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甲型の改良が完成した。
乗員は4名のままである。
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「甲型が改良中であったが、完成したらしい。」「いがいに、早かったな。」「うむ、7日ほどかかると踏んでいたんだが。」「5日で、完成だからな。」「やっと、新兵の教育から逃れられるぞ。」と、先輩がうれし顔である。
やがて、トラック2台に曳かれて戦車を載せた台車が戦車隊の門をくぐる。
甲型戦車の隊員四名が出迎えである。 ん、なんか、ひとりが不安げな顔だが・・・そうなのだ、乙型は乗務員が3名だから、改良した甲型も3名なら1名が首だからだ。
そう、機銃旋回要員である。
台車が改造した甲型を載せて、戦車の車庫へ到着した。 トラックから戦車工場の工員が・・・
その前に、戦車隊員らが降ろす準備である。 台車の後ろから、誘導路を伸ばしている。
工場の庶務係が、受け取りをもらいに(ハンコだ。)事務棟へ走る。
そこへ、トラックから工場の主任が降りてきた。 まあ、偉いさんは一番後からであるのだ。
「本郷主任。」と、甲型対空戦車の乗員が・・・「おう、久しぶりだな、元気か?」 「あまり、元気では・・」
「どうしたのだ、君らしくも無い。」と、本郷主任である。
「あもう、対空戦車の改良型は乗員は?」と、恐る恐る聞く・・・
「あ、あ、変わらんぞ、確か四名だったかな。」「本当ですか?」「日本人は嘘は言わんぞ。」 まあ、半島人ではないからだ。 ヤツらは、息を吐くように嘘ばかりである。
「しかし、どうしてなんだ?」「いえ、首かと・・・」「あ、あ、三名になるかと思ったんだな。」「え、え、そうです。」「あま、それは心配ないぞ、なんせ乗員を減らせるほどの改造となると、新品を造るより大変なんだ。」と、本郷主任技師が経験を述べた。
「それこそ、クラッチの増設では、ダメだからな。」「基本の車台からして違うんだ。」「もう、鉄のカタマリから作り直すようなものだ。」と、こぼしてのだ。
「それを、聞いて安心しました。」と、機銃座の旋回係が・・・
「しかし、以前とは操作が異なるし、取説をしっかり読まないと。」と、主任が苦言だ。
「了解であります。」と、ここは素直な機銃座の隊員である。
「これが、君の分の取説だ。」と、本郷主任は、分厚い取説をドウンと渡した。
「へっ・・・・」と、声もでない機銃旋回要員だ。
「へっ、じゃないぞ。」「これを読んで、操作を体が覚えるんだ。」「頭で操作できるほど、カンタンではないぞ。」と、脅す本郷君である。
パラパラと取説をめくる。 油圧シリンダーの章、クラッチ操作の間隔、油圧系統の点検の章・・・・などなど、以前の知識に無い用語が・・・・
「いいか、今回の改良は、機銃座の旋回の改造だ。」「・・・・」「君が、一番に操作方法や点検方法がかわったんだよ。」「それで、君が頼りなんだよ。」と、おだてる本郷君である。
ちなみに、甲型対空戦車の車長の斎藤君は、隣で笑ってるだけだ。
分厚い、取説を前に、機銃座操作員(旋回要員から命名変更である。)の木田上等兵は・・・・
「どうしたものかな。」と、正直困惑していたのだ。
いままで、斎藤車長が対空戦車の乙型の新兵を散々からかっているのを、笑ってみていた自分が情けないのである。
「これでは、新兵と同じではないか。」と、反省しかりなのだ。
パラパラと、取説をめくる。
そこへ、斎藤車長が、「明日から、訓練だぞ。」と、やってきたのだ。
「えっ、まだ読んでない、てかっ読む時間が・・・」と、木田君が慌てる。
「おいおい、乙型の新兵を散々けなしたんだ、訓練で失敗は許されないぞ。」と、脅す車長である。
「オレは、イジメてないぞ。」と、言い訳を・・・
「もう、遅いぞ。」「これから、改良した甲型の点検だ。」「木田も、取説を持って練習だな。」「あ、あ、そうするよ。」と、慌てて点検に加わるのである。
「油圧シリンダーの開放弁と、油圧計の取り扱い。」「クラッチ操作の左右のバランス。」「クラッチの油圧の点検方法。」「・・・・」 もう、頭がこんがらがる・・・・
