B29を撃墜する方法。

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
67 / 344
米国製エンジンオイル。

これはパクリではない、参考だ。

しおりを挟む
 ここは、追撃戦闘機の開発製造所だ。  技師のひとりが、オイル缶を開けていた。 なんか表情が、アレなので‼  他の技師が覗き込んだ。 「なんだよ?」 「イヤ、やけにニヤけた顔だから。」 「実は、米国の航空用エンジンオイルを失敬してきたんだ。」 「いいのかよ、持ち帰り禁止だったぞ。」 「そこは、それ、ここはこれだ。」 「言い訳だな。」 「でも、ここのあるんだから、まあしょうがないじゃないか。」 「それも、そうだな。」 「月光のエンジンが分解するほど廻るエンジンオイルだ。」 「どんなものか興味はあるからな。」 「これを、石油化学の専門家に見せて、解析してもらうんだ。」 「わが国で、できそうか。」 「わからないから、専門家に見せるんだ。」 「少し、残しておけよ。」 「そうだな、これだけしか無いからな。」 もちろん、これが米国の航空機用とは専門家にはいわないのだ。 しばらくして、石油化学の会社の開発技師がやってきた。 「これは、かなりの高温でも劣化しません、粘度があるようで、ないような、分析しましたが、配合と成分はこれですが・・」 「わが国、いや、君の会社で造れるかね。」 「できないことはないが・・・ 値段的に釣り合わないよ。」 つまり、高額ということだ。 それに、希少金属の成分が必要だ。 「これは、いままでの取引先では入手できない物です。」 「どこで・・・」 「イヤ、聞かないのが条件でしたね。」 「それで、このオイルは?」 「化学合成オイルですよ。」 「まだ、我が国では精製できません。」 「どうしたら?」 「石油の精製工場から始めなければなりません。」 「とても、数年では無理ですね。」 「少しならできないですか?」 「まあ、事業として考えないなら、合成できないことはないですが・・」 「かなり、高価格で、採算がとれないですよ。」 「いや、タンク車1台分ならできますか。」 「それくらいなら、しかし金がありますか。」 「なんとか、しますから。」 「まあ、考えてみます。」 石油化学の専門家は帰った。 さて、つぎの課題は、金属疲労で分解しない機体の設計だが・・・ だいたい、金属疲労は避けられない。 エンジンの振動などは、消えないからだ。 なら、交換しかない。 つまり、飛行時間を制限すればいいのだ。 まず、例の米国のエンジンオイルを月光のエンジンへ、そしてテストベンチで廻した。 イヤというほど廻す。 つまり、エンジンが分解するまでだ。 それで、機体の使用時間を決めたのだ。 運転時間が、連続で200時間で亀裂が入った。 それで、飛行時間を100時間に制限することとしたのだ。 、つまり、100時間飛行したら、完全分解の検査をするのだ。 そして、亀裂が入りやすい箇所の部品を交換するのである。 これは、亀裂がある、無し、関係なく時間で交換としたのである。 なぜなら、突然亀裂は入ることがあるからだ。 現在なら紫外線検査や超音波検査があるが、当時はまだ無いからだ。 
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

服を脱いで妹に食べられにいく兄

恋愛 / 完結 24h.ポイント:738pt お気に入り:19

【R18】引きこもりだった僕が貞操観念のゆるい島で癒される話

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:518pt お気に入り:12

最上級超能力者~明寿~【完結】 ☆主人公総攻め

BL / 完結 24h.ポイント:788pt お気に入り:375

男はエルフが常識?男女比1:1000の世界で100歳エルフが未来を選ぶ

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:241pt お気に入り:366

私の好きな人はお嬢様の婚約者

恋愛 / 完結 24h.ポイント:475pt お気に入り:421

【R18】やる気のない魔女

恋愛 / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:11

逆転世界で俺はビッチに成り下がる

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:646pt お気に入り:226

処理中です...