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第二部
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月曜日の朝は、本当にかったるい。朝から、山崎洋子をセンターに信者たちが群がってワイワイキャッキャ騒いでいる。
(どうせ、私の悪口で盛り上がっているんだろ? いい歳したババアたちめが!)
自席に戻ってきた山崎は落ち着きのない様子でデスク周辺を探っている。
「山崎さん、おはようございます。何か探し物ですか?」
唯香の声にハッとした山崎の胸元には、社員証がぶら下がっていない。
「あ、おはようございます……探し物とかそういうのではなくて……」
「じゃあ、これは、山崎さんのものではないんですね?」
唯香は、山崎の眼前に、社員証のネックストラップを催眠術師が使う5円玉の振り子のように、左右にゆっくりと揺さぶった。
「違いますけど?」
山崎は冷静を装っているつもりらしい。
「じゃあ、これ、私、落とし物として後で総務に届けておきますね。でも、不思議ですねえ。これ落ちてた場所って、私が住んでいるマンションのエントランス付近なんですよね。山崎さんの探し物みつかるといいですね」
この挑発がトリガーとなって、山崎と信者たちとの結束はより強くなり、唯香に対する嫌がらせもヒートアップしていった。
山崎から、就業時間間際に急ぎの仕事を頻繁に押し付けられたり、会議時間や場所の嘘の報告をされたり……そして、誰が立ち上げたのか知らないけれど、八角重工の裏サイトなるもので唯香の話題が炎上しているというのだ。いちおう、宇野沢課長に相談したものの、事なかれ主義の宇野沢が真剣に対策を講じる筈もなく、さすがの唯香も限界を感じていた。
(どうせ、私の悪口で盛り上がっているんだろ? いい歳したババアたちめが!)
自席に戻ってきた山崎は落ち着きのない様子でデスク周辺を探っている。
「山崎さん、おはようございます。何か探し物ですか?」
唯香の声にハッとした山崎の胸元には、社員証がぶら下がっていない。
「あ、おはようございます……探し物とかそういうのではなくて……」
「じゃあ、これは、山崎さんのものではないんですね?」
唯香は、山崎の眼前に、社員証のネックストラップを催眠術師が使う5円玉の振り子のように、左右にゆっくりと揺さぶった。
「違いますけど?」
山崎は冷静を装っているつもりらしい。
「じゃあ、これ、私、落とし物として後で総務に届けておきますね。でも、不思議ですねえ。これ落ちてた場所って、私が住んでいるマンションのエントランス付近なんですよね。山崎さんの探し物みつかるといいですね」
この挑発がトリガーとなって、山崎と信者たちとの結束はより強くなり、唯香に対する嫌がらせもヒートアップしていった。
山崎から、就業時間間際に急ぎの仕事を頻繁に押し付けられたり、会議時間や場所の嘘の報告をされたり……そして、誰が立ち上げたのか知らないけれど、八角重工の裏サイトなるもので唯香の話題が炎上しているというのだ。いちおう、宇野沢課長に相談したものの、事なかれ主義の宇野沢が真剣に対策を講じる筈もなく、さすがの唯香も限界を感じていた。
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