満州国、戦車開発会社

ゆみすけ

文字の大きさ
76 / 95
巨大な砲塔に、なってしまった・・・

丸い砲塔のソ連軍 VS 四角い砲塔の我が皇軍!

しおりを挟む
 満州国派遣軍の戦車開発会社の主任技師である、我が矢田主任は悩んでいたのだ。
なぜなら、88口径の駆逐艦の対空砲を新型戦車の主砲へ搭載することが決まったからである。
 「くそ・・っ。」「なんで、こんなに遊底が長いんだ。」と・・・
遊底とは砲身の後部にある前後に移動する部分のことだ。
 砲撃すると、砲撃の反動で後ろへバックするところでもある。
とくに、88口径の砲弾は高高度の航空機を狙うためか、砲弾が特殊なのだ。
 高度15000メートルまでの航空機をカバーできる、米軍もうらやむ性能なのである。
ところが、スイスのエンリコ社が40ミリ口径の高高度機関砲を開発して・・・それを、採用することとなった海軍だ。(もちろん、パテントを払って国内生産だ。)
 それで、余剰となった88口径の高射砲が、戦車用に廻ってきたのだ。
試射場の試験では、距離3000mでソ連軍のT-3の防盾を抜いたのである。
 45口径のライフル砲では、距離100mでも無理だったんだが・・・
内地の防人戦車隊の500両が逐次改造されることと・・・
 しかし、満州国配備の八九式では・・・砲塔の大きさが・・・
つまり、砲塔を現在の倍程度には・・・
 それなら、新造の方が予算に優しいのだ。
改造費=新造費なのである。
 魔改造も安価ではないからね。
現に、我が自衛隊のF-2戦闘機なんて・・・原形のFー16(安価な戦闘機)の何倍もの開発費と予算なのだ。
 米国の横やりで、米軍のポチの自衛隊だからね。
日米の軍の高官同士の連絡会もあり、ワンコ(自衛隊)が暴走しないように・・・用心している米軍なのだ。
 そして、日本の空の航空管制は米軍が握ってるのだ。
だから、東京の空を米軍のヘリが遠慮なく飛行(騒音なんて、おかまいなし)するのである。

