日本戦車を改造する。

ゆみすけ

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どう、判断すべきか・・・

露スケの身になり、考えるんだ。

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 「うむ、12両のソ連軍は、どこへ消えたか。」と、加藤中尉は考えた。
ここは、常識で考えてはダメだ。 熊の露スケの身にならねば・・・常に上から目線の、威張りくさったロシア軍の考えでやらねば・・・
 「やはり、12両は隠すだろうな。」と、結論だ。
「おそらく、5両は釣りだ。」と、解析する加藤中尉だ。 日露戦争当時の戦訓を読み漁った加藤中尉だ。
 ロシア軍の非道な作戦や、コサック兵の突撃など。 日本軍が苦しめられた戦訓である。
いままでの、シナ相手とは異質な軍隊だったのだ。 白人の軍隊は常識で判断してはならない、が戦訓だ。
 日本軍同士の武士の情けなぞ、微塵もないのだ。 エグイのである。
シナ軍は軍規も無い、無法のヤカラだったが・・・ロシアは、ロシアで、ソ連へ革命で様変わりしても基本は同じなのである。
 ロシアは熊なのだ。 それで、ソ連軍も熊である。 もちろん、プーさん熊ではない。 あばれ熊なのだ。
「やはり、5両のソ連軍はオトリだろう。」「しかし、しかしだ。」「ここは、引っかかったフリして、12両を誘い込むのはどうだろうか。」と、作戦を考える中尉だ。
 なんせ、日本軍の目的はソ連軍を国境の彼方へ追い払うことなのだ。
それも、被害を最小限にして、追い払うことだ。 ソ連軍が、当分攻めてこなければいいのだ。
 そう、満州国が軍備を整えるまでだ。
「このままでは、ソ連軍を追い払えないからな。」「エサに釣られるフリもやらんとな・・・」と、中尉は解析するのだった。

 「まだ、エテ公のヤツらは釣られないか。」と、ソ連軍、隊長のルイチェンコ中尉だ。
かなり、焦っているようだ。 なかなか、日本軍が様子見にこないからだ。
 犯人は必ず現場へ戻るもんだ、とルイチェンコ中尉は確信したいたのだ。
なのに、なかなか釣られない、まさか感づかれたか・・・
 「隊長、日本軍です。」と、偵察へ出ていた兵士が急報だ。
「ふう、まさか感づかれたかと、まあ余計な心配だったな。」と、安心する中尉である。
 「いいか、十分にエテ公のヤツらを引き付けるんだぞ。」と、部下を叱咤する中尉だ。
ソ連軍が、シメシメと日本軍をワナへ誘い込んでるつもりなのだが・・・
 もちろん、釣りに釣られたフリの日本軍である。
「いいか、オレが合図したら、そのまま5両のオトリのソ連軍に構わず40キロで突き抜けるんだ。」
 「いいか、そしてB地点まで逃げ切るんだ。」と、指示を出す。
つまり、釣られたフリだが、釣る体制へもっていく作戦である。
 その次の指示はソ連軍の動きで左右されるから、ソ連軍の動きを見極めて指示するのである。
「いいか、次の指示はソ連軍の動きで左右されるから、無線を聞き逃すなよ。」と、繰り返す中尉である。

 「日本軍がワナにかかったぞい。」と、ルイチェンコ中尉は・・・・・
「あれっ、どうしたんだ。」「なぜ、なんだ。」と、日本軍の動きに・・・・
 「しまった、これはフリだ。」「いかん、追撃中止だ。」と、叫ぶ中尉だ。
しかし、すでにお寿司である。
 待ち伏せていた12両が進み出てしまってるのだ。
これでは、隠れていた意味が無い。
 そして、5両の修理中を装ったオトリは・・・意味がなくなったしまったのだ。
これでは、ソ連軍の動きを読まれていたことが・・・まる判りなのである。
 「くそっ、たがが10両ごときの日本軍に、我が20両ものソ連軍が・・・」 まあ、正確には17両だが。
完全に動きを読まれては、作戦の意味が無い。
 ルイチェンコ中尉は、完全に戦意を喪失したしまったのである。
 「ここいらが、引き時だな。」「それに、ヤツらの動きもある程度は把握できたからな。」
つまり、撤退しても目的は果たせたのだ。
 最初の目的は、日本軍がどの程度なのか、そして日本軍戦車の実力の小手調べのようなモノだったのだ。
そう、偵察なのである。 本格的侵攻の前の前段階なのである。
 だから、歩兵も輸送隊も無いのである。
「3両は、失くしたが3両で済んだとも言えるのだ。」と、自信で納得する中尉だ。
 「それに、ヤツらの戦車は速度が速い。」「さすがに、30キロでは歯が立たない。」
「装甲の厚さも大切だが、速度が40は欲しい。」と、中尉は確信するのだ。
 なぜなら、追いつけないから追撃ができないのだ。
それだけで、撤退する意味は十分なのである。
 「よし、戻るぞ。」と、指示を出すルイチェンコ中尉だ。
「了解です。」と、いくぶん安どの表情の部下である。
 こうして、最初のソ連軍の侵攻は日本軍戦車隊の活躍で阻止されたのである。
このころ、富士山のふもとにある陸軍機甲学校を今野訓練生が任官(下士官への任官)して、卒業を・・・



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