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氏神様へ、無事な帰国のお礼を・・・
神様へは、願うのではなくお礼を示す云々・・・
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「兄様、氏神様へは・・・」「そうだな、明日にでも。」
「いいえ、それはなりませんわ。」「あたくしが一緒に参りましょう。」と、妹が少尉の腕をひっぱる。
「そうか、なら。」と、腰を上げる少尉殿だ。(シスコン丸出しの野郎だ。)
「すぐに帰るから、すこしまっててくれ。」と、玄関先へ婚約者を放置する、ダメな少尉だ。
つまり、少尉にとり、妹は絶対なのだ。
まともには、勝てない相手なのである。
そう、妹は巨大な敵だ。 作戦を立てなば、ならない。
ますは、親から堕とさねばならない。
敵の外堀を埋めてから、本丸(妹御)を攻めるのがセオリーだわ、と思う凛子である。
なかなかの、策士の凛子なのである。
こうして、まず父親という外堀を埋めた凛子であった。
「はやくぅ~お兄様。」と、手を引っ張る妹御だ。
「まあ、まて小百合。」と・・・妹御は小百合かよっ・・・!
なんて、ぴったりの名前なんだ。
和服(黄八丈小袖)が似合う・・・大和撫子である。(もちろん、着物だからノーパンだ。)
江戸小町と、いい勝負ができそうなくらいだ。
髪は、カラスの濡れ羽色だ。
髪型はクレオパトラ型というか・・・長めのストレートだ。
日本を代表する、妹御といっても過言ではない。
まるで、市松さんなのだ。(市松人形)
メイド・イン・ジャパンなのである。
凛子はメイド・イン・馬賊・・・いや満州である。
その差は、大きいのである。
凛子の敵は、日本の対米戦より無理が・・・
やがて、氏神様へ・・・鳥居をくぐる二人だ。(手を清めることを忘れてはならない。)
そして、賽銭箱の前で横を下から目線で殺人光線をバチバチと飛ばすのだ。
今野兄貴は・・・黙って・・2礼をする。
そして、柏手を2回だ。
それで、妹御もそろって柏手である。
凛子が見たら・・・ブチ切れそうな絵柄である。
今野少尉も罪作りなのである。
そして、1礼して・・・つまり、二礼二拍手一礼が本来のやり方なのだ。
現在は2拍手と1礼で・・・が、後ろが詰まってるからね・・・
ここには、二人だけだから・・・正式なやり方だ。
「兄ちゃん、何を?」「それは、家族の平穏だよ。」と、一般回答だ。
「あたいは、兄ちゃんだけの幸せを願ったよ。」と、直球の妹の小百合だ。
これでは、凛子は勝てないのである。
「いや、小百合。」「ハイ。」と、下から上目で殺人光線をビビビのビの小百合である。
一瞬、めまいが・・・そこは、ヤラれては・・・
「氏神様へは、お礼をのべるのだ、願い事はダメなのだよ。」と、たしなめる兄貴だ。
「そうなの。」と、知ってて知らないフリの小百合だ。
なかなかの策士なのである。
周りには誰もいない・・・落とすなら、今なのだ。
それも、神様の面前だ。 神前結婚を強行できるのだ。
禁断の領域に一気に舵を切る、妹小百合だ。
「あやいは、兄ちゃんだけだよ。」と、殺人光線を下から上へ・・・ビビビのビと注ぎ込んだ。
目まいが、クラクラの今野君だ。
