最後になりましたが、改めまして本作を楽しんでいただき、またあとがきにも目を通してくださった皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。また次の作品でお会いしましょう!
次回は、記憶を取り戻したサダメとアデルの公式CPです。作者マイページから「お気に入り登録」して頂くと、最新更新のお知らせが届いて便利ですので、よろしかったらこちらもご活用ください。
こちらもぜひお楽しみください。
ん……、まぶしい……。
「おはよう、サダメ」
「ん……、はよ……」
眠気まなこで声のする方を見る。
んっ……?
うんっ、えっ!?
――ええっ!?
なっ、なんで!?
なんでバウンゼットがわたしの隣にいるの!?
しかも、ええっ!?
なっ、なんで、同じ毛皮の中に……!?
しかも、なに、その微笑み!?
「ひぇっ!? バウンゼット、なんで!?」
「なんでって……。俺たち、昨日夫婦になったばかりだろ」
「ええっ!?」
思わず飛び起きる。
って、ええっ、ここどこ!?
ほ、洞穴?
い、いつの間にこんなとこに……?
な、なにがどうなってるの……!
パニックであわあわしていると、洞穴の外からジャイルさんの声がした。
「準備はまだか、バウンゼット」
「ああ、今行く。さあ、サダメ、行こう」
「えっ、え、行くって、どこへ……!?」
バウンゼットが有無を言わさず手を引っ張った。
うわっ、まぶし……。
えっ、こんなに朝早くからみんなが起きているなんて、珍しい。
「バウンゼット、今日はなにかあるの?」
「今日は引越しだ」
バウンゼットの代わりに、ジャイルさんが荷物を肩にしながら答えた。
「引越し?」
「ああ、我々の住処に人間たちが迫ってきている。衝突しないように、森の奥へ移動するんだ」
「えっ、いつの間に……!」
みわたすと、群れのみんなが各々に荷物を抱えている。
こ、こんな急に……、人間がまた縄張りを越えてきたの?
しかも、みんなで群れを移動しなければならないほどに。
「わ、わかりました……」
群れが一斉に一つの方向へ向けて動き出す。
だけど、どうして落日の獣人がすみかをおわれなきゃいけないの……?
好き勝手に領地を広げて、自然を破壊しているのは人間のほうなのに……。
あっ、わっ!
考え事をしていたら、足場が!
バウンゼットが腰を引きつけて助けてくれた。
「大丈夫か、サダメ?」
「う、うん、ありがとう……。
あっ……、あの、さっきの冗談だよね?」
「さっきの?」
「夫婦になったって……」
バウンゼットが急に大きな声で笑いだした。
えっ、え……、なに……?
「昨日、サダメは相当飲んでいたからな!」
「えっ……!?」
先を行くベラさんとジャイルさんが振り向いた。
「そうだよ、サダメ。あんた結婚のお祝いだからって飲み過ぎだよ~! 初夜に旦那を放っといて先に寝むりこけちゃうんだもんね。先が思いやられるよ」
「えっ!?」
「ああ、だが、サダメとバウンゼットが一緒になってよかった。
これでミーアも踏ん切りがつくだろう」
「え……っ」
な、なんの話……?
昨日、お酒なんか飲んだ?
結婚のお祝いって、わたしいつ承諾したの?
子どもたちがわたしの周りにまとわりついて、おめでとうと声をかけてきた。
――え……?
な、なにがどうなってるの?
バウンゼットが、ぎゅっとわたしの手を握った。
「もしかして、サダメ覚えていないのか?」
「え……、ご。ごめん、なんのことだか……」
「やっぱりそうか……。さっきからぼんやりしているから、そんな気がしていたんだ」
「バウンゼット……」
「じゃあもう一回いうからな」
バウンゼットがわたしの腕に手をやり、向き合った。
バウンゼットの頬が赤く染まっている。
え……。
い、いま、ここで……?
「サダメ、俺が一生守るから、これからは夫婦として一緒に生きて行こう」
「……っ!」
「サダメ、返事は? 昨日は、すぐに返してくれたろ?」
「ええっ……!」
そ、そうなの……!?
周りのみんなが足を止めて、わいのわいのとはやし立てる。
ええっ、この反応、周知なの?
わたし、もしかして、お酒の勢いでうんって返事しちゃったってこと!?
