102 / 126
第三部
25
しおりを挟む
「あっ! ごめんなさい。私が仲良くさせていただいているママ友さんたちの写真なんですけど……もし良かったら、御覧になりますか?」
と、せいらは、唯香と栞に尋いてきた。
「えっ! 私たちが見てもいいんですか? せいらさんほどの素敵な方のお友達がどんな方なのか、すごく興味ありますっ!」
と、栞が身を乗り出した。なかなかの名演だなと唯香は感心していた。栞の名演に便乗して唯香も、
「私も見たいですっ!」
と、『スナック美沙』での美希の指導を思い出しながら笑顔を繕った。少し気恥ずかしそうにしながら、せいらは、テーブルの上に二枚の写真を置いた。洗練された明るい店内。せいらを含め三人のママ友が横一列に座っているライトグレーのソファの背後には、光を浴びキラキラと輝いている青葉が写っている。おそらく、上野公園か日比谷公園内にあるレストランなのだろう。せいらの右隣りにはダークブラウンのショートヘアの女性、左隣には栗色のロングヘアの女性が写っている。
「さすがは、せいらさんのお友達! 皆さん、上品でお綺麗ですね」
まるで本心からそう思っているかのように栞が写真の感想を述べた。
「あれっ? 片山さん、髪切ったよね? 肩に着くくらいのボブだったよー」
タケルが、唯香と栞が分かるように、せいらの左隣に写っている栗色ロングヘアの女性を指さしながら言った。
「せいらさんと、“かたやま”さんと、こちらのショートヘアの方は、どういった繋がりのママ友さんなんですか?」
栞が、好奇心にかられた様子で、せいらに問い掛けた。
「あっ、はい。理花さんと奈津美さんのお子さんが、長女の愛奏と同じ小学校のクラスメイトで、うちのミュージックサロンでピアノのレッスンを受けてくださっているので、自然と仲良くなった感じです。本当に、理花さんと奈津美さんには仲良くしていただいていて、感謝しかないです」
と、せいらは、嬉しそうに答えた。
と、せいらは、唯香と栞に尋いてきた。
「えっ! 私たちが見てもいいんですか? せいらさんほどの素敵な方のお友達がどんな方なのか、すごく興味ありますっ!」
と、栞が身を乗り出した。なかなかの名演だなと唯香は感心していた。栞の名演に便乗して唯香も、
「私も見たいですっ!」
と、『スナック美沙』での美希の指導を思い出しながら笑顔を繕った。少し気恥ずかしそうにしながら、せいらは、テーブルの上に二枚の写真を置いた。洗練された明るい店内。せいらを含め三人のママ友が横一列に座っているライトグレーのソファの背後には、光を浴びキラキラと輝いている青葉が写っている。おそらく、上野公園か日比谷公園内にあるレストランなのだろう。せいらの右隣りにはダークブラウンのショートヘアの女性、左隣には栗色のロングヘアの女性が写っている。
「さすがは、せいらさんのお友達! 皆さん、上品でお綺麗ですね」
まるで本心からそう思っているかのように栞が写真の感想を述べた。
「あれっ? 片山さん、髪切ったよね? 肩に着くくらいのボブだったよー」
タケルが、唯香と栞が分かるように、せいらの左隣に写っている栗色ロングヘアの女性を指さしながら言った。
「せいらさんと、“かたやま”さんと、こちらのショートヘアの方は、どういった繋がりのママ友さんなんですか?」
栞が、好奇心にかられた様子で、せいらに問い掛けた。
「あっ、はい。理花さんと奈津美さんのお子さんが、長女の愛奏と同じ小学校のクラスメイトで、うちのミュージックサロンでピアノのレッスンを受けてくださっているので、自然と仲良くなった感じです。本当に、理花さんと奈津美さんには仲良くしていただいていて、感謝しかないです」
と、せいらは、嬉しそうに答えた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
感情の贈与税 〜光の加護より、確かな契約。没落令嬢による国家再生録〜
しょくぱん
恋愛
「君のような地味な女、僕の隣にふさわしくない」
魔王軍を討伐し、凱旋した公爵令息カシアンが放ったのは、婚約者エレナへの冷酷な決別だった。
彼の傍らには、可憐な「救国の聖女」レティシア。
だがカシアンは忘れていた。彼の眩い金髪も、魔王を圧倒した剣技も、すべてはエレナが十年間「愛の贈与」として捧げ続けた魔力の賜物であることを。
「……承知いたしました。では、滞納分を含め、全魔力を今この場で『徴収』いたします」
忘れ去られた婚約者
かべうち右近
恋愛
『僕はレベッカしか選ばない』
甘い声音でそう話したはずの王太子サイラスは、レベッカを忘れてしまった。
レベッカは、王太子サイラスと付き合っていることを、ある事情により隠していた。舞踏会で関係を公表し、婚約者に指名される予定だったのに、舞踊会の夜にサイラスは薬を盛られて倒れ、記憶喪失になってしまう。
恋人が誰なのかわからないのをいいことに、偽の恋人が次々と名乗りをあげ王太子の婚約者の座を狙ってくる。おかげで不信に陥ったサイラスに、レベッカは自分が恋人だと名乗り出せなくなってしまった。
サイラスの記憶喪失を解消するため、薬師兼魔女であるレベッカは恋人であることを隠しながら、事件調査を協力することになった。そうして記憶が戻らないまま二人の距離は再び近づいていく。だが、そんなおりにサイラスの偽の恋人を名乗りでた令嬢たちが、次々と襲われる事件も起き始めて……!?
