大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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お、お、これがアマテラス改だ。

アマテラス改の英国寄航記

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 中、二日でアマテラス改はポーツマス軍港に寄航した。 港の水深は深く掘ってあるので接岸できた。 英国の軍艦であるグレイトドレークの隣の一等席にアマテラス改は接岸した。 同時に英国副首相が正式訪問だ。 対独逸帝国に見せ付けるためとはいえ、えらく早いが。 なんと英国スカーレット王女をエスコートしていた。 王女は艦長に「ぜひ、末永い滞在を。」と要請する、英国副首相はアマテラス改ふるさと基金英国支部員を連れて来た。 人数的には、飛行甲板がちょうど埋まるくらいだ。 英国も米国で好評であった満州馬賊討伐映画がロングラン更新するほどだ。 英国は米国のファルコンを英国風に改良して使っていた。 名前はフローラという。 それを紹介しよう。 大きさは同じだ。 エンジンはホンヤではなく英国エンジン製造の老舗ロールス製だ。 V型12気筒は同じだ。 3連ターボだけは日本のセラミック製だが。 米国産ハイオクタンガソリンで2300PSを叩き出す。 それで、普通は2人乗りだが、英国のファルコンは3人乗りだ。 つまり、偵察、爆撃、救助、戦闘などオールラウンドな機体である。 レーダーは三次元レーダーが日本のブラックボックスだから英国製のレーダーが装備されていた。 レーダー技術は英国もすごいのだ。 そこで、日本のハヤブサと英国のフローラ(ハヤブサの英国名)の違いの話から、アマテラスで乗り比べの話に発展したのだ。 アマテラスの日本の搭乗員は、フローラにぜひ乗ってみたかったし、英国王立空軍のパイロットも本家である、ハヤブサに試乗してみたい、と思うのは当然であったのだ。 だが、英国は戦艦至上主義のお国柄だ。 世界の覇権を戦艦で握ったことが重く伝統としてあるのだ。 日本が軍事同盟記念に送った空母は大事に保存してあるのだ。(まあ、大砲屋の勢力が強い英国だからだが)  それで、英国産のフローラ(ハヤブサ英国版)のあるブライズ・ノートン空軍基地に日本から搭乗員が出かけていく。 英国人パイロットと同乗してアマテラス改に着艦して、アマテラス改の英国でのお披露目に花を添えることとなった。 希望者は多いから抽選だ。 まあ、アミダクジだ。 選ばれた猿渡二等空尉は、双発の月光でアマテラス改よりロンドン近くのブライズ・ノートン空軍基地へ飛んだ。 英国側のパイロットが6人選ばれているからだ。 ロイヤル空軍(王立空軍)の精鋭5人が月光に乗り込んだ。 残りのひとりはフローラで2機編隊で飛ぶ。 月光は日本機にしては機内が広いから余裕だ。 猿渡はスロットを上げて離陸する。 キーーーーンとターボが効いて静かに月光は離陸した。 静かなエンジンの月光は通話装置を使わずに機内で会話が出来る。 偵察機はエンジンは静かなほうがいいからね。(月光も改良はやっているのだ。) 与圧キャビンは防音が効いて静かなものだ。 まあ、現在のバスくらいか。 ロイヤル空軍のパイロットらは、静かで些細なことも考えられている月光に、日本の搭乗員をうらやましく思ったのだ。 フローラなんてかわいい名前だが、月光の機内に隣で飛んでいるフローラのエンジン音が響いて気になるのは猿渡だけではなかった。  程なく、アマテラス改に着艦する。 ポーツマス沖でアマテラス改は30ノットで航行して準備OKだ。 着陸用指向性アンテナでコースに乗る。 お尻からフックがでる。 まあ、普通に着艦した。 「フローラは着陸電波をどう、捉えるのか。」 猿渡は心配であった。 なんせ、パイロットは空母に降りるのは初めてじゃないかな。 一度、空母の上を飛行してから降りてきた。 見てるとフローラからも指向性アンテナが出てきた。 なんかハヤブサより大きいが。 フローラは電波に乗っているようだ。 尾翼が沈んだ。(これが、大切だ、甲板の制動ロープにフックを引っ掛けるのだ。) 数ある制動ロープの、まあ真ん中に引っかかる。 思わずホットした、猿渡だ。 フローラからパイロットが、まず降りた。 次はなんと英国首相のサッチエルだ。(どうりで、初めは副首相なのか。) 彼は、無理いって戦闘機に乗り、アマテラス改に着艦した機の同乗者になった。 若いころロイヤル空軍で鳴らしたらしいが。 フローラとアマテラス改をバックにパイロット連中と記念撮影に余念がない。 観光で同乗したのか、と思うのは猿渡だけではなかった。 サッチエル首相の飛行服の背中には、アマテラス改の擬人中学女子のでかい女神プリントが光る。 うらやましい、と思ったのは猿渡だけではなかった。 英国王室御用の刺繍職人の腕は世界一、は本当だったのだ。 それから超電磁カタパルトを説明するため、ジェット爆撃機が重い胴体で空母から発艦したり、空母の最高50ノット航行を体験したり。(本当は55ノットまで。) 巨大格納庫へ、エレベーターで降りたり、来賓室で海軍カレーをゴチになった。 アマテラス改のメイド士官(生粋のイングランド英語がペラペラだ。)はサッチエル首相が、ぜひ英国海軍へ留学を希望するほど英国海軍(ロイヤルネイビー)に受けた。 そうして、感激して、ウチ(ロイヤルネイビー)にもメイド士官をと言い出す始末であった。 なんせ、マーガレット王女つきのメイドが霞んで(かすんで)しまったほどだ。 やはり、メイド士官もアマテラス(日本の祖の女神)であったのだ。
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