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東京光学の双眼鏡。
6倍の個別のピント合わせ。
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「では、斥候に。」と、軍曹が志願した。
「おまえが行ってくれるか。」と、加藤中尉だ・
「え、え、部下ばかりにやらせては・・・」
「では、これを持っていけ。」と、加藤中尉は自身の双眼鏡を渡す。
「ありがとうございます。」と、敬礼で返す軍曹だ。
光学兵器である、双眼鏡は部隊に配分はすくなかった。
時代が昭和初期だ。
日本海海戦の東郷元帥も双眼鏡を持っていた。
たしか、ドイツのツァイス製の倍率が替えられるヤツだ。
接眼部分が左右2個ずつあり、接眼部が計4個もある・・・
資料を観たことがあるが、使い勝手は悪そうだった。
加藤中尉が渡したヤツは使い勝ったがグンバツのヤツだ。
東京光学製の6倍の左右個別にピントを合わせるヤツだ。
この、個別にピントを合わせるヤツが埃や水が入りにくいのだ。
そして、左右の眼の視力は同じヒトばかりではない。
それぞれ、個別に合わせるヤツが使い勝手がいいのである。
光学兵器の会社だが、陸軍は東京光学で海軍は日本光学だったそうだ。
東京光学はトプコンといって・・・すでに、潰れてしまったそうだ。
日本光学はニコンだが・・・潰れそうだ・・・諸君、ニコンのカメラを買って欲しいのだ。
ここで、余談だが・・・
双眼鏡は、4倍から6倍が使い勝手が良いのだ。
10倍とか12倍は、手振れが酷くて使えない。
まして、20倍から120倍ズームなぞ、ゴミである。
素人は倍率が高いヤツが良いと勘違いするからだ。
なんせ、著者がそうだった。
8倍から12倍ズームを学生の頃、貯金して買った覚えが・・・
まだ、あるが・・・ゴミである。
たしか、コピターという名前だったかな・・・
ズームは光学系に無理が多いから画像が歪んで・・・使えないのだ。
それに、重いのである。
光学ガラスは結構重いのだ。
まずは、軽いヤツが戦場では使い勝手が良いのである。
山オトコいわく、荷は軽いほどイイのである。
斥候で長時間の活動になると、重い双眼鏡は肩がこるからだ。
そして、ここは満州平原である。
満州平原は埃が・・・砂漠と同等に砂埃が・・・
それで、双眼鏡は単独にそれぞれピントを合わせるヤツがゴミや砂埃が入らないのである。
そして、光学ガラスはガラスが柔らかいのだ。
普通のガラスの比べてだが・・・
それでも、砂埃で傷が付きやすい。
それで、光学ガラスの上に普通のガラスを1枚重ねてあるのだ。
当時は、まだレンズのコーティング(レンズの反射防止の膜)が無いころである。
それで、内面反射が多いから、双眼鏡の内部は黒い墨塗である。
レンズの縁(ふち)も黒く塗ってあるのだ。
安価なヤツはレンズの縁は黒く塗ってない、そのまんまである。
話を戻そう。
「着たっ、あれがソ連軍の戦車かっ。」と、軍曹が初めて見る。
なんか、八九式より背が低く、
「砲身が長いぞ。」と、T26B型の長砲身に気が付いたのだ・・・
「これは、いかんぞ。」と、急いで隊長へご注進だ。
「隊長、敵は長砲身ですぞ。」
「なにっ。」と、八九式の短い砲身を観る・・・
長砲身は砲弾の薬莢の火薬量が多いということなのだ。
つまり、同じ砲でも装甲の貫通能力が大きいということなのだ。
「これは、待ち伏せ攻撃では・・・最悪、撃ち負けて・・・玉砕も・・・」
ここで、全滅とはいわない日本陸軍だ。
全滅という言葉は日本陸軍では禁句なのである。
つまり、結婚式で別れるという言葉がタブーと同じなのである。
それで、全滅と言わないで玉砕というのである。
「それで、敵の数は?」「あ、あ、言い忘れました、20両はいるかと。」
「ふむ、これは益々まずいぞ。」と、加藤中尉だ。
「敵は、この長春の街へ、まず斥候を出すだろう。」「ですね。」と、軍曹が同意する。
「でも、隊長。」「なんだ。」
「待ち伏せで、初弾を撃ちこむしか対処法がありませんが。」
「うむ、そうなのだ。」「さて、どうするかだが・・・」と、思案にくれる加藤中尉だ。
「敵は20両だな。」「おそらく。」「うむ。」
「どうだ、パット見、我が八九式で抜けそうか?」と、軍曹へ質問する中尉だ。
「距離が近かければ、装甲厚はトントンかと・・・」「そうか・・・」
「では、待ち伏せだが方法を変えるぞ。」
「どうするんで?」と、軍曹だ。
うかうかしてたら、ソ連軍が・・・時間が無いのだ。
「広場の周りの小屋へ隠れるのは無しだ。」「ここは、街の外周で、待ち伏せするんだ。」
「それで、斥候で敵の侵攻方向の逆を盗るんだ。」
「各車の無線を生かして、各車へオレが展開方向を指示する。」
「いいかっ、そのことを各車へ。」
「わかりました。」と、軍曹が伝令に走る。
ソ連軍は東方向から侵攻してくる。
「こちら、加藤だ。」
「いまから、各車の配置箇所を指示する。」と、無線電話で伝える加藤中尉だ。
日本軍の八九式には短波の無線電話機が装備されていた。(これは、ラノベだ。)
街の大まかな図面は各車へ渡されていた。
そして、図面には枠がつくってあり、その枠番号で指示する加藤中尉である。
どうして、作戦を変更したのか・・・・
小屋へ隠れて、広場へ集まる敵を狙うのも、案には違いないが・・・
リスクが大きいのだ。
まず、敵のソ連軍が広場で休憩するとは限らないからだ。
常識で測れないのが、露スケなのだ。
まあ、鮮人やシナ人よりはマシだが。
「いいか、敵の動きで待ち伏せ場所は、無線で逐一伝えるから、そのつもりで。」と、指示する加藤中尉である。
内地から派遣されるとき、無線機は隊長車だけだった。
「内地と連絡できない無線がオレの戦車だけにあっても。」と、無理を押し通して全戦車へ無線機搭載を進言した加藤中尉だ。
「あのとき、無理を言って全車へ無線機搭載して、よかったわい。」と、ソ連軍の戦車への対処を無線で伝えられることで必勝を確信する加藤中尉である。
「隊長、やはり東方向から進軍してきます。」と、6号車から無線が入る。
八九式は敵のT26B型より背が高い。
それで、敵より先に発見できるのだ。
いよいよ、ソ連軍戦車隊VS日本陸軍戦車隊の幕が切って落とされたのである。
「おまえが行ってくれるか。」と、加藤中尉だ・
「え、え、部下ばかりにやらせては・・・」
「では、これを持っていけ。」と、加藤中尉は自身の双眼鏡を渡す。
「ありがとうございます。」と、敬礼で返す軍曹だ。
光学兵器である、双眼鏡は部隊に配分はすくなかった。
時代が昭和初期だ。
日本海海戦の東郷元帥も双眼鏡を持っていた。
たしか、ドイツのツァイス製の倍率が替えられるヤツだ。
接眼部分が左右2個ずつあり、接眼部が計4個もある・・・
資料を観たことがあるが、使い勝手は悪そうだった。
加藤中尉が渡したヤツは使い勝ったがグンバツのヤツだ。
東京光学製の6倍の左右個別にピントを合わせるヤツだ。
この、個別にピントを合わせるヤツが埃や水が入りにくいのだ。
そして、左右の眼の視力は同じヒトばかりではない。
それぞれ、個別に合わせるヤツが使い勝手がいいのである。
光学兵器の会社だが、陸軍は東京光学で海軍は日本光学だったそうだ。
東京光学はトプコンといって・・・すでに、潰れてしまったそうだ。
日本光学はニコンだが・・・潰れそうだ・・・諸君、ニコンのカメラを買って欲しいのだ。
ここで、余談だが・・・
双眼鏡は、4倍から6倍が使い勝手が良いのだ。
10倍とか12倍は、手振れが酷くて使えない。
まして、20倍から120倍ズームなぞ、ゴミである。
素人は倍率が高いヤツが良いと勘違いするからだ。
なんせ、著者がそうだった。
8倍から12倍ズームを学生の頃、貯金して買った覚えが・・・
まだ、あるが・・・ゴミである。
たしか、コピターという名前だったかな・・・
ズームは光学系に無理が多いから画像が歪んで・・・使えないのだ。
それに、重いのである。
光学ガラスは結構重いのだ。
まずは、軽いヤツが戦場では使い勝手が良いのである。
山オトコいわく、荷は軽いほどイイのである。
斥候で長時間の活動になると、重い双眼鏡は肩がこるからだ。
そして、ここは満州平原である。
満州平原は埃が・・・砂漠と同等に砂埃が・・・
それで、双眼鏡は単独にそれぞれピントを合わせるヤツがゴミや砂埃が入らないのである。
そして、光学ガラスはガラスが柔らかいのだ。
普通のガラスの比べてだが・・・
それでも、砂埃で傷が付きやすい。
それで、光学ガラスの上に普通のガラスを1枚重ねてあるのだ。
当時は、まだレンズのコーティング(レンズの反射防止の膜)が無いころである。
それで、内面反射が多いから、双眼鏡の内部は黒い墨塗である。
レンズの縁(ふち)も黒く塗ってあるのだ。
安価なヤツはレンズの縁は黒く塗ってない、そのまんまである。
話を戻そう。
「着たっ、あれがソ連軍の戦車かっ。」と、軍曹が初めて見る。
なんか、八九式より背が低く、
「砲身が長いぞ。」と、T26B型の長砲身に気が付いたのだ・・・
「これは、いかんぞ。」と、急いで隊長へご注進だ。
「隊長、敵は長砲身ですぞ。」
「なにっ。」と、八九式の短い砲身を観る・・・
長砲身は砲弾の薬莢の火薬量が多いということなのだ。
つまり、同じ砲でも装甲の貫通能力が大きいということなのだ。
「これは、待ち伏せ攻撃では・・・最悪、撃ち負けて・・・玉砕も・・・」
ここで、全滅とはいわない日本陸軍だ。
全滅という言葉は日本陸軍では禁句なのである。
つまり、結婚式で別れるという言葉がタブーと同じなのである。
それで、全滅と言わないで玉砕というのである。
「それで、敵の数は?」「あ、あ、言い忘れました、20両はいるかと。」
「ふむ、これは益々まずいぞ。」と、加藤中尉だ。
「敵は、この長春の街へ、まず斥候を出すだろう。」「ですね。」と、軍曹が同意する。
「でも、隊長。」「なんだ。」
「待ち伏せで、初弾を撃ちこむしか対処法がありませんが。」
「うむ、そうなのだ。」「さて、どうするかだが・・・」と、思案にくれる加藤中尉だ。
「敵は20両だな。」「おそらく。」「うむ。」
「どうだ、パット見、我が八九式で抜けそうか?」と、軍曹へ質問する中尉だ。
「距離が近かければ、装甲厚はトントンかと・・・」「そうか・・・」
「では、待ち伏せだが方法を変えるぞ。」
「どうするんで?」と、軍曹だ。
うかうかしてたら、ソ連軍が・・・時間が無いのだ。
「広場の周りの小屋へ隠れるのは無しだ。」「ここは、街の外周で、待ち伏せするんだ。」
「それで、斥候で敵の侵攻方向の逆を盗るんだ。」
「各車の無線を生かして、各車へオレが展開方向を指示する。」
「いいかっ、そのことを各車へ。」
「わかりました。」と、軍曹が伝令に走る。
ソ連軍は東方向から侵攻してくる。
「こちら、加藤だ。」
「いまから、各車の配置箇所を指示する。」と、無線電話で伝える加藤中尉だ。
日本軍の八九式には短波の無線電話機が装備されていた。(これは、ラノベだ。)
街の大まかな図面は各車へ渡されていた。
そして、図面には枠がつくってあり、その枠番号で指示する加藤中尉である。
どうして、作戦を変更したのか・・・・
小屋へ隠れて、広場へ集まる敵を狙うのも、案には違いないが・・・
リスクが大きいのだ。
まず、敵のソ連軍が広場で休憩するとは限らないからだ。
常識で測れないのが、露スケなのだ。
まあ、鮮人やシナ人よりはマシだが。
「いいか、敵の動きで待ち伏せ場所は、無線で逐一伝えるから、そのつもりで。」と、指示する加藤中尉である。
内地から派遣されるとき、無線機は隊長車だけだった。
「内地と連絡できない無線がオレの戦車だけにあっても。」と、無理を押し通して全戦車へ無線機搭載を進言した加藤中尉だ。
「あのとき、無理を言って全車へ無線機搭載して、よかったわい。」と、ソ連軍の戦車への対処を無線で伝えられることで必勝を確信する加藤中尉である。
「隊長、やはり東方向から進軍してきます。」と、6号車から無線が入る。
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