日本戦車を改造する。

ゆみすけ

文字の大きさ
58 / 393
人間工学というものが・・

精神論へ走りやすい日本である。

しおりを挟む
 「それで、本音を言っていただきたいのだが。」と、高野がいう。 「本音ですか?」 「そうだ。」「言いにくいんですが。」「そこを、なんとか。」「それでは、言いますが。」「うむ。」「我が国の軍は、精神論に走りやすいんですよ。」「そして、まともに兵が受けてしまうんです。」「・・・・」なにも、言えない高野主任だ。 「やはり、そこへ来るのか。」とも、いう。 つまり、高野も薄々気が付いていたのだ。 いい例が、1億火の玉だ。 火の玉では、全滅覚悟ということだ。 全滅覚悟の戦争は、やるべきではないのだ。 日本人が滅びてしまうからだ。 「やはり、資源が本土は無いから、精神論に走るんだが・・」「それで、戦車も精神論で、つくってあるんですよ。」「つまり、戦車に体を合わせろ的な・・・」「ところが、ソ連戦車は、そうではない。」「素人でも使えるように、操縦はカンタンでした。」「まるで、知識のない素人でも動かせるんですよ。」「すこし、言いすぎました。」「すんません。」と、頭を下げる今野だ。 「いや、言ってくれとオレが言ったのだ。」「君が頭をさげることではないよ。」「つまり、使い勝手が悪いんだな。」「そうです。」「うむ・・・」 実際、ソ連の戦車は操縦がカンタンだったのだ。 なぜなのか・・・ それは、文盲(字が読めない。)や教育を受けた兵が少ないからである。 一般は愚民がいいのが、共産主義である。 大衆は、扇動されやすいバカがいいのだそうだ。 日本ほど兵が、平均して学がある軍は無いのである。 第二次大戦でも、米軍には字が読めないヤツが、少なくなかった。 「いい例が、増加装甲ですよ。」と今野だ。 「戦車には、御紋章がついてますよね。」「ああ、菊の・・」「あれが、前面装甲の真ん中ですよ、隠せないないんですよ。」「増加装甲をつけると、御紋章が隠れるから。」「だから、あの形に注文をつけたのか。」「そうですよ、不敬者呼ばわりされかねないですから。」 つまり、御紋章を増加装甲に取り付けたのだ。 もちろん、前面のを付け替えたのである。 「もちろん、我が陸軍は皇軍であることは誇りをもってますが、兵器にまでは・・・」「精神論で弾丸は避けられないですからね。」「そこは、現場でないと、わからないことだからな。」 「まあ、そこは上は・・・」「まあ、言わせておくさ。」と、こき下ろす高野主任だった。 「今日の話は、ここだけの話だ、そこは承知してるから。」と高野だ。 「そう願いますよ、まあ当方は前線ですから、左遷はないですが。」 つまり、更迭される危険はないのだ。 これ以上、危険な最前線はないからだ。 しかし、誰かが守らねばならない。 たまたま、自分だったのだ、と信じている今野少尉である。 使い勝手は人間工学にも通ずるのだ。 最近、プリウスの老人事故が目立つ。 プリウスのギアチェンジは、パット見わからない。 老人には、理解不能である。 老人は頑固だし聞く耳をもたない、古い習慣を守ろうとするのだ。 老人向けのギアチェンジとは思えないのは著者だけだろうか・・・・・
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記

糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。 それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。 かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。 ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。 ※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

処理中です...