「う、う、う、う・・・」と、まだまだある点検項目である。 以前はクランクを廻していればよかったんだが・・・ これは、イジメだ。 分厚い取説が・・・恨み節しかでない木田上等兵であった。
やがて、トラック2台に曳かれて戦車を載せた台車が戦車隊の門をくぐる。
甲型戦車の隊員四名が出迎えである。 ん、なんか、ひとりが不安げな顔だが・・・そうなのだ、乙型は乗務員が3名だから、改良した甲型も3名なら1名が首だからだ。
そう、機銃旋回要員である。
台車が改造した甲型を載せて、戦車の車庫へ到着した。 トラックから戦車工場の工員が・・・
その前に、戦車隊員らが降ろす準備である。 台車の後ろから、誘導路を伸ばしている。
工場の庶務係が、受け取りをもらいに(ハンコだ。)事務棟へ走る。
そこへ、トラックから工場の主任が降りてきた。 まあ、偉いさんは一番後からであるのだ。
「本郷主任。」と、甲型対空戦車の乗員が・・・「おう、久しぶりだな、元気か?」 「あまり、元気では・・」
「どうしたのだ、君らしくも無い。」と、本郷主任である。
「あもう、対空戦車の改良型は乗員は?」と、恐る恐る聞く・・・
「あ、あ、変わらんぞ、確か四名だったかな。」「本当ですか?」「日本人は嘘は言わんぞ。」 まあ、半島人ではないからだ。 ヤツらは、息を吐くように嘘ばかりである。
「しかし、どうしてなんだ?」「いえ、首かと・・・」「あ、あ、三名になるかと思ったんだな。」「え、え、そうです。」「あま、それは心配ないぞ、なんせ乗員を減らせるほどの改造となると、新品を造るより大変なんだ。」と、本郷主任技師が経験を述べた。
「それこそ、クラッチの増設では、ダメだからな。」「基本の車台からして違うんだ。」「もう、鉄のカタマリから作り直すようなものだ。」と、こぼしてのだ。
「それを、聞いて安心しました。」と、機銃座の旋回係が・・・
「しかし、以前とは操作が異なるし、取説をしっかり読まないと。」と、主任が苦言だ。
「了解であります。」と、ここは素直な機銃座の隊員である。
「これが、君の分の取説だ。」と、本郷主任は、分厚い取説をドウンと渡した。
「へっ・・・・」と、声もでない機銃旋回要員だ。
「へっ、じゃないぞ。」「これを読んで、操作を体が覚えるんだ。」「頭で操作できるほど、カンタンではないぞ。」と、脅す本郷君である。
パラパラと取説をめくる。 油圧シリンダーの章、クラッチ操作の間隔、油圧系統の点検の章・・・・などなど、以前の知識に無い用語が・・・・
「いいか、今回の改良は、機銃座の旋回の改造だ。」「・・・・」「君が、一番に操作方法や点検方法がかわったんだよ。」「それで、君が頼りなんだよ。」と、おだてる本郷君である。
ちなみに、甲型対空戦車の車長の斎藤君は、隣で笑ってるだけだ。
分厚い、取説を前に、機銃座操作員(旋回要員から命名変更である。)の木田上等兵は・・・・
「どうしたものかな。」と、正直困惑していたのだ。
いままで、斎藤車長が対空戦車の乙型の新兵を散々からかっているのを、笑ってみていた自分が情けないのである。
「これでは、新兵と同じではないか。」と、反省しかりなのだ。
パラパラと、取説をめくる。
そこへ、斎藤車長が、「明日から、訓練だぞ。」と、やってきたのだ。
「えっ、まだ読んでない、てかっ読む時間が・・・」と、木田君が慌てる。
「おいおい、乙型の新兵を散々けなしたんだ、訓練で失敗は許されないぞ。」と、脅す車長である。
「オレは、イジメてないぞ。」と、言い訳を・・・
「もう、遅いぞ。」「これから、改良した甲型の点検だ。」「木田も、取説を持って練習だな。」「あ、あ、そうするよ。」と、慌てて点検に加わるのである。
「油圧シリンダーの開放弁と、油圧計の取り扱い。」「クラッチ操作の左右のバランス。」「クラッチの油圧の点検方法。」「・・・・」 もう、頭がこんがらがる・・・・
「う、う、う、う・・・」と、まだまだある点検項目である。 以前はクランクを廻していればよかったんだが・・・ これは、イジメだ。 分厚い取説が・・・恨み節しかでない木田上等兵であった。
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