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「東雲さん、ここの仕事にはだいぶ慣れたかしら?」
勤務4日目、昼休憩の時、隣の席に座る小野坂さんが聞いてきた。
二人で毎日コーヒーを飲みながら話すようになり、お互いに大分打ち解けてきたなぁと思う。
「そうですね…事務仕事は元々苦手なので。でも【魂】の捕縛作業は大分慣れてきたと思います」
私もこちらの市役所で実際に捕縛作業に駆り出されたのだが、魂掃除機スイトルンが有能過ぎて、全然苦労しない。やっぱり欲しいな…一台くれないかな…。
「良かったわ。あと2日で研修も終わりでしょ?やっと仲良くなれたのに寂しくなるなあ」小野坂さんは優しく言ってくれるが、私は内心焦っていた。
…そう、未だに【悪霊】も【魂】を逃がしている人物も特定することが出来ないのだ。
このままでは何をしに来たのか分からない。役に立っていない以上、もしかしたら今回の費用も全額自己負担とか…?あり得る…【閻魔庁】はそういうところシビアだと聞いたことがあるし。…先輩の写真も撮ることが出来ないし…。帰ったら自己負担&残業確定だけは勘弁願いたい。
そう思い「こちらでは最近切り裂き魔が出たとかって聞いたんですけれど、小野坂さんはその話知っていますか?」と情報収集を試みてみる。
「あら、よく知っているわね」彼女は驚いた様子で、詳しく状況を話してくれた。
「一か月ぐらい前に駅前でカップルを狙ってカッターを持った男がいきなり切りつけた事件があったのよ。偶然、近くを警官が通りかかって現行犯逮捕されたんだけれど、その男とカップルは面識もなく、逮捕された男も『どうしてあんなにむしゃくしゃしたのか分からない。ただ殺したかった』って供述したらしいの」
「…じゃあ、犯人は逮捕されたんですか?…でも切り裂き魔って…?」
そう言うと、小野坂さんは頷き「そうなのよ、それで終わると思ったらまた同じ様な事件が起こって、その犯人も被害者も別人だったのに今度も犯人が同じような供述をしているって話題になったのよ」
「犯人も被害者も…別人なのに同じ供述だったんですか?」
「そうなの。だから何かに乗り移られて操られて犯行を起こしたんじゃないかなんて言う人まで現れてね。未だにみんな不安がっているのよ」
…なるほど。確かに悪霊が乗り移った事件とみるのが有力だろう。
「もし、【魂】に操られているとしたら、【初期課】の皆さんが見ればわかりそうですけれどね?」そう言うと彼女は首を振った。
「それが、初期課の職員が傍に居る時に事件が起こったことは無いの。ただ、この前話した【天竺葬儀社】の原田さんだけは現場に居合わせたことがあって、その時に確認したけれど【魂】は見ていないそうだから…」
「原田さんて…?」私が疑問形できくと、察したようにああ、知らないわよねと教えてくれた。
「原田さんは【天竺葬儀社】の一つ【フォージン】を経営する人で、ご兄弟の4番目…確か一番業績が良い葬儀社だったと思うわ」
昼休みの話を早速北条さんに伝えると、今日の仕事が引けた後で【フォージン葬儀社】を直接訪問してみようということになった。
待ち合わせの時間少し前に到着すると、職員玄関から出てくる先輩の姿が見え手を振ろうとした。
しかし、北条先輩はなぜかきらびやかなお姉さま方にべったりと侍られ、私が見たことも無い爽やかな笑顔でお相手していた。遠くなので会話は聞こえないが、先輩が何か言うたびに「いや~ん、北条君てば口が上手いんだから」とか「もう、今度は行きましょうね?約束よ?」とかはしゃぐ声が辺りに響いているので、いつも通りモテていらっしゃることは間違いないようだ。
やっと一人になると「ふう…」とネクタイを緩めながらこちらへ来る。
