大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

文字の大きさ
106 / 380
独逸帝国の兵器

負けられないのだ。 

しおりを挟む
 シナと独逸帝国が裏で同盟を結んだことは、英国やユダヤスパイから日本が手に入れた情報だ。 で、現実に日本にとり油断できない事態が起こった。 半島から密航船だ。 密航船はひんぱんに日本近海に現われているが、日本の近海警備の日本軍掃海艇部隊が警戒して万全の備えのはずであった。 それが、破られた。 日本の福井県の近くの浜に不審な物が落ちていた。 それを、地元の漁師が警察に届けた。 初めは飛行機のオモチャかとバカにしていた警察も公安課が関わり、大変なことがわかった。 それは、無人偵察機だ。 中の無線装置に独逸製の部品が使われている。 飛行機の大きさはヒトくらいだ。 燃料タンクの大きさから、とても半島から飛んできたとは思えない。 エンジンは小さい50ccくらいの単気筒だ。 木製のペラが付いていた。 機内に小型カメラが積んである。 カメラは独逸の技術もすごいのだ。 フィルムがまだ、入っていたから現像した。 現像したら公安課はパニックだ。 緊急閣議が開かれた。 山田総理、好きなゴルフから、大慌てで官邸に帰る。 なんとパトカーが先導したいた。 全閣僚が召集された。 現像された写真には、船から飛びたつ場面から、海岸を越えて、海軍軍港や陸軍のレーダー基地、飛行軍の格納庫などが撮影されて、はては、兵器開発工廠までが写っていたのだ。 偵察機は、おそらく事故か内部の故障で墜落したと思われた。 船から発進している。 写真では、なんかカタパルトと黒い船体が写っている。 写真解析班いわく潜水艦から発進したと思われる。 おそらく1機ではないだろう。  小型潜水艦として、おそらく20機近くは乗せてるだろう。 無人機は小型で低空を飛行したため日本軍自慢の防空網には感知できなかった。 これが、専門家からの意見だった。 総理には言い訳にしか聞えなかった。 おそらく、故障で墜落した1機以外は潜水艦まで帰っているだろう。 今は戦時ではない、この無人機は偶然に当方の知るところとなった。 これは、ある意味、女神には、まだ見放されていない。 仮想敵国どうしスパイ活動はあって、当然なのだ。 「とにかく、シナと半島に独逸帝国から無人機の提供があったと思われる、当然この事実は極秘だ。 他言無用におねがいします。」 「掃海艇部隊には小型潜水艦の探索も要請する。」 「防衛大臣は、この無人機対策を。」 と次々に総理の指示が飛んだ。  「このままでは、近いうちに必ず戦争か紛争が起きる、かく閣僚は備えを万全にして欲しい。」 総理は、そう結んだ。 油断だ。 兵器の開発技術で進んでいると油断していた。 日本海の防衛ラインを再度の見直しが必要だ。 そう決心した総理であった。
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

四代目 豊臣秀勝

克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。 読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。 史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。 秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。 小牧長久手で秀吉は勝てるのか? 朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか? 朝鮮征伐は行われるのか? 秀頼は生まれるのか。 秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

札束艦隊

蒼 飛雲
歴史・時代
 生まれついての勝負師。  あるいは、根っからのギャンブラー。  札田場敏太(さつたば・びんた)はそんな自身の本能に引きずられるようにして魑魅魍魎が跋扈する、世界のマーケットにその身を投じる。  時は流れ、世界はその混沌の度を増していく。  そのような中、敏太は将来の日米関係に危惧を抱くようになる。  亡国を回避すべく、彼は金の力で帝国海軍の強化に乗り出す。  戦艦の高速化、ついでに出来の悪い四姉妹は四一センチ砲搭載戦艦に改装。  マル三計画で「翔鶴」型空母三番艦それに四番艦の追加建造。  マル四計画では戦時急造型空母を三隻新造。  高オクタン価ガソリン製造プラントもまるごと買い取り。  科学技術の低さもそれに工業力の貧弱さも、金さえあればどうにか出来る!

改造空母機動艦隊

蒼 飛雲
歴史・時代
 兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。  そして、昭和一六年一二月。  日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。  「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。

大日本帝国、アラスカを購入して無双する

雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。 大日本帝国VS全世界、ここに開幕! ※架空の日本史・世界史です。 ※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。 ※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー

黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた! あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。 さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。 この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。 さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。

天竜川で逢いましょう 〜日本史教師が石田三成とか無理なので平和な世界を目指します〜

岩 大志
歴史・時代
ごくありふれた高校教師津久見裕太は、ひょんなことから頭を打ち、気を失う。 けたたましい轟音に気付き目を覚ますと多数の軍旗。 髭もじゃの男に「いよいよですな。」と、言われ混乱する津久見。 戦国時代の大きな分かれ道のド真ん中に転生した津久見はどうするのか!!??? そもそも現代人が生首とか無理なので、平和な世の中を目指そうと思います。

織田信長 -尾州払暁-

藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。 守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。 織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。 そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。 毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。 スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。 (2022.04.04) ※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。 ※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。

処理中です...