島の少女(海女編)

きさらぎ ゆき

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4)身体検査

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4)身体検査

雄一の目の前に、わら縄1本だけを腰に巻いた11歳の少女が立っていた。
女の身体は今までに何人も見て来ている。女性の大切なところも、たくさん間近で見て中身まで開いて見てきた。
でも、それは20代後半以上の、アラサーからアラフォーの身体ばかりだった。
11歳と言う、女の身体が変化をする、その途上の姿を見るのは初めてである。

この年齢の少女の身体を男性が見るチャンスは、例え家族であっても、ほぼ無い。不可能でる。今、雄一は、人生で初めての、天文学的な確率の光景を目の当たりにしていた。
この、11歳の肉体をしっかりと頭に焼き付けるだけでなく、映像にも記録しなければならない。しかも、(本当に結果的になのだが)その『映像にも記録する』=『動画撮影する』事を、海女組合に依頼した上で、目の前にいる11歳の少女の『海女姿』を許可されている。さらにしかも、この少女の親からも、遠慮しないで好きな様に撮影していい、という許可までもらっている。本当にすごいチャンスなのだ。

今、雄一は、この11歳の未熟な裸体をどうやって隅から隅まで撮影しようか、頭の中をフル回転させていた。

「 うん、 さな、これが海女の伝統衣装なの? なかなか趣があるね… 」
と褒めると さながはにかみながら、ほっとした表情を見せる。
「 これで大丈夫ですか? 縄なのできれいじゃないから心配だったけど、でも、いつもより背伸びするのも出来ないと思いますから、いつもの服装なんです 」
「 じゃあ、 さなは、いつもこの格好で海に潜っているの? 」
「 えっ…と、 本当は この縄に貝を獲るためのナイフとか、網の袋をつけるんですけど、私はまだ、潜るのを練習する事が大切なので、ナイフも袋も持たないで潜っているんです。 だから、縄も本当は使わないし、それに、海水に浸かると解きにくくなるから、いつもわたしは、ここで潜る前に、乾いている時に、縄は解いてるんです。 今は正式な衣装をお見せするから縄を着てるんですけど… 」

さなも、言葉を一気に話す。組合長やゆうこおばさんと同じだ。
雄一は、少し考える仕草を見せた。答えは一瞬で決まっているけれど、ポーズも必要なのだ。
「 そうだなあ… うん、 やっぱり本当にいつも通りのさなを撮りたいから、じゃあ、その縄も取ってくれる? いつも通りの、海女姿を撮影したいからね 」
そう言いながら、少女の爪先から、ゆっくりと視線を上げていく。わざと、少女にそれが分かるように、じっくりと見つめながら上げていく。

股間に1本、鋭く縦に刻み付けられたスジは、雄一にとっても、正直、初めて見るものだ。普段、セックスの相手をしているアラサー・アラフォーの、たるんだミゾでは無く、とても緊張感が漂うスジである。清潔さが天地の差だ。

視線は、腰に巻かれている縄を過ぎると、硬く突き立った、円錐形の突起に行き当たる。
アラフォーの肌とは全く違う、滑らかな質感の、薄っすらと小麦色に色づく肌の上では、視線さえすべる様だ。硬く5センチほどに突き出す円錐形のオブジェ。その頂点には、直径2センチくらいの膨らみが、周りの肌とは少し質感を変えて膨らんでいる。
おそらく、本来は色白なのだろう。ここの膨らみ… 乳暈(にゅううん)は、周りの様に小麦色には焼けていなくて、少し強い肌色と桜色が混ざった様な色で存在を主張している。
雄一は、この乳暈の色合いが不思議だった。周りの肌の小麦色の方が、乳暈の桜がかった肌色より濃く見えたり、次の瞬間には、先端の強い肌色の方が、周囲の薄っすらとした日焼け色よりも濃く見えたりする。
まるで色が生きている様だった。
その乳暈は固く膨らみながら盛り上がっているのだが、先端にあるはずの小さな粒は、この距離ではよく見えなかった。