 いいアイデアが浮かばない矢田主任は・・・研究棟に隣接している戦車隊員用の喫茶部へ・・・
そう、JKメイドが居るからだ。
 JKとは女子高生のことだ。
奉天市立女学校の生徒内から選ばれた生徒らである。
 勤務時間は午後4時から午後6時の間である。
その時間外は、女学校卒業者の希望者が就労している。
 「いらっしゃい。」と、JKメイドが迎える。
「コーヒーを。」「承りました。」
 ちなみに、喫茶部では内地語(日本語)が使われている。
奉天女学校では、外国語は英語と日本語が必須だそうだ。
 満州利権を日本政府が米国へ譲渡したからだ。
それで、米国からの投資が増加したからだ。
 話を戻そう。
「ううむむむ。」「どうしても、砲塔が車台より大きくなるな。」と、悩む矢田主任だ。
 鉄道輸送もあるから、戦車の幅が決まってるのだ。
陸上自衛隊の61式戦車の幅が、2メートル95センチなのは鉄道貨車の関係なのだ。
 満州鉄道は内地のような狭軌(1067mm)の線路ではない。
欧州と同じ、広軌(1435mm)の鉄道だ。
 それは、大陸間高速鉄道の構想があったからだ。
我が国は、昭和初期から高速鉄道構想をもっていたのである。
 「満州国は大連からの線路は広軌だから・・・戦車の幅は3,3メートルでいけるぞ。」
コーヒーを呑みながら、思考する主任だ。
 「どうしても、88ミリ砲の遊底は長いから・・・」
ラフ・スケッチが出来上がる。
 まるで、戦車の上に戦車が載ってるような図が・・・
「いかん、これではセンスに欠ける。」と、スケッチを破り捨てる。
 「戦車の全高は敵に狙われにくい低い方が・・・」
「それでは、砲身が砲塔に入んないぞ。」
 「重くなるから、ジーゼル・エンジンの気筒を増やさねばならないし・・・」
「こちらが立てば、あちらが立たないぞ。」
 今日はニャンニャンが・・・今日は勤務日では無いようだ。
コーヒーを3杯も・・・お替りして・・・やっとラフ・スケッチが・・・できあがったようである。
 それは、エンジンが2基搭載されている、怪物だった。
左右の履帯を1基のエンジンで・・・だから、2基のエンジンだ。
 もちろん、燃料タンクも巨大に・・・
でないと、88ミリ対空砲が砲塔に入んなかったのである。
 「しまった。」「これでは、装填手が・・・」
「戦車長、砲手はいいんだが・・・装填手の席が無いぞ。」
 「砲弾は砲塔の後ろ半分へ搭載すれば・・・」
「そうだ、片方のエンジンがやられても・・・もう片方が生きてれば・・・動けるように・・・」
 どんどん、アイデアは膨らむ主任だ。
「戦車にあった前部機銃なんて、イラネーな。」
 いままで、通信手の席にあった機銃を失くしたのだ。
なぜなら、隊員らへのアンケートで前部機銃は使わないとの回答が多数を占めたからである。
 通信手は新型無線機から必要なくなったからである。
戦車隊員は全員が通話装置を装着して、互いに音声通信ができるように八九式戦車からできるようになっていたからだ。
 そして、前部機銃が無くなって、前部の装甲が一体化できて防弾性能があがったのだ。
新型戦車の前面は一体となったニャンニャン装甲があり、追加の増加装甲もかぶせるだけなのだ。
 前線の隊員らが自身で追加できる増加装甲なのである。
つまり、敵の戦車により、装甲を追加できるのだ。
 つまり、敵戦車の主砲に対処できるのだ。
これは、戦車隊員にとり大きなアドバンテージなのである。
 安心して、敵戦車の正面を突くことができるからだ。
そして、八九式の超短波式照準機が夜間でも計測できるように・・・画像式照準機と・・・
 画面に敵の戦車の位置が・・・
日本はテレビジョン開発の先駆的な技術があったのだ。
 これは、史実である。
日本で開催予定のオリンピックで世界へテレビジョン放送が予定されていたのだ。
 ところが、大東亜戦争でオジャンになってしまった・・・
あのとき、米国へ満州権益を譲渡してれば・・・米国は植民地が少なかったのだ。
 それで、ユダヤ資本が日本へ働きかけて・・・
日本が大嫌いなルーズベルトも、ユダヤ資本には逆らえないからね。
 そして、ルーズベルトの取り巻きのソ連邦コミンテルンの工作員を赤狩りで、根絶やしにしたなら・・・
ハル・ノートを描いたハル国務長官もソ連のスパイだぞ。
 日米開戦は無かっただろう。
そして、原爆も開発されていないだろう。
 核の脅威の無い時代が・・・あったかもしれない。

 
 
 
 
 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー

黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた! あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。 さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。 この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。 さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。

If太平洋戦争        日本が懸命な判断をしていたら

みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら? 国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。 真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…分水嶺で下された「if」の決断。 破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。 現在1945年夏まで執筆

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

徳川慶勝、黒船を討つ

克全
歴史・時代
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 尾張徳川家(尾張藩)の第14代・第17代当主の徳川慶勝が、美濃高須藩主・松平義建の次男・秀之助ではなく、夭折した長男・源之助が継いでおり、彼が攘夷派の名君となっていた場合の仮想戦記を書いてみました。夭折した兄弟が活躍します。尾張徳川家15代藩主・徳川茂徳、会津藩主・松平容保、桑名藩主・松平定敬、特に会津藩主・松平容保と会津藩士にリベンジしてもらいます。 もしかしたら、消去するかもしれません。

日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-

ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。 1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。 わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。 だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。 これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。 希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。 ※アルファポリス限定投稿

大東亜戦争を有利に

ゆみすけ
歴史・時代
 日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を

処理中です...