「…ずいぶんとモテモテなご様子で」と嫌味を言うが、「ああ…一応研修生の立場で来ているから、いつもみたいに冷たくあしらう訳にも行かず、すっげー疲れた…」と言うのを聞いて少しだけ同情する。
そっか…経験ないけれどモテ過ぎるのも大変なんだな…。可哀そうに…という目で見つめる私を見ると「お前はいつも気楽そうで羨ましいよ」と言うあたり、やはり奴に同情は必要ないと考えを改めたのだった。
「…ここが【フォージン葬儀社】か?」
駅の商店街から一歩道を外れたところにその葬儀社はあった。
比較的こぢんまりとした事務所で、せいぜい6畳一間程度の大きさだ。多分個人経営だろうなと思うが、今日は営業を終了しているらしくシャッターが下りていて、外からは伺い知ることが出来ない。
「…小野坂さんが教えてくれた番地なので、ここで合っているとは思いますけれど…肝心の人物には会えそうもありませんね。出直しますか?」
私の言葉に頷くと「じゃあ、この間の炉端の店に寄って何か食って帰るか」と言う北条先輩の言葉に速攻で賛成すると、商店街に向けて歩き出した。
「いやー北条先輩は高級飯にしか食指がわかないのかと思っていましたから、正直あんな大衆食堂は嫌がるとばかり。意外ですね~」理来は本気で言ったのだが、「そうか?俺は本当も大衆系の方が好きなんだけど、周りのイメージがな…」と真面目に返され焦る。
「先輩は服装もビシッとスーツで決めすぎるから周りも勝手に王子様扱いするんじゃないですか?もっとラフな感じのシャツとか着れば周りの見る目も変わるかも…」
「そうか?…お前も俺を見る目が変わると思うか…?」
そう聞かれると、どうだろう…。しばし考えたが判らない
「多分…私は先輩がどんな格好していても変わらないと思いますよ。性格悪いのも全部知っていますからね」アハハと笑うが、先輩の目は笑っていなかった。
「まあ、お前ならそうだろうな…」そう言って私の頭を撫でる。
「だから、ついお前には…」「お前たち―‼俺の前でイチャイチャしてんじゃねーぞ⁈フザケンナヨー‼」
北条先輩が何か言いかけたのを遮る様に男の声が被さって来る。慌てて周りを見回すと、そこには目をぎらつかせた無精髭の男がナイフを両手に捧げ持ちこちらを見ていた。
「お前たち何なんだよ⁈イチャイチャしやがって、世界に自分たちだけって思ってんのかよ。馬鹿にしてんじゃねーよ‼」そう叫ぶといきなりナイフを振りかざして飛び掛かってきたのだ。
気が付いた周りの人々からは悲鳴が上がり、パニックになって逃げだそうと人を押しのける人でごった返し始めた。しかし、ナイフの男の目は執拗に北条先輩だけに向けられていて、私はおろか、周りを気にしている様子も無い。
「死ねやー死ね死ねクッソー‼」繰り返し、何度も北条先輩を攻撃する姿は異様な光景だった。
先輩も必死によけ続けてはいるが、中途半端に人垣が出来ているせいで、ギリギリの状態になっている。このままでは先輩が危ない‼そう思ったとき脳裏に閃くものがあった。
…もしかしたら…とっさに鞄に仕舞ってあった魂捕縛袋を引っ張り出す。
「今度こそ死ねーっ‼」ナイフを振りかぶり先輩へと振り下ろす一瞬のスキを突くと、後ろから捕縛袋を頭に被せた。
「ギャーッ⁈何だっ⁈コレ⁇」パニックになって暴れる男はナイフをメチャクチャに振り回した。そのせいで、腕や服が少し切られるが、離したら今度こそ殺されてしまうかもしれない。私は必死に袋を抑え続けた。
そこに北条先輩が「テメー‼ふざけてんじゃねーぞ」そう叫ぶと、一気に男の腹にパンチを決めた。かなりいいパンチだったようで男は「ぅぐう…」と言うなりその場に昏倒した。素早く先輩が、持っていたハンカチで男の手を後ろ手に拘束する。