だいたい、妹が居たから・・・オナゴが近寄ってこなかった今野君である。
学校帰りに女友達と並んで歩いていたら・・・いつのまにか・・・小百合がやってきて・・・
気が付いたら、オンナ友達は・・どこへ・・・
それが、陸軍幼年学校まで・・・そこは、入寮だから、小百合はいなかったのだが・・・周りにオナゴは皆無である。
そんな、こんなで、オンナっ化がなかったのだが・・・満州国で・・・
それが、判明したから・・・ここは、一気に攻める小百合なのだ。
お兄ちゃんは、誰にも渡さないわ、と内心に決するのである。
満州への派遣で・・・すいぶん、泣いた小百合なのだ。
もう、泣かないのである。
泣くのは・・・あいつよ、だ。
オナゴの戦いは非情なのである。(妥協なんて皆無だ。)
徹底的に相手のオナゴを痛めつけるのが、オンナのサガなのである。
「お兄ちゃん、ここで今、決めてよ。」と、迫る妹御である。
「まあ、待て。」「話せば、わかる。」と、苦しい言い訳の兄貴である。
「問答無用だわ。」「兄貴はあたいんだから。」と、今野少尉へ抱き付いた。
どうする、家では凛子が・・・
どうする、今野少尉は・・・
なんせ、妹大好き人間の今野少尉だ。
回答は決まってるのだ。
「わかったよ、小百合の言う通りにするよ。」と、言わざるを得ないのだ。(情けないヤツなのだ。)
ヘタレなのだよ・・・妹には、絶対に勝てない少尉様なのだ。
「あたいは、誰とも結婚しないわ。」「ここで、誓ってよ。」と、迫るのだ。
つまり、凛子はイヤだわ、が小百合の本心なのである。
「わかったよ、じゃあ凛子は内地へは連れてこないよ。」と、言わざるをえないのだった。
「それなら、いいわ。」「満州妻なら、兄貴を許すわ。」と、顔が微笑む妹御だ。
「じゃあ、神様の前で誓いましょう。」と、命令口調である。
つまり、立場が妹が上になったのである。
以前から、そうだったんだが・・・妹の言うなりとなった、今野少尉殿である。
「ここに、あたい達は心の夫婦として・・・」と、誓いの言葉を・・・
心の夫婦、なかなか考えたものだ。
つまり、肉体関係は実妹だから、ご法度なのだ。
血が濃いから、奇形児が産まれる確率があるからだ。
不幸な子は産みたくないのである。
こうして、凛子の満州妻という立場が決まったのだが・・・
この事実は、終生の兄と妹の秘密となって、小百合は終生、独身だったとか・・・神のみぞ知るということである。
「いいえ、それはなりませんわ。」「あたくしが一緒に参りましょう。」と、妹が少尉の腕をひっぱる。
「そうか、なら。」と、腰を上げる少尉殿だ。(シスコン丸出しの野郎だ。)
「すぐに帰るから、すこしまっててくれ。」と、玄関先へ婚約者を放置する、ダメな少尉だ。
つまり、少尉にとり、妹は絶対なのだ。
まともには、勝てない相手なのである。
そう、妹は巨大な敵だ。 作戦を立てなば、ならない。
ますは、親から堕とさねばならない。
敵の外堀を埋めてから、本丸(妹御)を攻めるのがセオリーだわ、と思う凛子である。
なかなかの、策士の凛子なのである。
こうして、まず父親という外堀を埋めた凛子であった。
「はやくぅ~お兄様。」と、手を引っ張る妹御だ。
「まあ、まて小百合。」と・・・妹御は小百合かよっ・・・!