しかもそれを覚えていないなんて……!
うそでしょ、ありえないよ……!
本当に全く、記憶にないんだけど……!!
「サダメ、俺とじゃ嫌なのか?」
「そ、そんなことは……!
だ、だけど、その……、ごめん、バウンゼット……。
わ、わたし全然覚えてない……」
「えっ、全然? ひとつもか?」
「う、うん、ごめん……」
「サダメ……」
「ほ、本当にごめんね……! バウンゼットの気持ちを無にするようなことになっちゃって……」
「……じゃあ、俺とは……」
「ち、違うの! バウンゼットの気持ち、うれしいの。わたしも同じ気持ち。
だ、だけど、バウンゼットは本当にわたしでいいの……?」
「子どものことか?」
「う、うん……」
突然、バウンゼットがわたしの腰を抱き持ち上げた。
「ひゃあっ!?」
一気に固くなった視線、頬の当たる風。
うれしそうに笑う、バウンゼット。
「俺はうれしいっ! うれしいぞ、サダメ!」
「バ、バウンゼット……」
「俺たちは夫婦だ!」
ちょ、喜び方がオーバーすぎ……!
周りのみんなも口笛を吹いたり手を叩いたり。
わ……、本当に、昨日お祝いしたんだ……。
わたし、バウンゼットと結婚することになったんだ……!
あはっ……!
こんなにみんなに祝福してもらえるなんて、うれしい……!
「俺たちは夫婦だぞ、サダメ!」
「ちょっと、もう、降ろしてよ……!」
「うれしい、うれしいぞ、サダメ!」
「もう~っ!」
記憶をなくすほど深酒するなんて、今まで一度もなかったけど、こんなこともあるんだな。
でも、今はこの群れの仲間に改めて迎え入れてもらえたことがうれしい……!
もとの住処は人間たちに奪われてしまったけど、でも、この群れのみんなが、家族がいれば、わたしたちはきっとやっていける。
みんなの笑顔があれば、わたしたちはどこでも生きていける……!
踏み出す足取りも軽く、私たちは明るい森を進んだ。
わたしの手を引くバウンゼットが、にこにこしながら振り返った。
「サダメ」
「なに?」
一瞬、体が浮いたと思ったら、バウンゼットに抱き寄せられていた。
むぐ……!
キ、キス……!?
なっ、なにこれ……っ、激し……!
く、苦しいよ……っ!
「バウン、ゼット……! ちょっと、待って……っ!」
「うぅ……、俺はまだしたりない……」
「わあい、キスしたあ!」
「キシュ~!」
み、みんなの目の前で……!
も、もうおおおお……!
お、おおらかすぎるのよ、ここの人たちは!
わたしは顔の熱を押さえながら抗議!
「バウンゼット、ば、場所を考えてよ……!」
「そうか?」
「そ、そうだよ……!」
「わあ~い、バウンゼットとサダメがキスした~っ!」
「ほらみんな、あんまりじろじろ見たら悪いわよ」
「やら~、もっと見たいもん~」
「だめよ、サダメが恥ずかしがってるじゃないの」
「あ~ん」
ティーダやアノンが子どもを連れて行ってくれた。
はあ~、もう……。
ケンネがいたらもっと大騒ぎしてた気がする。
あれ、そういえば、ケンネは?
朝から姿が見えないけど……。
「サダメ」
「なに?」
振り向きざまに、キス……!
んっ……!
さっきより軽いキスをして、すぐにバウンゼットが離れた。
でもその顔はいたずら小僧みたいに目を輝かせてる。
……もぉ……、わざとやってるのね?
「バウンゼット!?」
「早くいこうぜ!」
「きゃあっ!」
ひょいとわたしの腰をバウンゼットが持ち上げた。
まるで子どもを捕まえるように。
「ちょっ、降ろして……! 自分で歩けるわよ!」
「軽い軽い!」
「も、もお~っ!」
***
「さあ、ここだ」
「よーし、みんな荷物を下せ!」
黒水晶の噴水から少し離れた川のそば。
これからはここが新しい暮らしの基盤になる。
男性たちはいっせいに必要な木を切り倒し始めた。
女性たちは石を積んだり、布を敷いたりして家を作り出す。
子どもたちは木の実を採ったり、魚を捕りに向かう。
わたしはいつものように子どもの世話を任された。
「じゃあ、サダメ、また後でな」
「あっ、待って、そういえば、ケンネは?
