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静かなスクリュー
五月蠅い潜水艦
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海軍工廠は、政府のキモ入りで作られた、海軍軍艦造船所だ、そこの設計の助手、まあ雇われ助手だが。
夜、工廠で寝ていた、つまり夜の警備員代わりだ。
住み込みの整備員兼設計助手兼掃除係りだ。
夢を観た、なんともわからないが船が沈められてゆく夢だ、女子供が溺れ死んでいく。
中学生かなセーラー服を着ていた。
遠くに船が浮かんできた、潜水艦だ。
白人の船員が出てきた、どうやら外国の潜水艦に日本の客船が沈められたらしい。
潜水艦の乗員は沈みゆく船をながめている、別に浮かんでいる日本人なぞ助けない。
かれらのとって有色人種はヒトではないのだ。
キリスト教の神は自分に似せて白人をお作りになった、これが白人の世界の原点である。
植民地主義とキリスト教の布教はタイアップしていたのだ。
夢でそれを観ていた、セーラー女子を死なせるものか、もったいないではないか。
これから日本人を産むための大事なオナゴが、彼はもろオタクな変態の日本人であった。
だから決心した、 なんとかしたい。
考えが自然と浮かぶ、だれかが言っているのが聞える、潜水艦が五月蠅い、潜水艦は隠れてなんぼだ。
隠れるために海にもぐる。 音がしては、音を敵に聞かれて存際がバレル。
爆雷という、水中爆弾でやられる。
水中だから全員死んでしまう。 音のしない潜水艦だ。 夢はそこで終わった。
眼が覚めた、あわてて観た夢の記憶をメモした。
彼はその日から静かな潜水艦の構想を考えるようになった。
日本最初の潜水艦を造りつつあるときであった。
ガラスのでかい水槽にスクリューの模型を入れて廻して、横から観察する。
スクリューはたくさんいろんな形を作った。
速く廻すと音が出る。 水をスクリューがかき回して音がでるのだ。
ある形が音が少なかった。 ペラが先細りに長いやつだ。
今でいう、スキュドペラである。
渦巻き型にしてある。 泡があまり出ず静かなほうであった。
そしてスクリューだけでは、いけない。 モーターも唸る音が出る。
機械精度がよくないから摩擦でいろんな音がでる。
ベアリングをいれても、あまり音の大きさは変わらない。
どうしたらいいか、彼は悩んだ、セーラー女子のため、オタクの変態はあきらめなかった。
モーターを防音壁でおおった。 これは、よかった。
しかし問題がでた、モーターの熱がこもり馬力があがらない。 水冷のパイプをめぐらして解決した。
設計図を描いた。 勝手に描いて、その辺に乱雑に置いておいたら、監督官が見つけて、「いかん、軍秘はちゃんと 金庫にしまわないと。」と勝手に金庫にしまわれた、そしてなんとなく採用されてしまった。
日本は最初の潜水艦がすでにステルスだった。
オタクなヤツほど、本気にさせたら恐ろしい能力を発揮するのだ。
また軍秘は秘密であるから、開発者の名前など書いてないのだ。
夜、工廠で寝ていた、つまり夜の警備員代わりだ。
住み込みの整備員兼設計助手兼掃除係りだ。
夢を観た、なんともわからないが船が沈められてゆく夢だ、女子供が溺れ死んでいく。
中学生かなセーラー服を着ていた。
遠くに船が浮かんできた、潜水艦だ。
白人の船員が出てきた、どうやら外国の潜水艦に日本の客船が沈められたらしい。
潜水艦の乗員は沈みゆく船をながめている、別に浮かんでいる日本人なぞ助けない。
かれらのとって有色人種はヒトではないのだ。
キリスト教の神は自分に似せて白人をお作りになった、これが白人の世界の原点である。
植民地主義とキリスト教の布教はタイアップしていたのだ。
夢でそれを観ていた、セーラー女子を死なせるものか、もったいないではないか。
これから日本人を産むための大事なオナゴが、彼はもろオタクな変態の日本人であった。
だから決心した、 なんとかしたい。
考えが自然と浮かぶ、だれかが言っているのが聞える、潜水艦が五月蠅い、潜水艦は隠れてなんぼだ。
隠れるために海にもぐる。 音がしては、音を敵に聞かれて存際がバレル。
爆雷という、水中爆弾でやられる。
水中だから全員死んでしまう。 音のしない潜水艦だ。 夢はそこで終わった。
眼が覚めた、あわてて観た夢の記憶をメモした。
彼はその日から静かな潜水艦の構想を考えるようになった。
日本最初の潜水艦を造りつつあるときであった。
ガラスのでかい水槽にスクリューの模型を入れて廻して、横から観察する。
スクリューはたくさんいろんな形を作った。
速く廻すと音が出る。 水をスクリューがかき回して音がでるのだ。
ある形が音が少なかった。 ペラが先細りに長いやつだ。
今でいう、スキュドペラである。
渦巻き型にしてある。 泡があまり出ず静かなほうであった。
そしてスクリューだけでは、いけない。 モーターも唸る音が出る。
機械精度がよくないから摩擦でいろんな音がでる。
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どうしたらいいか、彼は悩んだ、セーラー女子のため、オタクの変態はあきらめなかった。
モーターを防音壁でおおった。 これは、よかった。
しかし問題がでた、モーターの熱がこもり馬力があがらない。 水冷のパイプをめぐらして解決した。
設計図を描いた。 勝手に描いて、その辺に乱雑に置いておいたら、監督官が見つけて、「いかん、軍秘はちゃんと 金庫にしまわないと。」と勝手に金庫にしまわれた、そしてなんとなく採用されてしまった。
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