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反抗期編
学校に行きたかった
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その頃、アステルは食材を買い込んで帰宅をしていた。玄関に着くと鍵を開けようとするが玄関の扉に鍵はかかっておらず、家の中は静まり返っていて、誰もいない。
「ステラ?」
ステラの部屋の中も覗いてみるがやはりそこにはいない。アステルは買い物袋を置くと、急いで外に出て辺りを見渡した。
すると、フクロウのヴァンが飛んできてアステルの目の前にある木の枝に留まる。アステルは加えている紙を見つけ、その中身を確認するとそこに書かれていた内容はシリウスからの物でステラを保護したことを報告とすぐに家に返すと書いてある。
アステルはその手紙を読むと安堵のため息をつく。
「やっぱり一人にするのはダメなのかな……」
住み慣れた村ならまだいいがまだ来たばかりの土地の家の中で一人にさせるのは早かったかと思いながらもアステルは家の中へと戻った。
◆
ステラを抱き上げ、再び家まで歩き続け、商業区を抜けると前に来た学校が見えてきた。校庭では子供たちが集まって遊んでいる姿が目に入る。
「学校……」
「そうだな」
ステラは興味津々に学校の方を見ていた。そして、あることを思い出したようにシリウスに質問をする。
「おじさんはなんで学校、行かなかったの?嫌い?」
前に学校に行っていなかったと会話をしていたのを思い出したステラは尋ねた。
「忙しくて行けなかったんだ。嫌いではない」
本当は奴隷だったため通うことが出来なかったのだが、嘘をついて誤魔化す。しかし、その言葉を聞いてステラは悲しそうな表情を浮かべていた。
「学校、行きたかった?」
「……行ってみたかったかもな」
学校に通って友達を作り、勉強をして、将来を考えることに憧れていた。
楽しそう、面倒くさそうに、愚痴りながら学校に通う、様々な同世代の子供を働きながら恨めしそうに眺めていた記憶がある。だが、今となってはもうどうでもいいことだ。
ステラは少し黙っていたが、何かを決意したような顔を見せると口を開いた。
「ステラね。学校、行ってもいい?」
「え?」
シリウスが驚いた顔をするとステラは恥ずかしくなったのか顔を赤くさせて慌てて訂正をする。
「やっぱりダメ?ステラ、悪い子だから……」
「そんなことはない。来年、通えるようにしておこう」
「がんばる」
ステラは緊張した面持ちでシリウスと目を合わせて返事をした。
◆
それからシリウスがステラを連れ戻して家に帰ってくると、アステルは安心した様子を見せていた。
ステラはシリウスの腕から降りて、そのままアステルの元へ駆け寄ると抱き止めて無事を喜んだ。
「お母さん」
「よかった……ダメでしょ、一人でどこかに行ったら」
「ごめんなさい」
「シリウス、ありがとう仕事中なのにごめんね」
「いや、大丈夫だ」
「ステラ、シリウスにもちゃんと謝って」
「うん……」
シリウスが二人の様子を優しく見守っていると、ステラがシリウスのところへ戻り、小さな声で謝罪をする。
「おじさん、いっぱい、いじわる言ってごめんなさい」
「ステラ……」
素直に謝るステラを見てアステルは驚いていた。ずっとシリウスを避けていたのに急に態度が変わってしまったからだ。
「許してくれる?」
「ああ」
シリウスがしゃがんで頭を撫でるとステラは恥ずかしそうに笑った。その様子を見てアステルは嬉しくなる。
「お父さんと仲良くなったの?」
「普通」
「そ、そっか」
それでもかなり打ち解けた方だと思い、それ以上は何も言わないことにした。
「朝ごはん食べてないでしょ?すぐにお昼ご飯を作るけどシリウスも食べて行く?」
「いや、そろそろ仕事に戻らないと」
シリウスは仕事を抜けてきたのだ。あまり長く席を外すわけにはいかない。
「ステラもさっきおじさんにご飯、もらったからいらない」
「そうなの?よかったわね」
シリウスの作った朝食は食べなかったが、彼と昼食を一緒に食べてくれたことにアステルは安心をした。
(でも『お父さん』じゃなくて『おじさん』か……)
距離が縮まったとはいえ呼び方はそのままだ。いつか「お父さん」と呼んでくれる日が来るのはもう少し、時間がかかりそうだ。
◆
シリウスが騎士団の詰所に戻ると、団員たちはシリウスの姿を見るなり挨拶をする。そして彼は部下たちに指示を出すと途中で中断していた書類整理を再開した。
