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ミサイル実験の結果は?
独逸帝国新型ミサイルの欠点
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ここは、皆様お待ちかねの千葉県のミサイル実験場だ。 正確には小型ロケット試射場だ。 ここから、日本初の衛星が打ち上げられたのだ。(実際はオオスミ町だが、ラノベの世界では九十九里浜だ。) ゆかりんの秒読みが続く。 ハチ、ナナ、ロク、ゴゥ、ヨン、サン、フタ、イチ、ゼロ・・・ ドウウウウウンンと10メートルのミサイルが上空の無線操縦飛行機へ向かって飛び上がる。 無線操縦の飛行機はミサイルを避けるコースを取る。 なかなかすばやい動きだ。 ミサイルが近づく。 的になる飛行機から電波妨害の金属箔と熱源のフレアが打ち出される。 いままでのミサイルならコースをはずれて終わりだが、なかなか飛行機撃墜コースからソレない。 しかし、飛行機の操縦がうまいのか、ミサイルを避けて飛行機は飛ぶ。 あっ、ミサイルからプスプスと燃料切れの音が。 ミサイルは燃料がカラになり、パラシュートを開いて海に落ちる。 駆逐艦が、経費節減のため回収している。 ゆかりんがマイクで、「飛行機は助かりました、なかなか操縦がうまいです、え、今の操縦は飛行軍の遠藤空曹ですか、さすが飛行軍ですね。」 「ここで、糸河先生に替わります。」 えーっの声だ。 引っ込め、ゆかりん独演だ。 などと声がするが、糸河大先生はマイクを持ち、「えーっ、ロケットが負けてしまいました、しかし糸河は復活します。」 ここで、ゆかりんだ。 「では、再度の挑戦です。」 「ふたたび秒読みです。」 あとは略ス。 再度ミサイルが打ち出される。 上空の的の飛行機は、またコースを換える。 しかし、今度のミサイルは、最短コースを取り、飛行機がコースを換えるまえに当たった。 まあ、爆薬は積んでないからミサイルはバラバラで、飛行機も海に墜落した。 それを駆逐艦が回収している。 放送で、「本日のショーは以上で終了です、お忘れ物がないようにお帰りは3番出口です。」 もう、追い出し放送だ。 ちなみに、声はゆかりんではない。 ゆかりんは超VIP待遇で、黒服グラサンの警備員多数に囲まれて、すでに防弾装備のリムジンでお帰りであった。 糸河大先生は駆逐艦の回収した部品などと、トヨス自動車研究所へトラックに同乗してのお帰りである。(待遇の違いは、いたしかたないのだ。) さすが、ゆかりんだ。 山田総理もビビルほどの警備だ。 シナが拉致しようと狙ってるとの情報もあるらしいのだ。 なんせ、シナでもゆかりんアニメは大人気である。(アニメは日本の主な輸出物品であり、シナと戦争しているわけではないからアニメのシナへの配給はあるのだ。) 警備は厳重であるのだ。 ・・・・ここは、トヨス自動車の研究所の格納棟だ。 試作ミサイルが並んでいる。 ここで、糸河大先生が各閣僚の質問に答えている。 パイプ椅子に閣僚らが座り、黒板を出して、解説する糸河大先生である。 防衛大臣が、「なぜ、最初はミサイルを防げたのに、2回目はダメだったのか?」 糸河先生は、「それは、最初が独逸帝国の設計図と同じ、動態観測カメラのみのミサイルだからです。」 「2発目は、私が開発した赤外線動態観測カメラを使ったミサイルですから。」 科学産業大臣が、「赤外線動態観測カメラとは?」 大先生いわく、「絶対0度でない物は、必ずいくらかの赤外線を出しています、それを拡大してカメラで見ているので、暗闇でもOKなのです。」 閣僚らは、ハテナ顔だ。 なんせ、赤外線の意味も満足に理解していないのだ。 しかし、糸河大先生の開発したミサイルが独逸帝国ミサイルより高性能であることは理解したようだ。 つまり、独逸帝国は可視光線がある程度明るくないと使えないが、日本の方法では、赤外線の動態観測と赤外線誘導の2段がまえであることが、強さの秘密であるようだ。 ここで、総理が重要な質問だ。 「私は、ミサイルの性能より、いかに独逸帝国新型ミサイルを防ぐのか知りたい。」 そうだった、議題がいつの間にか、変な方向に向かっていたのだ。 ミサイルを防ぐ話から、ミサイルの性能比べになっていたのだ。 ここで、議題が最初に戻る。 糸河大先生はロケット開発の先生だ。 だから、ミサイル防衛には素人であるのだ。 我らが総理は、糸河大先生の動態観測ミサイルを使って、それを防ぐ方法を開発するように考えた。 まあ、無難に落としどころにおさまった。 そこで、各社に再度通達だ、ミサイルをフレアやチャフ以外で防ぐ方法だ。 今回は大分脱線してしまったが、なんとか線路には戻れたようだ。 さて、ミサイル防衛の新たな研究はいかに・・
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