日本戦車を改造する。

ゆみすけ

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なぜ、6気筒を3組なのか。

18気筒は造るのが無理なのだ。

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 「エンジンは6気筒を3ヶ組み合わせたのですか?」と、少尉だ。
「え、え、さすが18気筒エンジンは、満州では作れませんからね。」と、主任が。
 「6気筒エンジンは九五式で既存のエンジンがありますから、その6気筒をギヤで組み合わせているんですよ。」と、付け加える。
 「まあ、それでエンジン室の隙間がなくなってしまったんですが。」と、膨らんだエンジン室を示す。
「なんか、でかい扇風機ですね。」と、エンジン室の上についてるファンを示す少尉だ。
 「さすがに、空冷ですから冷やさないとだけですからね。」と、苦労話の主任だ。
「まあ、満州国には、まだ製鉄所ができてないですからな。」と・・・
 話はあるんだが・・・製鉄所は、すぐにできるものではないのだ。
少なくても、5年はかかるのだ。
 それで、エンジンを無理に3基組み合わせて高出力に改造したのである。
戦闘機を単発から双発にする原理だ。 それに、戦車は力が必要だ、回転する速度は低くてもいいのだ。
 それに、回転数はギアの変速機でやるのが戦車だ。 
なぜって、ジーゼルエンジンは回転数の幅が少ないからである。
 ガソリンエンジンとは根本的に差があるのだ。
ガソリンエンジンは燃料と空気を混合して、そこへ点火プラグで火をつける。
 ジーゼルエンジンは圧縮した空気へ燃料を噴射して発火させるのだ。
それで、ガソリンエンジンよりジーゼルエンジンは頑丈な仕組みであり、重さもあるのだ。
 だから、飛行機には使わない。 ジーゼルエンジンは戦車向きのエンジンなのである。
回転数も2600から3000回転(1分間だ。)が限界なのだ。
 それで、力はあるんだが、廻る速度は遅いのである。

 「しかし、九五式の6気筒エンジンは120馬力だったんだが。」と、少尉だ。
「あ、あ、それで3台のエンジンの組み合わせで360馬力じゃないのかですか。」と、主任技師だ。
 「それは、無理してギアで3基のエンジンを廻してるからですよ。」「内部抵抗がありますからね。」と、答える主任だ。
 現在でもエンジンの馬力は、かなりが内部抵抗で失われているのだ。
それは、機械なら当然のこともあるのだ。
 「そして、追加の斜め装甲ですよ。」と、傾斜装甲を叩く主任だ。
「厚さは、10ミリです。」「それで、九七式の前部は25ミリですから合計35ミリになります。」
 「それは、ありがたい。」と、素直に喜ぶ少尉だ。
なんせ、満州国のために戦死は、正直イヤだからだ。
 ひいては、日本の防衛のためとはわかってるんだが・・・
「砲塔内も改造しましたよ。」と、主任がハッチを開ける。
 「いままでは、開くハッチでしたが、敵から狙らわれやすいので、スライド式にしました。」と、少し引いて横へ廻す方式で開けるのだ。
 ここは、ドイツの戦車の真似である。
「ソ連軍は狙撃兵が優秀らしいですから。」と、主任だ。
 そうなのだ、ソ連軍は女性を狙撃兵に採用しているのだそうだ。
なぜって、野郎より優秀だからだ。 狙撃兵は血も涙も無いヤツでないと・・・
 女性は、生理の関係で血を見るのを慣れてるのだ。
それで、看護婦なのである。 それに、未来へ生きて過去にこだわりがないからだ。
 つまり、ヒト殺しは女性が向いてるかも・・・女は後悔なぞ、しないのだ。
「そして、砲塔内は後部機銃をなくしましたので、かなり広くなりました。」と、内部を説明する主任だ。
 「それは、助かるよ、狭かったからな。」と、少尉が。
いくら、日本人が小柄でも装填手や砲手も居るんだ。 そこへ、車長だからな。
 居住性は大切なのである。
「そして、操縦手のハッチがありません。」と、欠点も述べる主任だ。
 「どうしても、操縦手用のハッチをつくると、前部の装甲が・・・」と、説明するのだ。
「それで、戦車の底に脱出用のハッチをつけました。」と、説明する主任だ。
 「操縦席の背後の底へ付けてあります。」「戦車は底が装甲が薄いですから。」と、底は8ミリの厚さなのである。
 一番、厚いところが砲身の根元である。 これは、どこの戦車も同じだ。
そして、後部や底は、薄いのである。 
 「まあ、敵の砲弾を喰らいやすいところを厚くするのは当然ですからね。」と、少尉も納得である。
 
 
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