188 / 393
これが、日本軍の演習だ。
実戦さながら・・・
しおりを挟む
「よし、発進。」と、腕を前に振る。 6輪機動戦闘車は、総輪駆動方式だ。
つまり6輪のタイヤが駆動輪なのである。 それで、一度バックすることなく進みだした。
やがて、演習場へ入る。 荒れ地を、わざわざ作り、戦場らしさが・・・まるで、戦争映画のセットのようだ。
遥か彼方から敵役のT34が3両・・・だ。 当方は1両である。
つまり、6輪機動戦闘車の機動力を見せつける演習なのである。
模擬砲弾は8発搭載している。 T34へ2発当てて、2発は予備である。
万が一に不発では・・・つまり、噴煙が出ない場合の予備である。
この模擬弾は通常弾より高額で、派手に噴煙がでるように作ってあるそうな。
まあ、見物人へ見せるための演習だからである。
「敵は横1列で侵攻しくるぞ。」と、確認する。 打ち合わせどうりである。
「左へ方向転換だ。」と、指示を出す。 臨時の装甲車隊員は舵を左へ廻す。 同時に、ダブルクラッチでギアを落とす。 旋回はギアを落として廻るののある。 カーブでは、減速するからだ。
あらかじめ仕掛かけられた地面の火薬がT34の模擬砲弾の噴煙で爆発する。 なかなか調子があっている。
わざわざ、訓練を重ねたらしい。
荒れ地に草が等間隔で植えられてる。 そこを走り抜けるのである。 それに合わせて、火薬点火係がボタンを押すのだ。
まるで、T34の砲撃をかわす6輪機動戦闘車に見えるのだ。
会場がどよめく、火薬の噴煙がすごいからだが・・・これは、火薬の調合がうまいからだ。
破壊力は無いが、爆発の噴煙はすごいのである。
まあ、演習というより、戦隊モノのヒーローショーであるのだ。
内地の映画館では、人気らしい。
T34の砲撃をかわして、左へ舵をきったのだが、そろそろだな・・・
「いまだ、45度転回だ。」と、反転指令を出す。
その瞬間に風景が180度廻る。 知ってはいるのだが・・・すごい転回である。
その場で180度、機動戦闘車が信地旋回するからだ。
場内は、どよめきが・・・どよめきが・・・止まらない。
一瞬で反転するからである。 戦車の信地旋回は、ゆっくりとしかできないからである。
あまり、速く信地旋回すると、履帯が切れるからである。
ところが、タイヤだから、それは無いのだ。
「まるで、魔法だ。」「なんて、動きだ。」など、感嘆の声がどよめく・・・
「よし、右のT34へ砲撃だ。」と、打ち合わせどうりへ・・・
そして、砲撃音が響いて、噴煙がでる。 同時に攻撃されたT34が噴煙をあげて停止する。
これが、戦場ならソ連兵が逃げ出すが、さすがにそれは無いようだ。 演技してるのは、ソ連兵ではないからだ。
やられたフリの噴煙なのである。
そこへ、T34が突撃をかますのだが・・・6輪機動戦闘車がタイヤ走行の強みの素早さでかわすのだ。
なんせ、悪路でも40キロは出せるからだ。 下手な戦車だと20キロがせいぜいなのである。
それに、悪路の走破性も6輪なら問題はない。
それに、パンクしない戦闘用タイヤである。
まあ、チューブが無いだけなんだが・・・
それを、示すためか、連続して地雷を踏む想定があるのだ。
もちろん、本物の対戦車地雷ではない。
噴煙が高々とあがる火薬が仕掛けられていて、係員が連続に6輪機動戦闘車の動きにあわせて爆発させるのである。 ここは、職人芸が光るのだ。
欧州からの招待客(主に大使館員)は、眼が点なのである。
最高に抑止力が効いたようである。
満州国には、すごい戦闘車両が・・・であるのだ。
もちろん、紛れ込んだシナやソ連のスパイにも効果的に効いたのである。
「よし、最後の仕上げだ。」と、今野少尉だ。
打ち合わせでは、最後に残ったT34と一騎討ちを繰り広げるのである。
もう、ここまで演出が凝ってると、気分は映画スターの少尉なのだ。
双方が数回にわたりすれ違うのだが、機動戦闘車は、動きがすばやいのでT34を追い詰めるのである。
欧州ではT34に散々なめられてるドイツなど、大使が身を乗り出して注視してるのだ。
「いまだ、テーーーッ。」と、砲撃の合図である。
そして、敵役のT34の後部から噴煙が出る。
「以上で、6輪機動戦闘車の演習は終了いたしました。」と、英語で場内放送である。
来賓の大使館員らが拍手である。
停止して噴煙をあげたいたT34が動き出して、退場していく。 当方も、退場がてら、数回の反転を・・・
まあ、わざわざ見せたのだが・・・
「少尉、ありがとうございました。」「大変好評だったようですよ。」と、賛辞の嵐が・・・
「いえ、いえ、この戦闘車のおかげですよ。」と、日本人らしさをアピールだ。
まさに、日本軍の兵器が国際的に注目をあびるのは最初ではないかな・・・そんな感じであるのだ。