「大変だったな」
「迷惑をかけた」
アルムが声をかけてきたのでシリウスは謝罪をすると、アルムは笑いながら首を横に振った。
「それにしても前の村に帰りたいって、そんなに今の生活が嫌だったのか?」
「本当に帰りたかったわけじゃない。引き止めて欲しかったんだ」
「あー……構って欲しかったのかぁ。子供かよ……あ、子供だな」
ケラケラと笑うアルムを無視をしてシリウスは黙々と作業を続ける。
寂しかったステラは構ってもらいたいがために村に戻りたいとごねただけだったのだ。そのことに気づいたシリウスは昔の自分を思い出す。
何度も家を出ると言ってはアステルに引き止められていたことにどこか安心感を覚えていた。必要とされてるということを感じられて心の底では嬉しく思っていたのだと今更気がつく。それは自分だけではなくステラも同じなのだと思った。だから突き放すことができなかった。
「子供と言えば学校行かないんだったよな?俺も勉強嫌いだったから気持ちわかるぜ」
「お前と一緒にしないでくれ。ステラは行くと言ってくれた」
「自分から言うなんて物好きだねぇ、俺なんか無理矢理学校に入れられたよ。遊んでいたかったのに」
「きっとこれからの人生に役立つはずだ。やれる事は増えるし、この国で生きていくためにも必要なことだと思っている」
作業をしながら頭の中ではステラの事を考えていた。学校に行くと言っていたが、通った経験が無いのでどんな場所なのか想像がつかない。エルフとダークエルフの子供なのもあっていじめられたりしないか心配だ。
「心配かー?」
「まあ……」
考えていることを見透かされてしまい、シリウスは思わず言葉を濁し、そんな姿を見てアルムはニヤリと笑みを浮かべた。
「じゃあ、今度学校に試しに連れて行ってみればいいんじゃねえの?休み取ってから」
確かにいきなり一人で行かせるよりは親を同伴させて学校がどういうものかを体験させてみるのもいいかもしれない。シリウスはその提案に頷いた。
「それもそうだな」
「よし、決まり!いつにする?」
「……なんでお前がそんなに張り切るんだ?」
「だって、面白いじゃん。あの無駄に強いシリウスが子供のことで悩んでいる姿を見るの」
「変な奴め」
「まあまあ、いいじゃないか。それより仕事しろ」
「わかっている」
シリウスはため息をつくと、また仕事に戻った。
「ステラ?」
ステラの部屋の中も覗いてみるがやはりそこにはいない。アステルは買い物袋を置くと、急いで外に出て辺りを見渡した。
すると、フクロウのヴァンが飛んできてアステルの目の前にある木の枝に留まる。アステルは加えている紙を見つけ、その中身を確認するとそこに書かれていた内容はシリウスからの物でステラを保護したことを報告とすぐに家に返すと書いてある。
アステルはその手紙を読むと安堵のため息をつく。
「やっぱり一人にするのはダメなのかな……」
住み慣れた村ならまだいいがまだ来たばかりの土地の家の中で一人にさせるのは早かったかと思いながらもアステルは家の中へと戻った。
◆
ステラを抱き上げ、再び家まで歩き続け、商業区を抜けると前に来た学校が見えてきた。校庭では子供たちが集まって遊んでいる姿が目に入る。
「学校……」
「そうだな」
ステラは興味津々に学校の方を見ていた。そして、あることを思い出したようにシリウスに質問をする。
「おじさんはなんで学校、行かなかったの?嫌い?」
前に学校に行っていなかったと会話をしていたのを思い出したステラは尋ねた。
「忙しくて行けなかったんだ。嫌いではない」
本当は奴隷だったため通うことが出来なかったのだが、嘘をついて誤魔化す。しかし、その言葉を聞いてステラは悲しそうな表情を浮かべていた。
「学校、行きたかった?」
「……行ってみたかったかもな」
学校に通って友達を作り、勉強をして、将来を考えることに憧れていた。
楽しそう、面倒くさそうに、愚痴りながら学校に通う、様々な同世代の子供を働きながら恨めしそうに眺めていた記憶がある。だが、今となってはもうどうでもいいことだ。
ステラは少し黙っていたが、何かを決意したような顔を見せると口を開いた。
「ステラね。学校、行ってもいい?」
「え?」
シリウスが驚いた顔をするとステラは恥ずかしくなったのか顔を赤くさせて慌てて訂正をする。
「やっぱりダメ?ステラ、悪い子だから……」
「そんなことはない。来年、通えるようにしておこう」
「がんばる」
ステラは緊張した面持ちでシリウスと目を合わせて返事をした。