なんて、ぴったりの名前なんだ。
和服(黄八丈小袖)が似合う・・・大和撫子である。(もちろん、着物だからノーパンだ。)
江戸小町と、いい勝負ができそうなくらいだ。
髪は、カラスの濡れ羽色だ。
髪型はクレオパトラ型というか・・・長めのストレートだ。
日本を代表する、妹御といっても過言ではない。
まるで、市松さんなのだ。(市松人形)
メイド・イン・ジャパンなのである。
凛子はメイド・イン・馬賊・・・いや満州である。
その差は、大きいのである。
凛子の敵は、日本の対米戦より無理が・・・
やがて、氏神様へ・・・鳥居をくぐる二人だ。(手を清めることを忘れてはならない。)
そして、賽銭箱の前で横を下から目線で殺人光線をバチバチと飛ばすのだ。
今野兄貴は・・・黙って・・2礼をする。
そして、柏手を2回だ。
それで、妹御もそろって柏手である。
凛子が見たら・・・ブチ切れそうな絵柄である。
今野少尉も罪作りなのである。
そして、1礼して・・・つまり、二礼二拍手一礼が本来のやり方なのだ。
現在は2拍手と1礼で・・・が、後ろが詰まってるからね・・・
ここには、二人だけだから・・・正式なやり方だ。
「兄ちゃん、何を?」「それは、家族の平穏だよ。」と、一般回答だ。
「あたいは、兄ちゃんだけの幸せを願ったよ。」と、直球の妹の小百合だ。
これでは、凛子は勝てないのである。
「いや、小百合。」「ハイ。」と、下から上目で殺人光線をビビビのビの小百合である。
一瞬、めまいが・・・そこは、ヤラれては・・・
「氏神様へは、お礼をのべるのだ、願い事はダメなのだよ。」と、たしなめる兄貴だ。
「そうなの。」と、知ってて知らないフリの小百合だ。
なかなかの策士なのである。
周りには誰もいない・・・落とすなら、今なのだ。
それも、神様の面前だ。 神前結婚を強行できるのだ。
禁断の領域に一気に舵を切る、妹小百合だ。
「あやいは、兄ちゃんだけだよ。」と、殺人光線を下から上へ・・・ビビビのビと注ぎ込んだ。
目まいが、クラクラの今野君だ。
だいたい、妹が居たから・・・オナゴが近寄ってこなかった今野君である。
学校帰りに女友達と並んで歩いていたら・・・いつのまにか・・・小百合がやってきて・・・
気が付いたら、オンナ友達は・・どこへ・・・
それが、陸軍幼年学校まで・・・そこは、入寮だから、小百合はいなかったのだが・・・周りにオナゴは皆無である。
そんな、こんなで、オンナっ化がなかったのだが・・・満州国で・・・
それが、判明したから・・・ここは、一気に攻める小百合なのだ。
お兄ちゃんは、誰にも渡さないわ、と内心に決するのである。
満州への派遣で・・・すいぶん、泣いた小百合なのだ。
もう、泣かないのである。
泣くのは・・・あいつよ、だ。
オナゴの戦いは非情なのである。(妥協なんて皆無だ。)
徹底的に相手のオナゴを痛めつけるのが、オンナのサガなのである。
「お兄ちゃん、ここで今、決めてよ。」と、迫る妹御である。
「まあ、待て。」「話せば、わかる。」と、苦しい言い訳の兄貴である。
「問答無用だわ。」「兄貴はあたいんだから。」と、今野少尉へ抱き付いた。
どうする、家では凛子が・・・
どうする、今野少尉は・・・
なんせ、妹大好き人間の今野少尉だ。
回答は決まってるのだ。
「わかったよ、小百合の言う通りにするよ。」と、言わざるを得ないのだ。(情けないヤツなのだ。)
ヘタレなのだよ・・・妹には、絶対に勝てない少尉様なのだ。
「あたいは、誰とも結婚しないわ。」「ここで、誓ってよ。」と、迫るのだ。
つまり、凛子はイヤだわ、が小百合の本心なのである。
「わかったよ、じゃあ凛子は内地へは連れてこないよ。」と、言わざるをえないのだった。
「それなら、いいわ。」「満州妻なら、兄貴を許すわ。」と、顔が微笑む妹御だ。
「じゃあ、神様の前で誓いましょう。」と、命令口調である。
つまり、立場が妹が上になったのである。
以前から、そうだったんだが・・・妹の言うなりとなった、今野少尉殿である。
「ここに、あたい達は心の夫婦として・・・」と、誓いの言葉を・・・
心の夫婦、なかなか考えたものだ。
つまり、肉体関係は実妹だから、ご法度なのだ。
血が濃いから、奇形児が産まれる確率があるからだ。
不幸な子は産みたくないのである。
こうして、凛子の満州妻という立場が決まったのだが・・・
この事実は、終生の兄と妹の秘密となって、小百合は終生、独身だったとか・・・神のみぞ知るということである。
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