朝から姿を見てないんだけど」
バウンゼットの顔が一瞬曇った。
え、なに?
「やんちゃざかりだからな、どっか遊びほうけてるんだろ」
「え……、あ、そうかな……」
引越しに興奮してひとりで探検でもしてるのかな?
多分、後でひょっこり顔を出しに来るよね。
バウンゼットと分かれて、子どもたちと川で魚取り。
……あはは……はあ……。
わたし以外はもう何匹も捕まえてる。
大人の面目なしだよ……。
いや、待って……!
石で囲って魚を集める方法があったよね……!
たしか、こんな感じで。
「きゃっ!」
――バシャ!
石を掴んで動かそうとした瞬間、しりもちをついてしまった。
わああ、もうびしょぬれ……!
子どもたちが笑い声をあげた。
「もう、サダメは役に立たないんだから、新しいボールでも作っててよ」
「そうそう、魚取りは僕たちに任せなよ」
「う……、そうする……」
トホホな気分……。
しかたなく、近くの木々から使えそうなボールの材料を拾い集めることにした。
この前は松ぼっくりで作ったけど、やっぱりすぐ壊れちゃったんだよね……。
あっ、この苔とか干したら使えそうかも?
うん、いいかも。
日に干しておいて乾いたら、後で取りに来よう。
あれっ……。
あそこにいるの、ケンネ?
ずいぶん離れたところで川にいる子どもたちを見てる。
声をかけようと思ったのに、すぐに木々の陰に消えてしまった。
川にいる子どもたちも誰も気づかなかったみたい。
まだひとりで探検ごっこでもしてるのかな……?
ま、ご飯の時間までには戻って来るよね。
子どもたちが頑張ったたくさんの収穫を手に抱えて新しい群れの場所に戻った。
「見てぇ~っ、こんなでかいアユがとれた!」
「あら、すごいじゃないかい!」
「スモモもこんなにたくさん!」
「コケモモもこんなにあったよ!」
「まあまあ、欲張って来たねぇ。こんなに食べきれるの?」
「食べきれるもん!」
「サダメ、お帰り! びしょぬれじゃないか、また川でころんだのか?」
バウンゼットが手に布をもって駆け寄ってきた。
受け取ろうとして手を出したら、え……、拭いてくれるの?
バウンゼットも汗かいているのに。
「あ、自分でやるよ。バウンゼットこそ、汗ふいて?」
「実は、前からずっとやりたかったんだ。サダメの髪は俺が拭く」
「え……」
バウンゼットがにかっと歯を出して笑う。
どきっ、と胸がうずく。
だ、だから、みんなの前ではあんまり……!
思ったとたん、大人たちも子どもたちもはやし立て始めた。
「ああ、今日は一段と暑いねぇ! はあ、暑い暑い!」
「もう、あんたらあっちに行ってやりなよ!」
「バウンゼット、向こうにいい木陰があったぞ!」
「きゃはっ、シャダメまっか~!」
「キシュするの~?」
バウンゼットが照れたようにわたしを布で包んだ。
くいっと引き寄せられ、あっという間に、ぱくっと唇を食べられた……!
ちょ、バウンゼット……!
も、もううっ!
布で隠して、まるでわたしを閉じ込めるみたいにして!
そのまま、甘いささやきが降ってくる。
「夜が待ち遠しいな」
「……っ! ……」
なっ、もうっ……!
だから、おおらかすぎるんだってばあ!
恥ずかしすぎて、顔上げられないよ……!
「おおい、バウンゼットこっちを手伝ってくれ!」
「呼ばれちまった。サダメまたあとでな」
「あ、うん」
バウンゼットがジャイルさんたちのほうへ駆け戻っていく。
はあ……。
バウンゼットのまっすぐな愛情表現には、毎回どぎまぎさせられっぱなしだよ。
ここでは夫婦や恋人はすべてが公然で、わたしにはちょっと恥ずかしい。
火照った顔を冷まそうと、みんなからちょっと離れたところで休んでいたら、声をかけられた。
「サダメ、ちょっといいか?」
「あ、ドネス、どうかしたの?」
振り向くと、群れの男性の一人。人間の歳で言ったら、そうだな、二十五歳くらい。
ドネスが籠を持って立っていた。
「もう少し松ぼっくりを集めておきたいんだが」
「じゃあ、わたしがやるね。子どもたちと一緒にやればすぐ集まるから。この籠いっぱい集めればいいの?」
松ぼっくりには松脂が含まれていて、火起こしするときよく使う。
しかも、どこにでも落ちているからとっても便利。
籠を受け取ろうと手を伸ばすと、ドネスが苦笑いをしている。
……ん?