◆
それからシリウスがステラを連れ戻して家に帰ってくると、アステルは安心した様子を見せていた。
ステラはシリウスの腕から降りて、そのままアステルの元へ駆け寄ると抱き止めて無事を喜んだ。
「お母さん」
「よかった……ダメでしょ、一人でどこかに行ったら」
「ごめんなさい」
「シリウス、ありがとう仕事中なのにごめんね」
「いや、大丈夫だ」
「ステラ、シリウスにもちゃんと謝って」
「うん……」
シリウスが二人の様子を優しく見守っていると、ステラがシリウスのところへ戻り、小さな声で謝罪をする。
「おじさん、いっぱい、いじわる言ってごめんなさい」
「ステラ……」
素直に謝るステラを見てアステルは驚いていた。ずっとシリウスを避けていたのに急に態度が変わってしまったからだ。
「許してくれる?」
「ああ」
シリウスがしゃがんで頭を撫でるとステラは恥ずかしそうに笑った。その様子を見てアステルは嬉しくなる。
「お父さんと仲良くなったの?」
「普通」
「そ、そっか」
それでもかなり打ち解けた方だと思い、それ以上は何も言わないことにした。
「朝ごはん食べてないでしょ?すぐにお昼ご飯を作るけどシリウスも食べて行く?」
「いや、そろそろ仕事に戻らないと」
シリウスは仕事を抜けてきたのだ。あまり長く席を外すわけにはいかない。
「ステラもさっきおじさんにご飯、もらったからいらない」
「そうなの?よかったわね」
シリウスの作った朝食は食べなかったが、彼と昼食を一緒に食べてくれたことにアステルは安心をした。
(でも『お父さん』じゃなくて『おじさん』か……)
距離が縮まったとはいえ呼び方はそのままだ。いつか「お父さん」と呼んでくれる日が来るのはもう少し、時間がかかりそうだ。
◆
シリウスが騎士団の詰所に戻ると、団員たちはシリウスの姿を見るなり挨拶をする。そして彼は部下たちに指示を出すと途中で中断していた書類整理を再開した。
「大変だったな」
「迷惑をかけた」
アルムが声をかけてきたのでシリウスは謝罪をすると、アルムは笑いながら首を横に振った。
「それにしても前の村に帰りたいって、そんなに今の生活が嫌だったのか?」
「本当に帰りたかったわけじゃない。引き止めて欲しかったんだ」
「あー……構って欲しかったのかぁ。子供かよ……あ、子供だな」
ケラケラと笑うアルムを無視をしてシリウスは黙々と作業を続ける。
寂しかったステラは構ってもらいたいがために村に戻りたいとごねただけだったのだ。そのことに気づいたシリウスは昔の自分を思い出す。
何度も家を出ると言ってはアステルに引き止められていたことにどこか安心感を覚えていた。必要とされてるということを感じられて心の底では嬉しく思っていたのだと今更気がつく。それは自分だけではなくステラも同じなのだと思った。だから突き放すことができなかった。
「子供と言えば学校行かないんだったよな?俺も勉強嫌いだったから気持ちわかるぜ」
「お前と一緒にしないでくれ。ステラは行くと言ってくれた」
「自分から言うなんて物好きだねぇ、俺なんか無理矢理学校に入れられたよ。遊んでいたかったのに」
「きっとこれからの人生に役立つはずだ。やれる事は増えるし、この国で生きていくためにも必要なことだと思っている」
作業をしながら頭の中ではステラの事を考えていた。学校に行くと言っていたが、通った経験が無いのでどんな場所なのか想像がつかない。エルフとダークエルフの子供なのもあっていじめられたりしないか心配だ。
「心配かー?」
「まあ……」
考えていることを見透かされてしまい、シリウスは思わず言葉を濁し、そんな姿を見てアルムはニヤリと笑みを浮かべた。
「じゃあ、今度学校に試しに連れて行ってみればいいんじゃねえの?休み取ってから」
確かにいきなり一人で行かせるよりは親を同伴させて学校がどういうものかを体験させてみるのもいいかもしれない。シリウスはその提案に頷いた。
「それもそうだな」
「よし、決まり!いつにする?」
「……なんでお前がそんなに張り切るんだ?」
「だって、面白いじゃん。あの無駄に強いシリウスが子供のことで悩んでいる姿を見るの」
「変な奴め」
「まあまあ、いいじゃないか。それより仕事しろ」
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シリウスはため息をつくと、また仕事に戻った。
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