B29を撃墜する方法。

ゆみすけ

文字の大きさ
66 / 344
機体の強度。

防弾を認めさせた!

しおりを挟む
 「いいですか、これだけは認めていただきたい。」 主任技師が軍部のお偉方に説明だ。 来年の模擬空戦への月光の設計変更の会議である。 軍部は(陸軍だ。)機体が分解しても爆撃機を撃墜判定までもっていった日本軍のメンツはたった。 つまり、いつになく軍部は機嫌がよかったのだ。 今回の渡米には軍部は参加していない。 操縦士は軍人だが、空尉であり、下士官だ。 そう、つまり幹部は、すべて技師らの技術系の者達であった。 そう、軍部のお偉方はメンツが大切だ。 負けるわけにはいかないのだ。 それで、他人に渡米させて、模擬空戦までやらせたのだ。 そして、負けると踏んでいたが、撃墜判定を得たのは、我が国だけだ。 そして、見事に墜落事故から生還したのだ。 見世物ではないが、ショーとして最高の出来だった。 まあ、言い方は悪いのだが、現実は・・・なのだ。 今回のことで、技師らの発言力が大きくなったのだ。 軍部の幹部ほど威張るのが、日本軍の欠点だ。 階級と人格は一致しないのである。 戦後の米軍の日本軍への評価だが、下士官までは、優秀だが、上にいくほど劣るとのことだった。 江戸末期と同じだ。 明治維新は、下級武士がメインである。 徳川の将軍は逃げてばかりだった。 おぼっちゃんでは、いくさは出来ないからね。 「今回の機体分解は防弾をケチった機体の強度不足が原因です。」 「つまり、防弾が大切なんです。」 戦後、一式陸攻が、なんで防弾がなかったのか。 その理由を技師の人が言っていた。 「あれは、軍部が航続距離を要求したから、4発エンジンを提案したが、軍部が防弾より航続距離を重視したからだ。」 とのことだ。 4発のエンジンでないと、防弾装備の長距離爆撃機は設計が無理だった。  だから、米国も英国も4発エンジンだ。 なぜ、日本だけなのか。 乗員の命より、航続距離重視の軍部上層部のヤツらのせいなのだ。 なんせ、お偉いさんは、自分が出撃しないからね。 日本が負けた時、上層部でも責任を取り割腹自殺した幹部もいたが、ほとんどのヤツは生き残り、生き恥を晒している。 関東軍の幹部なぞ最低である。 満州移民を置き去りにして、幹部だけ逃げたのだ。 まあ、日本の恥はこれくらいで・・・ 結果オーライという言葉があるが、今回の渡米の模擬空戦と、無理な飛行で分解した月光の事故は、結果オーライとなったようだ。  主任技師は、生還した新藤空尉に、「一番、苦労したことはなんですか?」 と聞いた。 そして、答えは、「操縦席から出るときですよ。」 「なんせ、機器が所狭しとあるんですからね。」 まあ、当然の答えだ。 「ふむ、なんかいい方法を考えよう。」 「そうしてください、今回は生きて還れましたが、二度とゴメンですからね。」 主任技師は、いいアイデアがあるようだ・・・・
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

If太平洋戦争        日本が懸命な判断をしていたら

みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら? 国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。 真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…分水嶺で下された「if」の決断。 破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。 現在1945年夏まで執筆

大東亜戦争を有利に

ゆみすけ
歴史・時代
 日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を

もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら

俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。 赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。 史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。 もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。

対ソ戦、準備せよ!

湖灯
歴史・時代
1940年、遂に欧州で第二次世界大戦がはじまります。 前作『対米戦、準備せよ!』で、中国での戦いを避けることができ、米国とも良好な経済関係を築くことに成功した日本にもやがて暗い影が押し寄せてきます。 未来の日本から来たという柳生、結城の2人によって1944年のサイパン戦後から1934年の日本に戻った大本営の特例を受けた柏原少佐は再びこの日本の危機を回避させることができるのでしょうか!? 小説家になろうでは、前作『対米戦、準備せよ!』のタイトルのまま先行配信中です!

日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-

ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。 1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。 わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。 だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。 これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。 希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。 ※アルファポリス限定投稿

処理中です...