【完結】前代未聞の婚約破棄~なぜあなたが言うの?~

暖夢 由

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卒業おめでとう

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そんなこともあって、今日は卒業の日。学校で学長より証書を手渡され、全員校舎の外に出ると、そこには卒業生の家族や婚約者、友人が待ってくれています。そしてその中にフレッドも見つけました。

フレッドも私のことを見つけると足早に近寄ってくれて、大きな花束を渡してくれます。

「サリー、卒業おめでとう」

「フレッド、ありがとう。やっと大人の仲間になれるわ」

「そうだね。それに来週には僕たちの結婚式だ」

そうです。私が卒業するのを待って結婚することになっていた私たち。
でも卒業後1週間って早すぎない!?と思っていたのですが、これも後からフレッドが少しでも早く結婚したいと進めたのだそうです。

なんだか後から出てくる事実に驚いてばかりですが、あの話をした後からフレッドは私に甘えてくれるようにもなり、あのいたずらっ子のような顔も見せてくれるようになりました。

その顔を見るたびに今でもドキッとしてしまいますが、それはフレッドには内緒です。彼も内緒にしてたことがあるんだから私にも内緒があっていいですよね。でも、私たちの子どもができた時、子どもとそんな話しが出来たらいいなと思っています…

今日はこれからお義母様とアナベル様、ライラ様、私のお母様、アイシャ、デイブ、フレッドと私のお茶会です。

明日からは結婚式まで領地の改善箇所に行って、対策を練ります。
結婚式の後は1か月程、旅行に出かけるのでそれまでにできることはしておきたいのです。

フレッドは私の見栄だけではなく、あの後も領地のことを必死にやっていました。
こんな2人ですが私は今幸せです。



「フレッド、行きましょう。お茶会に遅れちゃうわ」

「あぁ、でもその前にサリー、愛してるよ」

私の両頬を手で包み、口付けを落とします。

「フレッド、私も愛してる。これからもずっと、愛してる」

私がそう言うとフレッドが顔を真っ赤にしています。

「ダメだ……どうあってもサリーには敵わない……」

そういうフレッドの顔は子どもみたいで幸せそうです。
この顔が大好きな私に敵ってもらっては困っちゃうのです。
だってこの顔を見たくて、真っ赤にさせるようにしてるんですから。






≪おしまい≫

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