最後に少女の顔を正面から見つめる。
下から上まで、雄一が さな の股間のスジや胸の突起をじっくりと見つめていた事は、もちろん、さなも気づいているはずだ。なにしろ、わざと分かるような視線で眺め尽したのだから…
その証拠に、目と目が合った瞬間に、さなは恥ずかしくて堪らない表情を浮かべて、少し迷ってから、視線を逸らしている。

最初に服を脱ぐとき… 今回は本当に偶然、縄だけのほとんど全裸になる様に少女が自ら脱いだのだが… その時は、羞恥心が無かったので都合が良かった。
そして、もう、ここまで脱いでしまって、自分から服を着直すのが難しい状況になったからには、思いっきり恥ずかしがらせる方が良い映像が撮れる… 雄一は、今の僅かな時間の中で、そう感じていた。

雄一は、ビデオカメラを片手で構えてスイッチを押してから、さなに言った。
「 じゃあ、さな。 早速いつも通りに、腰の縄を解いてみようか。 これでさなは、僕の前で、生まれたまんまの丸裸になるけど、いつもの海女仕事の格好だから全然恥ずかしく無いよね? 」
このハンディタイプのカメラは使い込んでいるので、ファインダーをのぞかなくても手の感覚だけで被写体を逃さない自信がある。だから、さなと話す時は、顔を直接見ながらしっかりと話せる。これは、さなにとっても、雄一の視線と言葉の力を直接感じる事になるので、ますます恥ずかしいし抵抗もできない。

雄一に、女の子の一番恥ずかしいところ… 膨らみかけた胸と股間をじっくりと見つめられて、更に、縄を解いたら丸裸、と言われて、さなは… 11歳の少女にとって生まれて初めて感じる物すごい羞恥心に包まれてしまった。
こんな、たった1本の縄なのに、今は、すごく大切な物に思えてくる。これを解いたら、わたしは せんせい… 男の人の前で丸裸になってしまう… 今日は… これは… ただの海女さんの取材で… せんせいは取材で撮ってくれてるだけで… なのに、わたしは恥ずかしいなんて思ってしまって… 
もしも少女が『邪(よこしま)』という言葉を知っていたら、自分の心をそう表現したはずだ。
さなは頭と性格がとても良い少女なので… そのせいで… 心の中では、今せんせいの前で全裸になる事が正しくて、恥ずかしいと思う気持ちは悪になっている。

「 はい、さな、こっち向いて。 そうそう、カメラ見ながら、 そう、そのまま縄を解いてみようか 」

さなに逃げ道は残っていなかった。
組合長さんの「組合代表」という言葉が圧し掛かってくる。 いつもの海女の格好なんだから… さっきまで恥ずかしいと思ってなかったんだから… 恥ずかしいと思うわたしが間違ってるんだから… わたし、もっと、がんばらないと…

さなの両手が動いて器用にわら縄を解くと、近くの風呂敷の上に放った。
同時に、さなの顔が無意識で少しうつむく。
ついに、今、この砂浜で、11歳の少女が本当の全裸になって、雄一の前に立っていた。
先ほどまでの、腰に縄だけを巻いて、あっけらかんとしていた少女もかわいかったが、今の、全裸で恥ずかしさで身動きの出来ない… でも、肌も大切なところも全部、隠す事の出来ない少女の価値の方が遥かに高い。

雄一の脳内は、今もフル回転中だった。ここからどうすれば、もっと良い映像が撮れるのか… そして、撮影は今日だけじゃない… ここから2週間を有意義なものにするには、今、何をすればよいのか…
そして、雄一の回転が答えを出して止まる。
三脚を立てて、横の方にビデオカメラを撮影モードのままで固定すると、現場七つ道具の袋から樹脂製のソフトメジャーを取り出した。これは、オーダーメイドの服を作る時の採寸に使う巻き尺に似ていて、布と同じくらい柔らかくて、金属メジャーの様に冷たくもない。

雄一は、にこやかな表情と意地悪な表情を浮かべながら、ソフトメジャーを持って11歳の全裸の少女… さなに近づいていった。雄一の方は、最初から特に何も変わっていないのだ。ただ、表情と目付きが、少し意地悪で、かなりいやらしくなっただけである。でも、いやらしい表情というものの正体なんて、まだ小学生に過ぎない少女には分からない。さなにとっては、雄一はやさしい せんせい であって、急に恥ずかしくなった自分がおかしいのだ。

