日本戦車を改造する。

ゆみすけ

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満州型の誕生。

これが、満州の気候に合わせた戦車だ。

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 素人修理の戦車を点検した平井主任は、思うところがあったのだ。
内地の戦車では満州平原は戦えない・・・との結論が・・・
 「そこで、独自の満州型の戦車に改造したいのですが・・・」と、平井主任が・・・
本性を現した戦車整備隊である。
 会社で魔改造をやりすぎて・・・追い出された連中だったのだ。
予算を度外視した改造や、あまりに特化した魔改造だったからだ。
 そう、キチガイ組と揶揄されていたのだ。(現在と違いパワハラやセクハラは日常だったのだ。)
いまなら、究極のオタクとして意味が違ってるだろうが・・・
 
 「おい、隊長の許可は盗ったぞ。」と、主任が仲間へ・・・
「そうか、いよいよ好き放題の改造が、できるな。」「しかし、予算が・・・」「いいや、満州国が出すらしいぞ。」「それは、本当なのか。」「あ、あ、ソ連の脅威は満州国が本家だからな。」「それに、戦車隊は他にないからな。」「あ、あ、好き放題の改造が・・・」と、主任以下、眼の輝きが・・・恐ろしいのである。
「各員へ1両の戦車をあずける。」「おう。」「それで、思う存分やってほしい。」「お、お~う。」
 いちいち上司の許可なぞ取らなくていいし、予算もとりあえずはあるのだ。
「いいか、いつソ連の熊が攻めて来るやもしれん。」「勝てるヤツを作り上げるぞ。」
 その日から、そう時間がもったいないのだ。 飯を食うノモ忘れて、オタクどもは、動き出したのだ。
九七式がどうなるか・・・もちろん、基本形態は変わらないだろうが・・・各人が考えて考え抜いた工夫が盛り込まれた戦車が・・・
 溶接火花が消えない戦車の車庫である。
なんと、戦闘機のエンジンで発電機が・・・そして、電気溶接を・・・
 つまり、アーク溶接である。 戦闘機のエンジン(500馬力)の発電機だ。
大電力で分厚い鋼鉄の切断も可能なのだ。 欠点は五月蠅いのだ。 耳栓なしでは、作業ができないことだ。
 つまり、九七式はリベット留めの車台なのである。 
それで、砲弾がリベットに当たるとリベットが車内へ銃弾のごとく撥ねて戦車隊員を貫くのだ。
 それを防ぐための溶接なのである。
金と時間を度外視した戦車が・・・とりあえず、5両は出来つつあった。

 「なんと、1両が整備が終わったと。」と、今野少尉だ。
「え、え、それで見せようと・・・」「うむ、では・・・」と、今野少尉が戦車の車庫へ・・・
 車庫には整備中の戦車が溶接の火花を散らして・・・数量が整備中だ。
そして、眼の前には1両の整備が終わったヤツが鎮座していた。

 「これが、え、え、と、なんと言ったらいいんか・・・」と、少尉だ。
確か、九七式は砲塔に主砲と機銃が前後にあったのだが・・・後部銃座が無い。
 そして、前が斜め装甲に替わっていてハッチが、操縦士用のハッチが無い。
機銃は主砲の横へ付いてるようだ。 
 「砲塔が狭くなるから、後部銃座は外しました。」「そして、砲身へ同軸機銃を。」「そして、斜め装甲で前部をカバーして、耐弾性を高めました。」と、説明する主任だ。
 「最大の改造がエンジンです。」「いままでの12気筒を6気筒の3連エンジンで計240馬力ですよ。」
つまり、九五式の6気筒エンジンを3個詰め込んだのである。 
 6気筒エンジンは整備がカンタン(12気筒より)なのだ。 
「その240馬力で40キロ巡行も可能になります。」と、主任が・・・
 それで、後部エンジンカバーが膨らんでるのか・・・納得の少尉だ。
「では、最高戦闘速度は。」と、聞く。
 「そうですね、たぶん60はいけそうですね。」と、こぼす主任だ。
なんと、速度60キロ毎時かよ・・・掛け値無しかな・・・
 「もちろん、掛け値は無しです。」と、太鼓判の主任だ。
「欠点は重量が重くなり、船で輸送ができないことですね。」
 「なんせ、波止場のクレーンは15トンですが、これは25トンもありますからね。」
「では、ここではなんですから。」「練兵場で動かしてみましょうか。」と・・・・
 
 
 
 
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