籠を渡してくれない?
「ごめん……。本当は、サダメと少し話したかったんだ」
「え?」
ドネスが、ふうとため息を吐いた。
あれ、この感じ……、もしや……。
「俺、サダメのことが好きなんだ」
あ……。
やっぱり……。
これまでも、ドネスに限らず、何度か群れの男性から告白を受けたことがある。
だけど、わたしは……。
「あの……」
「わかってる。新婚のふたりに水を差すつもりはない。
ただ、俺の気持ち、サダメに知っておいてほしかっただけなんだ……」
「ドネス……」
「振られるならもっと前に振られておくべきだったんだろうけど、なにせタイミングがなくてな……。
バウンゼットがいつもサダメの側にいたし、バウンゼットは俺にとってもいい弟分だし」
「うん……。気持ちはうれしいよ、ありがとう、ドネス」
「うん、それじゃあ……」
「あ、松ぼっくりはもういいの?」
「……あ。じゃあ、少しだけ拾っていくか」
「うん」
ふたりで木々の間に入って、松ぼっくりを拾い集める。
そのとき、わたしは不意になにか紐のようなものを踏んだ。
あっ、と思ったときにはもう遅かった。
「きゃっ!?」
――ズキッ!
脚に小さな痛み。
次の瞬間、木陰の中へ細長いものが素早く隠れ去っていくのが見えた。
やっ、やだっ、蛇に噛まれた!?
ドネスが慌てて駆け寄ってきた。
「サダメ、どうしたっ!?」
「い、今、蛇に噛まれて……!」
「見せてみろ!」
右足のふくらはぎの内側に、小さく噛み痕が……。
ドネスが焦ったようにわたしを見つめた。
「どんな蛇だった? まさかマムシじゃないよな!?」
「わ、わからない……! 一瞬だったから……」
「くそっ!」
「あっ!」
ドネスがぐいっとわたしを座らせると、強引に脚を掴んだ。
そしてその傷跡に、唇を押し当てる。
吸いだした血を、ベッと吐き出す。
「ド、ドネス……!」
何度か繰り返した後、ドネスがわたしの顔色を確認する。
「体調はどうだ? 息苦しくないか? 傷の痛みはあるか?」
「わ、わたしはなんとも……。噛まれたところもそんなに痛くはないよ。それよりドネスは? 大丈夫なの?」
「……ふう、そうか……。だったら、マムシじゃなく別の蛇だったのかもしれんな……。
だが、念のために後で毒消し草を飲んでおけよ」
ドネスの顔に、ほっとした表情が浮かぶ。
「マムシの毒で二度も惚れた女を死なせたくないからな……」
ドネスは結婚して間もなく、奥さんを亡くしているらしい。
以来、誰とも再婚せずに独身を貫いている。
だから、正直ドネスがわたしに思いを寄せていたなんて、思いもしなかった……。
「ドネス、本当にありがとう。わたしひとりだったら、パニックになってるところだった」
「俺のほうこそ、松ぼっくりなんていつでもよかったのに、俺が誘ったから……。立てるか?」
「うん」
「いや、心配だから、俺が群れまで運ぼう」
「えっ?」
いうがはやいか、お姫様抱っこ。
「そっ、そこまでしなくても、大丈夫だよ?」
「いや、万が一のことがあったらまずいからな」
群れに戻ると、気が付いたバウンゼットが真っ先に駆け寄ってきた。
「サダメ、どうしたんだ!?」
「さっき蛇に噛まれちゃって。でも、ドネスが吸い出してくれたから大丈夫だよ」
「すまん、バウンゼット。俺がそばについていながら」
「と、とにかく、傷を見せてみろ!」
一時群れは大騒ぎになって、わたしはすぐに毒消しの草をすりつぶした苦い汁を飲まされた。
傷跡にもおなじ草の湿布をするらしい。
バウンゼットがテントの中で準備しながら、わたしの傷を何度も確認している。
ひとまずわたしが無事だとわかって、他のみんなはテントを出てそれぞれの作業に戻っていった。
「この傷跡は笛蛇だ。サダメに踏みつけられて驚いたんだろう。でも毒はないから大丈夫だ」
「そ、そっか……。わたしも驚いたけど、突然踏みつけられた蛇のほうが驚いたたよね……。
それにしても、ドネスは救急処置の手際がいいね。すぐに吸いだしくれて、すごく頼りがいがあったの」
「……」
バウンゼットが手にしていたすり鉢を床に置いた。
その手でわたしの右足を掴むと、じっとわたしを見つめてきた。
「バウンゼット?」
「ドネスに脚を吸わせたのか?」
「え……」
「俺ですらまだこの脚にキスしたことないのに」
「そ、それは命の危険があったから……」
「ちゅっ……」
え、え~っ!?
