日本戦車を改造する。

ゆみすけ

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ソ連軍との交渉。

敵も、猿モノ引っかく者だ。

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 戦いは終わった。
強者(つわもの)どもの夢の跡・・・とは、ならなかったのだ。
 なぜなら、相手はソ連軍なのだ。
熊なのである。
 露スケ、露スケと言葉では、バカにしたようなことなんだが・・・それは、建前で言ってるだけなのだ。
タイマンでケンカをすれば・・・あの熊相手に勝てるわけないのだ。
 戦車とか戦闘機などの操縦で戦って、勝ってるだけである。
ガチのガチンコの殴り合いなら、勝見込みは皆無なのだ。
 日露戦争でも、コサック兵の突撃では、小柄な日本兵はボーリングのピンのように倒されたのだ。
もう、トラウマのレベルなのである。
 戦車対決では日本軍が勝利したんだが・・・リングの上なら・・・あぶない、あぶない・・・
それで、タイマン勝負の話し合いは、双方が殴り合いにならないように・・・日本側は注意を怠らないのである。
 水師営の会談でも、乃木将軍はロシア側へ帯刀を許している・・・ロシア側があまりにみじめでは・・・との武士の気遣いなのだが・・・本音の乃木将軍は、ガチの殴り合いでは勝てないと・・・まあ、そんなことはないだろうが・・

 今野少尉はソ連側のイワン中尉へ交渉の下話である。
国際会議や交渉では、事前にあらすじが決まっているのである。
 でないと、とんでも会議になり果てるからだ。
そして、その下話をイワン中尉が基地へ問い合わせて
 交渉へ望むのである。
しかし、しかしだ。
 ソ連軍の基地からの返答は・・・とても、日本軍へ言えるようなしろものではなかったのだ。
それで、イワン中尉は、ほとほと参ってしまったが・・・
 でも、文章の理解の仕方を替えれば、なんとかなりそうな気も、しないでもないような・・・

 そして、イワン中尉は下話を今野少尉へ・・・
「なんと、貴国は負けたのですぞ。」と、今野少尉が切れるかと・・・
 いや、いや、ソ連軍の横暴さは日露戦争で痛いほど知ってる日本軍なのである。
「ふむ、貴国は河から下流をソ連領と・・・」
 「上流を満州国が、というのですな。」と、日本軍の今野少尉が問う。
上流は山岳地帯で利用価値はないからだ。
 つまり、ソ連のコミンテルンは上流との交換を提案してきたのだ。
とても、満州国が飲める条件ではない。
 しかし、ケンカしては負けだ。
紛争が全面戦争だからだ。
 その全面戦争を狙ってるコミンテルンだ。
「上流も下流と面積は変わらんからな。」と、イワン中尉だ。
 確かに、同じだが・・・
まてよ、ソ連は黒龍江の上流の山岳地域に金属鉱脈があることを、まさか知らないのかっ!
 日本陸軍の調査隊がボールベアリングして、銅と鉄鉱石の・・・
それは、日本軍内の機密事項だ。
 いずれ、機会を見てソ連から・・・
確かに、下流は耕作地としては価値がある。
 しかし、所詮は麦畑だ。
ところが、黒龍江の上流には鉄と銅の鉱脈が隠されているのだ。
 このことは、満州政府も知らないことだ。
案内の馬賊は・・・ソ連軍との戦闘で全滅した隊だったからな。

 いずれ、全面戦争になるやも・・・そのとき、鉄や銅は必須だ。
鉄がなければ軍艦や戦車は造れない。
 銅がなければ、電子部品が造れない。
それに、調査隊は不思議な鉱脈も発見してるのだ。(ウラン鉱脈。)
 この情報がなかったら・・・交渉次第では、日本が地下資源を手にいれるか、どうかの際どい話なのだ。
騎馬民族は山岳地帯には興味はないから、満州政府から鉱脈を買い上げることもできそうだ。

 「相互不可侵条約と下流をソ連側へ上流は満州国へ。」の下話がまとまったのだ。
満州政府は、いままでソ連邦が国として認知していなかった・・・
 それを、国として認めることも、条約へ組み込まれたのである。
パット見は、満州国が紛争は勝利したのだが・・・互いにトントンの紛争処理となったのである。
 もちろん、山岳地帯の金属鉱脈は日本軍だけが知ってるのである。
イワン中尉は、モスクワの指示どうり交渉して、それなりの結果を出せたので・・・ご機嫌であった。
 互いに条約文を交換して、握手である。
あとは、双方が条約を守るか、どうかである。
 まあ、シナや半島ではないから・・・ある程度は、守るだろうが・・・
本来は軍人は紛争処理の条約は関与しないんだが・・・シベリアという遠方であること、満州政府が日本陸軍へ丸投げしたことから、軍人同士の条約交渉と締結となってしまったのである。
 



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