かうんと・ゆあ・まーくす!

柿ノ木コジロー

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第九章 2月

トルネード襲来

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 『伝説のブラジリアン・トルネード』と呼ばれた大量のサンマーク寄付について、当時の鴨池小学校PTA有志サンマークボランティア副委員長・神谷翠子は後にこう語った。

「『ブラジリアン』という言葉は、正確ではありませんの。
元々、松江洋二郎くんが仲よくなったのは確かに日系ブラジル人のお子さんでしたので、きっかけはブラジルの方だったのですが、『しゅくだいひろば』は、日本語がまだよく分らない外国人のお子さんの学習面を主にサポートする、ボランティア団体の行事でしたので、他にも台湾、中国、アルゼンチン、フィリピンのお子さんもいらっしゃって。
鴨池小に通うお子さんも何人かいらっしゃいました。
松江洋二郎くんは、ことばでは上手く説明できないから、と参考資料に一年の如月ルイさんがまとめた『サンマーク運動ってすごいよ』を見せながら、身ぶり手ぶりでみなさんにお知らせしたのだそうです。
みんなの通う学校に、サッカーボールも増やせるんだと教えてもらって、松江くんのお友だちのご一家もたいそう、感激されて。学校のためになるのなら、ぜひ協力したいというお話に、なったそうです。
最初のサンマークをご寄付下さってから、学校や地域の行事に積極的に関わる親ごさんも増えたとお聞きしております。
そう、いうなれば『インターナショナル・トルネード』でしょうか」

二月は、メンバー一同、『しゅくだいひろば』の関係者から大量に寄贈されたサンマークの仕分けと集計とに明けくれた。
年度末には間に合わないとは分っていたが、更に一万五千点余のサンマークが二月末に財団に発送された。


そして、春。
別れの春が訪れた。
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