日本戦車を改造する。

ゆみすけ

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モスクワからの視察官。

これは、どうすれば・・・

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 シベリア鉄道で、郵便が届いた。 もちろん、毎日ではない。
なんせ、辺境の地のシベリアである。 週に1回である。 モスクワから郵便を出すと、だいたい5日前後に届くのだ。 冬の季節なら、長くて7日ぐらいかかるんだが・・・
 「う、う、ううううむ。」と、シベリア基地のイワン司令が通信文を読んで・・・口から泡を吹いている。
副官のイワノビッチが、「我が、同士の司令官。」「・・・・」「なんか、イヤな知らせですか。」と、思い切って聞いてみる。 
 イワン司令は、通信文を副官へ渡した。
それは、正規の軍の通信ではない。 イワン司令官の数すくない同士からの密書であったのだ。
  
 内容は、カンタンなモノだ。  リンジカンサツと記入があるだけだ。
ん、リンジ カンサツ 臨時、観察 いや、ここは臨時 監察だ。 
 「まさか、モスクワから、抜き打ちの監察が・・・」と、これも絶句するイワノビッチだ。
とうとう、きたのだ。 いつかは、とは思っていたが、来るべきものがきた!!!!
 
 季節は冬が終わり、マイナスの氷点下は夜間だけである。
2機の戦闘機が墜とされてから、季節が冬になり・・・ダラダラと時間だけが、過ぎたのだ・・・
 「2機の戦闘機が足りないが・・・」と、イワノビッチが・
監察官は、戦闘機が2機少ないことに気が付かないわけは無いのだ。 (2機堕とされて、4機があるだけだ。)
 「まさか、黄色い猿に墜とされました、なんて死んでも言えんわ。」と、叫ぶイワン司令だ。
収容所送りが、収容所が・・・・
 「どうすんですか?」「しらんわ。」「あんたが司令官だ。」「・・・・・」「なんか、案はないか。」と、イワン司令が副官へ・・・
 「無いことも、無いが・・・」と、苦しい言い訳のイワノビッチ副官だ。
「それで、いつ臨時の監察官は・・・」と、副官だ。
「わからん、密書には書いてない。」 そりゃそうだ、万一にでもバレたら・・・だから、リンジカンサツとだけ書いてあるのだ。
 おそらく、近いうちであろう・・・
「だぶん、早くて半月後かな・・・」と、安易な予想の司令官だ。
 
 「うむ、なら、司令は操縦士の員数を確保してください。」「わたしが、2機の戦闘機をなんとか・・・」と、部屋を飛び出すイワノビッチであった。
 2機の戦闘機なぞ、シベリアにあるわけが無いのだ。 では、どうするか・・・
それは、部品が、戦闘機の修理の部品が最近になり届いたのである。
もちろん、貨車でバラバラに届いたのだ。 木箱に入っているので、まだ開けてもいないのだが。

 「しまった、整備員がいない。」と、気が付くイワノビッチだ。
まだ、派遣されていないのだ。 部品だけ、先に届いたのである。
まあ、そんなことは平常運転のシベリアなのである。 
 「まてよ、確か戦闘機はバラバラの状態で貨車で送られてきたはずだ。「なら、誰が組み立てたのだ。」と、疑問が湧くイワノビッチである。
 あわてて、庶務係へ問いただす・・・「あ、あ、確か収容所に左遷されてきた整備の工兵を使ったんですよ。」と、庶務だ。
 粛清の嵐のときに、流されてきたようだ。 あわてて、収容所へ・・・
しかし、すでにお寿司であった。 この冬の寒さで凍死していた。 なんせ、暖炉の薪なぞ無いんだから・・・
 しかし、ここであきらめるイワノビッチ副官ではない。 収容者の名簿(生きてるヤツ)を見る。
だが、女神さまは、ほほ笑まなかったのだった・・・・そんな都合がいいヤツなんていないのだから。
  
 「まてよ、整備の工兵、整備なら戦車の整備員がいるじゃないか。」と、顔が輝く副官だ。
シベリア基地の戦車の車庫の隣にある整備工場へ・・・
 数人の整備工兵を前に、「ん、ん、同士諸君。」と、戦闘機の組み立てを指示するイワノビッチである。
「あのう、我らは戦車の整備兵ですが・・・」と、「やったことが無いんで。」と、だんだん下がる整備兵らである。 そりゃあ、失敗したら収容所である。  
いくら、これから春だといっても、五体満足に出た者は皆無なのだ。 たいてい、棺桶の中身になるだけなのだ。
 収容所の裏庭の墓地は広大なのだ。 埋めるところは、いくらでもあるのだ。(シベリアは無駄に土地がある。)
最近は個別ではなく、集めて穴へ放り込むだけなのだ・・・
 「組み立てだけなら、でも飛べるかどうだか。」と、言い訳だ。
「いや、飛べなくてもいいんだ、戦闘機と見てわかればいいんだ。」と、しつこく迫る副官である。 
 「外見だけなら、完成したヤツはあるんでしょ。」と、聞く整備兵らである。
「うむ、4機は飛べるヤツがある。」と、副官だ。 命令してもいいんだが、それでは後で痛い目にあう恐れがあることを知ってる副官である。(あまり強制すると、夜逃げされかねない。)
 
 そして、2名の戦闘機乗りの確保の司令官だ。 シベリアの辺境の地に、操縦士なぞ皆無である。
そこで、戦車隊の兵らから、見繕って・・・それらしいヤツを2名、引きはがして操縦士ぽく・・・もちろん、外見だけだが・・・ こうして、監察官への準備が揃いつつあるのである。
 なんとか員数合わせを苦労して・・・戦争をやってるのか、言い訳を取り繕ってるのか、わからないのだが。
それほど、シベリアはモスクワから遠方ということである。
 まさに、辺境の左遷の地であるのだ。 ここは、地の果てアルジェリア~~~と、歌の歌詞が出そうである・・・

 

 
 
 
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