バウンゼットが、わたしの脚にキスを……!
「ちょ、ちょっと、バウンゼット!?」
「ドネスの唇の跡が残ってる。ここだ」
「あっ、ちょ……!」
「ちゅう、ちゅ……」
「バウンゼット……!?」
バウンゼットがわたしの脚を掴んだまま、傷口にキスを繰り返す。
まるで、すごく大切なものにするみたいに……。
胸が……、きゅんとなる。
「……あ、ありがとうバウンゼット……。でも、もう心配ないよ?」
「心配ない?」
バウンゼットが上目遣いにわたしをみた。
え……。
なんか、怒ってる……?
「この脚にドネスが触れた。ここに強く力を入れた跡がある」
「え……」
バウンゼットがするっとその場所を撫でた。
んっ……!
その触れ方が……。
そしてまたキス。
「ちゅっ、ちゅ……」
こ、これって……。
ドネスに触れられたこと、怒ってるの?
それで、こんなキスで上書きするみたいに……。
「ドネスに触られて、どうだった?」
「えっ?」
「気持ちよかったか?」
「そ、そんなわけ……」
「じゃあ、今は?」
するっと、脚の内側、敏感なところにバウンゼットが手を入れてきた。
ちょ……っ!?
こ、ここ、テントの中だよ!?
他に誰もいないとはいえ、群れのど真ん中。
外には大人も子どももみんないる。
バウンゼットが、ゆっくりと内側に沿って脚の付け根に向かってキスを繰り返す。
「バウンゼット、なにするの!?」
「確かめる」
「えっ!?」
「俺の妻が無事かどうか」
「え、ええっ!? ……ぶ、無事だよ!?」
「ちゃんと確認する」
「ちょっ、待って……!」
ぐいっと、わたしを引き付けて、バウンゼットの頭がわたしの脚の間に……!
ちゅっ、ちゅっと繰り返すキス。
じわっと熱い両手が、わたしの脚の自由を奪う。
ま、まさか、うそでしょ?
この状況で、もしかして……!?
「ちゅっ、ちゅっ……」
「バ、バウンゼット待って……!?」
「ちゅっ……、待たない……」
止める間もなく、バウンゼットの手と唇が、奥のほうへと滑り込んでくる。
敏感なところを否応がなく刺激されて、びくっと震えた。
「あんっ、だめ……! み、みんなに聞こえちゃう……!」
「聞かせるためにやってるんだ」
「えっ!?」
「サダメは俺の妻だ。……ちゅっ、ちゅう……。誰にも渡さない」
「んっ、やぁっ……!」
スカートを押さえるも、ぐいっと強い力で押し返されてしまう。
ど、どうしよう……!?
急にこんな、こんな真昼から、しかも、群れの真ん中で!?
