日本戦車を改造する。

捕虜になったときは？

捕虜になって帰国しても戦犯ではない。

　「諸君、ここは満州国だ。」と、今野少尉が部下へ・・・まあ、あたりまえの話だが・・・
「派遣軍として、精一杯働くつもりだが・・・死にたくはない。」と、少尉だ。
　「今は紛争状態だ、いつソ連軍が侵攻してくるかは、わからない。」
「それで、その紛争で敵の手に堕ちる者もいるやも知れん。」
　「それで、その時の対処法を教える。」と、今野少尉が配下の隊員へ・・・
「戦車が破壊されて、武器や弾薬が尽きれば戦えない。」「退却ができなければ、降参するしかないときもある。」
　「つまり、白旗をあげることだ。」　白旗は降伏の合図である。
「降参しても、それが他に道がなければ戦後に戦犯には問われない。」と、続くける少尉だ。
　
　「降伏すれば、当然に相手の軍の将校から詰問されるだろう。」「諸君らは階級を明かし、敵であっても上官なら敬礼をしなければならない。」「それは、敵も同じだ。」「戦時国際法で決まっていることだ。」
　「しかし、階級と名前以外は言う必要はない。」「戦時国際法で、互いに取り決めている。」「しかし、それはあくまでも建前だ、例外は多々ある。」
　「それに、紛争現場では、なにが起きるかわからないものだ。」
「戦場とは、突発的な偶然が支配してるからな。」と、耳で聞いた話を、見てきたかのように話す少尉である。
　「まず、作戦どうりに戦いが進むなんてことは、マズないからな。」
と、いかにもな話の少尉である。
　すべて、先輩の上官からの受け売りなのだが・・・
「いいか、作戦が２割五分、運が２割五分、あとの５割は戦う気力だ。」と、力説する少尉だ。
　戦意がそがれた部隊は退却か、降伏しかないのだ。
「それで、敵は降伏したからといって殺すなよ。」
　「敵は武装解除して、必ず身体検査を忘れるなよ。」「凶器を隠してるかもしれんからな。」
「靴の中も見ろ。」「靴下へナイフを隠すヤツも多いからな。」
　「そのときに、戦利品だと言って、余計なモノは盗るなよ。」と、注意事項である。
「必ず、オレに知らせろ、情報に関することでないのなら、下げ渡すこともできるからな。」と、付け加える少尉だ。
　「ソ連軍の将校なら、それなりの拳銃を持ってるヤツもいる。」
「戦利品ではあるが・・・一度、必ず上へあげろ。」「自分でしまい込むなよ。」と、注意事項を述べる。
　なぜなら、敵のスパイが腕時計型の隠しカメラを・・・それを、戦利品として隠して仕舞いこんでしまい、重要な情報が・・・・
　それが、その後の戦争を決めるかもしれないからだ。
欺瞞情報ということもあるが・・・二次大戦で英国軍だったかな、戦死者へ欺瞞文書を持たせて、海へ流したのは・・・それに、まんまとドイツ軍が引っかかって・・・
　まあ、戦争とは騙し合いでもあるからな・・・
「オレ達は、シナ軍とは戦っていない。」「シナ軍相手には、装甲車部隊が派遣されている。」
　「シナ軍は戦時国際法なんて通用しない、マジで殺し合いだからな。」「まだ、露スケの方が話が少しは通じるかもしれないな。」と、シナ軍の横暴で欺瞞に満ちた法外な軍隊を・・・まあ、聞いた話だが・・・
　「まあ、シナは軍事産業がないから、欧州から買うしかないのだが。」
「それで、装甲車で十分戦えるそうだが。」と、聞いた話の少尉である。
　「オレ達はソ連軍の戦車が相手だ。」「シナのような烏合の蛮族相手ではないからな。」
と、戦車隊員ら前に、今野少尉の紛争現場での注意事項へ続くのだった・・・・