「 さな、今日は潜らなくていいよ。 さっき身長と体重を聞いたでしょ。 今日は さな の身体のデータを採る事に集中しよう。 ぼくもまだ、さなの事を何も知らないんだからね… 」
と言いながら、雄一は手に持った、3メートル用の白い巻き尺を見せた。これで身体の長さを測る事を示しているのだ。
さなは、潜水が無い事に少しほっとしていた。やはり、大人と比べると、それは自信がないからだ。
そして、自分が『被写体』として、身体のデータがもっと必要なんだろう、という事も抵抗なく理解できる。
きっとデータを基にして、撮影の事を決めるんだろう。少女は心の中で納得する。

雄一は、七つ道具の中から普通のレジャーシートを砂浜に拡げた。2メートル四方はあるので、小学生の少女が乗るのに何の問題も無い。
雄一は、まず、さなを立たせたまま身長を測る。巻き尺の端を少女の踵に付けて左手で固定してから、反対側を右手の指で摘まんで背中沿いに上へ伸ばしていく。踵からお尻の割れ目を通って背中へ。その時に雄一の指先が、さなのお尻に少し触れる。見た目の軟らかさと触った筋肉質の感触のギャップに感動する。

背中を後頭部へ。指先がわざと、でもさり気なく、背骨ラインの溝を軽くなぞり上げていく。同時に少女が力みながら少し仰け反る。でも、声を上げる事も背中を捩る事も耐えている。
一度、右手の巻き尺を背中の中程で押さえてから踵の左手を離して、わざとお尻のところで下がっているメジャーを押さえる。同時に、男の手で裸のお尻を触られた少女の身体が びくっ と動く。今度もやはり、お尻の弾力がすごい。雄一は、今メジャーを押さえるという理由で、堂々と11歳の少女の裸のお尻を直接触っている事に、すごく達成感を感じていた。まだ映像も撮っていなくて何も達成していないので、すごく変な感覚だ。
でも気にせず、左手の親指と人差し指でメジャーを摘まみ直すと、中指を伸ばしてわざと少女の肛門に軽く触れてみる。この場所は、アラフォーのおばさんとのセックスの時に散々舐め合って弄り合っているから、ここが性感帯なのは知り尽していた。もちろん、11歳の少女がいきなり性的な興奮をするはずはない。でも、もう胸も膨らみ始めている少女の身体である。先程からの反応を思うと、少しずつ性感を教え込む自信はある。

そして早速、さなが雄一の指に反応した。

くねっ!
「 ひっ! 」

少女の腰がくねって、お尻のメジャーが外れてしまった。ある意味、想定内の動きなので雄一は困らない。
でも、さなの方は何が起きたのか、何で自分の身体が動いたのか、全く分からない。とにかく自分が悪いと思って、さなは何回も謝っていた。
少女にとっては、くすぐったさとも性感とも違う(まだ性感と言う言葉も知らないかもしれないが、身体の中にはそれを感じる兆しは芽生えている様だ)けれど、何か不思議な感覚の様だった。
もう1度、踵から測り始め、またお尻で固定し直して、もう1度、今度はもう少し意識して的確に、肛門の中心を小指の先で すっ と、くすぐる。

ぶるっ!
「 …っ! 」

前よりもはっきりした刺激なのに、今度は力みながらも、身体を崩さずに声も我慢している。
続いて、左手をお尻のところで固定して、右手の指が巻き尺を摘まんだまま、もう1度、でも今度ははっきりと、さなの背筋をなぞり上がる。もう、さりげなくではなく、明らかにわざとだ。
少女の身体が弓の様に仰け反って ぶるぶる… と震えながら、それでも、何とか左右によじれないように力んでいる。

「 んっ? さな、さっきからどうしたの? 調子悪いなら止めようか? 」
雄一が、わざと、心にもない事を意地悪く聞く。
「 す… すみません… 出来ます… ほんと、すみません… 」
息を乱しながら、全裸の11歳の少女が必死に返事をする。