みんな引っ越しの仕事に精を出しているのに。
しかも、こんな状況じゃ、いつ誰がテントに入ってきてもおかしくない。
「バ、バウンゼット! だめだってば!」
「だめ? ドネスになにかされたのか?」
「されてない! なにもされてないから!」
「じゃあ、俺が見ても構わないはずだ」
「そ……、だ、だけど、きゃあっ!?」
ぐらっと視界が揺れたと思ったら、真上でバウンゼットが見降ろしていた。
わたしの両足首を握りしめて、上に掲げてる。
わたしは必死に膝と膝を突き合わせたけど、バウンゼットの力でこじ開けられた。
「やっ、あっ!」
「ちゅうっ……!」
「んんっ!!」
バウンゼットの頭がそこに沈むと同時に、生暖かい感触がわたしを包み込み、勢いよく吸われた。
はっ、あっ、やだっ……!
余りの勢いと刺激に、声が出そうになる。
まわりに知られちゃう、こんなときにこんなことをしてるって……!
奥歯をかみしめて耐えた。
「ちゅっ、ちゅうっ、ちゅる、ぴちゃぴちゃ」
「んんっ、うん……っ、はっ、あううん……っ!」
バウンゼットの大きくて力強い舌が、わたしの小さな突起を執拗に舐めまわす。
やだ、どうしよう……!?
バウンゼット……!
やめてといいたくても、そんな暇すら与えてくれない。
「じゅるっ、じゅうっ、ちゅ、ちゅ」
「んあっ、だ、めっ、あっ……んんっ!」
すごく荒々しいのに、どうしてか、すごく大事にしてくれているのが伝わってくる。
びくびくっと震えると、次には優しい愛撫に変わる。
そうかと思ったら、また強く吸われて、敏感なところをつつきまわされて……。
あんっ、も……、だめ、どうしたらいいの……!?
あっ、だめ……、これ以上は……!
「ぴちゃ、ぴちゃ、ぢゅう、ちゅううっ」
「うんんんっ、ああっ! あっ、――だめぇっ!」
硬直して、わたしは舌だけで上り詰めてしまった。
意図せず、バウンゼットの顔にそこを押し付けるようにして。
バウンゼットを見たら、まるで優越感に浸っているみたいな表情で……。
「人間て、ここには毛が生えているんだな。サダメの脚はつるつるだから、ここもつるつるなのかと思ったぞ」
「そ、そんなこと……」
「でも、感じるところは同じみたいでよかった。気持ちよかったろ?」
うう……、こ、この期に及んでなにを言わせる気なの。
で、でも、はっきり言って、すごくよかった……。
こんなに情熱的に攻められるの、嫌じゃない。
わたしは葛藤に負けて、コクンとうなずく。
バウンゼットの表情が一気に明るくなった。
「これからもっといっぱい気持ちよくしてやるから」
「あっ……」
止めるよりも早く、バウンゼットがまたわたしの股ぐらに顔を突っ込む。
ちょっ、確認するだけじゃなかったの~っ!?
あっ、あ……ああんっ!
だから、だめってば……! んあっ、はあん!
だめだってわかっているのに、うっとりしてきちゃう。
声を出すまいと噛んでいた奥歯もいつの間にか緩んで、吐息が漏れ出す。
なんで、どうして、バウンゼットって、こんなに上手なの?
「ちゅっ、ちゅうう、ぴちゃ、ぴちゃ、ちゅる」
「はっ、あ、あん、はあっ……」
バウンゼットが顔を上げて、わたしの顔を確認する。
にやっと小さく笑ったのが見えた。
どうしよう、わたしもう多分溶けてる。
このままじゃ、バウンゼットやめてくれそうにない……。
本当に、誰か入ってきたらどうしよう……!?
背徳感と羞恥心に焦りながらも、可動域をしっかり捕まえられてしまって、逃れられないわたし。
しつこいくらいに攻めてくるバウンゼットの舌に、思考がだんだん鈍くなって……。
はあっ、あうん……、もう、なにも考えられなくなりそう……!
バウンゼットの舌が、まさぐるようにして、わたしの割れ目に入ってくる。
「うっ、うんんっ、そこはっ……! ああっ、はあん!」
「ちゅぷ、ちゅるっ、ちゅ、くちゅっ」
同時に上唇や歯で、わたしの突起をもてあそぶ。
「あうんんっ! あっ、はあっ、はああっ、ひあっ! やぁんっ!」
「ちゅく、ちゅっ、ちゅるっ、くちゅ、ぷちゅっ」
割れ目の中の舌が丹念にわたしを味わっているのがわかる。
くにくにと動いたり、出たり入ったり、ベロンと舐め上げたりして、わたしを翻弄し続ける。
ああ、もうだめ……、気持ち良すぎて……。
ああん、また、いきそう……!