つまり6輪のタイヤが駆動輪なのである。 それで、一度バックすることなく進みだした。
やがて、演習場へ入る。 荒れ地を、わざわざ作り、戦場らしさが・・・まるで、戦争映画のセットのようだ。
遥か彼方から敵役のT34が3両・・・だ。 当方は1両である。
つまり、6輪機動戦闘車の機動力を見せつける演習なのである。
模擬砲弾は8発搭載している。 T34へ2発当てて、2発は予備である。
万が一に不発では・・・つまり、噴煙が出ない場合の予備である。
この模擬弾は通常弾より高額で、派手に噴煙がでるように作ってあるそうな。
まあ、見物人へ見せるための演習だからである。
「敵は横1列で侵攻しくるぞ。」と、確認する。 打ち合わせどうりである。
「左へ方向転換だ。」と、指示を出す。 臨時の装甲車隊員は舵を左へ廻す。 同時に、ダブルクラッチでギアを落とす。 旋回はギアを落として廻るののある。 カーブでは、減速するからだ。
あらかじめ仕掛かけられた地面の火薬がT34の模擬砲弾の噴煙で爆発する。 なかなか調子があっている。
わざわざ、訓練を重ねたらしい。
荒れ地に草が等間隔で植えられてる。 そこを走り抜けるのである。 それに合わせて、火薬点火係がボタンを押すのだ。
まるで、T34の砲撃をかわす6輪機動戦闘車に見えるのだ。
会場がどよめく、火薬の噴煙がすごいからだが・・・これは、火薬の調合がうまいからだ。
破壊力は無いが、爆発の噴煙はすごいのである。
まあ、演習というより、戦隊モノのヒーローショーであるのだ。
内地の映画館では、人気らしい。
T34の砲撃をかわして、左へ舵をきったのだが、そろそろだな・・・
「いまだ、45度転回だ。」と、反転指令を出す。
その瞬間に風景が180度廻る。 知ってはいるのだが・・・すごい転回である。
その場で180度、機動戦闘車が信地旋回するからだ。
場内は、どよめきが・・・どよめきが・・・止まらない。
一瞬で反転するからである。 戦車の信地旋回は、ゆっくりとしかできないからである。
あまり、速く信地旋回すると、履帯が切れるからである。
ところが、タイヤだから、それは無いのだ。
「まるで、魔法だ。」「なんて、動きだ。」など、感嘆の声がどよめく・・・
「よし、右のT34へ砲撃だ。」と、打ち合わせどうりへ・・・
そして、砲撃音が響いて、噴煙がでる。 同時に攻撃されたT34が噴煙をあげて停止する。
これが、戦場ならソ連兵が逃げ出すが、さすがにそれは無いようだ。 演技してるのは、ソ連兵ではないからだ。
やられたフリの噴煙なのである。
そこへ、T34が突撃をかますのだが・・・6輪機動戦闘車がタイヤ走行の強みの素早さでかわすのだ。
なんせ、悪路でも40キロは出せるからだ。 下手な戦車だと20キロがせいぜいなのである。
それに、悪路の走破性も6輪なら問題はない。
それに、パンクしない戦闘用タイヤである。
まあ、チューブが無いだけなんだが・・・
それを、示すためか、連続して地雷を踏む想定があるのだ。
もちろん、本物の対戦車地雷ではない。
噴煙が高々とあがる火薬が仕掛けられていて、係員が連続に6輪機動戦闘車の動きにあわせて爆発させるのである。 ここは、職人芸が光るのだ。
欧州からの招待客(主に大使館員)は、眼が点なのである。
最高に抑止力が効いたようである。
満州国には、すごい戦闘車両が・・・であるのだ。
もちろん、紛れ込んだシナやソ連のスパイにも効果的に効いたのである。
「よし、最後の仕上げだ。」と、今野少尉だ。
打ち合わせでは、最後に残ったT34と一騎討ちを繰り広げるのである。
もう、ここまで演出が凝ってると、気分は映画スターの少尉なのだ。
双方が数回にわたりすれ違うのだが、機動戦闘車は、動きがすばやいのでT34を追い詰めるのである。
欧州ではT34に散々なめられてるドイツなど、大使が身を乗り出して注視してるのだ。
「いまだ、テーーーッ。」と、砲撃の合図である。
そして、敵役のT34の後部から噴煙が出る。
「以上で、6輪機動戦闘車の演習は終了いたしました。」と、英語で場内放送である。
来賓の大使館員らが拍手である。
停止して噴煙をあげたいたT34が動き出して、退場していく。 当方も、退場がてら、数回の反転を・・・
まあ、わざわざ見せたのだが・・・
「少尉、ありがとうございました。」「大変好評だったようですよ。」と、賛辞の嵐が・・・
「いえ、いえ、この戦闘車のおかげですよ。」と、日本人らしさをアピールだ。
まさに、日本軍の兵器が国際的に注目をあびるのは最初ではないかな・・・そんな感じであるのだ。
2
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる