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攻撃型戦車、奮戦す。
敵はイクマンありとても・・・
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「3号車、聞こえるか。」「・・・・」「3号車、どうした。」「・・・・」「応答しろっ。」「・・・・」
「くそっ、もうオレ達だけだぞ。」と、砲手を見る。
ススにまみれて、顔が黒い。 笑うと、歯だけが白いのだ。
砲塔の潜望鏡であたりを見回す。
「あと、砲弾は?」「え~っと。」「9発です。」と、後ろの弾薬庫の弾数を・・・
「かなり、撃ったんだな。」「会敵して、3時間ですからね。」と、砲手だ。
「隊長。」と、操縦手が。 「なんだ?」と、オレだ。
「そろそろ、つらいんですが。」 燃料が乏しいんだ。 なんせ、戦車は大食いだ。
1リッターの軽油で、300メートル動けばいいほうだ。
それで、動いたり、動かなかったりで燃料の消費を抑えてるのだ。
まさか、戦闘中に給油はできないからだ。
装填手が、「いつまだ、続くんですかね。」と、あきらめ口調だ。
まあ、そこは、「敵が、いなくなるまでさ。」と、定番の答えだ。
「こちら、3号車。」 えっ、生きてたのかよ・・・・
「こちら、1号車だ。」「生きてたのか。」「いや、無線機がイマイチなんだ。」「接触が悪いのかな。」
心配かけやがる。 帰ったら、たっぷり油をしぼらないと・・・
「1号車から、3号車、敵は見えるか。」「いや、ここからでは・・・」「いや、少し待て。」「あ、あ。」
しばらくして、「3号車から、1号車。」「こちら、1号だ。」「敵の後ろが見えるぞ。」
なんとか、背後へ廻れたんだな。
「いいか、これが最後のチャンスだ。」「よく、狙うんだ。」「3号車の砲撃と同時に突撃をかますからな。」
つまり、背後へ廻った3号車が敵の1両を喰えば、そのスキに突撃をかまして、敵をバラバラにするのだ。
混戦へもちこめば、我が軍にも勝算が出るのだ。
「いいか、外すなよ。」と、3号車へプレッシャーをかける隊長(1号車)だ。
「わかった、すこし時間をくれ。」「あ、あ。」
そのころの、我が軍の戦車は停止して狙いを定めるには時間がかかったのだ。
そう、慣れた砲手でも30秒はかかるのだ。 でないと、命中しないからだ。
スタビライザー(砲身安定装置)がない時代だ。 戦車のサスペンションのアブソーバーも性能がよくない。
それで、戦車が停止して揺れが収まってからの砲撃でないと命中は無いのだ。
そして、敵の正面を狙っても弾がはじかれるだけなのだ。
装甲が薄い後部ラジエターを狙うんだ。
それで、隊長車の1号がオトリになり、そのスキに3号車を廻らせたのだ。
「ドウウウンンンン。」と、砲撃音だ。
「やったぞ。」と、潜望鏡で見ていたオレだ。
敵の1両から噴煙があがっている。 ラジエターが破壊されて水蒸気が・・・
「いまだ、突撃だ。」と、操縦士へハッパを駆ける。
残り少なくなった軽油を、ここぞとばかりに使うのだ。
敵を混乱させるには、敵の集団へ殴り込みをかけるにかぎるのだ。
戦車は窓が小さく、特に近くを把握できない。 灯台元暗しなのだ。
どうしても、視界が遮られるのだ。 だから、敵の集団へ突撃をかますと、敵は大混乱である。
下手に撃とうモノなら、味方へ砲撃しかねないからだ。
「うわっ、敵の突撃だ。」「距離を取れ。」「離れろ。」「うわああ、オレを狙うな。」「いかん、落ち着け。」
「敵だ、正面だ。」「いや、あれは味方だぞ。」「いいから、砲撃だ。」
右往左往の敵軍である。
「よし、このスキに離脱だ。」と、3号車へ無線だ。
一度混乱すれば、なかなか収まることはないのだ。
「これで、砲弾や燃料を、そうだ輸送隊へ連絡だな。」
「こちら、1号だ、3号どうぞ。」「3号です、どうぞ。」「補給をしたい、他のヤツへ連絡はできそうか。」
「なんとか、やってみます。」「では、補給地点で。」「了解です。」
3号車は遠距離のアンテナ装備の通信車でもある。
その分、砲弾の数は少ないんだが。
「こちら、3号車だ、集合だ、隊長から補給の指示がでた。」「補給地点で会おう。」
なんとか、バラバラになった仲間に連絡が取れるといいんだが・・・
「よし、補給地点へ、行くぞ。」「了解です。」
しかし、あと少し戦線からの離脱が遅れたら、ガス欠で敵に喰われるとこだったのだ。
3号車と連絡が取れたことは、運がまだオレ達を見放していないようだ。
「お、お、意外に残ってるじゃないか。」と、味方の戦車が集まりつつあるのをながめる。
「1,2,3両か。」と、数を数える隊長だ。
やがて、燃料輸送トラックが・・・・整備兵が手を振ってる。
トラックからドラム缶を降ろして、手回しポンプで軽油を給油する。
カラだった燃料タンクへ軽油が送られる。
その間に、整備兵がエンジンの点検だ。 戦場では、エンストは死へ繋がるからだ。
だれも、犬死にはしたくないのだ。
軍人を選んだ時点で、いつかは戦死は覚悟の上だが・・・軍人として満足な戦いを・・・であるのだ。
砲撃で差し違えるのは本望だが、エンストでタコ殴りされで死にたくはないからね。
動けない戦車は、格好の的なのである。
「整備完了です、オイルがすくなかったので補充しました。」と、整備兵が敬礼して報告だ。
「うむ、ごくろうさん。」と、答礼する隊長だ。
「おや、また1両が。」と、砲手が示す。
「おお、これで全車、集まったな。」と、隊長が集まってきた味方をながめる。
「敵の攻撃で、何両かは、と思っていたが。」と、感慨深かげな隊長だ。
「まだ、まだ、勝利の女神は離れていないようだな。」と、不利な条件にもかかわらず、作戦を考えてるようである。
やがて、「隊長、砲弾の補給が終わりました。」と、装填手が。
「うむ、ごくろうさん。」と、労う隊長だ。
「ここは、斥候をだして、作戦の立て直しだ。」と、軽戦車の九五式へ細かく指示を出す。
やがて、九五式軽戦車は草や小枝でカモフラージュして斥候へ・・・・
さあ、反撃がはじまった・・・・・・
「くそっ、もうオレ達だけだぞ。」と、砲手を見る。
ススにまみれて、顔が黒い。 笑うと、歯だけが白いのだ。
砲塔の潜望鏡であたりを見回す。
「あと、砲弾は?」「え~っと。」「9発です。」と、後ろの弾薬庫の弾数を・・・
「かなり、撃ったんだな。」「会敵して、3時間ですからね。」と、砲手だ。
「隊長。」と、操縦手が。 「なんだ?」と、オレだ。
「そろそろ、つらいんですが。」 燃料が乏しいんだ。 なんせ、戦車は大食いだ。
1リッターの軽油で、300メートル動けばいいほうだ。
それで、動いたり、動かなかったりで燃料の消費を抑えてるのだ。
まさか、戦闘中に給油はできないからだ。
装填手が、「いつまだ、続くんですかね。」と、あきらめ口調だ。
まあ、そこは、「敵が、いなくなるまでさ。」と、定番の答えだ。
「こちら、3号車。」 えっ、生きてたのかよ・・・・
「こちら、1号車だ。」「生きてたのか。」「いや、無線機がイマイチなんだ。」「接触が悪いのかな。」
心配かけやがる。 帰ったら、たっぷり油をしぼらないと・・・
「1号車から、3号車、敵は見えるか。」「いや、ここからでは・・・」「いや、少し待て。」「あ、あ。」
しばらくして、「3号車から、1号車。」「こちら、1号だ。」「敵の後ろが見えるぞ。」
なんとか、背後へ廻れたんだな。
「いいか、これが最後のチャンスだ。」「よく、狙うんだ。」「3号車の砲撃と同時に突撃をかますからな。」
つまり、背後へ廻った3号車が敵の1両を喰えば、そのスキに突撃をかまして、敵をバラバラにするのだ。
混戦へもちこめば、我が軍にも勝算が出るのだ。
「いいか、外すなよ。」と、3号車へプレッシャーをかける隊長(1号車)だ。
「わかった、すこし時間をくれ。」「あ、あ。」
そのころの、我が軍の戦車は停止して狙いを定めるには時間がかかったのだ。