「はっ、――あっんんんっ、ううっん……!!」
「……またいったな? サダメはまだ子どもなんじゃないかと心配していたけど、充分育ってるんだな」
「んん……、はあ、はあっ……」
「安心したぞ、これで今夜は心おきなく愛し合える」
呆けているわたしの唇に、バウンゼットがちゅっと口づけした。
「まだまだ気持ちよくさせてやるからな」
そういって、また顔を沈めるバウンゼット。
あ、もう……! あっんっ!
「だめ、んっ……! もう……っ、あっ……!」
「ようやくほぐれてきたところだ。俺に任せて置け。ちゅっ……」
ああん、だめってばぁ……!
これじゃあ、いつまで続ける気なの!?
本当に誰か来ちゃう……っ!
やばい、もう、どうしよう……。
本当に、頭も脚の間も、とろとろに……。
その後はもう、わたしは快楽の虜になってしまって、他のことは何も考えられなくなってしまった。
バウンゼットの舌に翻弄されて、たくさんたくさん愛されて、何度も高み登ってはその度に果てるを繰り返す。
もう、自分のものが自分じゃなくなっちゃったんじゃないかと思うくらいに、ぐちゃとろ……。
バウンゼットが何度目かのキスを唇にくれた。
「サダメの匂い、最高だ……。早く俺のを注ぎ込みたい……」
いっそもう、して……?
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きっと、もうみんなにはわたしたちがテントの中でなにをしているばれている。
もう羞恥心なんてどっかに飛んで行った。
お願い、このまま心行くまでつながりたい……。
だめなの、バウンゼット……?
バウンゼットが熱い吐息をわたしに振りかける。
「その顔、今すぐにでも注いであげたい、けど……。今夜は特別な場所を用意してあるんだ……」
「特別な場所……?」
「ああ、だから、一番の喜びは今夜までとっておこう。サダメはこのまましばらく休んでろ、いいな?」
そ、そんな……。
こんなに火照らせたのに、ほうっておくの……?
たっぷりと長いキス。
バウンゼットの舌は疲れ知らずみたいに、わたしの口の中も翻弄する。
ああん、口の中までとろとろ……。
「サダメ……、サダメ……」
「はっ……あ、ん……っ」
「愛してる……」
バウンゼット、わたしも……。
あんまりにも気持ち良すぎて、キスだけで、わたしは達してしまった……。
しかも、そのままうっとりと、眠ってしまって……。
ああ、今夜……。
どんなすばらしい夜になるんだろう……。
溺愛ロマンス EXTRA STAGE9 - Bounzed ~これサダシリーズ2 EXTRA STAGE~
を、ご愛読ありがとうございました。
本編をお楽しみいただいた読者様にも、本作からお楽しみ板だた皆様にも、心より感謝申し上げます。実らなかったサダメとバウンゼットとの間にあったラブエモーションはいかがでしたでしょうか? また、本編をまだ読んでないよと言う読者様は、本編もぜひお楽しみくださいませ! 作者マイページから「お気に入り登録」して頂くと、最新更新のお知らせが届きますので、こちらもご活用ください。
▶本編はこちら。マイページからご覧いただけます。
これサダシリーズ1【これぞ我がサダメ】
これサダシリーズ2【これぞ我が温泉旅行】
本編・本作を気に入ってくださった読者様、もっと読みたいという読者様は、国府知里へのエール(なんと動画再生1日に3回もできます)、感想、10いいね(なんと各話10いいね押せます)、お気に入り登録、シェアをぜひお願いいたします! 読者様の応援のおかげで、読者様の存在を感じられるとともに、執筆の意欲を頂いております。ぜひ「お気に入り登録」「エール」で応援していただければ嬉しいです!
最後になりましたが、改めまして本作を楽しんでいただき、またあとがきにも目を通してくださった皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。また次の作品でお会いしましょう!
次回は、記憶を取り戻したサダメとアデルの公式CPです。作者マイページから「お気に入り登録」して頂くと、最新更新のお知らせが届いて便利ですので、よろしかったらこちらもご活用ください。
こちらもぜひお楽しみください。
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赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
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