「お前が死ねばよかった」と言われた夜【新章スタート】

白滝春菊

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もういい※

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 ヴィクトル様の部屋に行くと私は大きなベッドの端に座らされるとすぐにドレスを脱がされる。そして残ったのはストッキングだけ。
 あまりにも早い展開に動揺する暇もない。化粧を落としてない、湯浴みもしていないのに……
 私の身体を観察しながらストッキングと一緒に下着を脱がしたヴィクトル様はそのまま足の間に顔を割り込ませてくる。
 ヴィクトル様は横に垂れた赤い髪を邪魔そうに耳にかけて私を窺い見る。その仕草が色っぽくて子宮が疼くのを感じた。

「……っ……」

 割れ目を思い切り開かせると中を確認され、吐息を吹きかけられる。
 恥ずかしくて身体が震える。それにヴィクトル様の綺麗な顔がそんなところにあるのが嫌だった。

「何も……されてないようだな……」

 不貞を疑われて身体が硬直した。陛下と庭園で会話をしただけで、何もしてない。私はともかくあんなにお優しい陛下を疑うなんて……

「いっ……」

 まだ濡れていない膣穴に指を入れられて痛みに声が漏れた。乾いたそこに指が出し入れされると中が裂けてしまいそう。

「い、痛いです……」

 指の動きが止まると私の中から抜けた。ほっとしたと同時に我慢しなきゃいけないのに拒んでしまったことを後悔をする。どうしよう、怒られる。

「あ……ご、ごめんなさい……」

 恐る恐るヴィクトル様を見ると彼は私の割れ目を両手で左右に開いて、顔を近づけると生温い感触に驚いた。
 恥ずかしいから足を閉じようにもヴィクトル様はしっかりと太ももを掴みそれを許さない。
 丁寧に小さな突起まで舐められると中が濡れ始めたのを感じた。ヴィクトル様によって自分が作り替えられている……怖い。

「やめて、ください……き、汚いです……」

 ヴィクトル様は唇と舌を使って私の中を舐め続ける。指で広げられながらされる行為は恥ずかしくて嫌なのに気持ちいい。身体の熱がどんどん高められていく感覚がする。

 そこを舐めるのか理解ができなかった。私が知らないだけでこれと性行為の前戯? 陰核にぬるりとした生暖かいものを感じて私は手でヴィクトル様の頭を押した。

「そ、そんなところ……舐めないでください……!」

 子供の作り方は男性器を女性器に入れればいいと本に書いてあった。こんな風に舐めて子供ができるわけがない。止めようとしてもヴィクトル様は無視してねっとりとした舌で刺激を与え続ける。

 腰が跳ねるほど強い快楽だ。こんなの初めてで困惑する。
 どうして?なんでヴィクトル様が私のそんなところに舌を這わせているの? なんで、こんなに気持ちいいの……?

「ご……めんなさい、ごめんなさい、指でしてください、もうっ……やめて……」

 あまりに丁寧に扱われているのに頭が混乱して上手く反応ができない。この快楽がなんなのか、どうすれば終わるのか……わからない。
 やめてほしいと懇願をしても敏感な部分を舌で強く舐めるから私は声を上げるしかなくて。

「ひっ……あっ……」

 秘部から痺れるような刺激が頭に突き抜ける。この感覚はなんだろう?頭が真っ白になって、力が抜けて……身体の奥から何かが溢れてくるような。

「ここがいいのか……」
「やぁっ、やだ……!んぅぅッ!」

 止まらない愛撫に私の頭は蕩けていく。気持ち良すぎて変な声が抑えられない。やめて欲しいと頼む私の声を聞いてもヴィクトル様は刺激を止めなかった。敏感な部分に執拗に舌を押し付けて、優しく吸い付くように触れてくる。

「こんなに濡らすなんて……お前は本当に処女なのか?」
「ほん……とうです……」

 まだ疑っていたの……?どれだけ私は不貞を疑われているのだろう。

「初めてなのにここまで感じるか?」
「ちがいます……かんじてなんか……」

 もう快楽なんていらないから早く終わらせてほしい。そうじゃなきゃおかしくなりそうで怖い。
 私が首を横に振ってもヴィクトル様は黙って舌で愛撫を続ける。わざと音を立ててしゃぶりつくからいやらしい音が耳に届いて気持ち悪い。気持ちいいのに気持ち悪いって意味がわからない。

 何かが下半身からせり上がってくるのを感じて私はヴィクトル様の頭を離そうとするが彼は意地でも離れないように私の太腿を掴むと顔をもっと押し付ける。そして膣穴に舌を挿入されて別の所を刺激される。

 中を舐められる感覚に足が震える。今触れられている場所がじんじんと疼き始めてお腹の下がずんっと重くなってきた。濡らして解さなければならないことはわかるけど、こんなの刺激が強すぎる。

「……もっ……やだぁ……」

 汚い部分を舐められているのに感じるだなんて。こんな下品な声を聞かれるなんて恥ずかしいのに快感で口が閉じられない。

「はぁ……」

 ヴィクトル様が一息ついてから自分のベルトを解いて前を寛げ始めた。よく見えないけどなんか、片手を動かしている……

 男の人が男性器を扱いている姿を見るのは初めてで、ぼんやりとその様子を見ていると、ヴィクトル様は舌で中を刺激を与えながら陰核に強く吸いついた。その強い刺激に私の頭は真っ白になり、快楽が身体を駆け巡る。

「っ……あぁッ、んっ……」

 抑えきれずに大きな声で喘いでしまった私は慌てて口を塞いだ。こんな変な声聞かれたくない。
 するとヴィクトル様は私を押し倒して、濡れた所に怒張したものを擦り付けた。

 これから来るであろう痛みに備えてシーツをぎゅっと掴むとヴィクトル様は私の両膝を掴んで左右に開く。そして先端で入り口を軽く叩くとそのまま中にゆっくり挿入し始めた。

 怖い。これからすごく痛いのがくる……じわじわと腰を進められると、途中で痛みが走る。痛い。怖い……助けて……

「息を深く吸って……吐くんだ……」

 ヴィクトル様が深呼吸をするように促すので、私はそれに従って息を吸ったり吐いたりした。

「はっ……あっ、あぁ……っ」

 やはり圧迫感が凄くてうまく息が上手くできない。最初は浅く、それがだんだんと深く入って……来ない……あれ……?なんか柔らかく感じる……?

 ヴィクトル様のそれが途中で止まる。どうしたのかと顔を盗み見ると、彼はその部分を見つめて固まっていた。冷や汗が額に浮かんでいるのは気のせい?

「もういい……」

 ずるりと中で何かが動いた。ヴィクトル様が抜いたのがわかる。貧相な体の私では無理だった。子供を作るどころか性欲処理としても使えない。
 女遊びの激しかった人が私では無理だった。女としての魅力を感じられない。

「……湯浴みをして寝ろ」

 それだけ言うとズボンを整えて部屋を出て行ってしまい、残された私は体がまだ火照っていて、濡れた場所に手をやる。

 あんなに丁寧に愛撫してくれたのに妻としての役目を果たせなかったことが情けなくて悔しい。陛下のおかげで少しは自信がついたつもりだったのに結局ダメだった。やっぱり私じゃミーティアお姉様の代替え品にすらならない。

「どうして私は生きているんだろう」

 ミーティアが生きていればみんな幸せになれた。役立たずなユミルリアではない。答えてくれる人は誰もいなくて、涙も出なくて、ただ虚しい気持ちだけが残った。
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