そう、慣れた砲手でも30秒はかかるのだ。 でないと、命中しないからだ。
スタビライザー(砲身安定装置)がない時代だ。 戦車のサスペンションのアブソーバーも性能がよくない。
それで、戦車が停止して揺れが収まってからの砲撃でないと命中は無いのだ。
そして、敵の正面を狙っても弾がはじかれるだけなのだ。
装甲が薄い後部ラジエターを狙うんだ。
それで、隊長車の1号がオトリになり、そのスキに3号車を廻らせたのだ。
「ドウウウンンンン。」と、砲撃音だ。
「やったぞ。」と、潜望鏡で見ていたオレだ。
敵の1両から噴煙があがっている。 ラジエターが破壊されて水蒸気が・・・
「いまだ、突撃だ。」と、操縦士へハッパを駆ける。
残り少なくなった軽油を、ここぞとばかりに使うのだ。
敵を混乱させるには、敵の集団へ殴り込みをかけるにかぎるのだ。
戦車は窓が小さく、特に近くを把握できない。 灯台元暗しなのだ。
どうしても、視界が遮られるのだ。 だから、敵の集団へ突撃をかますと、敵は大混乱である。
下手に撃とうモノなら、味方へ砲撃しかねないからだ。
「うわっ、敵の突撃だ。」「距離を取れ。」「離れろ。」「うわああ、オレを狙うな。」「いかん、落ち着け。」
「敵だ、正面だ。」「いや、あれは味方だぞ。」「いいから、砲撃だ。」
右往左往の敵軍である。
「よし、このスキに離脱だ。」と、3号車へ無線だ。
一度混乱すれば、なかなか収まることはないのだ。
「これで、砲弾や燃料を、そうだ輸送隊へ連絡だな。」
「こちら、1号だ、3号どうぞ。」「3号です、どうぞ。」「補給をしたい、他のヤツへ連絡はできそうか。」
「なんとか、やってみます。」「では、補給地点で。」「了解です。」
3号車は遠距離のアンテナ装備の通信車でもある。
その分、砲弾の数は少ないんだが。
「こちら、3号車だ、集合だ、隊長から補給の指示がでた。」「補給地点で会おう。」
なんとか、バラバラになった仲間に連絡が取れるといいんだが・・・
「よし、補給地点へ、行くぞ。」「了解です。」
しかし、あと少し戦線からの離脱が遅れたら、ガス欠で敵に喰われるとこだったのだ。
3号車と連絡が取れたことは、運がまだオレ達を見放していないようだ。
「お、お、意外に残ってるじゃないか。」と、味方の戦車が集まりつつあるのをながめる。
「1,2,3両か。」と、数を数える隊長だ。
やがて、燃料輸送トラックが・・・・整備兵が手を振ってる。
トラックからドラム缶を降ろして、手回しポンプで軽油を給油する。
カラだった燃料タンクへ軽油が送られる。
その間に、整備兵がエンジンの点検だ。 戦場では、エンストは死へ繋がるからだ。
だれも、犬死にはしたくないのだ。
軍人を選んだ時点で、いつかは戦死は覚悟の上だが・・・軍人として満足な戦いを・・・であるのだ。
砲撃で差し違えるのは本望だが、エンストでタコ殴りされで死にたくはないからね。
動けない戦車は、格好の的なのである。
「整備完了です、オイルがすくなかったので補充しました。」と、整備兵が敬礼して報告だ。
「うむ、ごくろうさん。」と、答礼する隊長だ。
「おや、また1両が。」と、砲手が示す。
「おお、これで全車、集まったな。」と、隊長が集まってきた味方をながめる。
「敵の攻撃で、何両かは、と思っていたが。」と、感慨深かげな隊長だ。
「まだ、まだ、勝利の女神は離れていないようだな。」と、不利な条件にもかかわらず、作戦を考えてるようである。
やがて、「隊長、砲弾の補給が終わりました。」と、装填手が。
「うむ、ごくろうさん。」と、労う隊長だ。
「ここは、斥候をだして、作戦の立て直しだ。」と、軽戦車の九五式へ細かく指示を出す。
やがて、九五式軽戦車は草や小枝でカモフラージュして斥候へ・・・・
さあ、反撃がはじまった・・・・・・
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