やっと、右手が頭に向かう。そして首筋を通る時に、わざと小指と薬指を広げて、さなのうなじを、

さわっ…

と撫で上げる。

「 ひいんっ! 」

喰いしばった歯の隙間から小さな悲鳴を上げながら、全裸の少女の身体が崩れて、ひざまずいていた。
雄一自身は、15歳で初体験をしてからもう8年間、常に複数のアラサーアラフォーの、中には雄一が生まれた頃からセックスをしている経験豊富なおばさん達からセックスを教え込まれてきている。だから、テクニックにはかなり自信があった。そして、そのテクの応用が、11歳の少女にも通用しそうな事が実感できて、ますます自信が湧いてくる。

さなは、レジャーシートに四つん這いになって、

「 はあっ はあっ はあっ 」

と、背中を波打たせながら、苦しそうに喘いでいる。既に汗びっしょりだ。
雄一は、さなが落ち着くまで、しばらく待ってやった。この場所は、たまたま木陰なので、さなの身体がとても見やすい。もしも日向なら、暑くて眩しくて、雄一の方も落ち着いて少女の肉体を楽しむ事は出来ないと思う。
ここが日陰でも天気自体はとても良いので、木陰の方が身体の隅々までとても見やすいのだ。
やがて、さなが少しふらつきながらシートの上に立ち上がった。

「 せんせい、本当にすみません。 今度こそ、ちゃんとやります。 動きません 」
真剣な目で頼み込む。その表情に、少し どきっ とする。こういう時には、かすかに大人の表情が入るみたいだ。
雄一は、「 今度こそ頼むね 」と言ってから、また、同じ作業を始める。

今度は最初から、踵の次はお尻で止めて、両手でお尻をつかむと、肌と筋肉の質感を確かめる。弾力が雄一の手を押し返す。
今度は左右のお尻の間を拡げて、人差し指の指先で直接、肛門の中心をくすぐる。
メジャーは雄一の手では無く、肩にかかっている。測られているはずの少女からは見えないが、ただお尻を触っているだけで何も測っていない。
それでも、さなの方は、今度こそは動かない様に… せんせいが測りやすい様に… という事ばかりを考えているので、全くその事に気づかない。不思議な感触が続いているけど、立つのに精いっぱいで、それを気にしているゆとりが無い。

雄一は両手でお尻をつかんで、緩急をつけながら肛門をくすぐり続けた。そして、さなの方は、時々バランスを崩すけれど何とか立ち続けている。
やがて、やっとお尻に飽きた雄一は、次は背筋を撫で始めた。
やはり、メジャーは肩に下げたまま、左手はお尻をつかんだままで、右手の指で何度も何度も、背骨に沿って撫で上げる。ここは人間の身体の中でも、くすぐったい場所で有名なところ。指が そわ~っ と動く度に、さなの背中が仰け反る。やがて『立っている』事だけが目標に変わってしまい、両脚が肩幅よりも拡がって踏ん張り始める。
そのおかげで、雄一の左手は、右手の動きに合わせて11歳の少女の肛門を、またくすぐり始めた。

さなは雄一の指の動きに合わせて、全身を力ませて仰け反り続けていた。とても身長を測っている様には見えないが、それでも頑張って立ち続けていた。頭の中に身長測定の事は無くなり、ただ『立つ』だけになっていた。
やがて、雄一が次のステージに進みたくなって、やっと背筋とお尻を撫で回す『身長の測定』は終わった。

「 うん、143センチ、 オッケー 」
さきから聞いていた数字を、そのまま読み上げる。でも、少女の方は、今測ってもらったと思い込んでいる。
そして、雄一の頭の中には、新たな数字のデータは何も無いが、お尻の弾力と肌の滑らかさが経験値として蓄積されていた。

次に、さなのウェストラインを測る。今回は普通に、だ。
「 えーっと、 56センチ… か… 」
この年頃の少女の身体は、大人の女性とは全く違うものだ。まだ、くびれのない寸胴(ずんどう)体型から大人に移り始めたばかりなので、見た目よりも腹囲はある。このあと数年をかけて、一旦もう少し膨らんでから締まるのだ。
その感覚で見れば、この数値は同年代の平均よりも細い方である。