「理来、警察に電話しろ‼」先輩の言葉に頷くとそのままスマホで警察に連絡したのだった。
勤務4日目、昼休憩の時、隣の席に座る小野坂さんが聞いてきた。
二人で毎日コーヒーを飲みながら話すようになり、お互いに大分打ち解けてきたなぁと思う。
「そうですね…事務仕事は元々苦手なので。でも【魂】の捕縛作業は大分慣れてきたと思います」
私もこちらの市役所で実際に捕縛作業に駆り出されたのだが、魂掃除機スイトルンが有能過ぎて、全然苦労しない。やっぱり欲しいな…一台くれないかな…。
「良かったわ。あと2日で研修も終わりでしょ?やっと仲良くなれたのに寂しくなるなあ」小野坂さんは優しく言ってくれるが、私は内心焦っていた。
…そう、未だに【悪霊】も【魂】を逃がしている人物も特定することが出来ないのだ。
このままでは何をしに来たのか分からない。役に立っていない以上、もしかしたら今回の費用も全額自己負担とか…?あり得る…【閻魔庁】はそういうところシビアだと聞いたことがあるし。…先輩の写真も撮ることが出来ないし…。帰ったら自己負担&残業確定だけは勘弁願いたい。
そう思い「こちらでは最近切り裂き魔が出たとかって聞いたんですけれど、小野坂さんはその話知っていますか?」と情報収集を試みてみる。
「あら、よく知っているわね」彼女は驚いた様子で、詳しく状況を話してくれた。
「一か月ぐらい前に駅前でカップルを狙ってカッターを持った男がいきなり切りつけた事件があったのよ。偶然、近くを警官が通りかかって現行犯逮捕されたんだけれど、その男とカップルは面識もなく、逮捕された男も『どうしてあんなにむしゃくしゃしたのか分からない。ただ殺したかった』って供述したらしいの」
「…じゃあ、犯人は逮捕されたんですか?…でも切り裂き魔って…?」
そう言うと、小野坂さんは頷き「そうなのよ、それで終わると思ったらまた同じ様な事件が起こって、その犯人も被害者も別人だったのに今度も犯人が同じような供述をしているって話題になったのよ」
「犯人も被害者も…別人なのに同じ供述だったんですか?」
「そうなの。だから何かに乗り移られて操られて犯行を起こしたんじゃないかなんて言う人まで現れてね。未だにみんな不安がっているのよ」
…なるほど。確かに悪霊が乗り移った事件とみるのが有力だろう。
「もし、【魂】に操られているとしたら、【初期課】の皆さんが見ればわかりそうですけれどね?」そう言うと彼女は首を振った。
「それが、初期課の職員が傍に居る時に事件が起こったことは無いの。ただ、この前話した【天竺葬儀社】の原田さんだけは現場に居合わせたことがあって、その時に確認したけれど【魂】は見ていないそうだから…」
「原田さんて…?」私が疑問形できくと、察したようにああ、知らないわよねと教えてくれた。
「原田さんは【天竺葬儀社】の一つ【フォージン】を経営する人で、ご兄弟の4番目…確か一番業績が良い葬儀社だったと思うわ」
昼休みの話を早速北条さんに伝えると、今日の仕事が引けた後で【フォージン葬儀社】を直接訪問してみようということになった。
待ち合わせの時間少し前に到着すると、職員玄関から出てくる先輩の姿が見え手を振ろうとした。
しかし、北条先輩はなぜかきらびやかなお姉さま方にべったりと侍られ、私が見たことも無い爽やかな笑顔でお相手していた。遠くなので会話は聞こえないが、先輩が何か言うたびに「いや~ん、北条君てば口が上手いんだから」とか「もう、今度は行きましょうね?約束よ?」とかはしゃぐ声が辺りに響いているので、いつも通りモテていらっしゃることは間違いないようだ。
やっと一人になると「ふう…」とネクタイを緩めながらこちらへ来る。