※他のサイトにも掲載しています。
毎日更新です。
手折れ花
アヒル
恋愛
王族から見捨てられ、とある村で暮らしていた第四王女だったが……。
侵略した王子×亡国の平凡王女のお話。
※注意※
自サイトでボーイズラブとして書いたお話を主人公を女の子にして加筆したものです。
(2020.12.31)
閲覧、お気に入りなど、ありがとうございます。完結していますが、続きを書こうか迷っています。
笑顔が苦手な元公爵令嬢ですが、路地裏のパン屋さんで人生やり直し中です。~「悪役」なんて、もう言わせない!~
虹湖🌈
ファンタジー
不器用だっていいじゃない。焼きたてのパンがあればきっと明日は笑えるから
「悪役令嬢」と蔑まれ、婚約者にも捨てられた公爵令嬢フィオナ。彼女の唯一の慰めは、前世でパン職人だった頃の淡い記憶。居場所を失くした彼女が選んだのは、華やかな貴族社会とは無縁の、小さなパン屋を開くことだった。
人付き合いは苦手、笑顔もぎこちない。おまけにパン作りは素人も同然。
「私に、できるのだろうか……」
それでも、彼女が心を込めて焼き上げるパンは、なぜか人の心を惹きつける。幼馴染のツッコミ、忠実な執事のサポート、そしてパンの師匠との出会い。少しずつ開いていくフィオナの心と、広がっていく温かい人の輪。
これは、どん底から立ち上がり、自分の「好き」を信じて一歩ずつ前に進む少女の物語。彼女の焼くパンのように、優しくて、ちょっぴり切なくて、心がじんわり温かくなるお話です。読後、きっとあなたも誰かのために何かを作りたくなるはず。
香死妃(かしひ)は香りに埋もれて謎を解く
液体猫
キャラ文芸
第8回キャラ文芸大賞にて奨励賞受賞しました(^_^)/
香を操り、死者の想いを知る一族がいる。そう囁かれたのは、ずっと昔の話だった。今ではその一族の生き残りすら見ず、誰もが彼ら、彼女たちの存在を忘れてしまっていた。
ある日のこと、一人の侍女が急死した。原因は不明で、解決されないまま月日が流れていき……
その事件を解決するために一人の青年が動き出す。その過程で出会った少女──香 麗然《コウ レイラン》──は、忘れ去られた一族の者だったと知った。
香 麗然《コウ レイラン》が後宮に現れた瞬間、事態は動いていく。
彼女は香りに秘められた事件を解決。ついでに、ぶっきらぼうな青年兵、幼い妃など。数多の人々を無自覚に誑かしていった。
テンパると田舎娘丸出しになる香 麗然《コウ レイラン》と謎だらけの青年兵がダッグを組み、数々の事件に挑んでいく。
後宮の闇、そして人々の想いを描く、後宮恋愛ミステリーです。
シリアス成分が少し多めとなっています。
芙蓉は後宮で花開く
速見 沙弥
キャラ文芸
下級貴族の親をもつ5人姉弟の長女 蓮花《リェンファ》。
借金返済で苦しむ家計を助けるために後宮へと働きに出る。忙しくも穏やかな暮らしの中、出会ったのは翡翠の色の目をした青年。さらに思いもよらぬ思惑に巻き込まれてゆくーーー
カクヨムでも連載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる