日本戦車を改造する。

ゆみすけ

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T26B型VS八九式改

魔改造が通用するのか?

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 八九式中戦車はソ連軍のT26B型に対抗できない。
鹵獲したT26B型での模擬戦で明らかになったことである。
 そのころ遅ればせながら、満州国の製鉄所の溶鉱炉に火が入って銑鉄が生産できるようにメドがたった。
その鋼鉄を玉鋼の工程を加味して・・・戦車用の粘りと硬さを兼ね揃えた装甲板が生産できたのだ。
 そして、満州国戦車開発会社にて、魔改造が八九式へ・・・
「ソ連軍が再び越境してくる前に改造を終わらせねばならない。」と、急ぐ技師らである。
 「でも、それでは砲身の再作成に時間がかかりすぎるぞ。」
「とても、新たに鋳造なぞできはしないぞ。」
 「最低でも1年は・・・」
「だから、この際は奥の手だよ。」と、鹵獲した戦車を示す。
 「まさかっ、ソ連のヤツかよ!」
「そうだ、この際は・・・仕方がないが・・・」
 「まあ、主任がそれでイイんなら。」と、臭いモノにフタを・・・の、日本人の悪い癖が・・・
「まあ、そう言うなよ。」「このソ連軍の45ミリ長砲身なんだが・・・」と、尺を計る。
 「八九式の59ミリ短砲身と径がほとんど同じなのだよ。」
「では・・・」
 「そう、入れ替えるだけなんだ。」
「たまには、うまく物事が運ぶことも、あるんだな・・・」と、新人の技師が感心する。

 「で、砲弾は?」「まさか、ソ連軍のヤツですか?」
「ふむ、我が軍は榴弾しかないからな。」つまり、歩兵を殲滅するための爆発する砲弾だ。
 それは、対戦車には向かない。
5センチくらいある、敵戦車を打ち砕くためには、砲弾の先が硬い徹甲弾でないと・・・
 それも、タングステン鋼などの硬い金属が望ましいのだ。
タンクステン鋼なら、倍の装甲も撃ち抜けるかも・・・
 しかし、タンクステン鋼は高額で満州国では・・・無理だ。
それで、重い鋼鉄の砲弾を・・・両手で持たないとダメだな・・・
 試しに技師の1人が砲身の遊底をずらして、砲弾を込めようと・・・
「いかん、ギックリ腰に・・・」と、ヘタレこんだのだった。
 装填手の真似はカンタンに見えて・・・なかなかなのだ。
それで、ソ連製の砲弾に鋼鉄の先を付け足す方式で徹甲弾を捏造したのだった。
 徹甲弾は・・・生産ラインが出来てからということである。

 増加装甲が前面に付いたのと、砲身が長砲身となった・・・あとは、砲弾が長くなった分が・・・
無線機に位置が砲塔後部に・・・
 そして、無線機があったことろが・・・砲弾ラックになったのである。
「改造した八九式に慣れなければ、戦車内は暗いからな。」と、いう少尉だ。
 車内ランプは赤い耐衝撃ランプだ。
まあ、暗いのだ。
 なぜなら、明るいランプでは、外部に光が漏れる危険があるからだ。
戦車内部は薄緑色っぽい白色なのだ。
 それで、ほのかな光でも、内部で行動できるのだ。
ハルピンの街の入り口で待ち構えるソ連軍だ。
 それへ向かって進軍する、日本陸軍の満州派遣戦車隊である。
「隊長、そろそろ目盛りが・・・」と、操縦手だ。
 「わかった、全車に告ぐ。」「給油がてら、小休止だ。」
「トラック隊へ。」「こちら、トラック了解です。」「よしっ。」
 今野少尉は砲塔から地面へ降りる。
やはり、大地の感触はイイものだ。
 戦車の乗り心地は悪くはないが・・・振動は多いのだ。
それで、長時間の振動は体に良くないらしい。
 隊員には、3時間ごとの休憩を入れる少尉だ。
軍装がエンジンの熱で温めたコーヒーを配っている。
 「少尉も、どうですか。」と、「あ、あ、頼むよ。」と、カップを渡す少尉だ。
カップはアルミの茶碗のもコップのもなる。
 腰にぶら下げてるのである。
基本、隊員らは目の前のご馳走は飲み食いする。
 なぜなら、いつ戦死かわからないからだ。
戦場は流れ弾も飛んでくるのだ。
 ビクビクだが・・・怖がってばかりでは・・・戦えない・・・
それに、怖がっても、どうに出来はしないのだ。
 戦車隊にあこがれて入隊したのだ。
荒れ地をモノともしない戦車にあこがれたのだ。
 戦車隊への道のりは容易くはなかったのだ。
機械工学や砲弾の弾道計算なぞの座学もカンタンではない。
 壊れたエンジンを道具無しで治さねばならない。
戦場に道具なんて落ちてないからだ。
 シナの紛争地へ装甲車部隊での実地研修では・・・死にかけた少尉だった。(まだ、見習い士官だ。)
装甲車部隊の伍長に助けられた今野君だった。
 シナ兵への銃撃が遅れて・・・敵がモーゼル機関銃で・・・装甲車に穴が・・・
側面から、シナ機関銃陣地への榴弾砲の援護で助かったのだ。
 もう少しで運転手ともども戦死だったろう・・・
冷や汗で、すまないことだったのだ。
 しかし、実地訓練としては満点だったのだ。
なぜなら、命の危険を理解させる研修だったのだ。
 装甲車部隊は、敵にモーゼル機関銃があると踏んで研修させるために交戦をしたのである。
かなりの余裕がないと、できない研修作戦だ。
 シナ兵に対して、勝てる絶対の自信がないとできないだろう。
一般住民のフリで、いきなり便衣兵となり攻撃してくるシナ兵なのだ。
 シナの一般市民なら・・・先に攻撃はできない・・・それが、陸戦協定なのだ。
相手が便衣兵(ゲリラ)と判明してからの追撃しか、国際法上は違法である。
 律儀に守る、日本陸軍である。
つまり、かなりの交戦能力だということなのだ。
 我が、戦車隊もそうありたいと思う、今野隊長である。


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