日本戦車を改造する。

ゆみすけ

文字の大きさ
84 / 393
鹵獲戦車の改造。

ソ連戦車の面影は無いな。

しおりを挟む
 「ご苦労であった、十分に休養してくれ。」と、司令が労う。 敬礼して戻る今野隊長である。 「全員に、休暇だ。」と、今野が。 「えっ、それは最高ですね。」「また、満州娘かよ。」「うん、もう本土に戻れないよ。」と、駄弁る隊員らである。 軍人もヒトの子だ。 飯も食えば、ウンチもこくのだ。 そして、オナゴにもである・・・ そこは、満州国もわきまえていて、日本軍を本土へ撤退させないために、娘らには報奨金まで出してるウワサまであるのだ。 沖縄の米軍基地の周りの店が流行るのと同じである。 戦前は、畑しかなかった米軍基地の周りだ。 街の真ん中に、米軍は基地なぞ置かない。 すべて、後から来た者たちだ。 そして、米軍へ出ていけは無いと思うんだが。 基地で喰ってるのにである。 もう、復興予算はイラネーのである。戦後、もう70年以上である。 国の税金で喰うのはやめてほしいのだ。 パヨクの活動家の食い扶持になってるからだ。 日当は、確か〇マン円と聞いたが。・・・「今野少尉、いまお帰りですか。」と、主任技師が顔を出した。 「あ、あ、露スケも暇なんだな、シナへ肩入れだ。」と、少尉だ。 「関わると大変ですが、そこは露スケですから、シナも大変ではないかと。」と、逆の発想だ。 ソ連の粛清は、ここ満州にも聞こえているのだ。 「ところで、見せたいモノがあるんですが。」と、主任である。 「ほう、なんだ?」「いい娘でもいる店かよ。」「え、え、清楚で・・イヤ、なにを言わせるんですか。」と、主任だ。 満州娘は商売女風ではないのだ。 それで、人気があるのである。 派手なバラより、野菊が好きな・・・ 「いえ、鹵獲戦車では、肩身が狭いでしょう。」「それほどでも無いが、少しはあるな。」と、少尉だ。 なんせ、敵の戦車だ。 「それで、わが軍用にと改造しました。」「ほう。」「見たいですか?」 「それは、ぜひにでも。」と、少尉がせっつく。 「外に、ありますよ。」「なんだと、それを早く・・」と、少尉は駆け出してるのだ。 「おお、これが、そうなのか。」と、びっくりの少尉である。 そこには、とても原型をとどめていないソ連戦車が・・・「どうですか?」と、主任だ。「あ、あ、これは別物ではないか!」と、驚く。 まあ、外観は似てるんだが。 まずは、増加装甲で前面の斜め装甲が増している。 後部にあった軽油タンクは無くなってる。 砲塔のハッチが日本式になっている。(ソ連は、取っ手がハッチの外部にない。)そして、短波無線アンテナがついている。 「中に入ってみてください。」と、技師がいう。 ハッチを開けて、「おや、車長用の椅子まであるぞ。」「それは、横へ回せば入りやすいですよ。」と、技師だ。 今野は座ってみた。 なかなかの眺めである。 思わず、「戦車、前進だーっ。」と、叫んだ。 「ロシア兵の使い勝手と、わが軍は違いますからな。」と、主任だ。 「これは、いいぞ、さすがだ。」と、誉めちぎる今野だ。 「さっそく、帰還した鹵獲戦車も頼むぞ。」「え、え、それで顔を出したんですよ。」と、打てば響く主任技師である。 魔改造は日本の十八番(おはこ)なのである。 つい最近、退役したF4ファントムと同じである。 
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記

糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。 それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。 かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。 ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。 ※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

処理中です...