「…ずいぶんとモテモテなご様子で」と嫌味を言うが、「ああ…一応研修生の立場で来ているから、いつもみたいに冷たくあしらう訳にも行かず、すっげー疲れた…」と言うのを聞いて少しだけ同情する。
そっか…経験ないけれどモテ過ぎるのも大変なんだな…。可哀そうに…という目で見つめる私を見ると「お前はいつも気楽そうで羨ましいよ」と言うあたり、やはり奴に同情は必要ないと考えを改めたのだった。
「…ここが【フォージン葬儀社】か?」
駅の商店街から一歩道を外れたところにその葬儀社はあった。
比較的こぢんまりとした事務所で、せいぜい6畳一間程度の大きさだ。多分個人経営だろうなと思うが、今日は営業を終了しているらしくシャッターが下りていて、外からは伺い知ることが出来ない。
「…小野坂さんが教えてくれた番地なので、ここで合っているとは思いますけれど…肝心の人物には会えそうもありませんね。出直しますか?」
私の言葉に頷くと「じゃあ、この間の炉端の店に寄って何か食って帰るか」と言う北条先輩の言葉に速攻で賛成すると、商店街に向けて歩き出した。
「いやー北条先輩は高級飯にしか食指がわかないのかと思っていましたから、正直あんな大衆食堂は嫌がるとばかり。意外ですね~」理来は本気で言ったのだが、「そうか?俺は本当も大衆系の方が好きなんだけど、周りのイメージがな…」と真面目に返され焦る。
「先輩は服装もビシッとスーツで決めすぎるから周りも勝手に王子様扱いするんじゃないですか?もっとラフな感じのシャツとか着れば周りの見る目も変わるかも…」
「そうか?…お前も俺を見る目が変わると思うか…?」
そう聞かれると、どうだろう…。しばし考えたが判らない
「多分…私は先輩がどんな格好していても変わらないと思いますよ。性格悪いのも全部知っていますからね」アハハと笑うが、先輩の目は笑っていなかった。
「まあ、お前ならそうだろうな…」そう言って私の頭を撫でる。
「だから、ついお前には…」「お前たち―‼俺の前でイチャイチャしてんじゃねーぞ⁈フザケンナヨー‼」
北条先輩が何か言いかけたのを遮る様に男の声が被さって来る。慌てて周りを見回すと、そこには目をぎらつかせた無精髭の男がナイフを両手に捧げ持ちこちらを見ていた。
「お前たち何なんだよ⁈イチャイチャしやがって、世界に自分たちだけって思ってんのかよ。馬鹿にしてんじゃねーよ‼」そう叫ぶといきなりナイフを振りかざして飛び掛かってきたのだ。
気が付いた周りの人々からは悲鳴が上がり、パニックになって逃げだそうと人を押しのける人でごった返し始めた。しかし、ナイフの男の目は執拗に北条先輩だけに向けられていて、私はおろか、周りを気にしている様子も無い。
「死ねやー死ね死ねクッソー‼」繰り返し、何度も北条先輩を攻撃する姿は異様な光景だった。
先輩も必死によけ続けてはいるが、中途半端に人垣が出来ているせいで、ギリギリの状態になっている。このままでは先輩が危ない‼そう思ったとき脳裏に閃くものがあった。
…もしかしたら…とっさに鞄に仕舞ってあった魂捕縛袋を引っ張り出す。
「今度こそ死ねーっ‼」ナイフを振りかぶり先輩へと振り下ろす一瞬のスキを突くと、後ろから捕縛袋を頭に被せた。
「ギャーッ⁈何だっ⁈コレ⁇」パニックになって暴れる男はナイフをメチャクチャに振り回した。そのせいで、腕や服が少し切られるが、離したら今度こそ殺されてしまうかもしれない。私は必死に袋を抑え続けた。
そこに北条先輩が「テメー‼ふざけてんじゃねーぞ」そう叫ぶと、一気に男の腹にパンチを決めた。かなりいいパンチだったようで男は「ぅぐう…」と言うなりその場に昏倒した。素早く先輩が、持っていたハンカチで男の手を後ろ手に拘束する。
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