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陸軍の統制エンジン。
規格を統一するのさ。
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「この、デカイやつを分解するんだ。」 「そして、半分にする。」
「それなら、馬力は半分だが、戦車には使えるだろうが。」
そう言いながら技師のひとりが分解を始めた。
船舶用のデーゼルエンジンだ。 12気筒ある。 もちろん、液冷である。
フネは液冷エンジンなのである。(一部の船外エンジン以外)
「それを、どうすんだ?」
「あ、あ、12気筒を6気筒にわけるんだ。」 「そして6気筒をV型にして大きさをコンパクトにするんだ。」 「まあ、出来ないことは無いが・・」 「気筒を統制して、すべての戦車のエンジンを企画するんだ。」
「さすれば、交換などカンタンに現地の整備士でも可能だからな。」
「現場で作業できるのは強みだな。」
そうなのだ、現地でなんとかなれば運ばずに済むし、戦力維持のもつながるのだ。
もとより、細かい部品は同じだから、組み換えはすんなりできたのである。
ここで、問題が出た。 フネのエンジンはクラッチが無い。
スクリューにクラッチは必要ではないからだ。
しかし、ギアを使う戦車用エンジンはクラッチが・・・ これが、単純ではないのだ。
そう、大馬力に耐えるクラッチをつくらねばならない。 普通のクルマ用では、耐久性がないのだ。
しかし、アイデアに富んだ技師のひとりが多段クラッチを考案して解決したのである。
原理は力の分散である。
そして、3枚のクラッチで大馬力に耐えられるようにしたのだが、ギアボックスが重くなってしまったが、まあ許容範囲である。
そこは、航空機でないから、多少の誤差は問題ではない。
そして、エンジンをテストベンチへ取り付けて試験運転である。
始動はクランクを人力で廻すのだ。 とても一人では無理である。
日本人は小柄だからだが・・・ マフラー(消音器)は船舶用を臨時で使った。
「ボ、ボ、ボ、ボ。」 と動き出した。 回転計を観る。
「回転を上げてくれ。」と大声で怒鳴る。
エンジン音が五月蠅いからだ。
「回転は2500がギリだな。」 デーゼルエンジンでは、そんなところだ。
そして、その回転数からギアを設計するのである。
戦車の最高速度や走破性が、それで決まるのだ。
現在の戦車はトルクコンバーターで楽な運転だが、当時は多段ギアが多くて神業運転が求められたのだ。
現、自衛隊も61式当時は大変だったらしい。
ギアの跳ね返りが、すごくて腕時計が壊れたとか・・
戦前の少年戦車兵の映画があるが、それを鑑賞すれば理解できるだろう。
機甲化は、まさに機械工学科だったのだ。
雰囲気も一般兵科とは違ったらしい。 精神論では戦車は動かないからね。
「ふむ、500馬力がギリだな。」
つまり、最高馬力が500ということだ。
これは、ベンチテストである。
これに、ギアやら無限軌道の機械的負担が加わると、実際の戦車が出せる馬力は半分ほどになるのだ。
走行する馬力は250くらいである。
「これでは、ダメだ。」「あと、300は欲しい。」 「では、800馬力となるが、無理じゃないか?」
「いいや、あきらめたら負けだ。」 「目標は800馬力だ。」と、紙に目標800と描いて壁に貼るのだった・・・・・・
「それなら、馬力は半分だが、戦車には使えるだろうが。」
そう言いながら技師のひとりが分解を始めた。
船舶用のデーゼルエンジンだ。 12気筒ある。 もちろん、液冷である。
フネは液冷エンジンなのである。(一部の船外エンジン以外)
「それを、どうすんだ?」
「あ、あ、12気筒を6気筒にわけるんだ。」 「そして6気筒をV型にして大きさをコンパクトにするんだ。」 「まあ、出来ないことは無いが・・」 「気筒を統制して、すべての戦車のエンジンを企画するんだ。」
「さすれば、交換などカンタンに現地の整備士でも可能だからな。」
「現場で作業できるのは強みだな。」
そうなのだ、現地でなんとかなれば運ばずに済むし、戦力維持のもつながるのだ。
もとより、細かい部品は同じだから、組み換えはすんなりできたのである。
ここで、問題が出た。 フネのエンジンはクラッチが無い。
スクリューにクラッチは必要ではないからだ。
しかし、ギアを使う戦車用エンジンはクラッチが・・・ これが、単純ではないのだ。
そう、大馬力に耐えるクラッチをつくらねばならない。 普通のクルマ用では、耐久性がないのだ。
しかし、アイデアに富んだ技師のひとりが多段クラッチを考案して解決したのである。
原理は力の分散である。
そして、3枚のクラッチで大馬力に耐えられるようにしたのだが、ギアボックスが重くなってしまったが、まあ許容範囲である。
そこは、航空機でないから、多少の誤差は問題ではない。
そして、エンジンをテストベンチへ取り付けて試験運転である。
始動はクランクを人力で廻すのだ。 とても一人では無理である。
日本人は小柄だからだが・・・ マフラー(消音器)は船舶用を臨時で使った。
「ボ、ボ、ボ、ボ。」 と動き出した。 回転計を観る。
「回転を上げてくれ。」と大声で怒鳴る。
エンジン音が五月蠅いからだ。
「回転は2500がギリだな。」 デーゼルエンジンでは、そんなところだ。
そして、その回転数からギアを設計するのである。
戦車の最高速度や走破性が、それで決まるのだ。
現在の戦車はトルクコンバーターで楽な運転だが、当時は多段ギアが多くて神業運転が求められたのだ。
現、自衛隊も61式当時は大変だったらしい。
ギアの跳ね返りが、すごくて腕時計が壊れたとか・・
戦前の少年戦車兵の映画があるが、それを鑑賞すれば理解できるだろう。
機甲化は、まさに機械工学科だったのだ。
雰囲気も一般兵科とは違ったらしい。 精神論では戦車は動かないからね。
「ふむ、500馬力がギリだな。」
つまり、最高馬力が500ということだ。
これは、ベンチテストである。
これに、ギアやら無限軌道の機械的負担が加わると、実際の戦車が出せる馬力は半分ほどになるのだ。
走行する馬力は250くらいである。
「これでは、ダメだ。」「あと、300は欲しい。」 「では、800馬力となるが、無理じゃないか?」
「いいや、あきらめたら負けだ。」 「目標は800馬力だ。」と、紙に目標800と描いて壁に貼るのだった・・・・・・
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