「 おっけー! じゃあ次は胸囲、いくね 」
と雄一は『バスト』ではなくて身体測定に使う『胸囲』という言葉をもっともらしく使いながら、目の前に突き立っている高さ5センチくらいの2基のテントを間近で眺めた。膨らみかけの小さな胸なのに、至近距離で見るとすごい迫力だ。正に今「活きている」という感じが伝わってくる。

少女に、両手を頭の後ろで組む様に指図する。次に、鋭角に曲がっている両肘をしっかりと真横に開かせて、更に胸を張る様に指示したので、さなの身体は、腋を大きく開いて、胸を突き出す形になった。
これなら確かに胸囲の測定は、やり易そうだが、本来の測定方法とはかなり違っている。
でも、そんな疑問は、さな本人さえ感じなければ、ここでは正解なのだ。

雄一の手から巻き尺が少女の腋の下のラインで身体を一周して巻き付く。膨らみの上を通るやり方だ。これは本来の方法である。
「 はい、68センチ… 平均的だね 」
胸囲の測定は、『本来』ならこれで終わりのはずだ。
でも、

「 じゃあ、次は、下側いくよ 」
と言うと、膨らみの麓の下側を通って巻き付く。
これもほぼ、68センチだ。

さなは、実は今、かなり緊張していた。
膨らみかけの胸は、少女にとって大人の入り口のシンボルで、心の中では誇らしいけれど、最近急に形が変わってきて、すごく恥ずかしいところでもあった。
その上、最近は毎晩の様に、ここの先の辺り… 乳暈の辺り… が疼いて仕方が無かった。とにかく、今はとてもデリケートな場所だ。

そんな場所を、大人の男性に測られようとしている… 何がどうという事なのか、気持ちを上手く言葉に出来ないけれど、とにかく本能的に緊張している。
こんなに恥ずかしい形の胸のすぐ前に、男の人の顔がある… 絶対に見られている…
指がふくらみの先端に近くて当たりそうに感じてしまう。ハラハラする。

すると急に、この先っぽ2つともが むずむず… とかゆくなってきた。気のせいだと思うし錯覚かもしれないけれど、意識すればするほど、むず痒くて堪らない。

雄一が顔を近づけて、巻き尺の目盛りを見ている。その前髪が先端に触れそうで、さなはすごくドキドキしてきた。

近づかないで… 近づかないで… 今はだめ… 

意識するだけで、胸の先端が更に疼く。気のせいなのは分かっている… 分かっているけど…
心臓がどんどんと高鳴ってくる。自分の目の前で、その動きが形になって表れて、胸の膨らみが鼓動に合わせて震えだす。

止まって… 止まって… 恥ずかしい… お願い…

さなが誰か分からない存在にお祈りすればする程、雄一の目の前で少女の胸が元気に動く。
これでは、気づかれない方がおかしい。

「 はい、こっちも… 68センチ… っと。 あれ、 動いてる… さな、おっぱいが動いてるよ。 どうしたのかな? 」

さなは おっぱい と言う言葉を聞いて、全身が ぞくっ としていた。でも、それが何故かは分からない。
真っ赤になって首を振るしか出来なくて言葉も出てこない。説明もできないし、それ以上に恥ずかしい。

「 ちょっと調べないと… さな、動かないで… 大丈夫、ぼくに任せて… もっと腕をしっかり張って… 胸を突き出して… 」
雄一『せんせい』の指示通りにすると、さなの胸が ぐうっ と張り詰めながら突き出てくる。

「 あれ、 先っぽにあるはずのものが無いよ。 さな… ちょっと確かめるね… 動かないで… 」

そう言ったのと同時に、雄一の右手の人差し指が、目の前で びくっ びくっ と震えている少女の左の乳暈の頂点を、

つんっ!

と突っついた。

「 ひっ! 」

その瞬間、生まれて初めて味わう衝撃が、11歳の少女の全身を貫いた。
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